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August 01, 2005

疲労、甘え、迷い@東アジア選手権 vs北朝鮮

スタンドはキムチな雰囲気、審判はシナクオリティ、もろアウェーですな。その中でアウトサイダー北朝鮮に見事なまで自滅の敗戦。疲労、甘え、迷い、様々なモノがもろにピッチの中に入っていたと言う感じがしました。正直こんな緩い試合が出来るほど、彼らに余裕はないはずなんですけどね。残念。

The East-Asia Championship 2005
Japan 0-1 Korea.DPR@Daejeon WorldCup Stadium,Daejeon Korea
DPRK:27Kim.Y.J

日本スタメン:GK川口能活、DF田中誠(→46'本山雅志)、宮本恒靖、中澤佑二、MF福西崇史、遠藤保仁(→77'巻誠一郎)、加地亮、三都主アレサンドロ、小笠原満男、FW大黒将志、玉田圭司(→67'田中達也)
北朝鮮スタメン:GKキム・ミョンギル、DFハン・ソンチョル、チャ・ジョンヒョク、パク・チョルジン、ソ・ヒョクチョクMFキム・ヨンジュン、リ・ハンジェ(→23'キム・ソンチョル)、ナム・ソンチョル、キム・チョルホ、FWキム・ミョンチョル(→55'チェ・アンチョン)、パク・ソングァン(→72'アン・ジョンホ)

序盤北朝鮮の勢いあるプレスと長いボールからセカンドボールを拾ってセカンドアタックに行くというシンプルな形が嵌ってしまう非常に悪い立ち上がり。日本はと言うと、そのプレスを前に動き出しも少なく、なかなかボールを繋げず、長いボールを蹴っても前の二人に起点となるのは難しく、攻撃のとっかかりが掴めない。守備に置いては切り替えの遅さとセカンドボールに対しての反応の悪さ、攻撃に置いてはパスコースを作るための動き出しと間延びした展開の中での押し上げのなさなど、運動量が圧倒的に足りない状態では必然の流れだったのかも知れませんね。それでも徐々にピッチを広く大きく使って展開することで相手の守備陣を広げたことでパスが回るようになると、サイドを起点にそこからうまくボールを回してペナ外からのミドルシュート(福西)を狙ったり、斜めの楔から技術に長けた大黒、玉田が前を向く事でFKを得るなど(アレックス、小笠原のFKは共に精度を欠き壁に当ててしまう)少しずつリズムを引き寄せるが、肝心なところでコンタクトを避ける姿勢が出てしまってボールロストに繋がり、せっかく引き寄せ掛けたリズムは結局掴みきることなく相手に戻してしまう。そして27分、小笠原のバックパスのミスからピンチを迎えると一度は凌ぐモノの、中澤の迷った末のクリアが中途半端になり、エリア内の北朝鮮選手へ繋がってしまい、そのボールを中に流し込まれて最後は落としから走り込んできた選手に強烈に叩き込まれる形で先制を許してしまう。二つミスが繋がった時点でやられるかな?と思わされた失点でしたね。ビハインドとなった日本はボランチの二人が積極的に攻撃に絡む形で攻めに出るが、北朝鮮のペナを囲い込むような固い守りを崩すことは出来ず、逆に相変わらずの放り込みからのセカンドボールを拾って、という序盤からの形に逆に苦境を陥るなど攻勢に出れない。スペースを消され、待ち構えられた状態で攻めるという形にどうしてもなってしまう日本は、相変わらず勢いのあるプレスをいなすだけ精一杯な感じでサイドに展開しても詰まってしまう事が多く、なかなか効果的な崩しは作れなかった。そんな中セットプレーから田中マコ、玉田が枠を捉えるモノの相手にカバーに阻まれてゴールに結びつかず、結局0-1で折り返す事となってしまいました。

後半頭から田中マコに代えて本山にスイッチ、4-4-2へ。多少バランスは良くなり、北朝鮮が割り切った形になったこともあってポゼッションは高くなったかなと言う感じはありましたが、体の重さが展開の重さとなる感じは変わらず、動き出しがなくパスコースが複数出来て相手の目線を散らすような形やペースチェンジなど崩すために必要な要素が生まれてこない。そうなると局面打開と言うことになるのですが、サポートの薄いなからの単騎での突破はどうしても無理があり、複数で囲まれて結局潰されてと、なかなか相手のDFラインを崩すまでに至らなかった。崩せないまま時間だけが過ぎると、北朝鮮がホントなのかウソなのかはわからないが足をつり始めたりして時間稼ぎをしたり、相変わらずのジャッジもあって、日本の選手達の集中力が切れ始めてミスも多くなったりと良いリズムどころの騒ぎではなくなる。ようやく加地のクロスから前線に飛びだした本山がヘッドで合わせるがこれは枠外、少しずつ(横パスは多いモノの)ゴールへの糸口というのは見え始める。しかしアレックスの近距離からシュートという決定機を逸すると、攻めたいのにそこまで作る形がなかなか出来ないもどかしい展開にまたも陥ってしまう。この日は身体にキレがないどころか集中力を欠き、ミスを連発するアレックスの尻ぬぐいをするように途中から入っていた同僚の田中達也が彼らしいキレのあるドリブルで二人の間を割ってはいる形で左サイドを突破し、積極的にシュート、これをGKが弾いたところを素早く反応した大黒が詰めると言う最大の決定機を演出、しかしこれもGKに当たってしまい、同点ゴールが遠いと改めて感じさせられる。なんやかんやでロスタイム。アーリーという形でどんどん放り込むが本山から(巻も遠藤に変わって途中投入)巻のヘッドは枠上、小笠原のFKから長いボールが飛ぶがこれも合わせきれず、結局北朝鮮に押し切られる形でゲームが終わってしまいました。

結局0-1で敗れてしまったわけですが、まあ負けて当然の試合をしてしまったと言う感じですね。受け身のまま試合に入り、受け身のまま戦って、ようやく積極的な姿勢を表した所でもう時既に遅し。とりあえず少しだけ探ってみましょうか。あんまり必要ない気もするけど(どうせヒデや俊輔やヤナギが入ればまともになるんだろうし)

確かにリーグでの連戦や直前で華試合をこなしていたなど、疲弊した状態でこの大会の望んだと言う部分があったというのは否めないと思います。それがコンディションの悪さに繋がり、そのコンディションの悪さはチーム全体の運動量の低下に繋がり、そして総合的に動きが少なく内容の低下に呼び込んだ。それは事実。でも、それをカバーするモチベーションや意欲というのもなかったから始末が悪い(まあ気持ちでどうにかなるほど甘くないというのも知っているにしても、意識が低いとより落ち込む)個人的に注目していた見える相手、見えない相手(海外組ね)とのライバル争いと意味では、どの選手にとっても決して無駄に出来る試合ではなかったはずなのに、玉際ではコンタクトを嫌って完全に逃げ腰、1vs1でも後手に陥っていた姿を見た時かなりがっかりしました。何か無理をしないで戦わずにこの試合を勝ってやろう的な雰囲気を醸し出していて、リスクにもチャレンジしないし、全く相手と勝ってやるという意欲が見えなかった。結局そういう受け身な殿様プレーで勝てるほど、この日の北朝鮮は甘い相手ではなく(逆にもの凄い高いモチベーションと強い決意の元に望んでいた感じがするくらいキモチの入ったプレーを見せられた)結果的にこの敗戦に繋がったのではないでしょうか。別に結果なんてどうでも良い大会ですが(そうでもないのかな?)、こういう試合をしてしまった選手達には大きな責任があるのは間違いないでしょう。彼らはチャンスを無為にした。

昨日書いた通り、選手達はよりモチベーションを高めて、プライオリティを変える、壊すという意識を持ってプレーをするべきだと思っていましたし、彼らにとってはこの大会はチャンスのはずなんです。だからこそ、まずは結果、そしてその上で個々のアピールをしていくことでWCの個別のチケットを得る努力をきっとするだろうと思ってしました。しかし、その期待は脆く儚かった。彼らは予想以上に緩く甘かった。苦しくても動いていく意欲、相手に負けないというプライド、そういうモノは全く見えなかった。なので今日の試合は分析するにも値しないし、取り上げて何かを言うことはないです。彼らは何か勘違いをしているのかも知れない。「ファミリー」というぬるま湯の中で、立場を補償された存在だとでも思ってしまったのかも。彼らには外的刺激が必要、甘えてちゃだめよ。

そんな中で一つだけ良いところ。今回初めて代表に入ってチャンスを得た田中達也と巻誠一郎のプレーは非常に意欲的だった事。勿論チームの流れが悪かったこともあって、何かが出来るような状態ではありませんでしたが、何とかしてやろう、このチャンスは逃せないという必死さがあった事は良かったなぁと。田中達也は幅広く動きながら前を向いて仕掛ける姿勢を見せ、一度大きなチャンスを生み出した(もっと前を向けたら良かったのだろうけど、組み立ても悪かった)、巻はあんな精度の悪いボールじゃどうにもならないって感じかな?でも必ず競って一度惜しいシュートも放った、そういう必死さが見えたのは良かったかなと。こんな状態なら彼らにはもっと長いプレータイムを得て欲しいですね。勿論それは村井にも今野にも駒野にも言えること。こんな試合を見せられるぐらいなら、モチベーションの高い彼らにチャンスを得て欲しい。

と言うことで、こんな感じでしょうか。彼らの自覚のなさや甘ったれたプレーは残念でした。ちなみに選手評なしです。やっても仕方ないですし。それにしても、もっと出来るだろう?知ってるよ、もっと出来る子だって事は。韓国戦になったら変わるかなぁ?まあいいや、とりあえずもうル・マン-リヨン始まっちゃってるのでここまでです。松井頑張ってるよ・゜・(つД`)・゜・

追記:)と言うことで松井のデビュー戦の簡単レポート書きました。松井くんは意欲的に頑張ってたよ。次も頑張れ松井。と言うことでよろしかったらどうぞ。
[サッカー]松井、リーグ・アンデビュー!(僕の読書+日常記録)

やべ、バルサ戦まだ書いてね。旬過ぎたかな・・・・。

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Comments

はじめまして。

サッカー観戦専門のcogno_eb2です。

素人なボクにとって、貴サイトというすばらしいサイトを見つけて驚喜しています。TBさせていただきました。

Posted by: cogno_eb2 | August 01, 2005 at 09:40 AM

はじめまして、cogno_eb2さん。

そんな褒められても何も出ませんよ(笑)でもありがたいです。これからもマイペースで更新していきますので、よろしかったら又覗いて下さいませ。

Posted by: いた | August 01, 2005 at 03:58 PM

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