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November 28, 2005

劇弾と、課題と@J1 第33節 Fマリノス vs セレッソ

マスゲーム綺麗でしたね~。凄いよ、マリサポ。で、マツの劇弾がリーグを過熱、いやはや・・・ただでは終わらんね。結果としてドローはとても残念だけど、周辺事情も鑑みた中で結果としては妥当なものだったのかも知れませんね。と言うことでレポ。

J.League Division1 第33節

Fマリノス 1-1 セレッソ @日産スタジアム「力任せのドロー」
F.Marinos:89'松田直樹 Cerezo:46'森島寛晃

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本哲也、DF中澤佑二、松田直樹"将軍様"、河合竜二"こんな日もあるさ"(→74'山瀬功治)、MF上野良治、田中隼磨、ドゥトラ、マグロン"MAGRAO, Fica nossa equipe ano que vem.."、大橋正博(→80'那須大亮)、FWグラウ(→63'坂田大輔)、大島秀夫

セレッソスタメン:GK吉田宗彦、DF藤本康太、ブルーノ・クアドロス、柳本啓成、MFファビーニョ、下村東美、久藤清一(→83'宮原裕司)、ゼ・カルロス、FW古橋達弥、森島寛晃(→80'酒本憲幸)、西澤明訓

ホーム最終戦、今期ラストホームを彩るトリコロールに染め上げられたゴール裏なマリノス側、アップ中からヒートアップしていたセレッソ側、どちらも勝ちたいという意欲をひしひしと感じる緊張感に溢れたゲームになりました。

前半
ゆったりとしたポゼッションから鮪の技巧を活かして両サイドからのクロスボールでゴールの道筋を探るFマリノス、ダイナミックに、そしてシンプルに両サイドのスペースを使って速い攻撃をしたいセレッソ。両チーム正反対な特徴を出したいところでしたが、集中力の高い守備がそれを許さず、自ずとジリジリとした緊張感に繋がっていった展開に。

守備に関しては西澤のポストアップを佑二が前の強さを活かして何度と無く潰し、セレッソの大きな特徴でもある一発で変えるサイドチェンジもドゥトラや隼磨が絞り気味ながら出てくるところではしっかりとケアして良い形は作らせず、かなり押さえ込んだ印象。怖いシーンはクアドロスのインターセプトからのフィードで西澤に繋がり角度の無いところからのシュートと、プレビューで書いたファビーニョの飛び出しに付ききれずにフリーで走り込まれ、角度のないところからアウトに引っかけられた豪快なシュートぐらい。

が、攻撃に関してはなかなか穴が見つからず。相変わらずビルドアップの部分で前とのタイミングが合わず苦労し、前に入ったら入ったで一度目の動き出しが合わないと停滞すると行った感じで閉塞感を伴う攻撃に終始。しっかりとブロックを作り、カバーを重ねる整備されたセレッソのディフェンスを崩しきれない。鮪の技量の高さから何度かチャンスは作ったもののシュートはことごとく吉田の手の中に収まり、結局スコアレスで折り返す。

後半
ジリジリとした前半の流れは一つのミスで吹っ飛ぶ。左サイドのクロスは結局誰も会わずにファーに流れ、河合がしっかりとコースに入ってクリア・・・と言うところでミス。それが中に入ってきたものの合わせきれなかった森島の前にこぼれ、ボレーで押し込まれる形で先制を許してしまう。これでセレッソの考え方はよりはっきり、よりはっきりと守備に意識を裂き、前3枚でオープンな展開を狙う。

そんなセレッソに対してマリは崩すことを求められる。しかしいきなり惜しい形。この日ほぼマッチアップに置いては完勝の印象の隼磨が右サイドを局面打開、グラウンダーで流し込むとグラウがディフェンスを引きずりながらGKとの交錯寸前でそのボールに合わせてゴール!かと思われたが枠を逸れてしまう。その後も鮪が様々なところに顔を出し何度と無く技術を見せつけて崩しの起点となるが、大島のシュートはことごとく吉田の正面を突き、大橋を押しのけてまで狙った鮪のFKも吉田がファインセーブと決めきれない。

しかしその後、スタミナ切れで運動量が減退、段々切り替えが遅くなり、スピードアップできない攻撃になってしまう。交代策(グラウ→坂田、河合→山瀬で4バック、大橋→那須でマツを前線にあげる)も疲弊したチームを活性化する術にはならず、前にバランスが移ったところでカウンターから大ピンチ、宮原からのスルーパスを受けた古橋が抜け出してシュート!哲也が何とか当てて凌ぎきるが、1点ビハインドは変わらない。

パワープレーをする展開ながら、なかなかパワープレーにさえ持ち込めずここまでかと思われたロスタイム。ようやく右から隼磨が上げたアーリークロス、GKと交錯しながら大島が競って頭に当てそれを鮪がセンターに戻し、そこに入ってきたのは山瀬、がシュート当たりそこね→大島がボレーはDFに当たる→マツがボレーで豪快押し込む!とシュートを繋ぎ合わせた形でパワープレーが実って何とか最終盤で追いついた。結局このまま試合は終了。マリはホーム最終戦を何とか引き分けに持ち込んだ形、セレッソにとっては勝ち点3がこぼれ落ちた形になったが、勝ち点で並んでいたガンバが落としたため、単独首位に浮上した。

かなり閉塞感のあるゲームで、最終盤で何とか負けこそ阻止したものの(それはとても気持ちよかったんですが)お世辞にも良い内容とは言い難いゲームとなってしまいました。追いついたことを考えれば、前節と同じくF.Marismを感じさせるとも言えますが、こういう力任せのゲームだけでは限界があるのは見えているだけに、これから色々と分析したりして、しっかりとチームを組み上げていかないと同じ間違いを繰り返す可能性はあると思います。

スタッツを見るとシュート数は17-9、ポゼッションも59%-49%(まあゲームの展開に左右する部分があるから一概には言えないけど)とかなり押し込んではいたわけですが、個力頼りの部分は否めず、その個力でキープがあるにかかわらず主体的に動き出しからの連動がなかなか起きずに結局狙いを持って崩し切ったと言う形は少なかったのかなと。ビルドアップも悪い時の様に反応が悪くてボールを引き出せず、連勝中とはいえ根本にある課題の解決はほど遠い。まあ以前に比べたら全然良くなってはいると思いますが、ドラゴン・大ちゃん抜きで、もし鮪が抜けたら又苦しみそうだなぁという印象を強く持ちました。で、一つだけ気になる事。それとセレッソのこと。

・ポゼッションとスピードアップ -閉塞感を打ち破る推進力-

今日の中盤センターの組み合わせは、良治たんの1ボランチに大橋と鮪が後ろを意識しながら高い位置でプレーすると形でしたが、この組み合わせは余りイイ出来とは言えませんでした。個々で見れば、1ボランチで自重しながらゾーンを埋めた良治たんの出来はそれなりだったし、大橋も守備においては前進の跡が見えた。鮪はファビーニョを押さえ込み、逆にサッカーの達人のようなスキルで攻撃をリードしてと、悪いものではなかったと思います。が、3人が3人とも遅攻を好むタイプということもあって、空いているスペースでボールを引き出して攻撃を加速させ、相手を後手に陥らせるような展開は生み出せなかった。

まあ相手がリスクを余り起こしていたとは言えず、又トップ含めてスペースがそこまで生まれていたかというとそうではなかったので難しい部分はありますが、この組み合わせに欠ける要素は前に速く進めるという意識の低さと推進力の低さ。技術レベルは高いけど、スペースに飛び出ると言うより足元で受けて裁いて、ズレを生み出してと言う感じでどうしても手数が多くなり、その分遅くなってしまう。固められても崩していけるという技術力の高さは頼もしいけれど、これではひずみが来るのは当然。連戦での消耗もあるとは言え、後半足が止まって切り替えられなかったのは受けるアクションが何度も必要となったことで、体力消耗を上長していた部分も多分にあると思う。そういう部分を考えた時、遅攻ばかりの攻撃選択は良いとは言えない。

実際出し手側がそれを意識しなければ変わらないとは思うんだけど、中盤の一人は局面打開力があってスペースを感じて動ける感覚に優れた選手の方がいいのかなと。そういう選手が入ることによって、よりトップとの連動感も高まるだろうし、スペースに引き出して、そのまま突破というパターンも出てくる。現状では(怪我を抱えているけど)山瀬、アタック志向の大ちゃん(最近はバランサーな大ちゃんになってるけど)、それかジローみたいな選手になるのかな?後はディフェンスの意識、二人で役割分担をしながらやりすぎずにある程度高さに差を付け、奪った後にすぐ受けれるような形を作るなど、意図的に攻撃を流すと言う意識があるともっとスムーズな攻撃も可能かなと。

まああくまでも今のサッカーをやめろと言うのではなく、遅攻と速攻をうまく使い分けて欲しいなと。今のままではオフ・ザ・ボールの意識の低さを鑑みた時、どこかで行き詰まると思うし、鮪が抜けたら成立しない。その辺は都合よく考えずより先を見ながらサッカーをしていってほしいものです。

・良い内容ではなくても -セレッソの変化-

無敗記録をこの試合でも更新し、ついに首位に立ったセレッソ。次節勝ち点3を確保すれば自力での優勝が可能とついに彼らが時代の表舞台に立ちました。まあ正直このゲームでも良い内容を示していたとは言えず(ついでに言えばヴェルディ戦もお世辞にも良いとは言えなかった)、何故ここまでということを思った方もいるかも知れません。しかし、良い内容じゃなくても勝ち点を積み上げられる逞しさを感じました。

セレッソ側から考えれば、この試合では自分たちの特徴を相手にほぼ完全に消され、主導権を握られる非常に苦しい展開でした。しかしその時に開き直ってしっかりと守備に意識を裂き、チャンスが来るのを粘り強く待てるチームになったというのが現在この位置まで昇ってこれた要因だと改めて思いました。

実際何度かやってるのでもう書きませんが、大崩れしない粘り強い守備を基盤に、カウンターに繋げるまでのメソッドに整合性が取れていて、それが勝つ可能性を最大限まで高めているというのがよく分かります。前のアタッカー達はこの試合でほとんど仕事をしたとは言えないまでも、来た時にしっかりと仕事をしているし、そういう意味では目に見える要素だけでなく、精神的な変化というのも感じられたのが生で見た感想と言うところでしょうか。

奇しくも5年前と同じく最終節前の対戦となり、あの時と同じように彼らが首位に立った。ただ、5年前はタイトルがこぼれ落ちて、後ろに控えたマリがタイトルをかっさらった。残念ながら後ろに控えられていないことがマリにとっては寂しいですが、今度は忘れ物をせずに最終戦を終えることが出来るかどうか、注目したいところです。長居はあの時と同じようにピンクに染まるだろうしね。

こんな所かな?まあ脇役としては役目をしっかりこなしたと言うことで、それなりに存在感を示せて事は良かったけど、やっぱり優勝争いに絡んでないと一抹の寂しさを感じるねぇ。ツーか、脇役って。まあ仕方ないことなんだけど、来期こそしっかりしたサッカーを築き上げて(個に差がないからこそ、差を分けるは整合性のあるサッカーとその継続性)もう一度あの緊張感を味わいたいと強く思ったゲームでした。と言うことでここまで。

*又選手評やるつもり。最後だしね(最終節は無理っぽい)坂田と大橋には言いたいことが沢山あるし。期待度が高いだけにきつくなっちゃうんだよねぇ。でもこのままじゃ伸び悩んじゃうと(既に伸び悩んでるのかも知れないけど)感じたよ・・・頑張れ!

*ヴェルディ華々しく散っちゃったねぇ。凄い残念。天皇杯・ゼロックスを考えるとやっぱり信じられないけど、まあ色々あったからねぇ。オジーの呪い?いやいや。まあヴェルディ中心にJ2の事もサンガ・アビスパのことも含めてやるつもり、約束しちゃったし。僕は約束を守る男。シーズン終わってからかな。

*明日(もう今日か)はガンバ-ジェフかな?優勝争いの方をまとめて。しかし、ガンバはやばいね、どうにもきついね。レッズも可能性が出てきた。不死身。

*で、U-18が頑張ったねぇ。後半しか見れなかったけど、秋元→マイクでゴール生んだ!ゴールを決めたのは交代で入ったガンバユースの左サイドバックの子(あの子良いね、面白い)だったけど、良くランニングしてた。マイクは久々に見たけど巧く育てたいね。まだまだ電柱だけど、高いだけじゃなく動きの幅もあるから、巧く育ってくれれば面白そう。まあ改善すべきポイントは多岐にわたるし、器用貧乏になりそうな気もするけど。頑張れ、若人。と言うことで突破おめ!北朝鮮は大したこと無かった気もしてる今日この頃(日本も大したこと無いと言ってしまったおしまいだけど。まあ山本と森本が入ったら少しは変わるかな?北朝鮮はA代表と同じく基礎スキルは高いけど、抑圧されてそれに疑問を持たない社会主義国らしく創造性が低く、ガチガチ)まあ偏見だけどね

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