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November 04, 2005

優勝への意志@J1 第29節 セレッソ vs アントラーズ&まとめ

はい、激遅で日曜日の激闘レポート。きたねー、熱いね、Jリーグ。残り5節、とんでもないことになりそうな予感。

J.League Division1 第29節

セレッソ 0-0 アントラーズ@長居「優勝への意志」

セレッソスタメン:GK吉田宗彦、DF柳本啓成、ブルーノ・クアドロス、前田和也、MF久藤清一、布部陽功(→84'宮原裕司)、ファビーニョ、徳重隆明(→67'苔口卓也)、FW森島寛晃(→73'黒部光昭)、古橋達弥、西澤明訓(62'黄×2=赤)

アントラーズスタメン:GK曽ヶ端準、DF青木剛(→76'名良橋晃)、岩政大樹、大岩剛、新井場徹(54'赤)、MF小笠原満男、フェルナンド、増田誓志(→62'石川竜也)、深井正樹、FWアレックス・ミネイロ、本山雅志(→79'野澤拓也)

どちらも優勝を見据えてとても重要な直接対決。しかし終盤に掛かってぽろぽろと怪我人が出てきており、メンバー構成的には良い状態とは言えない。セレッソで言えば好調を支えていたゼ・カルロスと下村(次節復帰?)がまだ戦列には復帰出来ず、鹿島は主力の多くが怪我を抱えており(小笠原の状態は深刻?)、この日は復活の気配があったリカルジーニョが欠場。しかしそんな状況を感じさせない特徴を前に押し出してぶつかりあう好ゲームになりました。

序盤はセレッソがダイナミックなサイドチェンジを使ったカウンターから、森島、久藤が右サイドをホットエリアにしてチャンスを量産し、鹿島を脅かす。しかし、ゲームが落ち着いてからはカウンターの脅威にさらされながらも、アレックス・ミネイロを前線の軸に、本山・深井・増田が流動的にポジションを入れ替えながら、相手のズレを生もうとする攻撃が機能し始め攻勢、ペースを奪い返す。ただ、攻撃は機能しているものの、両チームの非常に粘り強く献身的な守備姿勢が最後のゴールという部分を許さず、結局0-0のまま折り返す(岩政がポストの激突するという気持ちも見えた)

前半の流れを継続したかのように、鹿島がポゼッションを握って攻め落とそうとした後半序盤、隙を見いだした形での一発のカウンター、ロングボールに対してラインをかいくぐった森島が抜け出し、GKに突き進もうと言うところでいち早く追いついた新井場、しかし森島を押し倒すような対応となってしまい(森島も身体を当てに行って前に出させないようにした)、これが「得点機会阻止」というジョージの判断で一発赤。良いリズムの中で数的不利を負ってしまう。

鹿島はこの事態にまずは守備を整備する選択を獲り、結局増田→石川という形でまず4バックの状態維持に尽力。セレッソがペースを握るかに見えたが、流れ出したゲームの流れは思っても見ない方向に。セレッソのチャンスからペナ内で西澤にボールが渡ると切り返しが大きくなり、大岩にカットされると、勢い止まらずそのままアフター気味に入ってしまい、これが黄色の判定。既に(余り意味のないところで、異議によるカードを)一枚貰っていたため2枚目と言うことで退場。前線に置いて大きな存在感を示していた西澤を失ってしまう。

これで状況としては再び数的同数になったのですが、10人で戦う整備が既に済んでいた鹿島が、退場者に対応出来ていないセレッソに対して猛攻。怪我で90分は無理と目されていた小笠原が、無理を押しても前線に顔を出してシュートチャンスに数度絡んだり、途中交代で入った野澤が決定機を得たりと、ゴールが段々近くなり始める。しかし、セレッソもこの連勝を支えていたダイナミックにサイドを使うカウンターにキレが少しずつ戻り始め、黙ってはいない。(スピードを生かした苔口の突破、古橋→黒部のフリーヘッドなど)ゴールの匂いは強まる中で終盤へ。

両チームともロスタイムになっても攻め合い、しかも攻撃の大半が決定機というどちらが勝ってもおかしくないような展開、そしてラストプレー。セレッソはセットプレーを何とか凌ぐと、左よりハーフライン少し手前の所で古橋がセカンドボールを拾い、体制を整えると既に爆発的なフリーランニングをしていたファビーニョへ、しかしその前に立ちはだかったのがこの試合再三高い位置取りでカウンターの芽を摘んでいた曽ヶ端、ペナを大きく飛びだしてその突進を止めに掛かるがボールが後ろにこぼれゴールががら空き、そのままの勢いで突進、そしてシュートを放つがわずかに枠を捉えることは出来ずタイムアップ。両チームが自分たちの特性を前に押し出す形でがっぷり四つで戦った好ゲームはスコアレスドローで幕を閉じました。

アグレッシブなスコアレスドローと表現したらいいのかな?どちらも自分たちのやりたいことをして、それでも我慢と執念で凌いで、とその中で差が付かなかったからドローとなった。両チームとも優勝への意志というのかな?そういうものも見えて、ある意味では妥当な結果かも知れませんね。両チームの事を少しずつ。

まあ終始ポゼッションを握り、シュート数も多く、またある程度相手のカウンターを封じるディフェンスが出来ていた鹿島の方がこの試合を支配していたというのは間違いではないでしょう。その中で勝ちきれなかったことは非常に痛い。でも、この試合は改めて今やっているサッカーの可能性を感じられたのではないでしょうか。

シーズン序盤のしっかりとポジションを定め、その中で穴を見定めて突いていくオーソドックスなポゼッションから、自らが動きポジションをどんどん入れ替えていくことで、相手をずらしたり、スペースを作っていくことをより主体的になった流動的なポゼッションに変化していることは一目瞭然。鹿島が勢いが落ちても、上位で粘れているという原因かなぁと感じたり。

深井・増田がスタメンに名を連ねるようになり、本山が一列前に上がる。本山がトップというポジションに固執することなく、かなり自由に動くことも相まって、その空いたところにMFが入っていくと言う形のポジションチェンジが非常に豊富。ある意味形のない攻撃という感じで、相手にしてみると本当に捕まえづらい攻撃になってきているのかなと。この試合でもセレッソ側から見ればマークが定まらず、バイタルがぐちゃぐちゃになったり、マークが捕まえきれていなかったりと、考えてみたらよく我慢したなぁと思うぐらい機能していたと思います。

懸念されるポイントとしては、主力となる選手達のフィジカルコンディション。てゆうか小笠原の怪我。どれだけ回復出来るかというのは大きな鍵かなと。彼の状態が悪いとチームが止まってしまう可能性もあるし、かなりオフェンシブな選手構成となっているだけに切り替えで劣る可能性もある。実際思わぬ大敗というのもこの試合を見ていてあるかも・・・と思いました。この試合は我慢出来たけど、次は我慢出来るかどうかは分からない。決めるべき時に決めるという当たり前の事が出来ればいいですが、こういうシビアな試合となった時に、彼がどれだけ走れるかというのはこれから大きな鍵となるのではないでしょうか。

で、セレッソはよく我慢してドローに持ち込んだと言うことになるのかも知れませんが、勝つチャンスがなかったわけでもなく、好調セレッソの要因というのがこのゲームにもしっかりと出ていたのかなと。ポイントはある程度の割り切り、適材適所、チームの合理性。これらが噛み合った形の速いアタック。

元々攻撃に関しては大久保を失ったとはいえ、素晴らしい攻撃が出来るチーム。ただ、ディフェンスが悪いと言うのがセレッソのチームカラーだったわけですが、それを一掃して守備の意識を非常に高くしたのが今年のチーム。3-4の守備ブロックをしっかり作り、しっかりと我慢できる守備組織を作った。この日も相手にポゼッションを握られ、かなり激しい攻勢に晒されたものの集中力高く、非常に粘り強い守備をしていたことを見ても、小林監督の定評ある守備の整備がセレッソを守備に対する苦手意識を代えた知れませんね。

で、その守備を基盤に放つのがダイナミックなカウンター。その中でユニークなのがアタッカーに対しての守備負担という意味ではかなり低いこと。モダンフットボールでは当然とも言える前線からの守備ですが、悪影響もある。守備と攻撃を分けることでアタッカーの負担を減らし、攻撃に意識を向けさせることに重きを置いたのかなと(これは又別途エントリーにてやるつもり)これによりアタッカーはポジショニングにより意識を裂き、よりカウンターに繋がりやすい形を取っている。前半に見せていた右サイドを突いたカウンターも、森島が下がりすぎずに、前にポジショニングを維持していた事に端を発しているわけで効果を見せていると思います。

後はそのポジショニングを活かすパサーの存在。まあこれはファビーニョであり、怪我で離脱してしまったものの下村ですね。セレッソのカウンターは上記に書いた通りイイポジショニングにいて、そこを一発のダイナミックなロングフィードで使う。シンプルに手数を掛けないからスピードを生むのかなと。そうなると必要になってくるのがしっかりと質の高いボールを蹴れる選手なわけで、それが出来る選手(しかも守備がしっかりと出来る)が補強出来た(成長した)まあこういう要素の元、現在のサッカーをする上でのキャストが揃い、ロジックの上でも合理性が整った。まあこの試合でもそれは充分出ていたのは上記の通りです。

まあ課題も書いておきましょうか。変わりの利かないメンバーが多く、力はあるものの役割的に同じ事を出来る選手がいないこと。1トップでも十分な存在感をもたらせる西澤もそう(黒部はタイプが違う、コンビも余り良くない)、森島古橋も多分いないかな?そして何よりも外人勢。最大限選手の特性を活かしているだけに、その代わりとなれる選手がいないのは当然の事とはいえ、既にゼ・カルロス、下村が抜けていだけに、これ以上に離脱者(出停も含む)が出るとチームの機能性に異常が出る可能性があるのかなと。次節ファビーニョが出場停止な訳ですが(ついでに奮闘していた久藤も)そこでしっかり成績が出せるかどうか、セレッソにとっては踏ん張りどころかも知れませんね。

と言うことで長くなっちゃったから、FC東京-ガンバはなし、その他の結果。グッと詰まったよ、グッとね。

FC東京 2-1 ガンバ@味スタ「弱気がもたらした完敗、忍び寄る魔の手」
FC:44'馬場憂太"天才覚醒" 71'今野泰幸 Gamba:1'シジクレイ

ジュビロ 1-3 サンフレ@ヤマハ「狂った歯車」
Jubilo:87'中山雅史 Sanfrecce:37'大木勉 54'ガウボン 58'佐藤寿人

楽天 1-1 アルビ@ウイング「エース復帰で悪あがき」
Vissel:89'栗原圭介 Albirex:72'ファビーニョ

レイソル 1-2 アルディージャ@日立「ついに抜けたトンネル」
Reysol:9'土屋征夫"復帰" Ardija:17'トゥット 23'藤本主税

グラ 1-2 エスパ@豊田「やっぱり優しさ発動」
Grampus:66'角田誠 S-pulse:8'青山直晃 36'マルキーニョス

トリニータ 0-1 ジェフ@ビッグアイ「差のない意識、差を分けた意識」
Jef:81'佐藤勇人

Fマリノス 1-0 ヴェルディ@国立「Fly high,Again」
F.Marinos:82'中澤佑二

レッズ 3-2 フロンターレ@さいたま「何かの力」
Reds:8'p&34'三都主アレサンドロ 76'田中マルクス闘莉王
Frontale:37'ジュニーニョ 44'マルクス

優勝争いがJの前例に違わぬ大混戦になってきましたね。やっぱりすんなりいかないんだねぇ。難しい。予想なんてするもんじゃないね。とりあえずこれは又別途にエントリーにしますよ。

と言うことで激遅ですいません。とりあえず今日はこれだけじゃなくて何とかナビのプレビュー上げたいと思います。それにしても盛り上がってるねぇ。と言うことで又後で。

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