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December 13, 2005

FIFA Club WorldChampionship PlayBack/1stRound Report & Column

世界クラブ選手権。ここを目指してアジアを戦ってたんだなぁと思うと、ちょっと切なくなりますが、実際伊達じゃないね、チャンピオン。どのチームも普通に良いチームだわ。と言うことで1回戦をプレイバックしながら思うこと。

FIFA Club WorldChampionship TOYOTA CUP Japan2005 1stRound

Sydney FC 0-1 Deportivo Saprissa @ Toyota Stadium,TOYOTA
D.Saprissa:47'C.Bolanos

FIFA.com

カズ凱旋と言うこともあって、どうしても注目はカズに向くんだけど、まあそれは気にしない。で、そんなに実力差のないゲームだったこともあって、非常に白熱したものになりました。

で、その中でキーとなったのはリズム。序盤からリードを獲りにかなり積極的に出たシドニーに対して、サプリサは様子見含めて序盤は受けながらリズムが来るのを待った。で、結果的にネガティブに出てしまったのはシドニーの方だったのかも知れない。簡単に言えば受けられてしまい、攻め疲れが出た所で、集中力がふっと切れた瞬間にその隙を突かれてウイニングポイントを奪われた。その後はその先制点によってサプリサの方に余裕が出来て、なかなかリズムを奪い返すことが出来ず、焦りと力押しに終始。結果は負けと。

まあ、決勝点となったゴールは長いフィードからの形だったけど、狙いのあるフィードと裏を取って中にカットインしてきたランニングのリンクは見事。相手の隙を見逃さずにまさに掠め取るという感じだった。まあそんな隙を逃さないための正確な技術も付け加えて非常に質の高いゴールだった。

シドニーは、中盤に入ったヨークを起点に、アウトサイドに展開しながら、連動した動きと小気味良いパス回しでフリーマンを作ったりと、勢いのあるうちは良い攻撃を見せていた。ただ、そこを活かせなかった部分に技術的な精度の問題も出ていたのかも。カズのダイビングヘッドは惜しかったけどなぁ・・・。

まあ結果は結果として、中身として各々の大陸のサッカーの特徴が出ていたのはとても興味深かった。サプリサの方は柔らかいテクニックと虚を突ける狡さが前に出て、精神的な余裕が加わった時にはより強さを発揮するチーム。メキシコなどもそうだけど、絶対的な力がないから、勝つために何をすべきかというのをよく考えてサッカーをしているなぁと。テクニックで相手をいなしながらゲームの流れを捉え、生まれた隙を逃さずに勝つためのポイントを奪う。後は又リズムをコントロールしながら相手をいなして、気づいた時には負けていた。ボクシングで言えば老練なアウトボクサーという感じ?サプリサにとってみたら、この日みたいに勢いで来るようなチームはいなしやすかったのかも。

逆にシドニーの方は、合理的なタスクの中でフィジカル的な強さが特徴かなと。成熟されていないからこその勢いと言う感じ。前に出れば自分たちの特徴がよく出る。アウトサイドを丹念に突き、そこからこじ開けて突破口を見いだす。ヨーロッパの色を強く受けた国らしく、洗練されてはいたのかなと。ナショナルチームも同じ様にヨーロッパでプレーする選手が多くて洗練されているけど、フィジカル的な強さを感じるプレーも多かったりと、そういう意味ではサッカーにおける国民性が反映されていたと言うことなのかもなぁと。

と言うことで、サプリサが一回戦突破、シドニーは5位、6位決定性に回ることに。カズは次がシドニーラストゲームかな?カズ頑張ってた。プレーにキレがあったし、コンディションは良さそうだったから次はやって欲しいな。頑張れ頑張れ。

Al Ittihad 1-0 Al Ahly @ National Stadium,Tokyo
A.Ittihad:78'M.Noor

FIFA.com

で、開幕戦。似たような名前なのはどちらもアラブ圏だからなそうな。アル・イティハドは今大会のために、58億という大金を使って準備してきた模様(何に使ったんだ)ただ、直前で獲得したブラジル人選手3人は出場規約に引っかかって出場停止と、十数億分の無駄遣いになった様子。アル・アヒリの方は55戦無敗とふざけた結果を継続中の模様。どちらも海外の補強選手以外にチームに自国代表を多数抱えている様子(アル・イティハドの方は14人というふざけた一極集中っぷり)

アジアとアフリカのCLの決勝を見る限り、チームの質としてはアル・アヒリに一律の長があるかなと言う印象を持っていたのだけど、やってみるとそうでも無かった。寒さが影響したのか、両チームともその時のような爆発的な個人の動きは見られなかったモノの、ゲームの断片断片には彼らの質の高さがかいま見えました。。

ゲームの展開としては、前半はアル・アヒリが個の力に頼りすぎず(個としても良い選手はいるんだけど)小気味よいパス回しで中盤を支配し流れを掴む。アル・イティハドのアプローチを空転させては、フリーマンを作り出して混乱に陥れる。ゴールチャンスは主にセットプレーから。アフリカ最優秀選手というふれこみのバラカドのスピード・精度共に抜群の右足から2度ほど決定機を迎えたりと、得点の匂いも強まるが、結局ゴールは奪えず。

アル・イティハドは前半は完全に押し込められて、ボールを奪えない苦しい状態。センターからの仕掛けの速い攻撃を狙っているのは見えるものの、いかんせんアテンプト自体が少なくほとんど攻めれていないというのが正直な所。しかし後半に入り、寒さに慣れたのか対応したのか動きが一変。ボールを支配し始めてから、中央サイドと懐の深いキープからの攻撃で相手を脅かす。互いに一方通行のゲームの中で、段々ゴールに近づいていたアル・イティハドはヌールをトップにあげる策が嵌る。後半30分過ぎ、浮き球の楔をヌールが胸でダイレクトパス、これにカーロンが反応して抜けだしボレーシュート、強烈なシュートはGKの鋭い反応に阻まれるが、波状攻撃の中で右サイドから速く低いクロスが入るとGKと交錯するようにヌールが飛び込み、GKはクリアしきれず、ヌールが無人のゴールに押し込み先制、結局これが決勝点。チャンスをモノしたアル・イティハドがアフリカチャンピオンを退けた。

名前は似ていても、チームのタイプとしては随分違うチームだったのかなぁと改めて思ったわけですが、どちらにしても個の力の高さがベースにあって、それだけしっかりと選手を集めてきているというのがよく分かりました。勿論それ以外にもチームの強さが見える部分あるのですが(アル・アヒリで言えば高い相互理解からのテンポの良いパス回しと流動的な攻撃、アル・イティハドで言えばカーロンを核にダイナミックで一気に攻め落とすような迫力溢れる攻撃、カーロンを理解したリズムのある攻撃)、あくまでも質の高い選手がいてこそ出来るサッカーという感じで、その選手を獲ってこれる能力がこの2チームのアイデンティティなのかなぁという感じがしました。

実際アル・アヒリの守備の切り替えの速さや、両サイドをうまく使いながら攻める形はモダンサッカーに近いものだったと思いますが、どちらかと言えば個人の力が出た方が怖さを感じる攻撃だったりして、そういう意味ではホワイト系とはいえアフリカらしいのかなと。アル・イティハドの方はもう語る必要はないでしょうが、懐の深いキープや柔らかいテクニックはサウジの選手らしいプレーで、タレントにおんぶにだっこと言うより、活かし活かされの状況を作ってたことに彼らの力の高さを感じました。

と言うことでこの結果によって、アル・イティハドが準決勝進出、次はサンパウロと。アル・アヒリは5位6位決定戦に回ることになった。じゃあ、少しだけこの大会に思う2つのファクター。

・険しきアジアの道、アル・イティハドに見るJとの差。

2年連続のアジア・ウィナー、アル・イティハド。もう単純に、強い。多分現状ではガチで10回やって2回勝てるかどうかぐらい差はあると言う感じ。まあその力の差となっている部分としては二つの要素、純然たる個人の質の差、そして常識の域を超える大会への意欲と周辺環境。

まず個人の質に関しては、語る必要もないくらいかも知れない。豊富な財力でサウジ内の優秀な選手が全てこのチームに集まっているかのようなメンバーを揃え、それがチーム力に反映されている。そこにスーパーな外国人がいるとなると、差は開くばかり。Jの場合は健全な経営状態の保持を求められ、そういう意味もあって同じような補強は難しい。又、戦力強化よりも戦術の浸透・熟成という部分が、成績により反映されるという特徴もあって、補強の活性化に繋がりにくい傾向があるのかも知れない(どちらにしても監督の腕に掛かる部分は大きい)そういう部分もあって戦力分布は均等化し、リーグ全体で考えればそれなりのレベルを保ってはいるものの、それが対外的に単体のクラブとしてみると弱さとなっている部分は否めず、大きな差となっているのかなと。

そして、こういうクラブが常識を越えることを平気でやってのけること。それだけ対外的な大会に対する協会のモチベーションの高さが表れている事かも知れませんが、本当に非常識的。補強におけるスケールの大きさも非常識ですが、リーグを6~7節吹っ飛ばしての国外カップに優先させる事が出来る流動的な運営なども、日本の常識に照らし合わせた時は非常識だなぁと感じる。ただそれが、向こうでは普通となっていると言うこともあって、常識的な運営をモットーとし、様々な兼ね合いもあり柔軟性の低いJにおいては、それも又差となる要素の一つといえるのかも知れない。

どちらにしても、こういう質が高く非常識なチーム(考えてみればあの反日アウェイとインチキジャッジも非常識だ)に立ち向かって勝っていくためには、Jの常識の中で非常識なことをしていくことが求められるのかも知れない。リーグを捨てるというのもありかも知れないし、レンタルで選手をかき集めるというのもありかも知れない。どちらにしても常識の範囲の中での努力で突き抜けられるほどアジアは甘く柔い舞台ではないと言うことだと思う。そんなことを考えさせられた開幕戦でした。

・グローバルな大会の意義、裾野を広げるために。

日テレが「地球一のサッカーを見よう」と煽ってはいるものの、実際この一回戦のレベルはお世辞にも世界最高峰の戦いとは言えなかった。既に最高峰の才能は欧州に集まり、世界最高峰の戦いはUEFAチャンピオンズ・リーグとなっている今、この大会を世界最高峰と呼ぶのは無理がある。ただ、個人的にはそれでも良いのではないかという意見。

理由としては、南米・欧州以外にも世界中に広がっているスポーツを考えれば、それ以外のチームにチャンスが広がるのは相対的に考えれば良いことだから。目標点が先に伸びることで各大陸のチャンピオンズリーグにおけるモチベーションは高まるし、それがしいては世界中のサッカーの活性化に繋がる。実際、レベルは高くなかったかも知れないが、この4チームのモチベーションは著しく高かったし、それだけこの大会が各大陸のチャンピオンにとって価値のあるものと認められていた証拠。彼らにとっては真剣勝負の場でトップレベルのチームとやれるというのは魅力的だと言うことなんでしょう。

まあ既にトップレベルである欧州・南米側から考えれば、無駄に1試合増えたと言うことで迷惑な話かも知れないが、そういう形を批判するだけで、他の大陸にサッカーをやるな的な利己的で退廃的なスタンスではサッカーを衰退させるだけ。てゆうかヨーロッパね。

まあお金儲けが大好きなブラッターを擁護するつもりはないけれど、内向的な方向性をとり続けるUEFAのヨハンソンはもう少しこの大会に協力的になっても良いのかなと。まあ彼らの意見(年々詰まっていくカレンダーの問題が一番。又UEFAの中で自己完結している部分も影響している)はわからなくないけれど、彼ら自身他の大陸からかなりメリットを享受されているはず。そういう意味では世界のサッカーの活性化、レベルアップに寄与しても少しも罰は当たらない。トップランナーとして、すべき振る舞いというのを示して欲しい。まあヨーロッパのサッカーも好きで見るけれど、小さな島国でサッカーに触れる一ファンとして、思うこと。でした。

と言うこでとりあえずここまでかな?まあ、せっかくの機会ですので色々と刺激を受けたいものです。てゆうか準決勝・決勝は都合が付けば行くつもり。と言うことでここまでです。

*一つだけ先に。皆さんカズの漢字間違えすぎ!そのまま変換したら「和良」だけど、本当は「知良」ですから。キングに敬意を払うためにも間違えないように(誤字が多い自分が言っても説得力が全くないわけだけど)てゆうかメディアもよく間違えてるの多いわね。

*今日の反省、最後のファクターの部分、実はダブスタ。だって、これに関しては弱者の発想だけど、天皇杯の開催に関しては強者の発想。なくなっちゃえばいいのに、時期ずらせばいいのに、って思ってるもん。でもこれもJFLやアマにとっては大きなモチベーションになってるわけで・・・・。人のこと言えん、反省。

*で、ごめんなさい。二日も音沙汰なしで、無駄足踏ませちゃって。沢山のアクセス頂いたのに、とても心苦しいっす。言い訳?しません!と男らしいことを言ってみる。本当は愛用のノートが壊れちゃいまして、ゆったりと文章を書ける環境にいないというのが理由。今日はノートを借りてやってるけど、すぐに返却予定。まあ少し不定期になるかも知れませんが、ご了承を。直らなかったらどうしよう。

*それにしても忙しい。何か自分の思った通りに事が運ば無いことが多すぎて、ストレス満開。それで、一日中何をしても何を見てもイライライライラ。だめね。

*とりあえず玉ちゃんばりに「うぜぇ」と言っておこう。玉ちゃん発言は波紋起こしてるみたいね。みんなどんどんこういう発言すれば面白くなるんだけどな。まあプロとしてはダメなんだけど、教科書通りじゃつまらない。

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