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December 05, 2005

Amazing J,Dramatic J! -歓喜- @J1 第34節 フロンターレ vs ガンバ

「勝てば何かが起こる」、そんな観念で望んだ試合。ガンバの選手達は何よりも優勝にふさわしいのは自分たちだと信じていたからかも知れませんね。それにしてもスーパーエースの存在は余りに偉大だ。ガンバがもがいてもがいても振り払えなかった負の流れをこの大事な一戦で吹っ飛ばしたんだから。と言うことで歓喜の等々力。

J.League Division1 第34節

フロンターレ 2-4 ガンバ @ 等々力「一貫の勝利」
Frontale:37'寺田周平 62'谷口博之 Gamba:12'&89'アラウージョ 56'宮本恒靖 79'p遠藤保仁

Super Soccer

フロンターレスタメン:GK相澤貴志、DF箕輪義信、寺田周平、伊藤宏樹、MF谷口博之"成長の証"(→79'佐原秀樹)、中村憲剛、相馬直樹"お疲れ"(→62'森勇介)、アウグスト"お疲れ"、マルクス、FWジュニーニョ、我那覇和樹(→76'黒津勝)

ガンバスタメン:GK藤ヶ谷陽介、DFシジクレイ(→46'実吉礼忠)、宮本恒靖"悲願達成、感極まる"、山口智、MF橋本英郎、遠藤保仁、渡辺光輝(→66'寺田紳一)、家長昭博、フェルナンジーニョ(84'黄×2=赤)、FWアラウージョ"アラウ様の最後の置きみやげ"、大黒将志(→74'松波正信"最後まで襟にこだわり")

ガンバに重要なゲームというのは言うまでもないことですが、フロンターレにとってもこれ以上順位を下げることは避けたいし、経験でここまでチームを牽引してきた相馬直樹、アウグストのリーグラストゲームと言うことで、是非とも勝ちで送り出したい所。勿論目の前で胴上げなど見たくないでしょうし、モチベーションの低下は考えにくい。両チームとも非常にアタック陣に特徴のあるチーム同士の対決は長居に負けず劣らずテンションの高いゲームとなりました。

前半
ポゼッションから個人技をアクセントに仕掛けるガンバ、アタッカーに入ると一気にスピードアップしてフィニッシュまで持ち込むふろん太、そんな特徴を出し合うような入り方。その中でも最近の不調を感じさせなかったのがガンバのボール回し。フェルナンジーニョのパスがアラウージョを通過し、その奥で反応していた大黒が振り向き様シュートしたシーンなどを見ても(これはマーカーが付いていきブロック。ガンバのファーストシュート)、個人技ありきではなく、テンポ良くフリーマンを使うという意識があったのかなと。そんな好リズムが先制点を生み出す。

ポゼッションの中で中央で遠藤のショートパスからアラウージョが受けると前を探る。そのキープに反応して前に入ってきたフェルナンジーニョとワンツーでマーカーを振り切り、そのままダイレクトシュート、絶妙にコントロールされたボールはゴール右隅に吸い込まれて見事なゴール!ガンバらしいテンポを感じる素敵なゴールでした。

このゴールで完全にゲームを掌握したガンバは、空いてくるところをシンプルかつテクニカルに、ショートパスで繋いで局面打開を計るというスペクタクルなサッカーを展開。中も外も巧く使うような攻撃を見せて、ふろん太を揺さぶる。しかし、ふろん太も黙って殴られているような大人しいチームではなく、時折個の前への推進力を拠り所に、カウンターで鋭いシーンを作り出してガンバを脅かす(ジュニのパスから我那覇が巧く中に入り込んで受けて、ターンからシュート!は惜しかった。枠外だけど)

ガンバペースのまま、このスコアで折り返すかと思われた終盤、ふろん太がCKのチャンスを迎える。一度のマルクスのキックからシジクレイを吹っ飛ばして超決定機を迎えていた寺田が、同じようにマルクスの柔らかいキックを今度は巧くプルアウェーの動きでフリーとなり、しっかりと枠に収めて同点弾。彼の大きさを理解したマルクスのキック、そして彼の大きさ、お見事。

結局この後両チームとも素敵プレーを見せたものの(特にふろん太のダイレクトプレーからの流れは◎。楔→ジュニポスト→的確なサポートから中村憲剛スルーパス→我那覇抜けだし(オフサイド)と言うパスの流れは全部ダイレクト。非常に美しかった。縦のワンツーみたい。ガンバが横ならふろん太は縦って感じ)結局1-1で折り返し。

後半
シジクレイが肉離れのため、実吉にスイッチ。ガンバはジュニーニョに対して前半よりもタイトに当たって、彼の所で潰そうという意識が見える。前半終盤にかなり良い形を作られたことで警戒度は増したのかも。ただ、マンマークに慣れていて、周囲との連携も上々な事もあって潰しきれず、前半終了間際のふろん太の好リズムは継続。逆にガンバはテンポが上がるシーンが少なくなり、又離脱の影響か大黒の反応が遅く、アラウ・フェルのコンビが合わず、どうも自慢のアタックトライアングルが巧く機能しない。

しかし、余り良いテンポでないながらも、セットプレーからチャンス。長めの距離からの右サイドでのFK、フェルナンジーニョのキックは人間山脈DF陣の間へ、その狙いを理解していたのか、見事に隙間に入った宮本がヘッドで合わせると、このヘッドがファーポストに当たりながら吸い込まれてまた一歩前に出る。気持ちの入った見事なセットからのゴールでした。

しかし、劇的なゴールで獲ったアドバンテージを守れない。ショートコーナーで目先を変えられると、中村憲剛からのショートクロス、これにゴール前に殺到されて最後は巧く入り込んだ谷口(!獲るねぇ。マリっぽい)が低空ダイビングヘッド一閃。ガンバのリードはものの5分で消えてしまう。

このゴールで、ここまで良いテンポを保って良い形を作り続けていたガンバのリズムが壊れてしまった。一人一人の持つ時間が多くなり、攻撃がリンクせず、逆に低いDFラインと高いボランチのラインのギャップが生まれ、そこをふろん太のアタックラインが効果的に使われて、決定機を作られる。逆説的に、ふろん太はこの時間帯(60~75分の間ぐらいかな?)にゴールが獲れていたら、この試合は分からなくなっていたかも知れませんね。たらればなんですけど。

しかし、それでも攻撃的メンタリティを捨てなかった恩恵がこの苦しい時間帯でもたらされる。アラウージョの左サイドでのキープから(この試合で引退の相馬と交代で入った)森を出し抜いた家長がエンドライン際を突破、後手を踏んだ森が家長を引き倒す形になって、ジャスティスはPK裁定。まあ妥当かな。これをヤットが憎たらしいほどの冷静さでゴールに沈めて3度目の前進、3-2とする。

で、結局2度あることは3度あるではなく、3度目の正直となってこのゴールがウイニングポイント。冷静にゲームを進め、そして相手の隙を見いだして時間を稼ぐためのボールキープで奪ったFKからの展開で松波と寺田パス交換でエンドライン際を突破→神様仏様アラウ様で勝負あり!セレッソ同点の報を受けていたのか、優勝を確信したサポの感情爆発、ピッチレベルに突入し、選手と喜びを分かち合う!(本当はいけないんだろうけど)とても素敵な瞬間でした。まあこのゴールはガンバが冷静にゲームを捉えていた成果とも言えるモノ。と言うことで4-2、ガンバが苦しんで苦しんでついに悲願を達成。西野監督やツネの目から涙がこぼれ落ち、とても感動的なラストシーンでした。

ということで

ガンバ優勝おめでとう!祝・タイトル童貞脱出!

きっとこういう運命だったのかも知れないなぁと(自作自演の匂いがするけど)、終わってみてようやく思うって感じです。今年は彼らを中心にリーグが動いていたし、そんな中で沢山の通過儀礼とも言える大事なゲーム(鹿島戦、サンフレ戦、レッズ戦とか(ついでにダービーも2勝だしね))自分たちのストロングポイントを押し出して相手をたたき壊してきた事を考えたら、この優勝は妥当であり、彼ら自身で勝ち取ったものといえるのかも知れませんね。

で、この優勝の秘訣といったらアラウ・フェル・大黒のアタックラインを核に据え、彼らの得点力を引き出すためのタスクとも言えるハイリスクなオフェンシブシフトを頑ななまでに貫き通した事でしょうね。結局82点という拮抗したリーグの中では信じられない得点数を重ねたことは偶然じゃない。それを求め続けた結果がこういう数字に繋がり、最後の結実に繋がる。スペクタクルなサッカーは、リーグの主役になって盛り上げても、結果としては苦杯を舐める事も多いけど、こういう風に結実することもあるということを改めて証明したことになりました(まあこれがJの主流にはならないだろうけどね、やれるチームが少ないから)それにしてもこの日のサッカーは(少しの時間帯を除いて)やっぱり素敵だった。

それと、もう一つ褒めておきたいことと言ったら西野監督かな。勿論上記の貫き通したタスクもそうだけど、自分自身のサッカー理論を曲げてまでも、選手達の特性を理解し、活かす形を作ったこと。そしてその中でアラウージョを引っ張ってきたこと。ここまでの流れだったらポストワークに長けていて、長身でクロスに合わせるような選手を洗濯していたと思うけど、チームの形を尊重する形で機動力と局面打開力に優れ、得点力もあったアラウージョという選択をしたのは彼(とフロント)の大きな功績だと思う。まあ彼が日本代表云々というのは早いというか勘弁被りたいとは思うけど、とても素敵なサッカーを作り上げて結果を出したと言うことは称賛されてしかるべきことなのかなと。

と言う事で、初めて大阪にチャンピオンフラッグが渡ることになりました。来期はACLですか・・・まあ頑張ってちょうだいよ。既に来期に向けて動き出していることを考えても意欲は充分。この綺麗なサッカー(アラウはいないかも知れないけど)がアジアでどうなるのか、注目は尽きないですよ。と言うことで改めておめでとう、そしてここまで。

*えーと、後はレッズ・鹿島・ジェフという絡んだところと、マリのゲームをやって今年のリーグのレポートはおしまい。まあそれは明日と言うことで。シーズン前の予想は(マリを抜きにして)本命対抗は逆になったけど、とりあえずは当たりで良い?まあ僕が推したのはエメがいるレッズだから(言い訳)マリがこけてる?それ以外?聞こえなーい。

*ふろん太は賞金圏内押し出されちゃったのね。ドンマイ。あのレッズ戦での微妙なジャッジがなかったらここまで崩れてなかったかも知れないけど、それも又リーグの厳しさ。でも今年はとても盛り上げてくれたし、昇格一年目を考えたら望外の出来。関塚メソッドと選手達の特性の融合は素晴らしいものだったし、ゲーム自体も面白いものが多かった。日本代表も輩出したしね。だから、天皇杯はちょうだい?ついでにジュニもちょury)

*マリの試合で面白いことがあったようで。ちょっと良くなったと思ったら、これかよ、禿。良治たんの呆れた声が面白かった。無慈悲なジャッジを見ても、改めて彼らのジャッジへのアプローチを感じて、とても暗い気持ちになるね。

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