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January 14, 2006

2006、代表あれこれ(1)

2006年初の代表エントリーです。久々だね。相変わらずタイトルが思いつかないので、今年も「代表あれこれ」で推してきます。で、今回のテーマは目標設定とかの比較で、これから過去の記憶を呼び込むような報道などが増えてくると思うのですが、それに対しての警鐘(格好いい言葉使っちゃった、普通に雑文ですよ)

・比較対照にならない2002年以前と2002年以降。

まあ比較対照があるからこそ、称賛も批判も起こる訳ですが、個人的に現在の日本に比較すべきものは余り無いのかなと感じています。と言うことで今回のテーマに入る前に前提条件の話。

2002年に向かうまで、日本サッカーにとっては、奇跡のようなとても美しい経験でした。色々と紆余曲折はあったものの、国中がWCのグループリーグ突破を目標に強化に邁進しアジアカップではアジアのライバル達に強烈なトラウマを植え付ける程の力の差を見せつけ、プレ大会となったコンフェデレーションズカップでFIFA国際大会で初めてのファイナル進出(ユース世代も行ったから初めてじゃないんだろうけど、シニア世代として)、そして目標達成となった本大会。忘れられない強烈な記憶が自分の中にも残っています。それに比べ、現在の代表チームは苦難の連続で、強化に置いてもなかなか成果が出てこず、結果を求められたWC予選では忍耐という言葉がぴったりのような苦しい試合の連続。それだけ現代表監督であるジーコに対しての拒否反応が美しい時代への邂逅を引き起こしたとも言えるのかもしれませんね。しかし、単純な比較が出来るほど状況は似通っていないと言うことをまず書いておきたい。

一つの例として、比較されたのがコンフェデレーションズカップの成績比較。ジーコになってから、2大会連続でグループリーグ敗退となったわけで、これに対して結果の出せないチームはどうなのかという批判が相次いだことは記憶に新しい所です。しかしこの批判は本当に正しいのか、この評価は本当の正しいのかという疑問。確かに結果的にグループリーグ敗退(2003フランス・2005ドイツ)と準優勝(2001日韓)を比べたら叩かれて当然とも言えるのですが、個人的に2001年のコンフェデは開催国であった日本にとっては、比較対照にはなり得ない大会だったのではないかと思っています。

グループを見ても2001年大会は[カナダ、カメルーン(偽)、ブラジル]、2003年大会は[ニュージーランド、フランス、コロンビア]、2005年大会に至っては[メキシコ、ギリシャ、ブラジル]と比べるまでもないぐらいに相手のレベルが違う。勿論ホームとニュートラルという部分でも違う。それだけ日本は自国開催の恩恵を享受されていたと言うことです。

輝かしい記憶にすがりたい気持ちはわからないわけではありません。ですが、それにこだわっていては、今ある変化を感じられない。過去は過去、と言うことで今回のテーマは「2002年からの脱却」です。

・記憶を重ね合わせない必要性、全てが違う過去と現在。

かなりエキセントリックなタイトルになりましたが、今代表を見続けている人がやる事はこれなのかも知れません。2002年の記憶と現代表を照らし合わせるべきではないと言うこと。全てが違いすぎる、比べることは不可能だし、どちらにとってもアンフェアとも言えること。これだけ違うという部分をとりあえず羅列。

・海外組の増加、共有する時間の減少、チームの二極化
・WC予選の有無
・A代表監督による若年層代表の直接強化と分離強化
・自国開催と他国開催における与えられた権限

大きい要素としては、こんな感じかなぁと。他にもチームの方向性、強化の手法の違い、選手の選択方法の違い、ピックアップにおける選手に求める要素の違いなどもありますが、これは監督自体が違うので置いておきましょう。で、一番大きい要素としては、

・海外組の増加、共有する時間の減少、チームの二極化

なのかなと。これが全てにおける変化の素となっていて、これが様々な問題を派生させているのかなと。まあ結構何回も書いてるので「またかよっ」と思われるかも知れませんが、今回のテーマでははずせないっす。現日本代表の強化に置いては、この問題が解決できずに苦しんでいた(いる)と言っても過言ではないだけに、それだけ大きな問題であり、過去と現在と比べるという要素でも一番大きな差なのかも知れませんね。

2002年以前は、2001年ぐらいにはある程度チームの形が出来ていたこともあって、実質海外組は中田英寿(98~01ペルージャ、01~02ASローマ)一人の状況。01-02にシンジがフェイエノールトへ、稲本がアーセナルへと旅立ちましたが、ほとんど代表におけるスケジューリングに関しては、Jとの兼ね合いだけでチーム作りに影響はなく、比較的思い通りに進めることが可能でした。

しかし、現在ではこの3人に加えて、現状では俊輔、高原、ヤナギ、大久保、松井、中田浩二(平山は入ってないから抜くとして)と9人が海外でプレーしており、しかもほとんどがレギュラークラスという状態もあって、Jだけのカレンダー調整だけでは、どうにもならない状態になってしまった。彼らは夏のオフ、そしてインターナショナルマッチデー以外では代表に参加できず、そうなると代表のスケジュールはあっても直接的な積み上げが不可能になってしまう無駄とは言わないまでも)チームの強化を進めたくても、進められないという状態にあったと言えるのではないでしょうか。

まあそういうことで共有する時間が減り、チームの二極化、チームの進捗スピードの遅さに繋がっていた訳で(勿論ジーコの経験の浅さがそれを促進させていたことは言うまでもない)、比べるにはあまりにも条件が違うと言うことが分かるかなと。WC予選の有無、自国開催と他国開催の違いに関しては、そのままです。自国開催の優遇は今更ながらとても大きなアドバンテージだったなぁと思いますよ。予選がないことは+でも-でもあるけれど、組み分けにしても、コンディション作りにしても、環境作りにしても。だからこそ、02年の経験をスタンダードとして比較の対象に置くのは危険なことだと思っています。

で、もう一つ。大きな違いだったのが若年層における一貫強化と分離強化。これに関しては現状を見ても分かる通り、アテネ五輪代表の選手達が食い込めなかった一因には分離強化が原因にあると思われます。戦術理解に関してはまだまだ世界に追いついておらず、その分強化には経験と時間を必要となる。今回はA代表と五輪代表の方向性が全く違ったこともあって、五輪代表の選手はA代表のやり方に慣れることから始めなければならなかったため、後れを取った。まあそういう意味では若年層からA代表と同じメソッドという一貫して戦う事のメリットを最大限に生かし、層を厚くしていくことの方が日本にとってはよりベターだったのかなぁと。そういう意味では2002年以降の代表強化にとってはネガティブに出ていたのではないでしょうか。

と言うことで、WCイヤーとなって本番に向けて様々な特集が組まれ、前大会との比較がなされると思いますが、そういう要素に惑わされることなく現在のチームをしっかりと見ていきたいなぁと。ここから本当の世界トップレベルの挑戦が始まるわけですから。勿論見ている側だけでなく、プレーする選手達にもそういうことを意識することなく、プレーを楽しんでほしいな(そしてその上で勝てばいいなと)。

個人的にですけど、2006年のWCはとても楽しみです。初めて日本が自分たちの力だけで、世界と対等に戦う意識を持って望むWCの様な気がして、怖さもあるけれど楽しみの方が大きいです(前回大会は楽しみと言うより、怖さの方が先に立ってたかな。「ノルマ」だったしね。フランスはそれこそ、初体験のドキドキワクワクしかなかったかな)まあグループの中での4番目で、アウトサイダーという立場はこの8年間では変わらなかったけれど、何とかなりそうなレベルまで上がってこれた訳で、その結果がどんな風になるにしても、その戦いぶり(まあ情けないかも知れないけどさ)が今からとても楽しみだなぁと。勿論勝負ですから、結果があって、そこに称賛や非難が待っているわけですけど、日本の力試しという感じですな。何の言い訳も、エクスキューズもないからこそ、本質が見えるってもんですよ。

と言うことで久々に代表の事を書いてみましたよ。まあWCイヤーだし、これからは代表のこともやっていきたいなと。分析とかは相手のゲームの資料がないので、ちょっと難しいかなぁという気がするけど、選手にスポットを当てることは出来そうなので、その辺をやっていこうかなと考えています。勿論日本の選手についてもやるつもり。てゆうかシンジ帰ってくるのかよ!明日のネタ決定!と言うことで今日はここまでです。

*すぽるとの報道で知った。Webにも出てるね。見る側としては楽しみ!見ててワクワクする選手が生で見れるのは幸せ以外の何者でもないよ。勿論ヨーロッパで頑張るのが一番なんだろうけど、色々と条件面でも難しい部分があったからねぇ。とにかく日本で態勢を立て直して、WCに備えて欲しいなと。しかし、レッズ強っ!

*どのタイミングで日本に戻ってくるのか分からないけど、アメリカ遠征にもいけるんじゃないの?代表ではなかなか復帰できなかったこともあって、立場が微妙になっているだけにシンジ自身が参加を望むかもなぁ。ジーコも早いタイミングで戻したいという意図が働いて追加招集があるかも?ただ、あんまり焦らないで欲しいな。てゆうかこれで怪我再発とか最悪だから。

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