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February 17, 2006

06'J.League 傾向と対策 -ジュビロ-

えーと、6回目!と言うことで昨シーズンは大型補強に走りながらも、それに伴う結果を導けなかったジュビロです。まあFマリノス同様ACLによる苛烈なスケジューリング、チーム作りを妨げる怪我人、蓄積疲労などなど様々なエクスキューズが絡まって、色々な要素で判断するには難しい部分もあるのですが、やはり失望というのも合ったのかも知れませんね。今シーズンは、全てがシンプルになってJに全力で注げる中でどのような方向性を打ち出すのでしょうか?では。

・市場動向

[IN]
FW
西野泰正(←エスパルス/レンタル復帰)

MF
ファブリシオ(←コリンチャンス[BRA]/完全移籍)
菊地直哉(←アルビレックス/レンタル復帰)
犬塚友輔(←静岡産業大/新人)
森野徹(←市立船橋高/新人)

[OUT]
FW
カマラ(未確定)

MF
川口信男(→FC東京/完全移籍)
河村崇大(→セレッソ/レンタル)
森下仁志(引退)

DF
上本大海(→トリニータ/レンタル→完全)

昨シーズンとはうって変わって、かなり静かなオフシーズン。で、一番目立つ所では、油南米支店からブラジル代表のキャップを持つファブリシオを獲得。コリンチャンスではビッグスポンサーの煽りを受けて居場所を無くしてしまったと言うことで都落ちっぽい感じもありますが、その争う相手がアルゼンチン代表ハヴィエル・マスチェラーノとその都落ちのレベルも高い。まあそれは良いとして、触れ込みでは中盤でのリスクマネジメントに長けた選手のようで、必要かどうかは分からないけど、チームを一段上に引き上げるような実力者であれば、インパクトは薄いがイイ補強と言えるのかも知れない。気になる部分としては、ジュビロの固有のスタイルありきの部分が大きく、主力として外国人が入り込みにくいところがある所かな。ジュビロのスタイルを理解し、慣れるだけの時間が必要で、シーズン当初から戦力として計算するのはなかなか難しい所がある気がする。まあ、山本監督就任でその色は薄まったとはいえ、その傾向は気になる所。個人的には外国人を獲るのであれば、ボランチよりも層の薄いFWを獲るべきだったのかなという気がするけど。まあその辺はアイデンティティの違いなので何とも言えないかな。

その他に目を向けると、かなり疑問なレンタルであった菊地直哉が無事にジュビロに帰還(しかも今シーズンは副キャプテンだそうな)、又エスパルスに行っていた西野も復帰という形に(こちらは余り良い仕事は出来ず)で、今シーズンはACL枠がなくなると言うこともあってか、長年ジュビロのバックアップを担い続けた川口と河村が押し出される形に。まあこの辺は仕方ない所かな。

それと昨シーズンはユースからの大量昇格があった新人獲得ですが、今シーズンはU19代表候補の森野と大卒の犬塚という選手を獲得。ドラスティックとまでは行きませんが、着実に進みつつある世代交代の中で、若い選手をいかに育てるのかというのはジュビロの少し長いスパンでの大きな課題というのは変わりませんね。では傾向。

・傾向

06 Jubilo
Pattern1          Pattern2
  カレン  前田        カレン  前田
     成岡         西       太田
村井       太田        名波
   名波  福西       服部  ファブリシオ
 金珍圭 田中 茶野    鈴木 菊地 茶野
      能活            能活

FW:中山雅史、西野泰正、岡本達也、藤井貴
MF:船谷圭祐、中村豪、上田康太、森野徹、犬塚友輔
DF:大井健太郎、森下俊、松下幸平
GK:佐藤洋平、山本浩正、八田直樹、松井謙弥

一応、代表抜きのバージョンが右。個人的に山本監督のやりたいことをやるのなら、右側のアウトサイドが高く張り出すようなスタイルの方が良い感じもするけど、どっちもどっちかな。で、このメンバーを見て思うのは、FW、アウトサイドに怪我人が出ると辛そうで、若い選手が計算通りに成長してくれないと、アクシデントで一気にチームが傾く可能性があるのかなぁと。勿論複数ポジションをこなせるユーティリティ性を持った選手はいると思うけど、こなせるのと活きるのは全然違うわけで、クオリティを保てるかという部分では不安が残る。そういう意味で若い選手の更なる成長は必須とも言える陣容な気がします。

で、昨シーズンを見た上での事を傾向として。ジュビロの場合もFマリノスほど表面化しなかったものの、ACLを絡めた苛烈なスケジュールをこなした反動とも言える蓄積疲労や怪我人の頻発によるメンバー構成において苦しんでいたのかなぁと。そういう部分で色々なことを判断しにくい状態な訳ですが、昨シーズンのジュビロは見る度に印象が変わる感じで、パフォーマンスが安定しないシーズンに見えました。シーズン通じて全てを見れていたわけではないのですが、チームとして様々なモノが求められて(若手の成長の促進、世代交代、補強の見返りとも言える結果)ぶれたのかなぁと。

大型補強で沢山の選手をチームに迎えて「山本色」を強めようと言う意図を感じた序盤。

偶然にもトップの組み合わせに一つの答えが生まれ、チームの戦い方を見いだした中盤。

若手の重用などテストモードの中で「アテネ再び」、見えていた形に靄が掛かってしまった終盤。

大まかに分けるとこんな感じなんですが、山本監督がジュビロのアイデンティティにどういう要素を加え(又は削り)、どういう完成型をイメージしていたのか、と言うことが最終的にピッチに反映されるまでには至らなかったというのが、個人的な感想です。

それを表す一番顕著な部分が守備。このチームの構造的欠陥とも言えるカウンターに対しての脆弱性を修正しようと、シーズン序盤から様々なアプローチをしていたように見えたのですが、結局昨シーズン中にその答えが見つかったようには見えなかった。元々人数を掛けて攻めるチームなだけに、どうしても速い攻撃に対しては少ない人数で守ることを強いられる。だからこそ「構造的な欠陥」な訳で、この部分を修正するには、ある程度チームの「アイデンティティ」の部分に手を入れる必要があった。

で、山本監督が手を付けたのがアウトサイド。以前であれば藤田であり西が、サイドに張り付きすぎずにポジションを崩して、柔軟に中の選手と絡んでスペースメイク&ユーズという形でゴールを狙うのがとてもらしかったですが、村井と太田になってより個人の局面打開からクロス、と言う形を求めた。以前の人数の多く掛かる形から突破→クロス→シュートという極力手数の掛からない形(=リスクを余り掛けずに取れる形)でゴールを獲利他委という狙いが透けて見えた。しかし、そういう形に強さを見せるFWがチームのやり方にフィットしなかった事、チーム自体がそういうやり方をメインに置く事を是としていなかった事(今週のサカマガの名波のインタビューにもそういう部分が見える)など、結局土台からそのプランが崩れて、カウンター対策にも至らなかった。

一つの確固たるアイデンティティを持つチームだからこその難しさだと思いますが、それを納得させるだけの説得力や求心力が足りなかったとも言えるし、壊す勇気も又持ち得なかった。残念ながら監督の創造力不足というか、力不足を感じました。ただ、今シーズンは新加入選手との相互理解も進み、迷走した感は拭えないにしても色々な形や組み合わせなど大好きなテストが出来たわけで、チームを再構築する上でのヒントのかけらというのは残ったはず。そういうモノを活かせれば、昨シーズンの納得いかない成績や中身も糧として活きてくるのかなと(2トップの組み合わせの答えは出ているはずだし、失敗例から学べばかなり絞られてくるんじゃないかと)とにもかくにも、山本監督が昨年集めたデータをいかに整理・分析し、ピックアップして、チームにするというチーム構築能力に掛かってくるのではないでしょうか。では対策(ってほとんど書いてるんだけど)

・対策

昨シーズンはここ数年の恨みを晴らされたの如く、2連敗。しかも両方ともショッキングな負け方で、その敗戦のダメージはとても大きかった。そういうわけで今シーズンはどんな「手」を使ってでも勝って欲しいわけですが、弱点は分かってるわけで、それを使うか使わないかに掛かってくるのかなと。ジュビロのストロングポイントは山本監督の言う通りポゼッションコントロールの質の高さ、そして個人的に思うのが技術と意識が伴っていていること。どちらにしてもボールを持ってこそのジュビロの訳です。ただ、別にこれはやらせてあげればいい、とも言える。危険な位置に入ってきた所で止めるという意識を持ち、又相手の狙ってることをしないと言うことが大切なのかなと。以下具体例。

色気を出さずにとにかく自チームのボールはスペースへ、なかなか繋がらないにしても相手のプレスからのショートカウンターを避ける。で、相手ボール時にはポゼッションに惑わされず引き気味にブロックを作って、とにかく入ってくるボールに対して厳しく迎撃。なんとか凌いで、奪ったら速い切り替えでカウンター。繋がったときにチャンスをものに出来れば、自ずとチャンスは増え、そのチャンスの質の差を考えれば勝利には近づく。

つまらないかも知れないけど、こういうやり方がジュビロに勝てる確率が高い一番の方法だと思います。まあここまで極端にはやらないだろうけど、勝ち方として一つのモデルケースがあるというのは戦う方としてやりやすいんじゃないかなぁと思ったり。とにかく昨シーズンの2回の負けはどっちも悔しかったので今年はなんとかそのリベンジを果たして欲しいなと。出来ればこんな感じの勝ち方がイイかも。場所はエコパ、ロスタイムまで0-0で進んで、ジュビロが前に出てきた所をカウンター、能活に一回弾かれるんだけど、そのリフレクションを微妙に手を使って決める。しかもオフサイド気味。ジュビロの選手は猛抗議でスタジアムは大ブーイング。きっとこの勝ちなら去年の負けを忘れられる(ひねくれてるなぁ)。

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やっと1/3。先が見えません。でも一個ずつやっていきますよ。次はサンフレ?ふろん太?まあどっちかで。順位表見ないと分からんよ。と言うことで今日はここまでです。明日はフィンランド戦。

*概要乗せる方が面倒臭い気がするので又普通に文章で。感想、つっこみ、御指南などコメント、TB、メールにてお待ちしてます。特にジュビロの方々、宜しくです。メールアドレスはサイドバーにあります。

*フィンランド戦は色々いじくるみたいですな。巻・久保?久保・寿人?とか、アレックス→村井とか、マコ→坪井とか結構情報錯綜してる?どうなることやら。代表はボスニア戦までとりあえずイイかなぁ・・・って感じ。

*てゆうか代表戦よりUCLなんだよね。ここ2ヶ月ぐらいバルサとチェルスキを追っかけてきたからね。ようやく本番ですよ。こっちは凄い楽しみ。両方とも矢印は下に向いてる感じだけど、それも又面白い。

*スノーボードクロス!凄い面白かった。何が起こるか分からないというより、何か起きるって感じで。ユカちゃんが頑張ったとかもあるんだけど、ビッグファイナルのジャコベリス(笑)あれこそやってもうたの典型。笑っちゃいけないんだろうけど、笑っちゃったよ。エンターテイナーとしての意識は流石プロって感じだけど、金メダルが掛かってたのに・・・・必要ないじゃんみたいな?でも競技自体に凄い魅力感じた、又見たいな!

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