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August 21, 2005

キャリアの差@J1 第19節

完敗!それだけ!


って訳には行かないですよね。まあ不運なことは確かにありました。が、事実としてゴールに結びつけることが出来なかった。結局課題を修正しきれず、「速いポゼッション」は中身がないモノでしかなく、そして負けたということでしょう。まあ不幸中の幸いというか鹿島とガンバが負けたのがせめてもの慰めですかね。とりあえず試合のレポートだけで、後は追記すると言うことで。

J.League Division1 第19節

ジュビロ 3-1 Fマリノス@ エコパ「キャリア」
Jubilo:1'&24'カレン・ロバート 89'河村崇大 F.Marinos:86'栗原勇蔵

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本哲也、DF田中隼磨"蓄積疲労?"、栗原勇蔵"甘くて苦い経験"、松田直樹、ドゥトラ、MF那須大亮、マグロン、山瀬功治(→64'大島秀夫)、大橋正博(→46'奥大介)、FW坂田大輔、久保竜彦(→56'グラウ"苦いデビュー")
ジュビロスタメン:GK川口能活"お久しぶり"、DF茶野隆之、田中誠、服部年宏、MF福西崇史、名波浩(→80'崔龍洙)、大田吉彰、村井慎二、成岡翔(→67'河村崇大)、FWカレン・ロバート"参りました"(→72'中山雅史)、前田遼一

いきなり失点シーンからです。スローインから右サイドを村井に切り崩され、良い形でクロスボールを入れられるとニアに走り込んだカレンにビタリ、このボールに対して後ろにサポートに来ていた前田へ落とす形を選択すると、これがマツに当たってカレンの前にこぼれる、結局これに反応したカレンにしっかりと決められていきなりのビハインドを負います。その後もジュビロの流麗なパス回しにボールの取り所を定められず、結局最終ラインで止めるような形でしか相手のボールを奪えず、なかなか奪って切り替えからの「速いポゼッション」を見せることが出来ない。それでも少しずつシュートに繋がるシーンを作り始め、特に外から状態の良くなった久保を狙うことでビハインドを変えそうとすると、24分左サイドから長いクロスボールを高い胸トラップでボールを落とし自分のボールにすると、後ろに向きなおったところで服部に後ろから倒されてPK?と思われたが笛が鳴らない。そのこぼれたボールをカレンが拾い、自陣から60mぐらいドリブルで運ばれ、前田のデコイに引きつけられる形でアプローチ出来ないままミドルを打たれ、これが哲也の動きの逆を突かれる形で決まってしまって失点。まあジャッジに言いたいことは山ほどあるけれど、大きなリスクを掛けながら、それだけのリスクを背負って人数を掛けているのに効果的な形が作れていない事でもあったのかなと(中が厚いわけでもなければ、セカンドボールが拾えなかったりと有機的に機能していない)。まあ仕方ない部分ではあるけど、サイドアタックしかしないのに無駄にリスクを掛けているのかなぁと感じさせられた一点でした。これで完全にお尻の火の付いたマリノスは、マグロンが常に前に出るなど更に攻撃的に、しかしジュビロの中がしっかり揃っている状態では、なかなか崩し切ることが出来ず、ゴールが遠い。マグロンが右から切れ込んでバーに当てたのが一番のビッグチャンスでしたが、それも決まらず結局2-0で折り返す。

後半、ほとんど存在感の無かった大橋から奥にスイッチ、前への意識は前半の終盤同様高いまま、ピッチを広く使うことで3バックの裏を突こうという狙いがある程度良い形で出始める。ジュビロの精緻なラインコントロールに悩まされる部分もあったが、それでも久保や坂田が逃げる動きでうまくスペースを使って抜け出すなど、その狙いは間違ってはいなかったのかなと。久保が左サイドから抜け出して能活と角度のないところで1vs1となったり、坂田がサイドに逃げながら起点となり、そこからサイドアタックをするなどそれなりにうまく回り始めるが、前半でも余り機能しているとは言えなかった守備が水を差す。ジュビロの選手達は非常に高い意識を付随した中でのボール回し(良い形でサポートが入っていくことで非常に球離れも速く、スペース察知も速いからそこをシンプルに使われてしまう)の前に、アタックのしどころを定められず、ズルズル引く形でしか対処出来ない。そういう流れもあって、守備組織を整えられた状態で攻めることになってしまい、苦しい攻撃構築に終始。時間が経つにつれて暑さもあって運動量も減り始め、ただでさえ意識が低いこともあって動き出しが少ないのに、その状態が悪化して、ほとんど力押しの長いフィード以外ではほとんどチャンスさえ作れない状態になってしまいました。結局そんな展開の中で、86分にセットプレーで一点返す、左サイドの浅い位置でのドゥトラのFKは非常に大きいボール、このボールに対して能活の判断を誤り(しかもマコと被ったこともあったのかな?)、大外を回り込んできた栗原が膝で押し込んで1点差に追い込む。しかし、その後も猛攻という形には出来ず、逆にカウンターから左サイドで起点を作られ、中に走り込んできた河村に流されると栗原と1vs1に、コースを切るような対応を見透かしたかのように持ち出されて打たれてThe End、哲也の抵抗もむなしくそのままゴールイン、これでゲームが決まってしまいました。結局再開1戦目は何も良いところ無いまま、敗戦と言う形で終わってしまいました。

まあ本当に「良いところなく」ジュビロにやられてしまった訳で、ぐうの音も出ないです。確かに失点の形として1失点目は不運でしたし、2失点目は微妙なジャッジ、そして後手となって対応するのはなかなか難しい(まあそれでもあそこでディレイするような守り方に意味があるのか?とは考えてしまうよ、勇蔵。こういう対応もマツにそっくりだ。マツもディレイの傾向だよねぇ、やられるぐらいならアタックして欲しい)、そして3点目は全体が前掛かりになっている中でのカウンターと完全に崩されている訳ではありません。でも、やっぱり負けは必然です、そのカウンターを受ける状況を自分たちが引き起こしているから。キーとなったのはマリノスのポゼッションの考え方とその効果、その反動として中盤に大きなスペースが出来てしまうと言うことなのかなと。

確かに攻撃に関わる選手の数自体は多く、動く意識が低いから余り効果的ではないにしても細かくパスを繋ぐことは出来ていました。しかしその崩す場所というのがサイドで、サイドに人が集まれば必然的に中盤に穴が空く。別にサイドを崩すこと自体は間違っていないと思いますが、そこに人を掛けることの意義を感じないということ。ポゼッションという意味として、パスを回す中で選手が動いて相手を引きつけ、それがスペースが生み、スペースを後ろからダイナミズムを付随することで使う。それが一番やりやすいのがサイドなのかなと。普通にシンプルに中盤で回してスペースが出来たところでタイミング良く上がっていけばいいだけ、それを自ら難しくやりすぎている気がしなくもないです。しかもそれが、自分たちを追い込むようなネガティブな効果を生んでしまっては世話がないという感じで正直呆れモードなぐらいですから。

確かにポゼッションと言うところに理想を置くのは構わないです。出来る時は素晴らしい形が出来るのも知ってますし、そこに魅力を感じる部分も確かにあります。でもその甘美な響きの裏には必ず泥臭い部分が必要になる。泥臭いというのは語弊があるかも知れませんが、ボールを受けるための意欲的な動きだったり、パスを出した後もう一度動くことだったり、奪われた後の切り替えやフォアチェックだったり、そういう裏付けが今のFマリノスには出来ていない。そういうモノがないからこそ時には酷い負け方をしてしまう。何となく詰め切れていないなぁと言う感じですね。

まあ上との差が開かなかっただけよかったのだけど、僕は現状では優勝を目指すなんて言えないと思う。勿論諦める云々ではないけど、今の状況では簡単に勝てる試合は少ないと思うし、白か黒かが成績にはっきり出てしまう状況では優勝するために必要な連勝など望めないですから。特に攻撃のマネージメントは全くと言っていいほど進んでいない。現状は非常に悪い。これに関しては正直岡ちゃんに疑問を感じています。この課題はやり始めてからずーっとあったこと、ここまで課題を放置してきたツケのような気がしてならないよ。そして選手達にもキモチや精神力を前に押し出して勝つサッカーを捨てたいなら、もっと頭を使ってほしいし、意識してサッカーをして欲しい。それじゃなかったら元に戻すしかないんじゃないかな?もちろん本音はやめないで欲しいですけどね。前半の終了間際の怒濤の攻撃、しかも中央を崩そうという意識には可能性を感じましたしね。

それにしても格好いいサッカーをして勝つというのは難しいと改めて思った試合で、そんなサッカーを志向しているキャリアの差を感じました。ジュビロは知ってる、ポゼッションのやり方を。先制して余裕があったこともあるにしても、ボールの周りとそこに付随するスペースメイク、そしてダイナミズムを付随と「機能している」形は見習って欲しいぐらい見事でしたよ。脱帽。

ではその他の試合、鹿島大荒れ、ジャスティス大暴れ。

鹿島 1-2 サンフレ@カシマ「お家騒動」
Antlers:70'アレックス・ミネイロ Sanfrecce:44'佐藤寿人 89'前田俊介"クラック"

アルビ 4-2 ガンバ@ビッグスワン「豪雨でも40000人、来場者へのプレゼント」
Albirex:23'桑原裕義"祝・ビューティフル初ゴール" 60'&62'エジミウソン 76'鈴木慎吾 Gamba:33'アラウージョ 85'大黒将志

レッズ 2-1 FC東京@埼玉「ポンテ全開」
Reds:39'永井 54'ポンテ FC:5'ササ・サルセード

楽天 1-0 グラ@桃太郎「幸先良いスタート」
Vissel:76'三浦淳宏

ふろん太 2-1 トリ@等々力「相性を越えた不和」
Frontale:3'マルクス 37'谷口博之 Trinita:29'西山哲平

セレッソ 1-1 エスパ@長居「際どい勝負」
Cerezo:89'古橋達弥 S-pulse:25'チェ・テウク

と言うことでもう一回ぐらい追記します。今日の分もありますし。

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Comments

こんばんは。

コメント辛いですねぇ。やっぱり負けは辛い!

>特に攻撃のマネージメントは全くと言っていいほど進んでいない。現状は非常に悪い。これに関しては正直岡ちゃんに疑問を感じています。
ゴールからの逆算ができないというか。
負けるとしても打ち合って負けるなら、まだ4バックにチェンジした気はしますが。
言われているとおりハードではなくソフトの問題ですね。
雑誌には、ポゼッションは上がっているが決定率が悪いみたいな事書いてありましたが、それって持たされているだけ。迷宮入りですね。本人たちに自覚はあるのかな?

自分は試合見れないのが殆どなので、ネットやメールでの結果でしか判らないのですが、見れたとしても歯がゆいんだろうな。

では。

Posted by: ナツキ | August 21, 2005 at 09:27 PM

おはようです(時間的に)、コメントありがとうございます、なのにレスが遅くてすいませ~ん。

まあいいところなしなので辛くなっちゃいましたが、何度も同じような悪さを見せられるとさすがに・・・。実は仕事で間に合いそうもなくて、マン喫に飛び込んでみたのにもかかわらずこれですから感情的に・・・(もの凄い利己的ですいません)

>ゴールからの逆算ができないというか。

まさにその通り!何がしたいのか、何を目的にパスを繋ぐのか、それがまだ構築されず、共有されているモノがないので、正直厳しい状態ですよね。JのオフィシャルにoptaのPDFが上がってましたが、まあそれを表すプレーで、パスの繋がり的に効果的に前の選手に繋がっていないというのが見えています。そういう部分では、ゴールからの逆算をしていっておらず、詰まったからサイドを人を集めて崩しているに過ぎないのかなと。パスルートの確保もそうですけど、選手達に自覚はなさそうで、もっと心配です。てゆうかマツの精神が、荒れぎみでそろそろ赤が心配です(苦笑)

24日はなんとかスタジアムに向かおうと思ってますが、思った以上に山は大きいですね。見ない方が精神衛生上・・・キモチわかるかも。歯がゆいですね。しかも、実は良いところを見せられているだけに、サッカーに関しても歯がゆいですけど・・・。
今週は土曜日はBSも生がなかったし、Jは放送少なすぎですね。最近はヴェルディ以外地上波もないし。代表ばっかりじゃなくてJも放送して欲しい!てゆうかTVKなんとかしてよっておもっちゃいます。そういう問題もあるんだなぁ・・・。

ではでは。又よろしくお願いしますね。

Posted by: いた | August 22, 2005 at 05:47 AM

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