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November 30, 2005

苦しい現状、尽きない期待。 -坂田と大橋の今-

坂田にしても、大橋にしても、僕の中ではとても期待度は高いです。それは僕だけでなく、Fマリを応援する人なら誰もがそうなのかも知れません。大局的に見た時、順調に成長はしてきていると思いますが、ここのところ彼らは思ったように結果が出せず非常に苦しんでいるのかなと。まあそんな二人の課題とこれからを。(本当は選手評の中で、と思ったのだけど、せっかくだから)

・初めての壁、がむしゃらの先へ –坂田の場合-

デビュー以来大きな怪我もなく、抜群のスピードと思い切りを武器にUAEWYでは日本人初の大会得点王(シルバーシューズ)、マリノスでも順調に出場機会を増やし2003年に6ゴール、2004年は10ゴールとここまでは順風満帆とも言えるプロ生活を送ってきた坂田。しかし今シーズンはシーズン早々怪我を負い、そしてここまで5ゴールと、始めてとも言っても良い長い停滞の時期を迎えています。

まあチームの調子自体もシーズン通じて思わしくなかったこと、彼のスタイルに合わない攻撃に終始したことなど、ゴールが減っても仕方ない要素はあると思います。ただ、去年二桁を獲ってより研究される存在となったことで、ストロングポイントであるスピードを警戒されて翼をもがれた形になったのかなと。

まあスピード重視のアタッカーには誰もが当たる壁でもあるわけで、その例に漏れず坂田も当たっている。彼自身、ボールテクニックが優れている訳でもなく、ここまでゴールを獲れてきた要因は思い切りと勢い。スピードの質としては加速力と言うより加速が付いた後が速く、スピードを生かすための助走が必要な訳で、そうなると自ずと彼が活きる場面はある程度スペースがある状態と言うことになる。でも、早々そういう状況が整うわけでもなく、状況が整わなくてもゴールが獲れるようになるというのが彼のこれからの課題になってくるのかなと。

まあそうは言ってもプレースタイルをがらっと変えるわけにもいかないし、能力が革新的に成長するというのも考えにくいだけに、変えれる要素を変えるしかない(勿論技術的な要素の向上もして欲しいんだけど。特にファーストタッチとかファーストタッチとかファーストタッチとか)そうなるとボールを持たない時の動きやポジショニングという部分。得点を獲れる位置にいて、フリーになるための動きをより活発に、もっと知的にやっていく必要があるということ。実際やっていないと言うことではなくて、かなりやっている方だと思うけど、その質が高いかどうかと言うと・・・疑問な訳で。

具体的に。次のボールが動く流れを予測し、その必要に応じて動いていくこと。出し手と受け手のアングルだったり、DFの位置だったり、勿論ラインだったり。後は元々のポジショニング。その位置にいるという事が大切な訳で、そういうことをするためにはDFをしすぎない。彼の持ち味でもある執拗で敬虔なフォアチェックだけど、オフェンス側から考えればポジションがずれる大きな要因でもある訳で、低い位置まで下がりすぎないとか、行く必要がない時は行かないとか自分の中でルールを作ったりする必要もあるかも知れない。とにかく頭を使ってプレーをすると言うこと。

「がむしゃら」と言う感じが坂田にはぴったりの言葉なんだけど、この先に進むためには「がむしゃら」だけでは足りない。より狡猾に、もっといやらしいゴールハンターになってほしい、フィリッポ・インザーギみたいなね。

・技術を活かすためにすべき事。 -大橋の場合-

レンタルを重ねて、少しずつ出場機会を増やし、ようやく今年主力として長いプレータイムを得るようになった大橋正博。今年を一年で考えた時充分飛躍といえるものだったと思います。元々素晴らしい技術を持っていたけど、それがようやくピッチでも表現できるようになって、今やFマリノスで一番ゴールに直結するプレーが出来る選手かも知れません。ただ、プレーの質が落ち始めて、それと共に出場機会が減るなどまだまだ自分のプレーを出すための何かというのは捉え切れていない状態。壁ではないにしても順風満帆とはなっていないのかなぁと。

まあ大橋と言ったら、セットのキックやクロスなどのキック精度とパススピードが特に素晴らしい。そういう意味ではボールを持ってこそのプレーヤーだと思います。良い状態であれば素晴らしいボールで得点を演出するし、持てなければ完全に消え、逆にチームの戦闘能力の足を引っ張ってしまう要因にもなり得る選手。彼のような選手を好まない人は沢山いると思うし、監督の起用方針にも大きく左右される選手だと思います。

で、まあ彼自身もそういうものを活かそうとサイドに張り出すようなポジションを取るんだけど、相手も警戒するから良い状態でボールが受けれず、なかなか存在感が出せない。そうなると結局消えてしまって、何も出来ない間に交代となったりと、持ち味を出そうとするが故のジレンマに苦しんでいるのかなと。これが大橋の苦しんでいる理由であり、大きな課題でもある。

彼が一番意識しなければならないのはどうやって良い状態でボールを貰うのかと言うこと。良い状態でボールを持てなければ大橋正博という選手の価値はない。勿論出し手の問題でもあるけど、彼自身がフリーとなってボールを引き出すような工夫が無く、待ちの姿勢が目立つ。その中で何をしなければならないかと言えばやっぱりオフ・ザ・ボールの動きの向上と言うことになってくるのかなと。まあボールプレーヤーの宿命とも言うべき要素ですが、ここが伸びないとコンスタントに活躍するのは難しいのかなと。

で、具体的に書けば、使う場所を最初から埋めない、逆算して動いていくと言うこと。状況状況によって変わるのだけど、その場所にポジションを移してボールが出てくるのを待つと言う動きが多い大橋のオフ・ザ・ボール。でもそれでは、相手も「あそこでクロスを上げたいんだな」と分かってしまう(まあ逆に利用することも可能だと思うけどそれはずれるので無し。まあそういう動きはしてないしね)だから逆説的な感じだけど、受ける動きやポジショニングに工夫を付けて、動きを伴わせることでボールを引き出すということをより意識してプレーして欲しいなと。例としては最初に開けておいて(中に絞って)、ボールの流れを見ながらすっと外に開く中から外とかね。とにかく預けて貰う・活かして貰うではなく、自ら引き出す・自分が活きるための動きというのを意識してプレーしていって欲しいなと。

実際彼には大きなプレッシャーの中でプレーしているから、そういう部分でも難しい部分があるのかも知れない。スタジアムで誰に一番厳しい声(と言うか罵声)が飛ぶのは大橋で(プレースタイルから考えれば他の選手より貢献度が低く、飛ばされても仕方ないのかも知れない)、やっぱりそういうのは期待の裏返し。利き足は違えど、ゴールを生み出す魔法のようなキックに柔らかいテクニック、大橋のプレーから俊輔を思い出すのは容易で、どうしても重ね合わせてしまうから、罵声も飛ぶんでしょう。まあその期待はとても重く、現状では応え切れていない部分もあると思うけど、その期待は凡才には寄せられない。可能性を持っているからこその期待を粋に感じて、来年はより大きなブレイクして欲しいなと。僕はボールプレーヤーとしての大橋の力はJでも高いレベルにあると思ってる(かいかぶりかも知れないけど)頑張れ、ちびっ子ファンタジスタ。

サポやファンもそうだけど、チームとしても現状における層・質を担う選手として、そして将来のFマリノスを背負う選手として大きな期待を掛けていると思います。今の壁は簡単じゃないけど、これを乗り越えてチームを支える次世代の「顔」と願って止まないです。頑張れ、坂田。頑張れ、大橋。と言うことでここまで。

*実際二人がもう少しやってたら勝ち点は伸びてたかもと思ったりもしたんだけど。坂田が二桁獲ってたら・・・とか。まあ仕方ないけどね。

*岡ちゃんが契約延長の打診に対して来年の指揮を執ることに意欲を持っている模様。まあ前に書いたから感情に関してはパス。で、アルビは反さんが退任する模様。長かったからね。次は否定してるけどA代表の監督次第では五輪代表かな?それはそれで楽しみ。騒がしくなってきたわけでニュースやらなきゃね。

*でも明日はガンバ-ジェフ中心にJのまとめ。次は優勝争いの展望、でプレビューとニュースやる余裕無いな・・・リーグ終わってからになりそうかな・・・。昨日は休んじゃったし(どさくさ紛れに言い訳して良い?疲れてたの。もっと暇になると思ってたのに・・・)

*先週から左のサイドバーに張っている「Save!AYAKA」のバナーなんですが、スタジアムでも募金活動が広まり(日産スタジアムで僕もしました、微額ですけどね。本当に微額)、ある程度の募金額に達したようです。まあまだまだ必要なことに代わりはないそうですが、とりあえず彩花ちゃんがアメリカの病院に入るための補償額に達したようでビザが降り次第アメリカに渡ることになった模様(NewsクリステルJapanより)とりあえず良かった。後はドナーが現れるのを待つだけと言うことですが、早く見つかると良いなぁ・・・。頑張れ、彩花ちゃん。

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