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November 22, 2005

予測を許さない激動@J1 第31節 酉vs鹿/鯱vs脚/まとめ

優勝争いは本当に先が見えない。てゆうか読めないですな。予想なんてするもんじゃない。当事者にとっては本当にたまらないでしょうな。ではその辺をまとめて今節の動向を雑感という感じで。

J.League Division1 第31節

トリニータ 1-1 アントラーズ @ビッグアイ「抜け落ちた床」
Trinita:72'吉田孝行 Antlers:68'アレックス・ミネイロ

Super Soccer

トリニータスタメン:GK西川周作、DF深谷友基、三木隆司(→46'柴小屋雄一)、上本大海、MFエジミウソン、トゥーリオ、梅田高志(→89'黄×2=赤)、根本裕一、吉田孝行(→87'西山哲平)、FWマグノ・アウベス、高松大樹

アントラーズスタメン:GK曽ヶ端準、DF青木剛(→75'名良橋晃)、岩政大樹、大岩剛、新井場徹、MFリカルジーニョ、フェルナンド、増田誓志(→80'鈴木隆行)、深井正樹(→68'野沢拓也)、FW元小山正、アレックス・ミネイロ

まあ様々な捉え方があると思いますが、個人的には鹿島の方がある程度狙い通りの形でゲームを進められていたのかなという感じを受けました。というのもトリニータのマンツーマン重視のディフェンスに対して、鹿島の流動的な攻撃は捕まえにくい事もあって、エラーを引き起こすことが出来ていた。ただ、そこでトリニータは焦れなかったし、自ら崩れなかった。集中力を高く保ち、粘り強く取り所を常に探って、一瞬でも無駄なキープが出たら速い収縮で奪う、そして危ういピンチに対しても非常に反応早くコースを消す、そういうことが徹底できていた。こういう要素から見た時に、結果としてドローは妥当な結果なのかも。

マンツーマンは基本的に受動的なディフェンスだから、相手の形に添わせる形でマークに付くことが前提となる。ただ、相手の形に合わせすぎるとゾーンが崩れてしまい、ディフェンスブロックに穴を開けてしまう可能性もはらむ。そういう意味で鹿島のオフェンスはトリニータにとっては非常にやりにくい=エラーな形になりやすいものだった。そういう意味で鹿島の方にこの対戦に置いては分があったと思うわけです。

ただ、そのエラーをうまく活かすことが出来ていたとは言い難かった。逆説的だけど、一番うまくいったのは得点機。スローインの流れから、縦に入ったボールをそのまま本山がダイレクトでスペースに流し込み、それをミネイロが反応して押し込んだ形。ポジションを自ら崩してマークをずらし、対応させないダイレクトプレー、相手にとっては止めにくい要素がたっぷり詰まったファインゴールでした。

ゴールシーンはダイレクトプレーという余計な時間が全くないプレーだったからこそ、厳しいディフェンスを破ることが可能だった訳です。マークをズレをそのまま活かしてゴールに繋げた。ただ、そのシーン以外はそれが出来なかった。せっかくのマークのズレも一つの躊躇やコントロールミス、動き出しの遅れでチャラになっちゃう。ゴールシーンのようなズレをそのまま活かす速い仕掛けというのが欲しかったんだけど、そこまで至らなかったというのが1得点という結果に終わってしまったということなのかなぁと。

まあ余りにハイレベルなことを求められて、鹿島のオフェンスにとっては酷だったと思いますけどね。それだけトリニータのディフェンスは完成度が高く、崩すのが難しかったと言うことなのかなと。なかなかドロー沼から抜け出せない鹿島にとってはもどかしいでしょうが、前が躓いてくれているだけにチャンスは残った。チームのクオリティは決して低くないだけに、勝負を決定づける後一押しが欲しいところです(僕はそれが小笠原の一撃必殺セットプレーと言うイメージなんだけどいないからね)

ちょっとだけトリニータ(次節セレッソ)。面白みというのは欠ける部分は確かにあるけれど、シャムスカ分析が外れても我慢することが出来る地力が確実に付いているというのがジェフ戦に続いて見えました。本当に捕まえにくくマンマークをある意味"諦める"形とならざるをえない中で、一瞬のキープをボール奪取に繋げる待ちのディフェンスは非常に質が高かった。

こういう試合をしている事で培われる自信というのは非常に大きいものなんだなぁと改めて実感。確かにシャムスカは素晴らしく、選手達の頭をクリアにしてチームをまとめ上げたけど、この試合を見てもタスクだけが好調の要因ではないというのはやっている選手達自身が分かっていると思うし、それが又自信に繋がる。技術の差を埋める収縮アプローチは他のチームには脅威なのでは?セレッソに嵌るかは又微妙なんだけど(抑えるべきはボランチの位置だと思うから)、それでも又楽しみです。

と言うことで鹿島はドロー。そして波乱。

グランパス 2-1 ガンバ @ 豊田「もうネタとしか思えない」
Grampus:4'鴨川奨"大仕事" 66'クライトン Gamba:36'p遠藤保仁

Super Soccer

ようやく負の波を脱却したかと思われたら大黒が怪我。代わりに三木が初スタメンのガンバに対して、中位力もむなしく泥沼に嵌って危機感が高まるグランパスの対戦に潜んでいたアップセット。びっくりした。

グラははっきり言ってめちゃくちゃなサッカーをしているという印象だったのだけど、先制点が大きな自信に繋がり、更なる精神的な充実と集中力に繋がった。鴨川という選手をほとんど見たことがない僕は、とっても驚かされたのだけど前節も獲ってるのね。ツネと復帰した山口智が無惨に抜き去られる形でしたが、やられたと言うより驚かされたという方が正しいかも。何はともあれチームを勇気づける大きな一発だった。

この後はグランパスが徹底したリトリート&ブロック形勢でバイタルを消す形にシフト。とにかくアタッカーにスペースを与えず技術を発揮する隙を与えない。それでも家長が1vs1から穴を広げてPKを獲って同点に追いつくわけだけど、この後も切れなかった。とにかく人海戦術。これが嵌って家永の自由を奪う。やばいやつは全て消す。そういう感じのタスク(マーカーは角田。徹底した守備意識)に見えた。

実際これが実るからサッカーは面白い。ガンバも勝ち点3が欲しいから前に人数をかけるけど、これが逆にグランパスにスペースを与える形となり、カウンターのピンチに繋がる。共に攻め合う形となるのですが、そうなると攻撃の質がものを言う形に(普通この綴りだとガンバがゴールを獲る感じなんだけど)

ガンバは常にアホみたいに人が待ちかまえるボックスの中へと侵入を試みようと手を代え品を代えという感じで攻撃を繰り出すけど、整っている所を崩すのは簡単じゃない。逆にグラはスペースがあるから開放的なカウンターになって、ガンバとしては後手の対応を強いられる。そういう意味で質が違ったのかなと。結局その後手が響く形で角田の強烈なミドルシュートのリフレクションをクライトンに押し込まれて失点。この後も堅陣(と言うか人海戦術)を敷くグランパスの前に拙攻が続いたガンバが手痛い一敗となり、グランパスは大きな大きな勝ち点3を得た結果となりました。

まあ終盤にさしかかるリーグ戦の摂理とも言うべきゲームでしたが、それだけグランパスが勝ちに執着して徹底したサッカーを見せた。良くを捨てて守備を徹底し、玉際でも気持ちの見えるコンタクトを見せ続けて、必要なことをやり続けたことが勝利に見合った訳で、この結果は終わってみたら不思議ではなかったのかも。

ガンバにとって見たら何故ここでと思いたくなるような非常に悪いタイミングだった。もしグラが前節連敗を抜けていたらこういうゲームにはならなかっただろうし、この後グラがこのような集中力を見せるかと言えば又疑問。ただ、そういう相手に対して勝たないといけないわけで、それが出来ないというのは弱さでもある。何処も必死、それを越えなければ本当に欲しいものは繋がらない。そういう中身の強さというのを今求められているのかなという感じです。

まあ盛り上げてくれるよ、本当に。と言うことで後は結果。

セレッソ 2-0 フロンターレ @ 長居「出せたもん勝ち」
Cerezo:53'古橋達弥 57'森島寛晃

ジュビロ 2-3 アルビレックス @ ヤマハ「混迷の入り口」
Jubilo:84'カレン・ロバート 86'福西崇史 Albirex:68'&70'&83'エジミウソン

楽天 0-1 アルディージャ @ ウイング「サヨナラ、J1」
Ardija:74'森田浩史

レイソル 1-2 エスパ @ 日立「分水嶺」
Reysol:1'レイナウド S-Pulse:76'pマルキーニョス 89'チェ・テウク

レッズ 4-1 ヴェルディ @ 埼玉「変わらなかった相性」
Reds:14'&87'ロブソン・ポンテ 79'とミスラフ・マリッチ 89'p田中マルクス闘莉王
Verdy70'小林慶行

FC東京 2-1 ジェフ @ 味スタ「実感の手応え」
FC:51'梶山陽平 84'阿部吉朗 Jef:64'マリオ・ハース

Fマリノス 3-1 サンフレ @ 日産「龍の目覚め」
F.Marinos:21'久保竜彦 23'&41'pグラウ Sanfrecce:9'駒野友一

と言うことで神戸の降格が3節残して決定しました。まあいつになるかという状況でしたが、決まってしまうと絶望というものが押し寄せてくるものなのでしょうね。何か他人事のようにしか捉えられない部分もあるのですが、それでもそういう危機に瀕していたと思うと怖くてたまりません。

まあ原因を辿れば、突き当たるところは「補強の失敗」「監督の度重なる交代」「ビジョンの見えないクラブ経営」「チームカラーの変更」「ミキティ」等様々でしょうが、腰を据えた強化という事が出来ないクラブはこれからも苦しい状態になっていくというのが改めて証明された結果なのかも知れませんね。Jリーグは対して差の付かない個よりも組織が成績に反映される傾向が強く、ある意味ではサッカー的に素直なリーグでありますからね。まあ、殊勝な言葉を述べてるミキティが、そういうことを理解できるのか、周りが独裁を抑えられるのかというのがポイントになるのかも。とにかくまずはあの赤いシャツを白黒に戻したらどうだい?

で、ヴェルディ。田中達也・永井・長谷部がいなくても勝てない・・・。体力的な側面はあるにしても、ポンテに切り崩され、岡野に切り崩されと個の突破に対して余りに脆弱。あれだけ良いサッカーをしていたセレッソ戦の手応えが消え去り、又苦しいことになってしまった。まあパドンの言う通りレイソルとの差は開いてもいないわけだけど、完全に追い込まれて、かなり道は狭まった。まあどちらにしても勝ち続けるしかないわけだけど、苦しいね。

後はセレッソ!来たね。あのFK一発勝ちの勢いそのまま、同じようなスタイルを標榜するふろん太にあっさりと勝ってしまった。まあ勢いだけでなく、ゲームの展開が彼らに味方したかなという印象も。カウンタースタイルのチームに置いて、主導権というのは必ずしもポジティブじゃない。その中でふろん太がそれを握り、自分たちのスタイルじゃないこともあって活かせない。逆に自分たちのスタイルが出せる状況でしっかりと結果にしたセレッソ。流れが向いているという感じですな。ゼ・カルロスから森島への大陸横断フィードはらしい形。瞬発力勝負の終盤戦で新たな勢いを纏ったセレッソ、行きそうな雰囲気出てきたかも。これで勝ち点差1の2位。

プレビューも出来たら更新の予定。と言うことでここまでです。

*ちなみにタイトルは決まってるんだよね。「佐野社長、ニンジンは振り込みでお願いします 鞠&酉」

*でもこれマジであったらしいね、スペインで。セビージャの負けを願って、ルイス・デ・ロペーラ会長(ベティス)がセビージャの対戦相手にボーナスを送ったとか。でそれで放った言葉が「セビージャの負けを願って何が悪い」だそうな。ガンバにとっての宿敵セレッソが来てるだけに、それくらいやっても良いかも知れん。

*まあ決して褒められた事じゃないけどね。ただそういうゴシップ的な盛り上がりがあれば、もっと面白くなりそうだなーと思って。小林監督が「絶対にガンバにだけは優勝させない」とか言ってみたり(キャラが違うけど)まあ国民性が違うから難しいかな。

*と言うことでお待ちしております、来期の補強費にしますので。

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