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November 11, 2005

最終局面な優勝争いを占う。

やっぱり混戦がJにはよく似合う。又も未曾有の大混戦、勝ち点5の中に5チームがひしめき合っている状態で「Last5」に突入です(勝手に命名)と言うことで、今日はそんな優勝争いを各クラブごとの分析をしながら、今後の展開を占ってみようかなと。

1位 ガンバ大阪 勝ち点 54/得失点差 +24
対戦相手:30/レッズH 31/グランパスA 32/アルディージャA 33/ジェフH 34/フロンターレA

一時は独走態勢を築き上げたかと思われたガンバでしたが、コンディションの低下、アタッカー達の下降曲線などで減速。2位鹿島との勝ち点1差でこのLast5を迎えます。勿論首位な訳ですから、全て勝てば文句なしに優勝です。が、現状を見ると、それを達成するのは、かなり厳しい道程かも知れません。

チームとしての勢いが落ちてきて、その勢いで相手を飲み込めず、なかなか思い通りにゲームが進められなくなってきていること。攻めながらも獲りきれない、獲ってから極端に受けてしまうなど、どうもちぐはぐな状況となってしまい、その中で勝ち点を落としたり、重要なゲームで負けに繋がったりしています。難しい部分ではありますが、このチームの重心はあくまでも前、そして攻撃的姿勢だと思うので、まずはアラウ・フェル・大黒の復調、そして勢い再点火というのが、この先成績を出していくための鍵なのかなと。

しかし、周辺状況としても非常に厳しいのも事実。対戦相手も厳しいですね。で、今週末直接対決となるレッズ戦を控えていますが、そんな時に守備の一角を担ってきた山口智が骨折で離脱(4週間)、復帰明けの宮本・二川も完調とは言えず、チームとしてもナビスコ決勝・天皇杯と延長戦&PK続きと体力的にも精神的にもすり減った状態でこのリーグ再開を迎えなければなりません。ネガティブな要素だらけの中、短い期間でいかに状態を立て直し、良いスタートを切れるか。ガンバにとっての一番大事なゲームは30節になるのかも知れませんね。ここで負けると辛い。

2位 鹿島アントラーズ 勝ち点 53/得失点差 +20
対戦相手:30/FC東京H 31/トリニータA 32/Fマリノス 33/エスパルスA 34/レイソルH

序盤の快走の貯金を活かし、減速傾向なものの粘って上とは勝ち点差1の2位。決して悪い位置ではない鹿島。ただ、なかなか勝ちきれない試合も続き、思うように勝ち点をのばせていないのも又事実。トニーニョ・セレーゾの花道を優勝でと言う意気込みの中で、ここから再「反撃」を狙う訳ですが、鹿島の一番のストロングポイントは経験なのかも知れませんね。

まずはチームの状態としては、勢いは余り感じませんが、チームとして安定したパフォーマンスを大体の試合で示せることが出来ると言う感じで、悪くないと思います。再編成された前線と中盤の構成は攻撃に置いては非常に流動的で、相手にとっては捕まえにくい形となっているし、それでスタメンに入ってきた深井・増田も元気。それを後ろで小笠原が操るという感じで選択肢も増えて彼の能力もより活かせるようになっている。守備に関してはそのオフェンシブな構成が危うい部分を生んだりしているのですが、後ろが踏ん張っていると言う感じかな?やっていることは確かに良いと思うのですが、結果が付いてきていないと言うことで勢いが付かず、それが悩みの種かも知れません。これからの試合の結果如何で勢いとなるのか、凋落となるのかという感じになるとは思いますが・・・。

で、気になるのは小笠原を代表とした主力の状態。特に、腰だか膝だかの怪我で(どこだか忘れちゃった)セレッソ戦では明らかに動けていなかった小笠原がこの2週間でどれくらい回復したのか。彼がこのまま下向きのままだと、これからも勝ちきる決め手というのを見いだせない可能性もあるだけに、そこは大きなポイントなのかなと。代表戦もあるし・・・。

後チームとしてカードが多いだけに複数の出場停止も怖い。大岩、アレックス・ミネイロが次貰うと2試合出場停止となる訳ですが、厳しく戦うことは大前提だけに貰わないようにプレーするというのも難しい。彼らが出場停止になった時が正念場かも知れませんね。鹿島の対戦相手を見ると最初の3試合が非常に嫌な相手。モチベーション的には鹿島の方が上回る可能性は高いですが、ガンバを喰って状態の好転ぶりが見えるFC東京、シャムスカに時間が与えられたことで更に怖いトリニータ、Fマリノスも久保の復帰で最低の状態からは脱した感があり、後は上がるだけ。鹿島にとってはこの上向きな3チームとの対戦でいかに「勝ちきるか」がポイントになりそうです。

3位 浦和レッズ 勝ち点 50/得失点差 +22
対戦相手:30/ガンバA 31/ヴェルディH 32/ジェフA 33/ジュビロH 34/アルビA

エメルソン移籍、ポンテ&マリッチ加入、トゥーリオ離脱&復帰、田中達也の離脱、と何かジェットコースターのように上がったり下がったりしているレッズですが、いつのまにやら首位との勝ち点4、得失点でも対抗可能、次節の結果如何では一気にリーグの主役に躍り出るところまで持ってきました。個人的には勝負所で勝ち切れていない印象を受けたのですが、それでもここまで持ってきたのは、彼らに運が向いていて、又地力のある証拠なのかも知れませんね。

田中達也の不運な離脱の後、マリッチが覚醒したことや永井の右サイド起用が嵌り、又アレックスが攻撃に置いてより存在感を示し始めたりと、攻撃に関しては怖さを相変わらず維持しています。ただ、去年と違うのは紙一重なゲームが多く、後ろの安定感もかなり心許ないこと。まだチームを組み替えて安定して力を発揮するという部分までは至っていないだけに、出たとこ勝負みたいな部分を感じたりもします。

紙一重と言うところで言えば、もうこれ以上欠員が出るとチーム力が保てなくなる可能性が高いことも懸念ポイントですね。FWの層はもうギリギリ、現状ではポンテが一列上がってマリッチと2トップを組んでいますが、このどちらかが欠けてしまうと難しくなると思いますし、バックラインにしても、怪我人が多く、既にスクランブルな状態。鈴木啓太と都築が次節出場停止ですが、ここは何とか酒井と山田、そして山岸で埋めるにしても、これ以上の怪我人はチームの浮沈に関わる可能性が高いのかなと。

ただ、そんな弱音を感じている場合ではないのも確か。再開後初戦のガンバとの直接対決は大一番。これがレッズにとって一番の鍵だと思います。ここで勝てればさっき書いた通り主役に躍り出るだろうけど、負ければ今度こそTHE END。この大一番でガンバを叩けるか。ジェフとの試合もあったりもしますが、それはまずガンバを叩いた後の話、1戦必勝で戦うことになりそうです。

4位 セレッソ大阪 勝ち点 50/得失点差 +5
対戦相手:30/ヴェルディA 31/フロンターレH 32/トリニータH 33/FマリノスA 34/FC東京A

一気の連勝こそ前節止められたものの一気に階段を駆け上がってここまで持ってきたセレッソ。それは勢いだけでなく、選手達の特性を活かしながら整合性の取れたロジックがあってこそ成し遂げられたものだと思っています。ただ、ここからは絶対に勝たなければならないゲームでのプレッシャーも掛かってくるだけに、その中でいかに力を発揮できるのか・・・ここから地力が問われるのかも知れません。

こないだの鹿島戦のレポートでも書きましたが、後ろの粘りと我慢、前のポジショニングの良さと連動、それを精度の高いロングフィードと爆発的なダイナミズムで埋めるMF、これが全て揃ったことで機能し始めたセレッソのダイナミックなカウンターサッカー。しかし、駒が欠けたり、相手のバランス如何ではなかなか機能しないというのが課題。ただセレッソとしては出来れば5連勝が目標なだけに、嵌らない時や自分たちの出来が悪い時にいかに勝つかというのがポイントかなと。

この後勢いが持続するのかは、まあこの先を見てみないと分からないと言うのが本音。ただ、一番勝つ可能性の大きいサッカーをしているのかなという感じはします。というのも守備がしっかりしていて、攻撃もゴールを取れる形をしっかり持っているから。後は、その力を発揮できるかどうか、上が崩れたりすると本当にチャンスが出てくると思う。出場停止が多いヴェルディ戦、そしてその次のフロンターレ戦で連勝できるか。ふろん太は同じ匂いのするチーム同士の試合なだけにちょっと難しいことになりそう・・・・。

5位 ジェフユナイテッド市原・千葉 勝ち点 49/得失点差 +12
対戦相手:30/ジュビロH 31/FC東京A 32/レッズH 33/ガンバA 34/グランパスH

20節以来負けがないと言うことでかなり戦いぶりも安定してきていて、初のタイトルも獲ったり、充実期という感じのジェフ。勝ち点が49で唯一首位との勝ち点5差ということで不利なことは確かですが、ナビを見ても勝負強さが出てきていて、サッカーの中身はJ最高峰、大外まくり一気に虎視眈々でしょう。

まあ中身のことは色々と書いてきたのでスルーしますが、シーズンも終盤にさしかかり気になるのはコンディション。ジェフのサッカー自体他のチームに追随を許さない運動量、そしてその中で考える能力というのが高いから高質なサッカーが出来ると思うのですが、その中で走ることが出来なくなったり、考える能力が低下した時、自分たちが冒すリスクを支えきれない可能性も出てくるのかなと。ジェフがリスクを犯せる理由としては自分たちが沢山は知ることでそのリスクマネジメントとなり得るから。その後ろ盾をなくした時には崩壊・・・というのも充分考えられるのかなと。

それと出場停止も気になるところ。一戦一戦が大事になってくる中で、阿部勇樹と佐藤勇人、そしてストヤノフという代わりの利かない選手達がリーチになっています(ストヤノフは2試合停止にリーチ)特に阿部、リスクマネジメントをしながらバランスを取る役割を担い、またエースキラーを担い、キャプテン。彼のいないジェフが想像できないほど存在感は大きく、単なる駒の一つじゃないのは明白。佐藤勇人やストヤノフにしてもそうですが、チームを支える3人のカードは最も避けたい所かも知れません

ただ、この5チームを比べた時に一番状態が良いのはジェフかも知れないなぁと思っています。対戦相手としては非常に厳しいカードですが、彼らがしっかりとコンディションを維持できれば乗り越えれない相手ではない。まずはジュビロ戦。ジュビロの状態が落ちていますが、ジェフ自体が120分のゲームが二つ重なった後での試合と言うことでコンディション的には不安を抱える中での試合となりそう。勿論直接対決2試合は間違いなく激しいゲームになるでしょう。ただそれを越えそうな勢いを携えていること、一回目の対戦では3勝2分けで相性は良いこと、こういう部分を鑑みるとジェフにもチャンスはあるのではないでしょうか。

・総括

と言うことでやってみたわけですが、どこもシーズン終盤となって万全というわけにはいきませんね。ただ、その状況の中で粘り強く勝ち星を拾っていけるかと言うのがポイントになるのではないでしょうか。まあそんな中で差を生み出す要素になるのは勢い・・・かなぁ?一気に駆け抜けれる勢いを得たチームが優勝を掴むような気がします。

直接対決が大きなファクターを握るとは思いますが、結構消化されている(鹿島・セレッソは直接対決なし)部分もあるので、キャスティングボードを担うのは5チームのうち3チームと当たるFC東京でしょう。阿部・馬場・梶山が覚醒し始め、再び勢いを取り戻しつつある相手に対して、その勢いを受け止めて、勝負できるのか、FC東京がリーグ戦を盛り上げてくれるかも知れませんね。

優勝ラインとしては62~65ぐらい?まあ3位以下がひっくり返すためには5連勝が必要だと思っていますが、まあ今の状態を見るともう少し下がるかも知れませんね。まあ簡単に予想しちゃうと経験も携えている鹿島が有利かなぁとは思いますが、実際の所は分かりません。個人的にはレッズ(本命)か、ガンバ(対抗だか3番手だか)、それかジェフに優勝して貰って僕の優勝予想が正しかったことを証明して欲しいところアジアでの戦いぶりを見てみたかったり。ジェフの大外まくり一気、何か現実的に有りそうなんだよなぁ・・・。

予想が外れたからって石だったり缶は投げないで下さいね。ということでとりあえずここまで。

*後で出来たらマリ中心にプレビューの予定。実は試合の日を日曜日だと勘違いしてた。

*今週はJのレポートもするつもりだけど、優先順位はWCのPOになる予定。出来ればレポートも各試合、特にチェコとスペイン中心に。ウルグアイとオーストラリア、どっちも頑張れ(レコバにも頑張って欲しいけど、キューウェルにも頑張って欲しい)

*もうヒディングは準備してるんだろうなぁ・・・どんな感じになるのか興味津々。でも個人的にはうまく行って欲しくない。そんなにマジックみたいな事が可能なら、苦労しない。でもそれが出来そうで怖い。力は互角・・・ウルグアイ有利な気もするけど、コンフェデで見せたオーストラリアの華麗なサッカーも中身良かったからね。

*実際やったらハードなつぶし合いになるんだろうけど。こういう試合はやっぱり精神的な要素がクローズアップされるだろうし。

*ということでJのレポートが後回しになったらごめん。てゆうかマリの放送生ないの?本気で初回が水曜日な訳?遅くなって当然じゃん。

*個人的にレッズのあの熱いサポーターがアジアでどうなるのかとか、ACLに出ることであの傲慢な社長が今度はどんな手を打つのかなどなど、興味がある。アクリル板の出番?

*「ソンナムヤー」と「We are Reds!」のハーモニー(城南がどんな状態か知らないけど)

*キャプテンは利権に雁字搦めですな。それとも代表が絡まないからJ2なんて動かせるとか、本気で思ってる?キャプテン、それでいいのか?てゆうかヴェルディは本当に出る気なのね、ネタかと思った。

*もしJ2でACLに出るとしたら、先シーズンのA3とACLの時みたいに、チーム分割というのもあり得るのでは?でもヴェルディは保有人数が少ないし、そんなの無理なんじゃ・・・・。

*ジェフとか、ガンバもアジアで見てみたいけどね。あの暴力的な空気の中で綺麗なサッカーって出来るのかな?

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Comments

こんばんは。
面白かったです。(残念なのはマリノスが絡んでないだけ。鹿島との絡みはあるけど)
新聞、雑誌要らないですねw
個人的はジェフ希望ですが、バランス的にガンバに優勝を望みたいです。
セレッソでもいいんですが、ガンバに比べるともう1つ足りない気がします。
まぁ、関西勢頑張れって事でw
ナビスコか天皇杯を東西でトーナメントして、東西の優勝チームが決勝とかしたら盛り上がらないかなぁ?決勝スタジアムはUCL形式で。
いや、ガンバ-ジェフ戦の決勝戦も沢山入ったから文句ないかw
マリノスのプレビューも期待しないで期待してますw

Posted by: ナツキ | November 12, 2005 at 01:21 AM

ナツキさん、こんばんわ。おっとニアミス。珍しく即レスです。(プレビューも書きましたので、よろしかったらどうぞ)

面白かったですか!それは良かった!凄い嬉しいです。(マリを絡めるとぐちゃぐちゃになるので・・・)

何処も可能性はありますけど、ジェフは確かに可能性ありますね!大外一気と言えば、マリの2003年を思い出しますね。でもそんな雰囲気がジェフにはある気がします。チームとして負けないと言う自信が漲ってる感じとでも言いましょうか。

関西勢も大チャンスですね。ガンバは今節山場ですが、なんかここにきて可哀想なことになってますね。まあ試練と言えば聞こえは良いけど(苦笑)とにかく最後まで盛り上げて欲しいです。てゆうか関西二つのマッチレースになったら関西も盛り上がりそうw

>ナビスコか天皇杯を東西でトーナメントして、東西の優勝チームが決勝とかしたら盛り上がらないかなぁ?決勝スタジアムはUCL形式で。

面白いアイデアですね。まだまだ10数年のプロですから、色々と可能性を辿っていって欲しいものです。まあ最近存在感の薄い国立から、取り上げちゃうのは可哀想ですけど(苦笑)

ではでは。又宜しくお願いしま~す。

Posted by: いた | November 12, 2005 at 01:38 AM

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