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November 21, 2005

神龍降臨@J1 第31節 Fマリノス vs サンフレッチェ

神龍キター!いきなり先制された時はどうなることかと思ったけど、古巣相手に完全解凍で復活!他にも良かった部分は沢山あったし、とにかく気持ちいい!少しだけ先に向けても希望は見えたし、とにかく気分爽快。3連勝!

J.League Division1 第31節

Fマリノス 3-1 サンフレッチェ @日産スタジアム「龍の目覚め」
F.Marinos:21'久保竜彦 23'&41'pグラウ Sanfrecce:9'駒野友一

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本哲也、DF中西永輔、松田直樹、河合竜二、MF上野良治(→85'那須大亮)、マグロン、田中隼磨、ドゥトラ、山瀬功治(→80'奥大介)、FWグラウ"スパイダーマン♪"、久保竜彦"神龍"(→76'大島秀夫)

サンフレッチェスタメン:GK佐藤昭弘、DF駒野友一、小村徳男、西河翔吾、服部公太、MF森崎和幸、高柳一誠(→62'桑田真一郎)、李漢宰(→81'茂原岳人)、大木勉、FWガウボン(→62'前田俊介)、佐藤寿人

快晴の空の元、久々の日産スタジアム。ジーコも来ているらしい中で、両チームのここまでの流れがはっきり出るゲームとなりました。

前半
序盤はサンフレッチェがここまでの積み上げてきたものを感じさせる組織レベルの高さを示してペースを握る。収縮の早いプレッシングから、ガウボンのポストワークを起点に、大木や佐藤寿人がスペースを狙う形が目立つ。マリはそのプレスに苦しみ、なかなか攻撃のとっかかりが掴めない。そんなリズムの中でサンフレッチェに先制点が生まれる。切り替えの速い攻撃から佐藤寿人→ガウボンと楔を付けられ、縦のワンツーのような形で抜け出されると、危機察知したマツが抜け出そうとした佐藤寿人のコースに入るものの、これに対して笛。正面25mくらいの位置でFK、蹴るのは駒野。低い弾道のボールが壁の横をすり抜け、ポジショニングを誤ったのか、ブラインドだったのか完全に逆を突かれてしまった哲也、これがすんなりと決まってサンフレが良いリズムのまま先制点を奪った。

この後もサンフレの攻撃に対して、マークが落ち着かずずれが生じてバイタルの警戒が緩くなってしまう感じで、楔は付けられるわ、バイタルなのにアプローチに行けないわで大あらわ(これに関しては又後で、次に繋がることだと思うし)しかしこの時間帯を何とか凌ぐと、反撃。外側に開く形で久保・グラウが起点を作り、そこをサポート。落としたところから細かくボールを繋ぎ、スペースが空いたらサイドチェンジ。そんな流れでボールが周り、相手はその攻撃に対してズレが出てきてしまう。そして23分ドラゴン飛翔。隼磨の右サイドからのアーリークロス、柔らかいボールに完全に空中でフリーとなった久保は落ち着いて対角線に狙って、GK反応できず。まさにドラゴンヘッド!浮いてる~!って感じで、同点に追いつく。隼磨のクロスも走りながら良い精度のボールを上げた。隼磨のクロスはドラゴン仕様なのか?

サンフレッチェは序盤のプレスの徹底ぷりが曖昧になり、主体的な守備から受動的な守備になったことで対応に精一杯な感じとなってしまう。それが影響したのか、致命的なミス。セットプレーからのクリアが中途半端となり(オムさん?)、久保がこれをトラップして、一気に数的有利の形に。ショートカウンターのような形からグラウが裏を取ってここに久保からスルーパス、DFが戻ってきたものの落ち着いて中に切り返してコントロールシュート、これがゴールに収まって2点目。先制点から2分。電光石火の逆転劇。

この後も攻め立てるFマリノスは、鮪・虎・グラウの小気味よい左サイドでのパス回しで駒野・李をチンチンにし、山瀬がペナ内に切れ込む巧みな突破からゴールを狙ったり(枠を捉えきれず、久保も詰めたが届かず)と良いリズムは継続。そして前半終了間際の43分、この日多く見られた大外へ逃げるようなボールの受け方でボールを受けた久保が突破、そこにスライディングが来たところでうまく倒れてこれがPK判定、グラウがきっちりと決めて3-1で前半折り返し。うまくいきすぎて怖い。

後半
後半もFマリのペースは衰えない。というよりサンフレッチェの攻撃が段々放り込みとなっていってクオリティが低下。危ういシーンと言えば、FKから森崎和幸にネットを揺すられたシーン、一発オフサイドだったようで難を逃れたぐらい。

ゲームを完全に支配したマリノスは次々と決定機を生み出す。細かいパスが繋がり、そこに大きな展開が付随して良い流れが生まれていた印象。隼磨が右サイドを強引に突破して、角度のないところからシュート、枠を逸れていたがこれに久保が反応も届かない。ゲームをするごとにコンビネーションのレベルの上がるブラジルトリオの動きの付随するパス回しで左サイドを蹂躙する形も継続、細かく何本もパスが繋がり最終的にはドゥトラのピンポイントクロスがフリーとなった久保に繋がって又もドラゴンヘッド!しかし枠には飛ばず。まだまだあった決定機、交代直後のセットのチャンス、大ちゃんのキックからこぼれたところに反応したのは上野、悪い態勢ながら近距離から打ち切って決まったかと思われたがポスト直撃。この他にもフィニッシュには繋がらなかったが、マグロンや山瀬のキープとサイドのオーバーラップのタイミングが合い始めて良いサイドの崩しが見れたり、とても良いモノだったのではないでしょうか。

小野監督は、これじゃ不味いと言うことでガウボン・高柳を下げて前俊・桑田のユース昇格コンビ、その後には李に代えて茂原を投入。しかしこれも停滞している状況を打破する要素にはなり得ない。前俊は2度ほどキレのある突破を見せたが、結局桑田・茂原共々劣勢の展開の中に埋もれてしまった。マリも選手を入れ替える。お疲れ様の意味でドラゴン→大島(バクスタはスタンディングオベーション気味)、山瀬→大ちゃん、上野→那須と余裕を持った交代策。結局後半はスコアが動かなかったが(動かせなかったが)、結局危なげなく3-1で勝利!今季初のリーグ戦3連勝、結果だけでなく少しずつ中身の向上が見られたこと、Fマリノスにとってはとても実り多きゲームとなりました。

と言うことで気持ちいい!スカッとするゲームでした。正直開始20分過ぎまでは相当不味いことになっていた気もするのですが、そんな流れをぶっ壊しちゃうのがエースってやつ。格好いいよ、ドラゴン。で、中盤に置いてマグロンが入ったことで(前々から書いてるけど、彼は一つのプレーで流れを切らないから、常に気の利いたサポートをしてくれる。そしてうまくておしゃれ、軽率な低い位置でのプレーは怖いけどね)、攻撃が非常にスムーズに流れ、又ブラジル人トリオで細かく繋ぐ事で引きつけて、スペースを生み出すという効果が出たりと良い形だったのかなと。遅攻においてはある程度出来てきたので、後は攻撃のスピードアップ。山瀬の機動力をもう少し活かせたら、幅も出てくるのかなと。では、簡単に勝負の綾となった部分を。

・鍵となったサイドバック、不安・修正・反撃。

前半開始から20分ぐらいまで、非常にサンフレッチェは理想的な流れで(良い形でゲームに入り、それを先制点という形で結果に残した)ゲームをしていただけに、よもやこのようなゲームになるとは思いもしませんでした。で、流れが変わってしまった要因は、端的に言えばあの久保のゴールだった訳ですが、彼らがその流れを完全に手渡してしまった原因は両サイドにあったのかなと。

サンフレッチェが良いリズムを生み出していたのは、両サイドバックのビルドアップの参加にあったのかなと。彼らに対するケアの対処をどうするかまとまっていなかったFマリノスのディフェンスは、アウトサイドの選手がアプローチに行くことでズレが生じてしまい、そして肝心要のバイタルエリアが空いてしまうという状態が見受けられた。簡単に書けば、「アウトサイドがサイドバックにアプローチ→サイドのスペースが空く→ボランチがスライドで埋める→ここでもう一方のボランチがスライドしてバイタルを埋めるという意識が低く、空いたままになる→ここをMFが前に出て使うor大木やガウボンが引いてきて使う→バイタルエリアでの苦しい守備対応となってしまう」という感じでした。

捕まえきれない状態の中で本当にうまく行っていなかった事を考えたら、それだけ大きく流れを変えた久保のゴールは価値のあるモノとも言えますが、原因はそれだけじゃない。岡ちゃんの修正も利いた。マグロンを一列上げて、センターの三角形を逆にしたことで山瀬・マグロンで両サイドへのケアが出来るようになり、スペースを空けずにケアすることが可能になった。これによりバランスのイイ守備が出来るようになり、又過度なFWへの守備負担を求めなかったことでポジショニングに置いて、守から攻への切り替えがスムーズになったことで流れを引き寄せたのかなと。攻撃に置いてもマグロンの良さが出たし、思った以上に嵌ったのかなと。

結局この後久保やグラウが執拗にサイドに流れて起点となるため、なかなか服部も駒野もシステム上、中のケアを余儀なくされたことで高い位置を取れず、リズムを奪い返す事が出来なかった。それどころか取り所を定められず、逆に細かいパス回しと大きなサイドチェンジの前に貼り付けられてしまったことを考えたら、サンフレッチェの劣勢は仕方ない部分だったのかも知れません。そしてFマリノスの好転は一つのゴールだけの偶発的なものじゃないと言うことなのかなと。

にしても、監督含めてゲーム中に修正できる能力を考えると、「これだけ出来る選手達なんだよなぁ」と感慨にふけってしまいました。久保が戻ってきて活かすべき方向性が定まっただけでこれだけ好転するというのは、逆説的に見れば、今まではそういう部分がなかったとも言える。まあ監督自身が認めている通り、その選手がいなかったと言えばそういうことなのでしょうが、他の選手達が無能な訳じゃない。それだけに今シーズンは限りなく勿体ないことをしたわけで、ミスリードとも言える。何処を活かすのか、どのように活かすのか、その個が変わった時にどうするのか、そういうことをはっきり決めてチームを作っていけばもっと強くなる。素直に優秀な個の良さが出る組織作り、そんな方向性を来期こそ、いや、今から積み上げていって欲しいなと思いました。

まあとにかく勝って良かった、見れて嬉しかった、勝つって良いね。いや、ここで満足してちゃいけないんだろうけど。でもやっぱり爽快ですよ、勝つって良い。と言うことでテレビで確認してないから曖昧だけど勢い更新でした。じゃあ最後にやっておくか。
          _   ∩   _   ∩ ドラゴン!
        ( ゚∀゚)彡  ( ゚∀゚)彡   ドラゴン!
         ⊂彡    ⊂彡

J1 第31節 採点&選手評(僕の読書+日常記録)

*選手評やるつもりやった。個々においては悪い部分もあったと思うし、まだ褒めたりない部分もあるし(笑)

*しかし、Jリーグは敗者に厳しい。悪い流れの時は本当に容赦ない。まあそれだけ精神的ファクターも大きな要素を握ってると言うことなんだろうけど、サンフレの悪くなった時のプレーの変わりぶりは切ないかった。てゆうかヴェルディもだけど。

*今週は過密なんだよね、ガンガンやらなきゃ・・・っていってもそんなに沢山出来なそうだ。首位争いのどっちかかな?

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Comments

まだ試合ちゃんと見てないのですが(今日スカパーで観る予定)、なかなか鋭い指摘が多く楽しく読ませてもらいました!
残りJ、天皇杯と、今年の鬱憤はらして大爆発してもらいましょう。

Posted by: VIVACE | November 21, 2005 at 02:21 PM

VIVACEさん、こちらでははじめまして。以前はTB頂いたりしましたよね?ありがとうございます。

見た後の感想なんかも教えてもらえれば嬉しいです。あってたのか間違ってたのかみたいな?あってるあってないは別にして楽しんでもらえたらなら本望です。

そうですね!今年の苦しみも、最後に大爆発してもらえれば晴れそう!大爆発期待!ではでは。

Posted by: いた | November 22, 2005 at 03:05 AM

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» 11/22 ドイツへの道 :: 今こそ久保が必要なのではないか? [Flowers* :: blog]
11/18に日本代表のFW不足で久保を代表に、という記事を投稿して、その中で椎間板ヘルニアで療養中と書いてしまっていたのですが、ごめんなさい。試合にでてました。んで活躍してました!となるとやっぱり代表へ復活の期待も高まってくるのですが、ここで、さらに久保を掘り下げて紹介したいと思います。 まず、プレイはというと、上の写真のように「飛びます」普通じゃないジャンプ力です。そうイメージでいうと「天空の城 ラピュタ」に出てくるロボットのようなプレイスタイルです。動きもあんな感じです。ドリブルもあのロボットが... [Read More]

Tracked on November 23, 2005 at 02:41 AM

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