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October 20, 2005

代表に感じること、自分の思うこと。

久々にまじめに代表のことなんかを。久々でもないか?東欧遠征を終えて喧々囂々の議論が交わされている昨今ですが、個人的に感じていること。

・エクスキューズに隠れる本当の課題。本質はどこにある?

これは最近色々と思うこと。今の代表のサッカーを語る上で欠かせないのが、試合前の「エクスキューズ」。誰それが出ない、2軍だ、相手は時差がある、コンディションがイマイチだった、本気じゃないなどなど。代表のシャツを着ていても、その表現されるクオリティは試合をしてみないと分からず、その上で代表のパフォーマンスを鑑みると、何か本質がぼやけてしまう気がしてならなかったりします。まあ実際それがあるのは事実で、相手だけではなく日本にもあることなのだけど、それを抜きにした場合、今の日本は何を改善すべきなのか、改善すべき本質は何なのかと言うことを考えてみようかなと。相手抜きに。

WC予選をリアリズムの追求という形でアジアを抜けた日本は、世界を相手に戦う中で、サッカーを変質させていきました。普通であれば強国と戦う中で自分たちの力をわきまえ、固く現実的な守備から相手の隙を突くような、よりリアリズムを追求によるカウンターで強国の足下を掬う戦い方を選択するとは思うのですが、ジーコが選択したのは真逆とも言えるもの。日本のタレント達の力を更に前面に押し出したポゼッションフットボールでした。

海外でもまれ、又国内で実績を積み重ね、個の力を着実に上げてきた日本が誇るタレント達は、世界の競合相手にも怯むことなく自分たちの力を発揮。相手に自分たちのポテンシャルを引き出されたという側面は否めないにしても、そのパフォーマンスには充分希望を感じさせるものでした。

しかし、前の充実とは別に、内包されてきたチームメカニズムの不安、危うい守備のバランスなどの問題が噴出してくる。それが今回のテーマな訳なんですが、とりあえず羅列してみましょうか(それによって起こってしまう事も合わせて)

1.チームとして中盤の守備手法(積極的なアプローチによるプレッシング)とDFラインの守備手法(低めのラインとカバーリング重視のリトリートDF)の足並みが揃わない。意思統一の曖昧さの露呈→大きく開くバイタルエリアのスペース。

2.ポゼッションに必要なDFラインでの効果的なビルドアップの質の低さ。技術不足と参加意識の低さの露呈→中盤の選手が下がって作ることで前の厚みが減り、又スピードアップ出来ない一要素に。意識と技術の低さが引き起こす致命的なミスによる失点。

3.人はいても効果的な守備が出来ず、更に人を掛ける人海戦術的な守備に頼るしかなく、改めて確立されていないボール奪取の術→前の選手まで下がりすぎてしまい、カウンターチャンスを自らふいに。

4.フリーロールの中での役割分担の曖昧さ、守備における偏りと柔軟性のなさブロック構築による「待ち」の守備を避ける傾向→攻撃に置いては効率的なカウンターや速いアタックの消失、守備に置いては一発型の守備になりがちで人数がいてもボールが獲り切れていない。

こんな感じでしょうか。まあ他にもシュート意識の低さ、前線との距離感の悪さ等もあるのですが、個人的に攻撃に置いては余り不安を感じておらず、周辺のバックアップさえ整えば、力を発揮してくれるのではないかと思っているので今回は余り触れませんでした。で、やっぱり現時点でやるべき事はまず守備の充実によるチームの安定なのかなと。

現実的に特に守備に置いて、戦術的な(まああるないは置いておいて)整合性というのは限りなく取れていない事もあって、個々の能力とファイトオーバー的な献身的な守備姿勢に支えられてるに過ぎません。しかし、これで守っていくと自ずと攻撃にはスムーズに入れず、効率的な攻撃は望めない。攻撃を重視するのであれば、プレスを掛けるにしても、守備ブロックを構築しながらリトリートして守るにしても、アタッカーの守備負担を軽減させ、ある程度高い位置でプレーさせると言うことを念頭に置く必要があるのかなと。

で、後はビルドアップですね。現状では中村・中田英に頼らなければボールが回らない状態な訳ですが、実際ボールが回っているエリアはセンターライン付近であり、余り効果的ではなく、又リスキーとも言えるのかなと。その部分をDFラインとアンカーなり一枚のボランチでしっかりと作って、彼らが(ヒデに関しては別にしても)高い位置でプレー出来る環境を整えてあげるのがベターなのかなと。

実際、ジーコも修正するキモチはあるでしょうが、解決方法としては選手間のコミュニケーションと微調整によるウエイトが大きいのも確かでしょう。実際俊輔とヒデを活かさなければ、このチームが勝つ可能性は限りなく低くなる。そこを活かすためにも、チームの土台となる守備におけるメカニズムの整理は必須。はっきり言って時間はなく、非常に困難な問題ではありますが、難しく考えず一つ一つ辻褄を合わせていくことしか、前進はない。これからのテストマッチはこの辺を注目していこうかなと思っています。

・新しいステップの中での大きな「エクスキューズ」。

で、上とは全く違うことなんですが、書いておきたいこと。これも又エクスキューズに関してですが、これは日本に関して。避けられない、そしてこれからも残る大きな宿題について。

最近僕は日本代表に関してあんまり否定的な意見を書いたりしてません。別に諦めたとか、呆れている、又逆に心酔している、認めているというわけではないですが、実際一番ぴったり来る言葉としては「仕方がない」という言葉が適当かも知れません。ただその「仕方ない」はジーコだから仕方ないとかそういうわけではありません。それは新しいステップの中で大きな問題が出来た。そしてその問題を解決する対処法というのが現実的にないから「仕方ない」のです。

きっと現在の日本代表を批判するとすれば、一番はジーコのことになるでしょう。監督としての経験の浅さ、チームマネジメントが甘さ、曖昧で危うい交代策、プライオリティ、監督としての思慮遠望の甘さ等々上げればきりがなく、僕もそういう部分が気にならないわけではありません。ただ一つの疑問、ジーコ以外の監督だったらもっと強くなっていたかということ。「たられば」なんで何とも言えない部分もありますが、実際大して変わらなかったんじゃないかなぁと。理由は選手が集まらず、チーム作りも進まないから。どんな監督でも選手がいなきゃ始まらない。だからジーコに関してもこれは当てはまる。だからこそこればっかりは「仕方がない」と言うことです。

実際、2002年までの経過と比べたらきっと差は歴然だと思います。最終年にシンジと稲本が海外に出たけど、大体ヒデ以外の選手は自由に呼べる状態で、カレンダーに関しても、2002年自国開催・決勝トーナメント進出は至上命題となっていたという後ろ盾もあって、ほとんどリーグのスケジュールも代表監督の要求が聞き入れられる状態。ユース・オリンピックと自分で手を掛けたこともあってチームの基盤は既に出来上がり、世界レベルで戦うための細部にわたるディティールの調整にさえも多くの時間が割けた。チームを作る意味では非常にやりやすい環境だったといえるのかなと。

じゃあ2002年後はどうかといえば、ヒデ・シンジ・稲本に続けとばかりに、俊輔・高原・柳沢・中田浩二・大久保・松井と海外にプレーの場を求めて海を渡り、それと共に代表と共に過ごす時間は減少。代表を強化するために作られた優先したカレンダー作りも余り意味をなさない。一回の親善試合ではほぼぶっつけ本番のようなもので課題の修正や更なるコンビネーションの構築などと言う細部の詰めも出来ず、まともにチームを作る機会があるのは国際大会や数回の遠征(それも海外組にとってはオフを獲り、新シーズンに備えてキャンプをしたりする時期。蓄積疲労というものを考えての回避もあった。逆に年末は国内の選手が非常に疲労が溜まっており、怪我などもあって参加出来ない選手も。彼らにも大きな負担が掛かっている)ぐらい。現状では国際カレンダーの中での代表のサッカー構築というのは非常に難しいといわざるを得ない。そんな状況の中で多くを求めるというのは正直酷な状況とも言えるのかも知れません。

勿論もっと巧くやれただろうとは思いますが、実際誰も経験者がいない中で、これほどのものと予想していなかったのかも知れません。まだパーツの1つ・2つが抜けるというのなら、チーム作りは可能だったのかも知れない(2002年以前もそうだった)。でも現状を考えれば根幹をなす選手が海外に籍を移したこともあって、参加がまちまちになり(怪我とかも含めて)、練習する時間も少ない。この中でチームを作るというのは、口で言うよりも難しい問題だったのかなと。

これを考えた時、監督だけの問題でもないかなぁと思ったり。勿論その中でやってる国は沢山あるから、日本だけが特別なわけでもないし、その中でやらなければならないわけです。それでもこういう事が初体験の日本にとっては、大きなエクスキューズがあったと言うことは事実だったかなと。まあ実際ジーコに長い時間を預けたからって良くなるかどうかなんて分からないけどね。

まあこのエクスキューズは世界中を見渡しても解決してる国は無い。ただ、その入り口に立った日本も同じ事を考えなければならないのかなと。時間的制約がきつくなる中で、どのように代表チームを構築するのか。それは監督だけに押しつける問題ではないと思っています。というより監督に押しつけていたら、後で絶対にいたい目を見るのかなと。僕は以前エントリーに書いた通り、どのようなサッカーをするにも、個々がより戦術理解力を高めて、今までは時間を掛けてやっていた事を個々の理解と表現によって補完し、時間を短縮するという事が必要だと思っています。

と言うことで久々にまじめに代表のことを書いてみました。まあ上と下で辻褄が合ってない感じもしなくもないですが、今の僕の偽らざる気持ちとして、出来れば別々のものとして読んでもらえればと。と言うことで今日はここまでっす。以下どうでも良いつぶやき。

*多分次に代表のことを書く時には、基準点とか「2002」からの脱却というテーマにする予定。まあいつやるかは未定ですが。書いてるとテーマが降ってくるんだよねぇ。何にも書いてない時は全く降ってこない。いけず。

*隠れテーマとして今回書いた理由は今日の川淵氏のおもしろ発言がかなり取り上げられていますが、そんな上げ足取るようなことをするのなら、前向きに色々と考えることあるんじゃないですかというメッセージを載せてみたつもり。まあ確かに協会もダメダメなんだけどさ。ついでにジーコも。しかしジーコには様々な勉強をさせてもらって愛着すらわいてくるよ(苦笑)

*そんなこと言ってたら又ネタが降ってきた。ドログバ→アデバヨール→マントラスと言うことでアンゴラになったらしい。ブラジウクオリティのようなアフリカクオリティ。南ア大会平気なの?それとも日本が悪いのかしらん?で、アンゴラというと・・・・アルゼンチンWYでやったぐらいかな?山瀬が点取ったんだよねぇ、あの頃は大久保も田中達也も松井も代表には選ばれて無くて、この世代のエースだったんだよねぇ、山瀬。これでアンゴラがダメになったら凄い萌える。メヒコでイイじゃん。メヒコに来てもらおうよ。メヒコが見たい(しつこい)

*何徒然書いてるんだ・・・、それにしてもJやらなきゃなぁ・・・でも別にもういいかとさえ思ってる自分がいたり。UCLの方が書きたい・・・。ちょっと忙しくて。見たかった方いたら、ごめんなさい。昨日のUCLチェルスキーvsベティスははてなの方で書いたんで、よろしかったらどうぞ。今度こそここまで。

UCL Game Report その2(Chelsea-R.Betis)(僕の読書+日常記録)

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