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February 01, 2006

06'J.League 傾向と対策 -ガンバ-

「06J.League 傾向と対策」第一回は2005リーグチャンピオンのガンバです。昨シーズンは他を圧倒する攻撃力でリーグを制した訳ですが、今シーズンはその攻撃力の核を担っていたアラウージョ、大黒を失ってしまった。その穴埋めも含めてオフシーズンでは大補強を敢行。色々な意味で2005年はガンバが中心となって回っていた年と言えたのかも知れませんね。さて今年は?と言うことでスタートです。

・移籍動向

[IN]
FW
マグノ・アウベス(←トリニータ/完全移籍)
播戸竜二(←ヴィッセル/完全移籍)
岡本英也(←ガンバユース/昇格)
平井将生(←ガンバユース/昇格)

MF
明神智和(←レイソル/完全移籍)
横谷繁(←ガンバユース/昇格)
安田理大(←ガンバユース/昇格)

DF
加地亮(←FC東京/完全移籍)
手島和希(←サンガ/レンタル)
伊藤博幹(←ガンバユース/昇格)
植田龍仁郎(←ガンバユース/昇格)

[OUT]
FW
大黒将志(→グルノーブル[FRA]/完全移籍)
アラウージョ(→クルゼイロ[BRA]/完全移籍)
吉原宏太(→アルディージャ/完全移籍)
松波正信(引退)

MF
森岡茂(未確定)
渡辺光輝(→横浜FC/完全移籍)

DF
児玉新(→サンガ/レンタル)
井川祐輔(→フロンターレ/レンタル)
木暮直樹(未確定)

昨シーズン33ゴールのアラウージョ、16ゴールの大黒と優勝の原動力となったアタッカーが抜けてしまい、06シーズンに向けての最大の補強ポイントはこの二人が抜けた穴を埋めると言うことで間違いないと思います。で、その穴を埋めるために加入してきたのが、去年決して多くないチャンスの中で18ゴールと気を吐いたトリニータのマグノ・アウベス、そして昨シーズンは怪我に苦しんだモノの一昨シーズン17ゴールと実績のある播戸竜二。実力的にも充分二人のエースの不在を忘れさせるだけのインパクトのある補強であり、的確な補強だったのではないでしょうか。

そしてもう一つの焦点はリーグタイトルに付随してくるACLに向けて、激烈なゲーム+過密日程に耐えうるだけの質と層の厚さの確保というのがあった訳ですが、こういう所もしっかりと補強。FC東京の現代表右サイドの加地亮、リスクマネジメントがしっかり出来る元代表のユーティリティ明神智和、ナイジェリアユース代表のディフェンスリーダー手島和希とネームバリューのある選手を獲得。又、ここまでガンバを支えてきた優秀な下部組織の最新作とも言える選手が6人昇格と彼らが層の厚みとなるのかなと。

まあこのユースの選手達がどれくらい戦力になれるかどうかというのは微妙で、そう考えると放出の方で痛みを伴っている訳ですが(他クラブでキャリアを積み上げている井川や去年右サイドを支え続けた渡辺などは残しても良かったかなぁ、枠の問題もあるけど)、オフシーズンの動向はほぼ満点と言っていいのかなと。では、予想メンバー。

・傾向

06 Gamba
Pattern1           Pattern2
  マグノ  播戸           マグノ
     フェル           二川  フェル
二川        加地   家長        寺田
  遠藤保  橋本        橋本  明神
  山口 宮本 シジ      山口 手島 シジ
     藤ヶ谷             藤ヶ谷

FW:中山悟志、三木良太、平井将生、岡本英也
MF:前田雅文、松下年宏、松岡康暢、横谷繁、安田理大
DF:実吉礼忠、入江徹、青木良太、丹羽大輝、伊藤博幹、植田龍仁郎
GK:松代直樹、日野優

まあこれだけ新しい戦力が入ってくれば、チームの再編成と言うことにもなるかも知れませんが(U19の左サイドバック(一応サブという位置づけかな?今のところ)、安田を使って4バックも面白いと思う)、西野監督がまず考えることはまずガンバのストロングポイントであるリーグNo.1の得点力を維持するための新たなコンビネーションを構築すると言うこと。そして、激烈なスケジュールをこなしていくために誰が入っても、ある程度チームのクオリティを維持すると言うことかも知れませんね

それでどうしても目がいくのは前。基本的にはゴールを獲って勝つチームなだけに、現状の得点力を維持しないと成績を維持することは難しいですからね。で、どうしても昨シーズンと比べられる部分はあると思いますが、新たなコンビネーションの確立によっていかに化学変化が起きるのかなと言うのは非常に気になる所です。

プレースタイルの違い、そして棲み分けと絡みと言うのが主な懸念ポイントだと思うのですが、アラウとマグノの違いで考えると、アラウはプレーエリアがサイドに寄るのに対し、マグノはセンター寄りで縦のポジションのズレでプレーするタイプなので、フェルナンジーニョとポジション的に被る可能性もあるのかなと。ただ、沢山イイボールが入ってくるチームに変わったことで、よりポジションが高い位置でボールを待つようなプレーに変わる可能性もあるし、こればっかりは合わせてみないと分からないかなぁ。

播戸の方は、大まかなスタイルとしては大黒と似てると言ったら似てるんですが、動きの量と幅、ゴールを狙うアプローチ、技術レベルなどディティールは違うだけに、そういう部分では獲る形が変わってくるのかなぁと。播戸はよりサイドからのクロスとか、イーブンボールに対して強さがあるので、点で合わせるような形を作りたいですね。まあ3人での絡みという意味では、彼がいかに引っ張れるのか、来なくても動きの量を維持すると言うことはポイントになると思います。大黒はその辺を我慢しながらやっていましたしね。

ただ、前線のユニットが入れ替わったとはいえ、ガンバのスタイルであるオフェンシブな姿勢は変わらないと思います。橋本のサポートを得ながら遠藤が沢山ボールに絡んでリズムを生み出し、左サイドの家長や二川が高い位置にポジションを獲って前線に絡む。多くの選手が攻撃に絡む事で多数の選択肢を作る多彩な攻撃において、中盤がその一端を握っているのは間違いない。そういう意味では中盤の構成は去年と同じなだけに、去年同様の攻撃力を維持できるのかなぁと。ただ、攻撃力と得点力は必ずしも比例せず、前の3枚の絡みがアタッキングサードの質を決めるので、得点力という意味では未知数ということがどのような影響を与えるのか、そこが気になる所です。

後ろの方に目を向けると加地の加入はガンバにとってはとても大きいかも知れませんね。ボールを持てる選手、パスが出せる選手は沢山いるだけに、彼のように上下動を惜しみなくできる選手が入ることで、右サイドはダイナミズムで活性すると思います。ただ、気になるのはキャンプに参加できないこと。コンビネーションの構築がシーズン入ってからと言うことになるわけで、その辺は気になる所ですね。

守備に関しては、チームが常に前掛かりになっているという事もあって、そのリスクマネジメントを問われるのは変わらないと思います。去年は打ち勝つと言う形で、守備に関しては仕方ないという感じがありましたが、今年は更に警戒が強まり、又上記の通り再編成されるだけに去年ほどの破壊力を持てるかどうかは分からない。そういう意味でチームとして、いかに攻めながら守るかということを考えていく必要はあるのかなと。例としては、ラインを高く維持して全体の距離をコンパクトにして前のスペースを消し(裏はその分スペースがある訳ですけど)、ボールロストの後にすぐ切り替えてアタッカー達がフォアチェックを掛ける事でカウンターをさせないと言う形とか・・・かな?と言うことでチームとしての傾向はこんな感じかなと。では対策。

・対策

Fマリノスは昨シーズンガンバに対して1勝(ナビスコ準決勝2ndleg)2敗1分けと、やっぱり苦労したと言う印象は拭えません。ただ、チームとしての色がはっきりしているだけにすべき事ははっきり見えているのかなぁと言う気もします。ガンバに勝つためには失点を抑える。点に関しては、あれだけのリスクを抱えて攻めるチームなだけに、隙もあるからそれなりに獲れる。だからこそ、その得点以上に失点をしないと言うことが大前提になるのかなと。当たり前と言ったら当たり前なんですけどね。

正直言ってテンポ良くボールが回って、そのままのリズムで沢山の選択肢を持ったまま崩しに掛かられるとかなり苦労するとは思いますが(そのためにヤットを潰したいけど、中盤のプレスを強調したり、マンマークしたりと個に対して特別な対策をするチームでは基本的にはないからねぇ。対応する選手がしっかりとついていくと言うことかな)、崩しにおいてどこかで局面打開を計ってくるプレーがあれば、そこに関しては結構止めれないことはないのかなと。その標的としてはフェルナンジーニョかな?フラフラしながらボールを持ったら独特のテンポで突っかけたり、離したりと捉え所がなく、捕まえにくい選手ではありますが、基本的にはボールを持つ選手で、特にチームのリズムが悪いときは視野が狭くなって独力打開に頼りがちな所もあるので、そこをしっかりと止めることでチームとしての奪い所が作れれば、良いリズムが生み出せるのかなと。

で、一番注意しなければならない選手はやはりマグノ・アウベス。勿論フィットするかどうかの問題はありますが、個としてとても怖い選手と言うことには変わりがないですからね。マリはこの選手に結構やられてると思うのですが、それはディレイ主体の受け身な姿勢の守備時に一気に破られてしまうというのがあるのかなと。基本的には足元勝負の選手なので良い状態で受けさせないと言うことを大前提にしておく必要があるのかなと見ていますが、受けるためにタイミングを見てスッと引いたりする動きが巧いので(積極的なフリーランニングはそんなにするタイプじゃない)ボールが入ったら出来れば1vs2の状況を作って、シュートコースと縦を切っていきたいですね。

まあ総じて言えることは、相手の局面打開に対して、しっかりとアタッカーを捕まえながら、チャレンジできる組織的な柔軟性を守備陣が持っていくことが重要かなと。マークや対応に手一杯となってしまって受け身になってしまうと、主導権はあっさりとガンバに渡るのは間違いない。そうなると1vs1に置いても、チャレンジできずに受け身で対応せざるを得なくなる。そうなるとやられる可能性はかなり高くなるのかなと。とにかく積極的なアプローチが出来る環境を整えると言うのが、チームとしてやるべき事なのかも知れませんね。

で、良い形で奪えれば、裏にはスペースが空いているので、かなりゴールチャンスは増える。勿論そのためにはそういう形を、受け手・出し手共に意識していく必要があるし、質の高いオフ・ザ・ボールの動きが前提ですが、とにかくシンプルに空いている所を使う(単純に裏という意味ではなく、中盤にもスペースはあるのだから、そこを使うという意味で)と言う意識でガンバのリスクを徹底的に突いていきたいですね。攻守の切り替え、ですな。

今シーズンACLもあって、ガンバにとってはチームとして総合力(コンディション維持とかも含めて)が問われるシーズンになると思います。去年はある程度勢い任せの所があったけれど、今年はその勢いを根こそぎ遠征などのコンディション不良で削がれる。そんな中でいかにパフォーマンスを維持して、結果を出すのかというのは見る側にとっては興味深いです。また、大量補強をしたチームが、その評価通りの成績を出すというのは、世界的に見ても難しいタスクなだけに、西野監督のシーズン通じての仕事ぶりは注目ですね。個人的にはJはいいから、とにかくACLで結果を残して欲しい、ガンバのサッカーを表現してグループリーグ突破をして欲しいなと。それと代表との絡みで抜ける選手が多いので、そこをいかにコントロールするのかというのが楽しみです(今年も宮本をベンチにしたりするのかなぁ・・・・)


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記念すべき(別に記念なんかしてない気もするけど)第一回はここまで、次は2位だから、凶悪補強で悲願のリーグ制覇を狙うレッズ、ですね。と言うことで今日はここまでです。

06'J.League 傾向と対策 -概要-(LooseBlog)
*↑今年の「傾向と対策」の概要です。まだな方は、よろしかったら目を通して?で、相変わらず感想などお待ちしてます。

*書き忘れたんだけど、マリに関しては去年は一番最初にやったんだけど、今年は一番最後にやろうかなと。てゆうか、PSMとか見てからやりたいなぁと。てゆうか新外国人とか入ってきそうだし。入ってくるんでしょ?入ってくるに間違いない!マダー?

*そうそう、平野獲得だってね。まあドゥトラのバックアッパーとしては的確な補強かな?前に言った通りスタメンを脅かすような補強かどうかは分からないけど・・・。それにしても年齢層が妙にry)

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