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October 30, 2005

何かの力が働くJリーグ@J1 第29節 レッズvsフロンターレ

今節はやりたい試合が多くて困っちゃいますね!ただ何よりもマリが勝った!本当に長かった・・・。まだ見れてないのでとりあえずは後回しで、物議を醸し題した、そして非常に熱いゲームとなったこの試合から。

J.League Division1 第29節

レッズ 3-2 フロンターレ@さいたまスタジアム「何かの力」
Reds:8'p&34'三都主アレサンドロ 76'田中マルクス闘莉王 Frontale:37'ジュニーニョ 44'マルクス

Super Soccer

レッズスタメン:GK都築龍太"MVP→暴徒化"、DF坪井慶介、トゥーリオ、内舘秀樹、MF山田暢久、酒井友之(→58'堀之内聖)、永井雄一郎(→64'平川忠亮→84'岡野雅行)、アレックス"第一子に捧げる2ゴール"、長谷部誠、ロブソン・ポンテ、FWトミスラフ・マリッチ

フロンターレスタメン:GK相澤貴志、DF箕輪義信"やってもうた"、伊藤宏樹、佐原秀樹"可哀想な暴れん坊"(→84'都倉賢/87'赤)、MF中村憲剛、久野友昭(→77'原田拓)、長橋康弘、アウグスト、マルクス、FWジュニーニョ、我那覇和樹

まず先に、とてもイイゲームだったと思います、サッカー的に。優勝に望みを繋ぐために、一つの隙に対して身を呈してでもやらせないという執念が見え、冴えを見せた技術とスピード、隙を見逃さない集中力。沢山のイイ要素がゲームの中にあった。ただ過剰な演出で、ねじ曲がったゲームとなってしまったことがただただ残念。とりあえず主観を抜きに、なるべく主審のことは触れずに(そうはいっても無理なんだよなぁ、ジャッジがゲームを変質させて流れを作っちゃってるから)

前半
ゲームは序盤から動く、セカンドアタックに繋がったレッズの攻撃、ポジションを中に移していたアレックスを狙ったクロスが入ると、そのアレックスに対して佐原が手を使って押さえつけたという判定でPK裁定。このPKをアレックスが決めてレッズが欲しかった先制点を取る。

先制点が入った後、流れはフロンターレへ。レッズは先制点を得ていたと言うこともあってリスクを掛けるような攻撃は少なかったが、それでも空いてくるスペースを巧みに使って仕掛けるカウンターが冴えに冴え、レッズDF陣を切り裂く。スペースのない状態ではどうもまごまごしていた感のあった前3枚のアタッカーでしたが、速いアタックとなると話は別。高いテクニックとスピードでDFのアプローチをいなして、フリーマンを作っては決定機を生む。しかし、その決定機をことごとく都築に阻まれたこともあってなかなか同点に至らない。そんなもどかしい流れの中で、一つのミスから追加点を許す。

都築のキックは最前線のマリッチへ、しかししっかり箕輪がついていた。マリッチを押さえつけるように先に飛んだ箕輪でしたが、タイミングを誤りクリア出来ずに後ろにこぼすと、これを予測していたかのように、又もアレックスが中に切れ込みこぼれ球に反応、相澤を振り切り、マークに付いていた長橋のカバーも届かず、無人のゴールに流し込んで、してやったりの追加点。アレックスは前節はやり忘れたゆりかごでカメラにアピール。レッズの経験がふろん太の勢いをいなしたかに思えました。

しかし、ふろん太は沈まずすぐに反撃。レッズがリスクマネジメントを考えて低めにラインを設定し、中盤と連動してバイタルを消すような守りをしてきた事で攻めづらそうな部分が見えましたが、セットからこじ開ける。距離はあるものの左からのイイ角度のFK、マルクスのキックは平行にスライドするような鋭いキック、この鋭いキックに抜群の瞬発力でマークを外していたジュニーニョがGKの前で綺麗に合わせて1点差、でもそれで終わらない。

前半終了間際、果敢な突破で得た左寄り抜群の位置と距離からのFK、キッカーは又もマルクス。壁内側に選手が詰め寄り、コースを開けるようなアクションを見せたところで放たれたキックはその開けられたコースへ、そのキックに対して読み間違えで体重がニア側に掛かってしまった都築は、低く少し逃げる変化の付いた鋭いシュートに反応が遅れ、ゴール。なんとまあ、これがふろん太が育ててきた勢いなのか、とても苦しい状態から2つのセットプレーを活かして同点まで戻し、ここで前半終了となる。

後半
レッズはマリッチを起点にポンテ、長谷部が絡みたいが、その起点が激しいチャージに潰されてなかなか攻撃のとっかかりを掴めない。そんなレッズを尻目にフロンターレはカウンターのチャンスを伺いながら、前半は余り攻撃に置いて存在感を示せなかった中村憲剛も絡むようになり、カウンターだけではないと言うところを見せ、又多くのセットプレーのチャンスを得る。マルクスのキックは前半でも二つのゴールを生み出していましたが、そのキレは健在。ジュニーニョや箕輪のヘッドを引き出すなど十分な脅威となり、そしてついには右からのCK、完全にマリッチをタイミングで出し抜いた佐原にドンピシャであって3-2!と思ったところで笛。競り合いの際に、佐原がマリッチを手で押さえつけて飛んだということでファールの判定、このゴールが取り消されてしまう。

後半ほぼ自分たちのペースで、イイ攻撃を見せていたふろん太でしたが、ハイペースで試合を進めてきたツケが少しずつ出始めて、それがアプローチが曖昧になり始める事でピッチに出る。そしてその隙を見逃さなかったレッズ。右サイドでパスを回されてアプローチが追いつかずにフリーマンを作られ、その結果ポンテがフリーでクロス、そこに合わせたのは攻め上がっていたトゥーリオ。うまく前にスペースのある状態から走り込んで前に入り込んで箕輪に競り勝ち、ヘッドで叩き込んで再び勝ち越し。レッズの培ってきた経験というものがものを言った形でしょうか。

この後、久野に代えて原田、再三の激しいプレーで奮闘していた(退場しそうになった)佐原に代えてルーキー都倉を入れて追いつこうとしたフロンターレでしたが、色々あって都倉が退場になるなど結局レッズの守備を崩し切ることは出来ずにタイムアップ。2点ビハインドにも怯まず、それをひっくり返さんばかりの内容の充実っぷりで「俺たちの方が勝利にふさわしい(今節出場停止で、上で眺めながらあくびを抜かれた人が言いそうな言葉だ)」と言わんばかりのパフォーマンスを見せてゲームを熱くしたふろん太。追いつかれて意識が減退しそうなところで踏ん張り、逆に隙を見逃さずに勝ちに結びつけて、培ってきたキャリアを示したレッズ。後味は良くなかったものの両者の力が拮抗したイイゲームだったのかなと。

で、肝心の部分に触れる前に、まずゲームの中身のこと。まあ誰が見ても内容的にはフロンターレの方が良く、関塚監督の怒りも理解出来る出来だったと思います。チームのしっかりとした意思統一から繰り出されるカウンターは非常に整備され、それに応える形で前の3枚も自身のスキルやスピードを思いきり活かしてチャンスを生み出したりと、素晴らしい出来だったと思います。多分マルクスにしてもジュニーニョにしてもトゥーリオの好戦的なDFを逆に利用しようとしていたと思う、彼らの瞬間的なプレー痺れましたよ。

ただ、結果的に決め切らなかったことがとんでもなく痛かった。最初のジュニーニョから、マルクス、我那覇とフリーとなって前がオープンにもかかわらず、都築のビッグセーブの前に屈してしまった。あれが1本でも入っていれば・・・まあたらればは禁物ですが、速いタイミングで1-1になっていたらゲームの展開は変わっていたのかなぁと(結果は同じかも知れないが)まあ仕方ないですけどね。

ただ、DFの対応から考えれば、明らかに軽率で質の低いものだったのかなと。まずレッズ側。トゥーリオ。全くと言っていいほど前回の対戦(第2節 F3-3R@等々力)が身になっておらず、相手の質の高いアタッカー(マルクス・ジュニーニョ)のスキル・スピードが活きる状態でもそういうものを計算に入れず、獲れると思って勝負のアプローチに行っては、いなされ・かわされというのを繰り返して、かなり危険なシーンを作られてしまいました。

もう少し学習していれば、違う対応で相手を抑えるという選択肢を持てたはずだけど、そこに進化が無く行き当たりばったりで感情的な対応に終始してしまう頭の悪さ。自分がやられれば失点の危険性が極めて高くなる、だからこそああいうシーンで勝負のアプローチに行くというのは無謀。後半はしっかりと捕まえて、ある程度対応出来ていたことを考えたら勿体なかったかなと。1失点が致命傷となり得る試合で、相手の技術や身体能力に敬意を欠いた対応をしていては、代表なんてまだまだです。ねぇ、トゥーリオくん。(やっぱりボランチの方が彼の良さは活きると思うんだけどねぇ。カバーも出来るし、アプローチも強烈、展開力も素晴らしい、攻撃参加は言わずもがな。より思い切りプレー出来ると言う意味でね。運動量的な部分の兼ね合いがつけば面白いと思うけどなぁ)

で、もう一人。箕輪義信、日本代表。ミス二つ、2失点、ありゃま。確かに高い、とっても強い、ダンディ。でもそれに甘んじてしまってはダメ。トゥーリオにやられたシーンに関しては愚の骨頂。捕まえずに走り込まれて前をとられてしまった訳で、ある意味自分の高さの過信が失点になってしまった。身体を当て、飛ばさない、そうやって失点の可能性を削る事の方がしなければいけなかったのかなと。1失点目はタイミングのズレ。まあこれを糧にもっと危機感の高いDFとなってほしいもの。元々軽率な選手ではないから、こういう失敗を活かせる選手だと思うし。

では、本題。ジャッジ。あんまり書くのは好きじゃないけどこのゲームを書く上で触れないわけにはいきません。酷かったですね。このゲームの流れを作ったのは主審で、何かが働いていたと勘ぐりたくなる気持ちがよーくわかる(フロンターレが嫌いとか、佐原が嫌いとか)しかもこういう激しいゲームの中でコントロールすべき所を、カードを見境無く振りかざして選手達を逆撫でして更に荒れるような状態を作った。神経質な笛の吹き方、基準無きジャッジ、神のような振る舞い。関塚監督、そしてふろん太の選手には心底同情する。

●関塚隆監督(川崎F):

「非常に残念に思う。選手が帰ってきてかける言葉がなかった。僕自身はこのチームで指揮をとれて誇りに思う。それがすべて。我々は勝とうとして持っているものすべてを出したが、我々を勝たせてくれない何かが働いていたと思う」

J's GOAL

開始直後のPK裁定(あれでPKならCKの競り合いは全部PKだ)、逆転ゴールとなるはずだった佐原のヘッドの取り消し(腕を縛ってサッカーをやれと言うこと)、そして都倉と都築の接触プレー(必死のプレー禁止、怒りの報復可)。この3つが試合の流れをひん曲げた訳ですが、どちらに肩入れしているわけでもない中で見ても?????と言う判定でした。納得いかなくてもどうにもならない無念、自分たちではどうにも出来ないところに勝負の綾があったやるせなさ。100%を出し切った選手達や監督にとってはたまらない。これで「あそこを決めてれば・・・」なんて選手達に責任を押しつけることは出来ない。

ダメだよ、彼らに勝負を預けること自体自殺行為。好勝負もこういう形で違う方向に興味が向かう。だめっしょ、もう。と言うことで言語道断で早く処分を下してちょうだい。

あ~あ、書いてても後味悪いよ。ということでここまで。次はセレッソ鹿島の予定。オシム-シャムスカはもう一回見直してから。多分ヴェル-マリは一番最後かなぁ・・・

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