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January 04, 2006

結果が示す強者の証明@Empror's Cup Final レッズvsエスパルス

新年早々、お暇頂いておりましたが、2006年そろそろ始めますかね。あっ、あけおめ(実は喪中)で、新年一発目は天皇杯決勝。もう旬を過ぎてるけど、色々と面白いコンテンツが詰まって好ゲームだったので。しかし、こういう状態でタイトルを獲るレッズ、強い。おめでとう。でもエスパも良くやった。お疲れ様。呪いはどうなる。

The 85th Empror's Cup Final

レッズ 2-1 エスパルス @ 国立競技場「結果が示す強者の証明」
Reds:39'堀之内聖 73'トミスラフ・マリッチ S-Pulse:76'市川大祐

レッズスタメン:GK都築龍太、DF細貝萌、堀之内聖、坪井慶介、MF酒井友之、長谷部誠、岡野雅行(→65'赤星貴文)、三都主アレサンドロ、山田暢久、ロブソン・ポンテ、FWトミスラフ・マリッチ"主役"

エスパスタメン:GK西部洋平、DF森岡隆三(→72'市川大祐)、青山直晃、高木和道、山西尊裕、MF伊東輝悦、枝村匠馬(→72'平松康平"罰として坊主"(83'黄×2=赤))、兵働昭弘、チェ・テウク(→80'北嶋秀朗)、FW岡崎慎司、チョ・ジェジン

試合展開についてはもう過ぎたことなので簡単に。

長いボールからチェ・テウクのボレーで始まった幕開け。今大会で無失点を続ける組織的な4-4ゾーンのブロックとプレッシングからのカウンターが冴えに冴えているエスパがイイ立ち上がりを見せる。しかし、レッズもボールが良い流れで動くと、個人技が活きてエスパを脅かす。

ゲームが落ち着くと、序盤はしっかりとブロックを組んでゾーンを維持しながらバイタルをきつく警戒する守備をしいていたエスパの守備が変わる。アプローチが非常に積極的になり、中盤の守備姿勢自体が「待ち=ゾーンの維持→収縮によるボール奪取」から「攻め→積極アプローチ→安易な縦・横パスのインターセプト」という手法に変化。これが嵌って、エスパらしいワイドのスペースを使ったカウンターが顔を見せ始める。

まあそうは言っても大事な所ではやらせず、又レッズの技術力の高さもあってそれなりに流れは拮抗(エスパペースなのはそうなんだけど)。そんな中でゲームが動いたのは前半39分。右サイドCKからの展開から、最後はアレックスの速く低いライナークロス→堀之内が対峙していた高木和道よりも一歩早くコースに入って身体を投げ出すように合わせる!このヘッドが西部を破り、レッズに先制点。結局前半は1-0で折り返す。

後半エスパがビハインドを背負ったこともあり、猛攻に。前半からチームの機能性も流れも悪くなかったこともあり、チェ・テウクや兵働を中心に多彩なサイドアタックでレッズを押し込む。しかし、崩しの部分までは良いモノの最後のラストパスやフィニッシュの部分で精度や迫力を欠いてゴールという結実に至らない。

決められていないとはいえ、かなり危険な状態に晒されていたレッズは、状況を見て修正を施す。再三の鋭い突破に晒されていた右サイド(エスパにとっての左サイド、チェ・テウク側ね)を岡野からセンターに入っていた山田に、その空いたセンターポジションにルーキー赤星貴文を投入。狙いはどうあれ(守備的な側面の強い交代だと思った。あの時点で攻撃を考えてゲームメーカーを入れた所で状況は多分変わらない。で、赤星という選択はベンチの中の選択肢として一番技術の高い選手であって、簡単にボールロストをしないと計算があったのではないでしょうか?)この交代が大きな効果を生み出す。恐ろしいキレを見せていたチェ・テウクが山田のスペースケアとチェックに勢いを削がれ、赤星がその技術とアイデアで得点に絡む、そう追加点。ショートカウンターから長谷部がバイタルエリアに持ち込むとポンテへ→ここでポンテがワンツーのような形で近い位置にポジションを獲っていた赤星へ→これに応える形で優しいパスでポンテがペナに侵入→ポンテは深い位置から中に流し込む→最後はマリッチ!ここまで押さえ込まれていた印象の強い青山の前に入ってこのボールをダイレクトでゴールに納める、2-0。長谷部の仕掛けのスイッチとなるパスから、マリッチのフィニッシュまでが全てダイレクトと言うとても美しいゴールで(マリッチが決めたことも又ドラマ的に美しい)これで勝負は決まったかに思われた。

しかし、神様はこのままゲームを終わらせる事を望まない。その後すぐの右CK、都築が入ってきたボールを弾いたもの、そのこぼれに反応したのは交代で入っていた市川、巧くコントロールして素早くフィニッシュ。都築は既に最初の時点で反応していたこともあり体制を整う間を与えられずゴールに収まり、2-1。一気にゲームが熱くなる。

しかしこの後、市川と同時に入った平松が焦りと浅はかさ(と言っていいのか分からない、勝ちたい気持ちとも言える。ビデオで見るとプッシュはあるけどボールには行っているし)から黄色を重ねてしまって退場。これで数的有利を得たレッズは精神的余裕が生まれて、ボールがスムーズに周り、結局このままゲームは動かず。レッズが前身の三菱重工から数えると15年ぶりの天皇杯を獲りました(ギド初タイトル?去年のセカンド抜かしたら)おめ。

簡単になってない、今年も前途多難。まじめに振り返れば、エスパは今年積み上げてきた組織的でソリッドなサッカーを披露したものの、レッズの近年勝ちを積み重ねている事から来る勝負感と逞しさに屈する形となったと言ったらシンプル過ぎ?まあ、レッズがこれだけ相手のサッカーに翻弄されるのは珍しいことで、それがエスパの質を表していると思うけど、レッズはエスパより勝てるチームだったと言うこと。まあそういう事を各チームごとにちょっとだけ。もう2006年なので、今シーズン(?)に繋がる課題という部分にしながら。

・プロセスの先へ -エスパのファイナル、そしてこれから-

レッズよりも多くのチャンスを作り、多くのフィニッシュシーンを迎えたけど決めきれない。逆に肝心な所で耐えきれない。良いサッカーが負ける典型と言った感じのゲーム。シーズン通じて全てのゲームを見ているわけではないのでこういう言い方をして良いのか分からないけど、僕の印象ではエスパの今シーズン(昨シーズン?)を象徴するようなゲームだったのかなぁと。

まあ勝者のメンタリティのなさと言ったらそれまでなので、具体的にね(こないだと同じなんだけどさ)

まず先に書いておくけど崩しは素晴らしい。崩すための人材がいて、そこに頼るわけでもなく有機的にスペースを使ってお手本のようなサイドアタックを見せている。高質な守備からのソリッドなカウンターも鋭さがあるし、攻撃の完成度はかなり高い。苦しみ抜いた末のシーズンとはいえ、1シーズン通じてこだわり抜いたプロセスは研磨されて一つの形を生み出したと思う。何となく机上の計算だけならゴールは既に獲れていると言った感じ。

ただ、そこで結果が出ないことは、決定力不足や精度不足というお決まりの言葉では片づけられない問題があるのも確か(精度不足な訳じゃないし、クロスの質も低い訳じゃない)それがディティール。崩した後の出し手の球種の選択、コース、タイミング。合わせる側の厚み、動き出し、タイミング。どちらが悪いとは言えないけど、最終的にゴールに結びつける部分では詰め切れていない。何が必要かと言ったら、今まで崩しの部分でやっていたことを、崩す所で終わるのではなく最後までこだわっていくこと、なのかなと。

ごめん、具体的と言いながらかなり抽象的。ただ、あそこまで崩しているのだから、後は神様が微笑んでくれれば取れるとか、流れが来ればぽんぽんはいるようになると言う、その「回数が質を補う」という考えは本質的な問題解決にはならないということ。エスパがぶつかっている問題は、そういうメンタリティでは解決できない問題。そこにこだわっていくことで道が開けて解決の光、低迷打破の光となるのではないでしょうか。

・更なる前進の鍵はボールを動かし方の質 -レッズのファイナル、そしてこれから-

まあエスパとは逆に高質なアタッカーが、フィニッシュまでの道筋を想像できる(アレックスのクロスもそうだし、ポンテのワンツーからのラストパスもそう、決めたシーンの堀之内ならびにマリッチの動き出しもそう)、その結果少ないチャンスをしっかりとモノにして久々のタイトルに結びつけたレッズ。レッズの強さは、やはり質の高い技術を持つ個にあると改めて思わされた一戦でした。

主力4人を欠きながら(トゥーリオ、鈴木啓太、田中達也、永井(ベンチ))がいなくても(まあエスパにもマルキがいなかったけど)、これだけの強さ、逞しさを見せられて正直困っちゃってるんですけど、レッズの課題はこういう強さを常に発揮することかも知れない。今年リーグタイトルに勝ち点1が足りなかったことを考えたら、と言う意味でね。

で、この試合を見て思ったのは、レッズの攻撃の質を決めるのは高い質を備える個がいかにボールを持つかという部分なのかもなぁと。来期マリッチからワシントンにフィニッシャーが変わるけど、タイプを考えた時に「いかにボックス内のフィニッシャーにボールを供給するか」というテーマは変わらないと思う。じゃあ誰が供給するかと言ったらポンテであり、アレックスであり、永井だったりするわけで、彼らがいかに力を発揮するかに来期の得点数が掛かってくるのかなと(回りくどくなっちゃった)

じゃあどうするかと言ったら、結論としては彼らに良い状態でボールを持たせると言うこと。当たり前すぎ?でも、そうなんだもん。具体的にボールの動かし方の工夫。前に運び、預けてお願いしますというエメがいた時のようなやり方ではなく、狙いを持ってチームでボールを動かし、スペースを意図的に作ってイイボールが供給できる状態を用意すると言った感じかな(やっぱり抽象的だ)この試合でも何度かあったけど、巧くボランチ二人が絡んで大きくボールを動かしてサイドに展開した時に、アウトサイドの特性(岡野がスペースでボールを受けたり、アレックスらしい45°からの突破に行ったり)を活かしたシーンがあったりしたけど、ああいうイメージでしょうか。

大駒ばかりだとどうしても「○○頼み」というネガティブなイメージが付きまとうけど、チームで「○○を活かす」という形を作り出した時にイメージも変わるし、ひいてはこの重要性の認識も変わるのかなぁと思ったり。まあそれを今や移籍市場一人勝ち状態のレッズがやり始めたら、日本のサッカーは一歩前に進めるかも知れない、なんて想像をしてみる。

新年一発目から長いよ、今年もこんな感じになってしまいそうですが、本年もどうぞお付き合いの程、宜しくお願いします。と言うことで今日はここまで。次はセルティック-ハーツかな?やらないわけにいかないでしょ?

*今年初めてココログにログインしたら、ミルコがblog始めてるし。びっくり。

*今年の正月はきつい。♪飲んで~、飲んで~、飲まれて~、飲んで~(ちょっと前に亡くなった人の歌、タイトル思い出せない)って感じで文章書いてる暇なかった。天皇杯も見たの今さっき。生で見れなかったの久しぶりかも知れない。

*それなりに大人なので、自分の許容量というのは知っているのですが、断れないって辛い。まあ、飲んだら寝るだけなんだけど(その後、酷い二日酔い→吐く)、二日酔いが辛すぎる

*Jを見ると、どうしても愛しのFマリちゃんの事を考えちゃう。色々考えてはいるけどどうも文章に出来ないわー。てゆうかめちゃくちゃネガった文章になりそうな悪寒。でも素直な気持ち、決勝の2チームに去年のサッカーで勝てる気がしない。力押しで押し切れたエスパも改善されたら・・・、レッズは相手の方が力が上。力押しで勝てる相手じゃない・・・。岡ちゃん、頼むよ。相馬がレッズ?_| ̄|○

*「Football Manager 2005」嵌ってます。残り少ない休み、全部これ漬けにしたいな~。無理っぽいけど。とりあえず1シーズン終わった。日記でも書こうかな、でも日記書いてる暇があったら進めたい。ちなみにキャリアスタートはCitta di Palermo、04-05シーズン6位!(UEFAカップ出場権獲得!)結構成功したと思ってる自分(しかもE.A.Fariasが25点で得点王、L.Toniも18点、Gasbarroniがイタリア人最優秀と選手が褒められたのも嬉しい←いっぱしの監督面)なのに、なのに、補強費・・・酷い・・・(1.9Mユーロ)

*Shunsuke Nakamuraとも対戦したよ!3-5-2(5枚の中盤横並び)の左アウトサイドでスタメンだったけど、一回らしい(妄想だけど)45m級の美しいミドルパス通されてびびったのと、セットが怖かったぐらいで、後は思いっきり死んでた印象。てゆうか何やってるんだよ、Mazzari。まあ手加減なんて出来ないので、思いっきりGasbarroniで突きまくっちゃった。獲ってあげたいけど高いよ、俊輔。しかも使えるポジションないし・・・。

*てゆうか、周りでやってる人が誰もいないので、ちょっと寂しかったりする。いいけどさ、いいんだけどさ・・・。やってる人いないかなぁ・・・

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Comments

あけましておめでとうございます。

お久しぶりです。

どうやら羨ましい内容だったみたいですね(^^;
マリもとりあえずは勝敗よりも、面白いゲーム内容を期待したーい!
観に来て良かったと思わせるようなw

では。
(自宅ネット出来なくなったので、漫画喫茶から覗きにきました。
自宅で見れないのは辛いっす)

Posted by: ナツキ | January 04, 2006 at 08:39 PM

ナツキさん、明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします。

そうですね~、正直羨ましい内容でした。まあ今年どんなサッカーをするかまだまだわからないので、必要以上に悲観的になる必要もないのでしょうが、あんまり希望も抱けなかったり。色々と期待したいこともありますが、まずはオフシーズンに踊りたいです(笑)

ではでは、又宜しくです。わざわざ漫喫からありがとうですw

Posted by: いた | January 06, 2006 at 03:51 AM

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