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November 08, 2005

Viewpoint from Gamba -ガンバの戦ったナビスコファイナル-

PK決着で幕を閉じたナビスコカップ。当たり前ですが勝者と敗者に分けられて、その様はまさに天国と地獄。で、その素敵な決勝を両チーム側から見ながら、少し掘り下げてみようかなと。まあ中立的な感じですが、様々な要素があったと思うので。ということで先に敗者から。

・西野朗の功と罪。

まずはこれですね。ガンバ側な方々は、「監督がオシムだったらうちが勝ってた!」なんて思った方も多いかも知れませんが、それだけあの采配ミスは痛かったと言うことで、西野監督に対してのこきおろしや批判なども目に付きます(逆にオシムマンセーの記事も、本当にどこまで見てるんだか疑問だけど)。勿論勝負に置いて、勝てば官軍、負ければ賊軍と言うことですから難しい部分ではありますが、彼のこの試合における采配は、罪だけではなかったのかなと。

良く監督業の仕事について「試合の前の要素が80%だ」なんて言うことも多いですね。まずは自チームのコンディション、そしてタスク的な施術によるチーム構築、そして相手チームを分析し、その対策を考え、それを又チームにフィードバックさせたり、他にもメンタル的な要素におけるマネジメントなどなど沢山の仕事があります。で、この試合に向けて西野監督がやってきたことはピッチの中で十分に表現されていたのかなと。これに関しては罪ではなく、功の部分です。

まずはメンタル的な要素、ビッグゲームの経験としてはガンバは代表選手を除き(ツネとかヤットは重圧の掛かる試合も経験しているから)そんなに沢山の回数をしているわけではありません。今シーズンは首位攻防戦として万博が満員になってホームとして大きなプレッシャーの掛かった対鹿島戦(9/24 G3-3A △)がビッグゲームだったかなぁと思いますが、直接的にこれがタイトルの掛かった試合だというのは初めてだと思います。その中でガンバの選手達はプレッシャーを感じずにのびのびとプレー出来ていた。ましてやいつもよりいいプレーをしていたぐらい印象を受け、それだけメンタルマネジメントはうまくいっていたのかなと。

そしてジェフ対策、チームの特徴として爆発的な得点数が目立つもののそれなりに失点も多いカラーを持っているわけですが、それだけ普段のリーグ戦では自分たちのサッカーを前に押し出して、その上で相手を叩き潰すといった戦い方をしてきたチームだと思います。しかしそのチームが今回は相手の特徴を抑えに行った。相手の流動的な攻撃の始動点となるポストプレーヤー巻誠一郎をシジクレイを核としたDFラインがハードマークで楔を入れさせないためのDFということを完璧に行い、又チーム全体も非常に守備意識が高く、しっかりとプレスを掛けて相手の速い展開も許さなかった。守備だけではなく攻撃に置いても、マンマークに付いてくるジェフのDFを想定して、アラウージョの受けるポイントを低めにし、それが功を奏して相手のマークがずれたり、曖昧になっていたりという部分も作った(まあこれは元々アラウがそういうタイプと言うこともあるし、ジェフの考えも絡む要素だけど)分析も非常に綿密に、そしてしっかりと捉えるべき所を捉えていたと言うことで、その効果がピッチに現れていたことは間違いないのかなと。

これを見ても準備段階の「80%」は素晴らしい施術だった。それだけに、その後の試合中の采配と言う要素でのミスは大きく目立ってしまいましたね(実際ベンチメンバーの選択と言うところでミスだったのかも知れない。松代・入江・宮本・吉原・松波の5人だったわけですが、普段の采配から考えるとアラウージョと大黒二人が同時に変わることは余りない。で、逆に良く変わる部分だったのが両サイド。二川の状態も100%じゃなかったし、松下に関しては90分というのも余り考えてなかったと思う。その中で水野が入ってきた時の対策として入江の起用までは見越していたと思うけど(前回の対戦時に水野に二発やられて沈んでるからね)その後、二川の交代の時に変わる駒である家長(それか、サイドの出来る攻撃的な駒、分からないけど寺田とか?)がベンチに入っていなかった。だったらアタッカーを一枚削ってサイドで起用できる家長の選択というのはあっても良かったのかなと。宮本の起用に関してはもう選択肢が狭まっていた中で、これしかないと言う感じだったと思うし)何となくこれに関しては監督としての勝負勘のなさ、そして勝負運のなさと言う感じです。逆にオシムはチームや展開を大局的に眺め、予測したりする能力に非常に長けていて、又自分の勝負運というのも知っていた。その辺は切ないですが差があって、又勝負を分ける一要素になってしまった。

ただ、西野さんは、良い仕事もしていたと言うことは事実、それは評価すべきポイントなのではないでしょうか。

・決定力のなさが導いたディスアドバンテージ。

昨日オシムのインタビューを「やべっちFC」で見たのですが、その中で「事前に有利と考えられていた方は、勝負が長引けば長引くほど重圧が掛かる」みたいな言葉がありました(ディティールは間違ってる可能性大)僕も試合を見ていて、90分で決まらなかった時にガンバやばいかな?と思ったりしたわけですが(これはたまたま)、PKとはいえ、実際結果はそうなってしまいました。これに関しては運という要素も絡んできますが、実際ゲームを有利に進めたガンバが勝負を決めきれなかったことで、様々なディスアドバンテージを握らされてしまったのかなと。

一つは、スタミナ。ガンバは序盤からタスクの充実(それとジェフのセーブモードというのも)もあって主導権を握り、勝負を決めに行くような攻撃を何度も見せました。実際それが出来る自信も力もあると確信してプレーしたと思うし、それが自分たちのスタイルと考えていたと言うこともあるのかなと。もう少しの所までジェフを追いつめていましたが、そこで決めきれないことで導いてしまったのが延長戦。90分間激しい試合をして、しかもガンバはそこでかなり行っていたことを考えたら、延長戦はスタミナ的に苦しくなるのは摂理。想定範囲外の時間、で、パナソニック宜しく電池切れになってしまっていたのかなと。本当にぱたっと足が止まり、逆にとどめを刺されてもおかしくなかった。

そしてもう一つは、プレッシャー。事前の予測としてはその時の状態をも鑑みてジェフの方が有利を見られていた様な気もしますが、ゲームの中ではガンバの方が良かった。ただ、その実が伴わなかったことで段々ガンバの方にプレッシャーが掛かっていったというのはオシムのコメントの通り。これはサッカーの摂理ですね。流れを捉えていても実が伴わなければ、少しずつ相手の方にサッカーの神様が相手に味方する。そういうことが選手達も分かっているからプレッシャーが掛かっていく。そしてそれが最後、PK戦に影響したのかなと(逆にジェフの方にはここまで持ってこれたと言うことでプレッシャーは軽減されていたのかも知れない)

そういう意味ではやっぱり決めきることの重要性というのが証明されるような一戦だったのかも知れませんね。その責任を果たせなかったアタッカー陣は批判されてしかるべきだったのかも。こういうところで決めてこそエース、クラックというもの。ただ、ここまでの働きを考えたら批判できないですけどね。

・この経験は安くない、次に繋げる必要性。

まあガンバとしては、本当に痛い敗戦となってしまいました。これで怖れていたJ初年度加入クラブで唯一のノンタイトルホルダーとなってしまったと言うことで、不名誉なレッテルを頂いてしまったこともそうですが、この負けはここまでの勢いを絶つぐらい大きな敗戦であること。これから勝負所であるリーグ戦に向けてとても辛い状況です。

しかし下を向いている暇はありません。すぐに今度はリーグの勝負所がやってきます。てゆうか5戦全てが勝負所と言っても良い試合が続きます。多分節を重ねるごとに状況が詰まってきて、どんどんプレッシャーも大きくなると思う。その中でこの経験が大きな糧となってくるのかなと。

今回は相手のジェフもそんなに経験豊富なチームではありませんでしたが、今度の相手はタイトル争い慣れしているチームが大半です。そういう相手と競う時にこの経験を活かさなければガンバとしては苦しいだけに、この経験を出来るだけ消化して、この先のリーグに繋げていって欲しいなと。まだまだ挽回の機会はある。

と言うことでガンバ側を考えながらナビの決勝でした。まあチーム的な要素としては、リーグ序盤のようなアタッカー同士が尊重し合うコンビネーションプレーの再構築からの再点火というのが必要かなぁと感じました。まあガンバは前が湿っていては安定して勝ち点を積み上げることは難しいと思うので、やはり前線にもう一度火が付くかどうかと言うのがこれからの鍵になってくるのかなぁと。何となくガンバを見ていると、いつぞやのレバークーゼンを思い出してしまうのですが(リーグでも2位、カップでも準優勝、UCLでも準優勝、盛り上げるだけ盛り上げて実を手にすることが出来なかった)そんなことにならないことを祈りたいものですね。と言うことで今日はここまで。

*日本代表ユニの話題が発表になり、それに対して一喜一憂。まあ実際どんなデザインでもある程度見慣れるだろうし・・・・。しかし水色は使わなくても・・・って感じはする。青都銀と可だったらかっこよさそうだけど、そうでもないかな?まあ機能性が凄いらしいし、選手達が着やすければなんでも良いけど。

*てゆうか何故日本にナカタコがいるんだろう?

*マリもアディだけど、これは日本代表スペシャルだから、フランス代表の新しいデザインとかと一緒になるのかな?FC東京とかコンサとの兼ね合いもあるんだろうけど・・・・。

*明日はジェフの予定だけど、ジェフに関してはいろんな所で語られてるし、勝者には褒めるだけなので、別にやらなくても良いかなと思い始めてる今日この頃。でもオシムの判断は賭け的要素が強い気がしたんだけど、それも勝てば官軍なんだろうなぁ。

*でもオシムの采配にヒディングを見たよ。オシムはチームもアグレッシブにリスクを冒せるように作ったけど、自らもリスクを冒して選手達だけに任せていないというのが凄い理由なのかも。書くとしたら「リスク」が主題になりそう。

*まあ目新しいネタもないのでゆっくりやりますかね。

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