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October 04, 2005

High Quality,High Performance@J1 第26節 上位決戦編

それにしてもゴールが獲れるって何だろうなぁと考えてしまう今日この頃。ただ現在上の方にいるチームは沢山ゴールを獲っているわけで、そこには何かがあるのではないかと考えた結果、彼らはリスクを背負うことを怖れてないのか、自信があるからリスクを背負うだけの覚悟があるのかは分からないけど、とにかくリスクを感じてでも前に出て行けると言うことなのかなぁと感じたり。まあいいや。とにかくかなり激しく点が入った今節、一気に行きましょう。

J.League Division1 第26節
アントラーズ 2-2 ジェフ@カシマスタジアム「読めない流れ」
Antlers:21'&82'アレックス・ミネイロ Jef:29'&35'佐藤勇人

鹿島スタメン:GK曽ヶ端準、DF内田潤(→63'阿部敏之)、大岩剛、岩政大樹、新井場徹、MF青木剛、小笠原満男、増田誓志(→58'野沢拓也)、深井正樹、FW本山雅志(→58'鈴木隆行)、アレックス・ミネイロ
ジェフスタメン:GK立石智紀、DF斉藤大輔、ストヤノフ、結城耕造、MF阿部勇樹、坂本将貴、水野晃樹、山岸智、羽生直剛(→82'工藤浩平)、佐藤勇人、FW巻誠一郎

試合前、スローからクイックという形でフィニッシュまで持ち込む回数が多かったら鹿島、逆にボールを獲ってから速いトランジッション気味のゲームになればジェフかな?なんて思っていた試合前ですが、このゲームを語る上で欠かせないのが前回の対戦(J2-4A@国立)。ストヤノフが退場したりといつもとは少し違う状況があったとはいえ、サイドにスペースを見いだされて、そこを小笠原に突かれて守備が崩壊してしまった。素晴らしいゲームだったけどジェフにとっては鹿島のキャリアに屈した形で、オシムたんとしては本当に悔しい負けだったのではないかと思ったのですが、その試合を前提にこの試合でどうするのかなと言うのが楽しみでした。

簡単に言えば相手の舞台で戦ったら、両チームとも勝つ可能性は少なくなる。そういう意味では非常に緊張感の溢れる局面の攻防とリズムの奪い合いの中で、キーマンのマッチアップが鍵を握ったわけですが序盤はそのタスクの差がはっきり出た。小笠原に対しては阿部がポジションを上げてでも監視下に置いて、その策が嵌り小笠原は存在感を消された。そして、そのマーカーと責を担っていた阿部が高い位置で小笠原を見る仕事をしながらボールを獲ってから切り替えというチームのスイッチとなる仕事を担って、序盤からアグレッシブなプレーを見せた。そのキーマンの攻防の差もあって、ジェフが試合のリズムを握ったかなと感じました。(速い展開から阿部が運んで、スペースに流れた羽生へボールを流しアウトサイドのシュート、その後も厚い攻撃を見せるなどジェフの狙い通りだったと思う)

でも、鹿島は小笠原が良いプレーを見せるとチームの血が流れはじめるように良い形が生まれる。低い位置からサイドの深井へミドルパスを通して、そこから深井らしいクイックネスを活かした突破、シュートまでいってCKを奪う。そしてそのCKから小笠原の低いキック、ニアで頭ですらして(誰?)ジェフのDFの裏をかきアレックス・ミネイロがそのボールに反応、インサイドで流し込んで先制点。1チャンスでゴール、そして相手に流れていたリズムと、まさに全てを掠め取った形となったわけですが、これにはただ鹿島のキャリアを感じました。

ただ、1チャンスで奪われたゴールが1チャンスで取り返されるのは、神様のいたずら?ストヤノフが上がって粘った所で得たFKのチャンス、阿部のキックは鋭く曽ヶ端を襲うとバー直撃、リフレクションで競り合いながらも佐藤勇人ががら空きのサイドに押し込んで同点!素晴らしいキック、曽ヶ端もあのリフレクションはさすがに為す術なしだったかな(最初のキックには良い反応だったけど)

何か静かながら、ゲームの底でうごめくリズムお構いなしにスコアが動く展開に驚きながら、ハイレベルな局面での激しい展開は上位対決のガチンコの匂い。ゲームは鹿島のゆったりしたポゼッションが中心に。でもスコアを動かしたのはジェフ。本当に一発のプレーで鹿島のDFラインを崩し切ってしまう。水野が右サイド低い位置から中に流し込むと、そこで巻がDF二人を引きつけてヘッドで空いたスペースに流し、そこにいたのは「神出鬼没のダイナミズム」佐藤勇人、そのボールに反応すると落ち着いてゴールに沈め、逆転!又もゲームの流れ関係なしだけど、まさに信頼関係が生み出したゴール、本当に美しかった。鹿島としては為す術なし。

結局前半は1-2でジェフリードで折り返すわけだけど、ここまではオシムたんの策は嵌っていたと思う。というのも確かにリズムは両チームでいったり来たりして、小笠原には一点やられたけど、基本的に鹿島のプレーのクオリティを下げる事には成功していたし、そこで奪うことでカウンターの起点となっていたことを考えたら、もの凄い強気のセレクトだけど見事な采配だった。

後半、和司の言う通りマンマークでのマッチアップの中でテンポが上がらない鹿島がどう打開するかが焦点だったのだけど、ジェフは巻一枚を残して相手のポゼッションに対して3+4のブロックをしっかり築く事で現実的に守ったこともあって前半と同じくテンポが上がらず局面打開に期待を掛ける展開は続く。でも鹿島、素晴らしいプレー、相手が前に出て掛けてきたプレスを空転させてスペースを作ると長いボールを縦に入れ、意図的に深井に1vs1の局面を生み出す。深井は斉藤を振り切ってクロス、これに増田が巧くDFの間で頭で合わせて決定機を迎えるが、ここは立石が素早く反応、これがヒントとなるプレーだったと思う。

鹿島としてはプレスを空転させることで裏のスペースを作るor人数多く上がってくる相手のアタックを凌いで切り替えで逆を取る。それが相手を崩すキーとなると思ったのだけど、ジェフも学習する。より厳しくプレスを掛ける、そして玉際でより厳しく余裕を与えない、毒をもって毒を制すというか強気で自分たちのサッカーに自信を持っている感じかな?流石オシムベイブス、その強気は攻撃にも好リズムを与え、虚を突く攻撃があったりと鹿島を沈めるには十分な勢いがあった。けど、このゲームの常なのかリズムのある方にゴールは生まれない。

淡々としながらも激しい局面での戦いが展開される中で、時計だけが進む。アイデアが込められたり良いプレーもあるのだけど、集中力高く穴が出来てこない。何かどこかで個による局面打開プレーがないと崩れてこないという雰囲気があったのかなと。この試合は流れが意味をなさないゲームだったと思うけど、自由なスペースが与えられない、それでもビハインドを負っている鹿島としてはどこかに人を集めて穴を開けるというリスクを掛けると言うことが必要だったのかも知れません。じゃなくてもジェフは現実的にゲームを進めながらも攻める姿勢を消さなかった(カウンターから阿部の素晴らしいスルーパスで巻が抜け出したのはオフサイドじゃない!その後の二人が一気に飛び込んでくるようなシーンからも攻撃的メンタリティが消えていない証明だったかと)

でもサッカーの神様、そしてこのゲームの流れは余りに残酷だった。猛攻に晒される中でちょくちょく集中が切れ始めてきたジェフは野沢のクリーンなヘッドなどを許すなど決定機が生まれはじめ、そしてミス(といっていいのかわからないけど)。深井の左サイドでの鋭いクロス、ブラインドになって結城の足に当たり、そのボールがアレックス・ミネイロの前に、これをダイナミックにぶち込んで同点!

正直、このゲームのここまでの流れなら鹿島にゴールは生まれないはずだった。でもそれがこの最終局面で崩れたのは神様のいたずらしか思えない。ここまで本当に良いゲームをしていただけに悔やんでも悔やみきれないプレーだと思うけど、これが鹿島の強さとでも言うべきか・・・。何かこういうのを見てると鹿島は優勝するんじゃないかと思ってしまう(まあそれがもっと確定的なら同点ゴールの後の決定機だった深井や大岩のシュートは入っていても良かったと思うけどね。でもストヤノフのミドルのこぼれの展開がオフサイドで助けられた事を考えてもこのチームには運の流れがある。ガンバ勝ってるけど)結局緊張感びりびりの好マッチは最後はオープンに攻め合ったもののドロー、ジェフは勝ち点差を詰めることは出来なかった。けど、本当に良いゲームだった。

気になったのはカシマスタジアムのピッチ。両チームとも細かく速いパスを使うチームだっただけにもう少しだけ良いピッチでやらせてあげたかったな(作戦じゃないよね?)いつもは綺麗なピッチな気がしたけど(曖昧というかおぼろげながらに)、何かで使ったのかな?良い試合だっただけにそんなことが気になった。

ヴェルディ 4-4 ジュビロ@味スタ「Fantastic Goal Show」
Verdy:36'&64'&90'+7'ワシントン"神" 69'ジウ Jubilo:63'中山雅史 71'成岡翔 79'西紀寛 81'太田吉彰

ノーガードの殴り合い、もの凄いオープンな展開の中で両チームとも崩すというアイデンティティ、そして現状の状況を見るような試合だった。まあ緩いと言ったら緩いけど、沢山お客の入った試合でこういう試合になったのは、いつもはお客の少ないヴェルディにとっては良かったのでは?(トマスデーだったらしいから招待客も多かったんだろうけど)

ゲームとしては非常にオープンな展開だったのだけど、その中で前半はディフェンスが何とか水際で踏ん張れたというか集中が続いた中で、後半一つのゴールから堤防が崩れたように相手を捕まえきれなくなってしまったと言う感じかな。土曜日は10月とはいえ、非常に天気も良かったし(横浜もポッカポカだったから飛田給でもそうは変わらないでしょ)そういう意味では体力的な側面もあったのかも。

まあ守備を叩くのは簡単だけど(両チームともクロスに対するディフェンスに関しては、ねぇ、集中力かな。前半を考えれば)、実際今日の両チームの攻撃を止めるのはそんなに簡単じゃなかったとは思う。人が良く動いていたし、選択肢も多く、存在感のある選手がいる。ほぼ全員の選手が技術がもっているから、プレスを掛ければどうにかなる相手かどうかは正直わからない部分もあったし、プレスを掛けることにもリスクがあったかなと。まあそんなこんなで目先をぶらされる要素が沢山あって、マーカーをずらすだけの効果があったのかなと(かばうわけじゃないけどさ)

両チームとも攻撃に関しては本当に詰まらないし、アイデアが途切れることがない。勿論走れない時は苦しいけど、走れる時は本当にファンタスティック。J最高の技術というのを堪能させてもらった。それがゴールにも集約されていたのかなと。特筆すべきはまずラストボールのアイデアと正確さ。まずしっかりとフリーマンを作ることで正確な技術を発揮出来るだけの素地を整え、その中で精度やアイデアというゴールに繋がる形を作れていた。

そしてその精度やアイデアにフィニッシャーが応えた。ヴェルディは何よりワシントン。ボールに対する丁寧さ、ポジショニングとマーカーから離れるオフ・ザ・ボールの動き、勢いはないけどゴールを獲るために必要なことを知っているという感じ。1、2点目のゴールは彼らしい素晴らしいプルアウェイの動きからのワントラップシュートとヘッド(1点目は平野のライナークロス、2点目は小林大悟のやわらかクロス、どちらも素晴らしかった)そしてあのドラマティックなFKは、ああいうシーンで決めきる強心臓をやっぱり真っ先に評価されるべき、口で言うほど簡単な事じゃない。ゴレアドールとしての凄さを感じた。(ジュビロに関してはもう不運としか言いようがない、あの状況でゲームが続くことを想像するのは簡単じゃないし、ああなること自体ほとんど可能性の無いことだから警戒してればというのは酷。能活がニアに弱いことはデフォだけど、ブラインドで、ポストがあって、速いシュート、読んでいても厳しかったとフォローしてみる)

逆にジュビロはアタッカーがまじめなこと。ゴールを獲ることにまじめで、よく仕事をする。ワシントンに関しては前から書いてきたけど、ジュビロはそれをチーム全体でやっている感じ。もともとそういうチームなんだけど、ゴールを取れるだけのことはしっかりしている。相手の拙さも確かにあったけど(ゾーンディフェンスだと思うんだけど、入って来られた時にワンテンポ遅くウォッチになっちゃうね。成岡のゴールはお粗末、誰がマーカー?もしかしていなかったんじゃ・・・)、ここまで引っ張ってきたカレン・前田抜きで4ゴールしたというのは価値があるのかなと。チームのオフ・ザ・ボールのイメージが活性化していることが言えると思う。太田のシュートはゴラッソ。

まあ結果としては両チームとも悔いの残るもので、目標とするものを考えれば激痛の結果だったのは確か。でも先に光のある試合でもあったと思う。個人的にもジュビロが勝たなかったことは残念だけど(降格圏が現実的になってきたから下のチームに勝ち点を取られるのは嫌)、でもまだまだ山があるかも知れないし、面白くして欲しい。

僕の心境(ヴェルディは大人しくしてて?)(ワシントンとマグノ・アウベス迷っちゃうな←僕なりの現実逃避)(僕は本当はこういう緩い試合はあんまり好きじゃない、でもアタッカーの技術と動きは凄かったなぁと。マリ点取れてないのが心の中にあるし)(にしても最後のワシントンのゴールが漫画をも彷彿とさせる展開だったなぁ。サンデーでやってた「俺たちのフィールド」って漫画って結構有名だよね?イランと試合して、1点ビハインドでロスタイムにPK、でもそれを凌いでGKのスローからカウンターで逆に取ってしまう。事実は小説よりも奇なりって感じ。漫画だけど)

ではその他の試合、ガンバの試合やセレッソレッズもやりたいけどこれ以上長くするのはどうかと・・・・。
セレッソ 3-1 レッズ@長居「着実なる勢い」
Cerezo:9'森島寛晃 53'ファビーニョ 58'古橋達弥 Reds:74'トミスラフ・マリッチ

エスパ 1-4 ガンバ@日本平「再点火!揃い踏み!」
Gamba:31'OG 41'フェルナンジーニョ 49'大黒将志 77'アラウージョ
S-Pulse:88'太田圭介"空砲兄弟弾その1"

サンフレ 1-2 グラ@ビッグアーチ「隙のない中位力に沈む」
Sanfrecce:64'佐藤寿人"空砲兄弟弾その2" Grampus:13'OG 77'豊田陽平"トヨタの豊田"

ふろん太 3-0 アルビ@等々力「自信の勝利」
Frontale:32'谷口博之"逃した魚" 66'ジュニーニョ 89'我那覇和樹

レイソル 1-0 楽天@日立「疑惑」
Reysol:3'レイナウド

アルディージャ 0-1 FC東京@駒場「ルーカス復帰おめでとう!」
FC:60'宮沢正史

Fマリノス 0-3 トリニータ@日産「必然、当然、憮然」
Trinita:26'深谷友基 71'マグノ・アウベス 44'西山哲平

何か最後に余計なものが付いてるけど気にしない!ただ今節は良いゲーム多かったというか、マッチメーク最悪、見きれない。未だにセレッソレッズ見てないよ。リバポ-チェルスキやイタリアダービーもやりたかったけど、明日はナビ前日だしさ。本当に大変だわ。

しかし又長くなっちゃったのはすいません。それだけ良いゲームだったと言うことにしておいて下さい。本当に面白いゲームでしたよ、両方とも。まあ普通なら首位のゲームやるべき何でしょうけど、余りに面白いことが起きるもんだから・・・まあそういうことでとりあえず選り好みしながらこれからも選んでいきます。なるべく目に触れているBSのゲームにするつもりですけど(あんまりつまらないゲームじゃなきゃね)

しかし最近Jおもしろくね?普通に楽しいんですけど。流石終盤ですね、これでFマリノスが降格争いとかに巻き込まれてなきゃもっと他人事のように楽しめるのにね。まあいいか、と言うことで今日はここまでです。明日は出来たらプレビュー、その前に首位のゲーム見なきゃ・・・。

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