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August 12, 2005

A problem "After Zico" which cannot go when I avoid it

この3年間、代表は常に批判と疑念という喧噪の中でサッカーをしてきたなぁと改めて感じたわけですが、一番大きな変化は海外組を中心に据えたチーム構築ではないでしょうか。初体験とも言って良い(2002年時は中田英、稲本、小野の3人で大半とは言えないし、海外に飛び立つ前にユースからの一貫教育で叩き込まれたメソッドが基盤にあり、そこに中田英寿というピースをはめ込む作業だけだった)今回のアテンプトで様々な問題が噴出し、その解決策まだ見つかっていません。ただ、これを全て「ジーコが悪い」と押しつけて良いモノなのでしょうか。勿論ジーコに問題がないわけではないのですが(恐ろしいほどの偶然力がもたらしたモノも多いし、未だに幸運の神様)、日本の選手達の足りない部分、至らない部分と言うモノがあったのも今回の代表の中で見えてきた。2006年以降(あー、まどろっこしいな、ジーコがやめても)にも続く代表のサッカーにおいて、避けては通れないこの宿題、どう考えますか?(なんかテレビ番組みたいだ 笑)

・新たな課題に直面した日本代表の苦悩。再び試される再現力。

何故このような問題になったかというと、日本代表の大半の主力が今や海外のリーグに在籍するようになり、なかなか長期に渡ってチームを構築するような時間が取れないということ。そして試合前にも直前合流と言うことが多く、コンディション調整が主でなかなか練習に参加出来ないという問題が出てきました。勿論世界中でインターナショナルマッチデーを定めることでそういう問題を改善しようと言う動きもありますが、週末に試合をこなし、長距離移動で時差を伴いながらチームを構築するために練習をするというのはなかなか難しく、選手自体にハイパフォーマンスを求めること自体に無理があったのかも、と今では思うことも多くなりました(国内組は別)

ジーコはその中で、主力をレギュラー固定し、自分たちでやりやすい形を見いだし、コンビネーションの確立、相互理解の向上を狙いましたが、その時間のなさを埋めるような打開策にはなり得ず、薄氷を素足で渡るような試合を続けて行くことになってしまいました。まあジーコの方策自体にも大きな疑念があったわけですが、試合を通じてコンビネーション、相互理解を築き上げても、それを次の機会に復元出来ずに、元の状態に戻ってしまうこと自体が問題だったのは明らかです。そしてその原因の一つには、選手達の個人戦術の低さ、(チームとしてではなく個人としての)戦術を自分の中に消化出来ていないということなのかなと。例を挙げれば03年のコンフェデレーションズカップでは中田英寿と中村俊輔を核にしたコンビネーションと棲み分け(二人が縦関係で仕事を分けて被らないようにし、そこに遠藤が的確にパスを供給していく。そこにサイドバックのオーバーラップなどが絡んだ)がある程度確立された感がありましたが、2004年1次予選本番になって、再び同じ選手達が集まったけど、そのパフォーマンスが再現できず、恐ろしいまでの苦戦を演じてしまった。勿論不確定要素でその軸となる選手が欠けてしまっていたと言うこともあるので、何とも言えない部分があるのですが、一度は出来ても、それを再現出来ない。勿論戦術がないから、偶然の中で出来た物だから、というのは簡単ですが、それは補完するのは選手達の個人戦術であり、この時点では伴っていなかったのかなと。

まあヨレヨレながら茨の道を進み、WC予選を無事通過して来年のワールドカップの出場権をしっかりと確保。05コンフェデレーションズカップでは、6月の予選シリーズから長期の主力の帯同の甲斐もあって、アジアを勝ち抜くリスクを削った慎重な戦いぶりから、世界に挑戦する意欲的なパフォーマンスへと変貌も遂げました。ただ、継続されなければ意味はなく、本質的な解決にはなっていないのも事実です。勿論コンフェデで得た手応えを時間が経っても再現出来れば問題はないですが、互いの理解・尊重が薄れ、個々がバラバラになってしまって、チームとしてリンクしなくなってしまう可能性も未だに残っている。それは確固たる戦術があろうと無かろうと同じ事、それを表現するのは選手であり、選手達が時間が経っても再現出来るのかに掛かってくる。もう一度選手達の再現力、その大きな要素を締める個人戦術の成長が試される事になるのかも知れませんね。

まとめますと、これからも海外組を主力として据えていく限り、召集問題、そして付随する時間の制約は付きまとう。その中でどのように戦えるチームを築いていくのか、その解決策が見つからない限り、今回の様なことは又起こりえると言うこと。もちろん、様々な解決策、対応策はあると思いますが、現状では妥当な解決策は見つかっていません。そんな現実を前に日本代表はどうするのか。これは避けて通れない問題なのかなと、改めて感じています。

・日本だけではない、代表チームに課せられる沢山の制約。

まあこれは脚注的な要素なのですが、日本代表だけではなく、沢山のチームがこの問題には苦しんでいます。地域別で又問題は変わってくるのですが、まあその一部を切り取っただけですが(他にも違う要素はあると思う)、とりあえずその辺をある程度書いていこうかなと。

ヨーロッパには南米やアジアの選手等様々な国籍の選手がいますが(そんなの世界中どこでそうか・・・・まあ代表レベルの高い選手と言ったらヨーロッパ?まあいいや本質と逸れるし)ヨーロッパの代表チームという意味です。彼らの場合、移動距離や時差という問題はほとんども問題ではないでしょう。そしてイタリア、スペイン、イングランド、ドイツなど自国のリーグが発展している場合は国外に余り選手を流出しない状態も保たれ、代表チームの運営にも余り外的要因(移動、時差、国外リーグとの兼ね合い)では支障を来さない状態で、他の地域の代表チームに比べたら代表のサッカーを構築する意味では悪くない環境なのかなと思います。しかし、近年クラブのスケジューリングは過密日程はスタンダードとなりつつある状態で、選手達には大きな負担が既に掛かっています。疲労は勿論、ターンオーバーなどで調子を崩すと言うことも多く、代表チームが腰を据えてチーム作りを行えるような余裕がスケジュール的になく、クラブも非協力的というのが、現状です。まあその悪影響は既に国際大会で証明済みですよね。EURO2004ではギリシャがセンセーショナルな優勝を遂げましたが、その裏にはEUROの開幕寸前まで厳しいリーグ戦を行っていたり、ヨーロッパのカップ戦がクライマックスを迎えていたりと、強豪の選手達の疲労は極限にまで達していた。その中で代表と言うところまでモチベーションが回らないのも理解出来るし、プライドや誇りだけではどうにもならない部分があったのかも知れない。そして上記に記したようにチーム作り自体、実践の中で築き上げるという形で細部までは突き詰めきれないという状態があるのかなと。時間的余裕のなさによる代表チームの活動時間の減少、そして準備不足、それが特に強豪国の中にあるのではないでしょうか。

で次は南米の場合。欧州に比べると代表のプライオリティが高いところにある南米ですが、それでもブラジル、アルゼンチンと言った大国の代表選手達の大半は、ヨーロッパでプレーし、又ウルグアイ、パラグアイ、ペルーなどのエース級も又、ヨーロッパでプレーしていることは当たり前の時代です。その中で上に書いたような過密スケジュールに振り回されて疲弊しているという所の条件は同じ。更に彼らには代表に戻る時に大きな足枷が。それは長い移動距離と時差です。これに関しては正直今も尚解決策を見いだせていないのが現状なのかなと。2002年のワールドカップ予選でブラジルが大苦戦したことは記憶に新しいところですが、オリンピックの失敗からルシェンブルゴ失脚、レオン就任即解任など非常に代表の周辺が不安定な状態になったことがチームに反映されたにしても、元々は主力である欧州組の選手達の力を考えたらあそこまで苦戦するとは誰も予想出来なかった。彼らの場合、技術だけでなく非常に個人戦術のレベルも高く、復元力の高さ、他にもサッカーの才能に恵まれていると言うこともあって即興でもなんとか出来るだけの感覚という意味でも非常に優秀なモノを持っているにもかかわらず、眼前のコンディションが整わなければどうにもならないというのは成績が表していたのかも知れませんね。

クラブ側も移動や時差で彼らがコンディションを崩す危険性をはらんでいるだけに、なかなか招集に応じず、メンバー自体がいつも集まるかどうか自体も不安定。その中でチームを構築するというのは考えている以上に難しいことなのかなと。彼らの能力を持ってしても、です。それを日本代表がこれからしていくとなると、色々と考えていかなければならない事は多いのかなと感じています。

・厳しくなる状況の中で、日本代表としていかなければならないことは?

非常に難しい問題なのですが、やはり今のままでははっきり言ってチームの構築さえままならず、いくら素晴らしい監督を引っ張ってきてもそれを表現するまでに非常に長い時間が掛かってしまうというのは目に見えています。そして美化されている部分も否めない2002年以前の強化方法は現状では適応出来ないというのもはっきり言えると思います(欧州組を切り捨てると言うのなら可能だとは思う。ただJの周辺も変わってきており、ACL・A3等以前は代表チームのために使えていたシーズン前の時間も限られ、代表とリーグに置いて過密日程となりつつあり、代表だけを優遇してスケジューリングをすることも難しい。あれはやはり2002年におけるノルマがあったからこそ出来たスペシャルとして捉えるべきなのかなと)代表チームを取り巻く環境は厳しくなるばかりですが、その中でも代表チームは続いていく物で、又強化していく必要性が薄れた訳でもありません。まだまだ日本サッカーに置いて、代表には日本サッカーのオピニオンリーダーとして大きな価値はあると思いますからね。

で、そんな厳しい状況の中で強化していくための一つの解決策としては、個々の選手達が戦術の意義・意味を捉える力を向上させ、そして個々がより具体的に代表チームで何をすべきかというのをより具体的に捉え、チームが継続的に活動出来なくても同じぐらいの戦術レベルを維持し、再び集まった時でも依然と遜色ないサッカーができるようになる事が必要なのかなと。これだけで全てが解決するわけではありませんが、まずこれが全てのスタンダードになるのではないでしょうか。勿論海外組だけではなく、日本のサッカー選手全員に置いて向上必須な要素であり、これが基盤となる事でようやくこの問題と対峙することが出来るのではないでしょうか。

まあ具体的にコレダ!という解決策は上に書いた通り無いと思います。ただ努力していかなければアジアに置いても足元を掬われてもおかしくない状態なのも確かなのは今回見えた。だからこそ、この大きな問題を真摯に捉え、様々な角度から考えていくことが必要なのではないでしょうか。ジーコの揚げ足とる事より、そして捉え方によっては2006年の結果以上に重要なことなのでは?と思うので。先に繋がる問題ですから。では今日はここまで。

*トラックバックはしませんが(乱発するのもどうかと思うし、色々とトラバに関しては慎重になっているので。具体的な言及という意味ではちょっと違うのかなと。)、今回こういう問題を考えさせてもらったのは下記の様々なエントリーを読み、又自分の中での疑問をアウトプット出来たのかなと。まあ平たく言えば自分の力だけは無理だったかも。と言うことで参考資料として、感謝の意味も込めて。このエントリーは非常に勉強になるモノなので、皆様もよろしかったら。

コンフェデレーション・カップ(ノラ犬と僕/June 15)
コンフェデレーション・カップ(ノラ犬と僕/June 21)
EURO04から(ノラ犬と僕)
日本の課題は、個人戦術の向上なのかも知れない(やる気のない日々)

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Comments

こんにちは。

「言いたい事は違います」と突っ込まれそうですが、
自分としては、やはりスタンダードの部分がないと辛いのかと思います。
オランダとかイタリア(?)のように、「俺たちはこうだよ」と言える基本戦術があれば、選手個々の戦術イメージも捉えやすく、限られた時間の中でもフィットしやすく、またある程度までならレベルアップしやすいのではないでしょうか?
・・・自信ないけど(-.-;

日本は枝(技術)はいっぱい有っても、幹(基本戦術)が細いからちょっと風が強いとすぐ不安になる気がします。(Jが出来てちっとは太くなった気もしますが。強豪国はその分歴史があるわけで、そりゃ幹も太くなるわな。)
その幹を太くするために色々とやっているんだけど、色々やっているがために幹は太くなってない気がします。(しょうがないんだろうけど)

ん?やっぱりかみ合ってないかな?(^^;
以前、ヒデは頭いいと言っていたように、皆考えないと駄目だと言う事で。(違うかな?)
これって、サッカーに限らず仕事でも他のスポーツにも言える事ですけど。

なんか、勘違いコメントだったかも?ごめんなさい。
難しいのは駄目ですね。頭茹ってますw
自分は、「中澤かっこいい!」ぐらいが丁度いいのかも?w
ではw

Posted by: ナツキ | August 12, 2005 at 11:10 AM

ナツキさん、こんにちわ。いつも思うのですが、夜にコメントを返してもこんにちわでイイのか悩む今日この頃です。

方針的なモノは監督が決めるというか、監督の裁量でどのようなモノを選ぶ事で決まると思うのですが、何をするにしても、時間的な制約が付きまとう中でチームにしていくためにどうするかというのが今回の基本テーマだったのです。

ただナツキさんの仰られることは理解力の低い僕でもよくわかります。
「これが日本のサッカーだ!」というモノがまだ出来ていないと言うことですよね。今まではお仕着せ的な要素があって、自分たちの国のサッカーとはお世辞にも言えなかった(強いて言えば代表監督のアイデンティティが色濃く出たサッカー)それがジーコ態勢になって、まあ見ている側の希望とはずれる部分があるにしても、自分たちのアイデンティティを発揮してチームを作るアテンプトを始めた。ただ、その中でエントリーにあるように、色々と外的要因から難しいことになった訳です。まあプロ化して10数年の日本で今回の試みは多少背伸びをしたモノだったのかも知れません。しかし、特徴ある選手が出てきて、それを前に押し出す戦い方という形でおぼろげながら日本のサッカーというのが見えてきただけに、今は少し我慢をして築き上げていく努力をするべきなのかなと。
ナツキさんの言葉を借りれば、「幹」を作るために木の皮をを一枚一枚貼り合わせて、強度を上げ、しっかりと築き上げている途中なのかなと。歴史の差はなかなか埋められませんが、その歴史を今作っている最中とでも言いましょうか。

うーん、わかりにくくてすいません_| ̄|○
ちょっと自分の技術を越えていたかもしれません。まあ元々僕は空回りが多い方だったのでそれが見事に出たという形なのかも・・・・(苦笑)わかりにくいことがありましたら、どんどん言ってやって下さいね、自分ではなかなか気づけないモノですし、出来るだけわかりやすいものを書いていきたいと思っているので。でもこうやって考えることで一歩前に進める気がしているので、これからも又どんどん考えていきましょう。ではでは。

Posted by: いた | August 12, 2005 at 11:59 PM

こんばんはw
夜(夜中)だったので、こんばんはにw

>時間的な制約が付きまとう中でチームにしていくためにどうするか
なるほど。(^^;
難しい問題ですよね。

>うーん、わかりにくくてすいません
いえいえ、そんな事ないですよ。それに判らないのは自分の理解力が無いもんですからw

本当は、もっと沢山書いたのですが、愚痴みたくなったので止めましたw
では。

Posted by: ナツキ | August 13, 2005 at 01:55 AM

何か悩ませちゃってすいませんでした。どんどん思ってくれることを書いて頂けるのは非常に自分としてもためになることなので、又気軽に書いてやって下さいね。愚痴も歓迎ですから。ではでは。

Posted by: いた | August 13, 2005 at 03:57 PM

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