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November 10, 2005

Viewpoint from Jef United -ジェフの戦ったナビスコファイナル-

何か取り上げようとするとタイミング悪く苦戦したりする・・・、いいけどさ。と言うことで激遅ですが、J.B.AntennaからJefな方々から沢山アクセスもあったことだし、中途半端にするのも気持ち悪いので。初タイトルを勝ち取ったジェフ側を少しだけ掘り下げてみます。

・「らしさ」が出なくても。 -成長の証明-

結果を求められるゲームに置いて、中身を問うというのはナンセンスかも知れない。ただ、両チーム以外のサポーター以外にも国立に詰めかけた観客にとっては、この試合に置いてのジェフのフレキシブルなサッカーは影を潜め、少し物足りない出来だったかも知れない。僕がジェフらしいなぁと思ったのは、前半の左サイドで坂本と羽生が速いパス交換から中に切れこみ前にフィードを送り、そこに3列目から佐藤勇人が長い距離を走ってもう少し!、というプレー、そして工藤が入ってペースが変わった後半頭ぐらい。ゲームの流れがそれを許さなかったというのが正直なところですが、相手のアタックに対して押し込まれ、阿部や佐藤も守備の対応に力を裂かなければならない時間も多く、そこで持ち味が消されてしまったという感じなのかも知れません。

ただ、それでもジェフが最終的に勝利を手にした。これはジェフにとってはタイトルと同じくらい大きなものなのではないでしょうか。ジェフが強い時はやっぱり内容が良い時。らしさが出ればリズムに乗って非常に強く、まさに美しく強いという理想に近いサッカーで勝利を得ている。ただ、良い状態というのは維持することが難しく、シーズン通じて良い内容のサッカーを継続するというのは、コンディション的に考えても無理。勿論相手あってのことで、自分たちの良さを出させてもらえない時もある(今回もそのパターンが当てはまるかな)ただ、そんな時に我慢を重ね、何とか勝利を拾うことが何かを成し遂げる時には必要。で、この試合のジェフは素晴らしいサッカーは出来なかったけれど、勝負強さを発揮して勝った。個人的には、そこに価値があるのかなと思いました。

良くオシム監督は、敗戦後にウィットに富んだジョークを交えて選手達の経験不足を嘆いたりしていましたが、そういう悔しい敗戦を糧に確実に選手達は学んでいたのでしょう。内容をクローズアップされることが多いチームで、泥臭い勝利は余りイメージにありませんが、実際彼らは泥臭い要素を積み上げて、華麗なサッカーに仕立て上げている。それと一緒で、選手達の中身にも苦い経験やオシムの教えが確実に積み上げられ、そして勝負強さ、泥臭くても勝つ必要性というのを理解していったのかなと。それがタイトルという形になったのではないでしょうか。

・ギリギリの所で賭けに勝ったオシム。

ジェフというとオシム。彼に対しても賛辞が鳴りやみません。勿論彼の力は、非常に大きく、選手達の信頼に応えるだけの素晴らしい手腕で勝利に導いたことに変わりはなく、素晴らしい監督に異論はないわけですが、個人的にこの試合に関しては非常に危うい選択をしていたと思うし、実際彼のゲームプランは破綻しかけていたように感じていました。

この試合の入り方として、
「選手は試合前に話したとおりにプレーしてくれた。中盤でマークをするだけになってしまうと、どうしても自分たちのプレーができなくなる。だから自分たちのプレーをするように強調した。」
と言うことを指示したようですが、これに関しては非常に危ういものだったのかなと。何が危ういかと言えば、マークの意識を高めなかったことや、何処まで付いていくのかという設定などで非常にあやふやになってしまい(又ガンバのアタッカーのポジショニングが非常に流動的でマークをずらす狙いを非常に意識していたと思う)、インターセプトを狙ったりするような攻めに出るような守備が出来なかった。

オシムの狙いとしては、守備に意識を裂きすぎることでリスクを掛けれなくなることを怖れたのでしょうが、リスクとしては掛けれていたけれど、それがDF陣に多く見られ(周囲が動き出さないことはあったにしても、DFの低い位置でのドリブルというのが目立った。セオリーとしては僕はこれは認めるべきじゃないと思う)、致命的なミスにも繋がった。ある意味反作用的な感じになってしまったのかなぁと感じました。

ただ、これにはもう一つ、選手達が必死に対応しすぎることでの消耗を抑えたいと言う狙いが隠れていたようです。ガンバが先行必勝を狙ってくることを見定めて、そこで必死になりすぎず、何とか水際で抑えて、相手が消耗してきたところで勝ちをさらいたいという狙い。これに関しては結果が表す通り、危機的な状況も有りながら、それを通り抜けPKまでは縺れ込んだものの結果的にズバッと当たった。もしジェフが最初から行っていたら、この日の出来・序盤の堅さとバランスの悪さを鑑みた時・・・・やられていた可能性は高まっていたかも知れませんね。

リスクがあるとしても自分の読みに責任を持ち、勝負を賭けれる監督。先見眼の鋭さ、経験による多数の引き出し、そして分析、様々な要素が絡み合い、この結果を引き出したのでしょうが、そこにリスクがあっても勝ちに最も近い選択をする。何かジェフのサッカーと似ているなと感じたり。だとしたら、選手が監督を信頼し、尊敬するのは当たり前なのかも知れないですね。僕にはこのプランが正しいとは思えないけど(余りにリスクが高すぎて・・・危険性を鑑みたら怖すぎる)、それでもこれでジェフを勝たせた、どっちが正しいかは明白でしょう。改めて、深すぎるよ、オシムたん。

・リスクを怖れない、これこそジェフの真骨頂。

このファイナルではプレーには余り見られませんでしたが、やはりジェフにはリスクと言う言葉あってこそのチームなんだなぁと、これを書きながら考えてしまいました。監督がそういう志向を強く持っていると言うことが大元だとは思いますが、それを実際ピッチでやっている選手達も恐怖の感覚が鈍いんじゃないかと思うぐらい躊躇がない。だからこそ、見ている側に爽快感やアグレッシブだなぁと思わせるのでしょうが、心臓が弱い監督がやるようなサッカーではないなぁと考えて笑ってしまいます。

僕はこの試合、結城のプレーに非常に疑問を持っていました。彼は確かにドリブルに自信を持っているのでしょう。抜く時は何人も抜くし、それがチャンスを生むと言うことも、何度も経験しているからこそ、それをチャレンジする(フクアリこけら落としでもストヤノフと共にスペースが空いたら仕掛けるという姿勢を常に出していたし)ただ、この試合では何度かアラウージョにかっさらわれたりして、あわや失点というピンチを生み出していて、DFとして一番やってはいけないことをしていたと思っています(試合を見ている時は「気負いすぎてるのかなー?」と思ってた)が、試合後のコメントを見てもあんまり反省している様子がない。普段のプレーにしても(もう書かなくても良いと思いますが)マンマークという守備メソッドを持ちながらチーム全体がポジションブレイクというリスクをためらわずに掛けること然り、佐藤勇人を核に(上に書いた結城にしてもね)低い位置の選手の攻撃的な思想然り。これはオシムメソッドの核である「リスクを冒せ」という思想の元、チームが作られてきた証明であり、それが基準となっている証明なのかも知れませんね。

現代サッカーに置いては、リスクというのは極限まで減らすものであり、それを冒さずにいかにゴールを奪うのかと言うのを突き詰められている感があります。象徴的なのがチェルシーであったり、ユヴェントスだったり。ただ、同じモダンサッカーでも、逆行する「リスクを冒せる」サッカーは強い光を放つ。そんな光をジェフが纏っているからこそ、評価されるのかも知れませんね。

と言うことで少しばかし褒めすぎて臭い感がありますが、まあご祝儀的にね。まあ、実際見ていて心臓に悪いチームだなぁと思うけど、まあそれがオシムの教えなんだからと言うバックボーンがチームにあるからなのかも知れない。それだけの信頼関係が結ばれている。まあそれが収まりが良いかな?この勢いをリーグに繋げて、又リーグも盛り上げてくれそうですね。てゆうか、そのコラム書こうと思ってたんだった!出来るかな?と言うことで今日はここまで。改めて、おめでとう、ジェフ。

*最近Fマリちゃんのことを書かなくなっていますが、あんまりネタがないし、特に書けるようなお題がありません。だって、もう不調からは抜け出したし、原因も「エース不在」で決まっちゃってるじゃん?まあそれだけじゃないにしても、実際いるかいないかで大きな違い。岡ちゃんのサッカーは「個々の存在感」というのが大事なのかも知れないなぁ(周囲の動き出しの意識とかももう少し何とかして欲しいけど)でもそうしたら岡ちゃんの言う通りステップアップのために必要なのは1ランク上の選手=大物?

*ユースは10-0で横浜ダービーを制した模様。沢山の人が冷え込みつつある新横浜で観戦してた様で、「ユースも俺たちの誇り」を体現していたり。相変わらず凄いっす。風邪引かないようにお気を付け下さいな。

*しかし、10-0って・・・・。そんなに力の差があるの?FCにユースがあったことさえ知らなかったよ。何処で練習してるんだろ?

*とにかくおめ!マイクマイクマイクでハットですか、ニヤニヤ。頑張れ頑張れ。

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