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December 19, 2005

FIFA Club WorldChampionship PlayBack/Final Report

と言うことで速報性皆無ですが、決勝レポート。僕は結構純粋に楽しめたよ。サッカーバカだからかも知れないけど、高い金払った甲斐があったと思ってる。まあ懐的にも、体感温度的にも厳しかったことは否定しないけど。

FIFA Club World Championship TOYOTA Cup 2005 The Final
Sao Paulo 1-0 Liverpool @ International Stadium,Yokohama
SaoPaulo:27'Mineiro

サンパウロスタメン:GKロジェーリオ・セーニ、DFファボン、ルガーノ、エドカルロ、MFシシーニョ、ミネイロ、ジョズエ、ジュニオール、ダニーロ、FWアロイジオ(→75'グラフィッチ)、アモローゾ

リバポスタメン:GKレイナ、DFフィナン、ヒーピア、キャラガー、ワーノック(→74'リーセ)、MFシッソコ(→74'シナマ・ポンゴーユ)、シャビ・アロンソ、ルイス・ガルシア、ジェラード、キューウェル、FWモリエンテス(→85'クラウチ)

サッカーの母国の古豪・リバプール、そしてサッカー王国のビッグクラブ・サンパウロ、そんな伝統の強豪同士の対戦となった、クラブ世界選手権初めての決勝。新しい大会でこういうマッチアップになるのは、何とも奥ゆかしいですな。で、メンバー的には、リバポが準決勝から5人のスタメンを入れ替え、システムも4-4-2から4-2-3-1に。逆にサンパウロは同じメンバー。とりあえず乱入馬鹿は氏ね。

前半
幕開けはいきなり強烈な印象を与えるプレー。右サイドのスローーインからジェラードに渡ると振り向き様にダイレクトで折り返し、そしてそれを予測してポジショニングをずらしていたモリエンテスがダイビングヘッド!惜しくも枠を逸れたが、いきなりの鋭いプレーにスタジアムが沸く。

そんな幕開けで始まった序盤ですが、積極的にゲームに入ったのはサンパウロ。ジョズエを起点にドリブルを絡めながら細かいパスを繋ぎ、そして隙が出来た所で勝負パスが出るといった攻撃構築を見せる。しかし、リバポの堅守を崩し切るには至らず、逆にリバポのシンプルでダイナミックな速い攻撃の方に危険性を感じる展開。どちらにしても両チームともハイテンポなゲームを好んでいるように見える。

そして、そのハイテンポな展開がゲームを熱くする。アモローゾとアロイジオのワンツーからサンパウロのファーストシュートが生まれたか(シュート体制が整わず力無いシュートはGK正面)と思ったら、一発のロングフィードからモリエンテスが抜け出てビッグチャンスを迎える(これはDFが凌ぐ)。やられたらやり返すような雰囲気が漂う。そしてゲームが動く。

右サイドから流し込まれたクロスのような楔が少し引いたアロイジオに通ると、そこで目線が飛ぶ。そこを突いたのが3列目のミネイロ、ヒーピアがアロイジオに目線を奪われている隙を見逃さずに裏を獲り、パスの出るタイミングを計って横走りを絡めて飛びだし、そしてレイナと1vs1においてしっかりと逆を取ってゴール!サンパウロが先制点。リバポはプレミア、UCL、そして今大会と公式戦11試合無失点を続けていたが、その記録は破られる結果に。

しかし黙ってやられているほどリバポは大人しくない。すぐ後のCKでジェラードの伸びるキックをニアで合わせたのはルイス・ガルシア!決まったかに見えたが、バー直撃。それでも怯まず、シッソコ→シャビ・アロンソと繋がると前へループパス、これに反応して抜け出したのは又もルイス・ガルシア、ヘッドで合わせて隅を狙ったがこれは枠外。リバポの猛攻に晒されたサンパウロですが攻撃面でも緩めず、良い連携を見せている2トップのワンツーからアモローゾが惜しいチャンスを迎える。先制点が入ってもハイテンションの展開は収まらない。

その後も結局どちらかにリズムが渡りっぱなしになることはなく攻め合うが、長いロスタイム含めてゴールは生まれず、前半は1-0。まさに息もつかせぬ激しい展開。

後半
選手交代は無し。前半からはがらっと展開が変わって落ち着いた。サンパウロは少し守備に意識を起き始めたのか、攻めの勢い・迫力がなくなり、攻撃も噛み合わなくなり始める。その分リバポはラインを高く上げ、両サイドから攻めていく。しかし最後の部分でセーニを中心としたサンパウロDFにクロスをことごとく阻まれ、ゴールを割ることが出来ない。サンパウロとしては劣勢が続いて苦しいが、そんな時にセーニに神が降りてくる。

近距離のジェラードのFKはとんでもなく際どいコースに飛ぶが左手一本でセーブ、キューウェルに左サイドを切れ込まれて上げられたクロスに逆を突かれたもののフィスティングで逃れ、バックラインからのフィードで抜け出したルイス・ガルシアの角度のない所からの近距離シュートも掻き出す。リバポはそれだけ攻め、2度ほどゴールネットを揺らしたもののオフサイド、そしてボールデッドという判定に阻まれる形でゴールが遠い。

リバポ攻めるが、十数本のシュートを浴びせても攻め落とせないという、もどかしい展開。それだけサンパウロが耐えていた。シッソコ→シナマ・ポンゴーユ、ワーノック→リーセという交代も実らず、残り6分電柱クラウチを入れてパワープレー気味に攻撃を変えていこうとするが、サンパウロの集中力は切れず、マークのズレなどがなかなか生まれない。そんな緊張感溢れるゲームの中で、最大のチャンス。ゴール前にふわっと揚がったボールは電柱クラウチが制空権を握りバックヘッドで流す。そこに反応したのはルイス・ガルシア、エンドライン際から折り返し、詰めていたのはシナマ・ポンゴーユ!押し込んでゴール!と思われましたが、クラウチのバックヘッドに反応したルイス・ガルシアの所でオフサイドだったようでノーゴールの判定。これで3度目のゴールの取り消し。ことごとくゴールに嫌われている。

最後の最後まで攻め続けるリバポ、CKからのこぼれ球からしっかりとセットして、ジェラードのミドルが火を噴くがこれも枠に収めきれず、ロングフィードからクラウチ→ルイス・ガルシアと繋がってループで狙ったがこれも枠外、結局セーニの守るゴールを破ることは出来ず1-0でサンパウロが初めてのクラブワールドチャンピオンシップを制しました。MVPはビッグセーブでチームを救ったロジェーリオ・セーニ。

思ってた以上に激しく、そして熱いゲームになりましたね。結果的にサンパウロのタイトルへの思いの強さがリバポを上回った、陳腐かも知れませんがそんな感じです。シーズン中と言うこともあって先を見据えていたリバポにはそこまでの強い思いは持てなかった。まあタイトルマッチに懸かる精神的な要素の大きさが改めて実証された結果なのかも。

まあ私事なんですけど、実はこの試合を結構楽しみにしていました。まあアル・イティハド(どんぐらいのもんなのか、生で見てみたかった)を生で見れたという幸運はさておき、楽しみにしていた部分として。

1.ラファ・ベニテスのモダンなラインディフェンスを生で見れる。
2.ルイス・ガルシアの消える動きを生で見れる。

この2点だったわけですよ。一つ一つ説明させてもらえれば(ダメって言われてもするけど)、ラファは僕の好きなバレンシアに卓越したモダンタスクでタイトルをもたらしてくれた大功労者。で、そのタスクは実はあんまりテレビじゃ見られないラインコントロールだったり、カウンターの準備動作だったりするわけで、それを生で見たかった訳ですよ。まあバレンシアでよく見られた美しい高速カウンターはリバポでは形になっておらず、結局この日は見られずじまいだったけど、細かいライン設定とリスクマネジメントはしっかり目に焼き付けることが出来ました。

で、特に効果を実感できたのはリバポが攻めに攻めた後半。ハーフコートサッカーのようになっていた中で、4枚のラインが綺麗にハーフライン間際まで上がっていました。で、その利点としてはセカンドボールに対する反応がしやすくなること、コンパクトなフィールドを保つことで相手のプレーするスペースを事前に消すことが可能なこと、まあここまでは定説として分かることなのですが、嬉しかったのはその他の部分。

高くラインを設定することには、裏にスペースを抱えるため当然リスクを伴うわけで、そのリスクをどう考えるかというのが感じられたこと。まずは、必ず4枚揃えて守ることを徹底していたこと。サイドバックの攻撃参加が目立たなかった訳ですが、それは相手のFWが外に流れる傾向が強く、そこから抜け出されることを嫌ったからなのかなと。実際2点目を入れられたらアウトのような状態でリスクを抱えているわけで、そういう計算をピッチの中でしっかり判断していることによく訓練されてるなぁと。で、それとラインディフェンスの肝であるオフサイドトラップ。オフサイドを取ることで効果を発揮するのが本来の狙いですが、細かく動かすことで、相手にオフサイドの脅威を与え、前に出すことを躊躇させるという事までしていました。まあこの辺は欧州で結果を残してきた老練な手腕を感じさせる部分だったなぁと。

まあこんな感じかな。ラファは、モウリーニョのようにインパクトが強くなく、彼のように注目を集めていませんが(あくまでも二人を比べたらだけど)、欧州きっての戦術家であり、それだけの効果をもたらし、成果を上げている。そういう意味では現在の欧州のトップモードが横浜にあった訳です。そういうのを生で見れたことは嬉しかったなぁ。(プレミアではダメダメじゃんとか言わない!リバポが悪いんだ、リバポが。でもラインディフェンスとコンパクトフィールドにこだわりすぎている感はあるかも。モウリーニョはプレミアに来てから、コンパクトフィールドの意地から、DFとMFのブロック形成による迎撃型の守備でバイタルのスペースを消すことを強調した形にシフトしたもんね)

で、もう一つの方は、ルイガルね。やっぱり特異な感覚を持っているというのはよく分かった。ああいう風にスペースの匂いを感じて、動いていけるというのは才能なんだろうねぇ。結構消えることも多いけど、その消えているのがアクセントとなって神出鬼没だしね。ただ、とにもかくにも運がなかった。まあ力が入っていたのかも知れないけど、ことごとく枠は逸れるわ、オフサイドに掛かるわで(実際どうなんだろう・・・)、つぼにはまってしまったのはちょっとばかり切なかったりして。まあでも良い選手。うまいしね。

これじゃフェアじゃないし、欧州厨みたいなので、勝者であるサンパウロに関しても。得点シーンに実証されるような相手の術を破る策というのを知っているプレーというのには流石という感じですな。リバポが綺麗なラインディフェンスをしいている中で、そのラインをかいくぐるために個々の選手が非常によく考えてプレーしていたなぁという印象。まあそれが実ったからこそ、あのゴールに繋がったわけだけど(あれもうまかったねぇ、ボールの動かし方もうまかったし、ミネイロのオフサイドをしっかりと意識したランニングも秀逸。リバポは彼が上がってくる動きを予想できていなかった。ヒーピア(とワーノック、彼が見なきゃいけなかったのかも)のミスと断罪するのは簡単だけどね)、それ以外にもアモローゾとアロイジオがかなりワンツーを意識していたのも、スペースがある前提でプレーしていたのかなと。僕の印象の中では単体で仕掛けるタイプだと思ってたので、凄い考えてプレーしているなと(それを理解して近いポジショニングを取っていたと言うことは監督の指示なのかも知れないけど)どちらにしても、流石大国のサッカーに対する狡猾とも言うべき頭の良さ、理解の深さだなぁと。

他にも色々あるけどまあこんな所かな。まとめとして、色々ともやもやした部分もあったり、様々な観点から存在価値自体を疑問視される声もあったりするけど、日本、そしてJにとっては良い大会なのは間違いないと思います。Jからもこの大会に繋がっている訳で、関係ないと言ってられないし、このレベルを意識していかなきゃいけない。「井の中の蛙大海を知らず」というのが許されない状態になったと言うこと。まあまずはアジアからなんだけど、それでも身近に触れられて、そのレベルを体感できたというのはとても良かったのかなと。刺激受けてる人もいるし、どんどんレベルアップして欲しいな。ということでここまで。準決勝?5・6位決定戦・・・?あぁ、もうよくね?綺麗にまとまったし(笑)

*岡ちゃん契約更新、自分も痛みを受けたという所に岡ちゃんの男気を感じる。

*で、久々のビッグネーム祭だったりするわけだけど、ゼ・ロベルトかぁ・・・まあ7月、8月だろうな。来るとしたら。しかし何処で使うよ、マリならトップ・・・・かなぁ。

*弥生ちゃんがブログ始めてたよ!出だしの文章に萌える。読んでる人(自分)が笑顔になりました。流石癒し系。よーし、おじさん微力ながら応援しちゃうぞ。目指せ、ランキング1位、巻に負けるな!と言うことでリンク!→弥生の気まぐれ日記

*でもトラバはしない、内気だから。

*そういえば、そんな弥生ちゃんのブログにちょくちょく出てくる緑の8番の人のブログは「ヴェルディ食堂」に入ってないのね。自主的にやってるって事なのかしらん。自主的ならアメブロじゃなくてもいいのに・・・。その辺は気遣いかな?移籍してすぐにブログも移転したらうける

*てゆうかもう19日かぁ、来年の準備とか何一つしてない。今年を振り返る感じで、やろうやろうと思ってるのに、時間がない。困ったね、まあいいか(いつもこれだ)

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