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July 05, 2005

大敗したヴェルディのこの先を考える。

第1節 2-1 大分  53%
第2節 0-0 清水  60%
第3節 2-2 千葉  54%
第4節 0-1 川崎  58%
第5節 1-4 広島  52%
第6節 3-2 大宮  43%
第7節 2-2 新潟  52%
第8節 5-4 名古屋 51%
第9節 1-1 横浜  51%
第10節 0-0 C大阪 50%
第11節 1-2 鹿島 55%
第12節 0-1 柏  50%
第13節 1-7 G大阪 45%

もう一番最後でわかるかも知れませんが、今日はヴェルディについてです。歴史的大敗(去年もレッズに対して2-7、しかも永井と山瀬のダブルハットにて沈められたわけですが)をしてしまったヴェルディのサッカーについて考えてみようかなと。どうしてこういう数字を並べたかというと、彼らのサッカーの源流にあるのはボールを持つという事に主眼が置かれているからこそ、それを鑑みるはポゼッションかなと思って、調べて並べてみました。まあ試合展開が大幅に影響してしまうモノなので、相対的にはわかりずらいモノなってしまって、実態を表すモノとはならないかも知れませんが(パス総数とかならもっとわかりやすかったのかも知れませんね)でも勝っていても負けていてもそれなりにポゼッションを上回っている事は明白です(10/13、1ドローですね)ただそんなチームがここまで酷くやられてしまう理由、そしてこの先この大敗を受けて何を修正するのか、その必要性等含めて考えていきたいと思います。

・一足先に昇華したヴェルディの「伊達男サッカー」

Jリーグファンの方なら誰もが知っているヴェルディの特徴。外側からわからない部分も多いですが、ヴェルディを好きになるポイントは何よりも自分たちの技術を心の底から信じ、その上で繰り出されるダイレクトを絡めたテンポの良いショートパスの連続によるポゼッションサッカーのエンターテイメント性なのかなと(まあそれを理解出来るようなサッカー好きは思ったより少ない?というよりライトな客層には評価されずらいのかも。明確なアウトプットとしてはFC東京の方がわかりやすいだろうし。それ以外にも移転とか含めてサポが少ない事に何か原因があるんだろうけどまあそれは今回の話題とはずれるから今回はスルーで)なによりもまず内容、自分たちが納得出来るかどうかが重要で、結果は二の次、良い内容をした上で結果が付いてくるかどうかが重要なのかなぁと思うわけです。そんなJを含めたサッカーの流れを横目に身ながらも、我が道を行くヴェルディの進み方はある意味格好いいと思うわけですが、今回の様な敗戦も決して少なくないわけで、そのたびに自分たちの信じる道というのがあやふやになってしまうのかなと思わなくもないです。まあ相性的にガンバ(やレッズ)みたいな速い攻撃を主体とするチームに対してはどうしても相性も悪いのはありますが、あれだけ酷い負け方をしたら(まあサッカーの方向性云々の前にしなければならない事は多いと思うけど、あれだけの点差で負けるようなサッカーはしていなかったと思う)やはりこのサッカーをする上で一番必要な自信であったり、プライドというモノが崩れてしまっても不思議ではないのかなと。ただ、彼らは7ヶ月前は自分たちの理想(僕が思うに)を体現していたのも事実。そう、天皇杯で彼らはチャンピオンになったのだから。

まあ細かい事は華麗にスルーするとして、ヴェルディのサッカーの特徴が一番出ていたのはあの大会に違いないと思っています。2004年シーズンのリーグとしては、外国人のフィットや相変わらずのムラっけなどもあり、中位に沈んだまま結果としては付いてこなかったわけですが、しかし平本一樹や小林大悟、相馬崇人に李康珍に戸川健太、そして森本貴幸といったヴェルディのDNAをしっかりと受け継がれた若い選手達の成長、オズワルド・アルディレスの指導方針とフィットして上がっていったチーム力など、目に見えない部分で大きく前進していたのは事実。まあムラっけがきつく、リーグではまたそのサッカーが魅せたのは片手で数えるほどしか出来ていなかったのですが、彼らが築き上げてきた華麗なサッカーは徐々に顔を見せていたのも事実です。そしてその積み上げてきたモノが弾けたのが、天皇杯でした。純国産の純ヴェルディとなった大会でしたが(李康珍は気にしない方向で)平本・飯尾の2トップの息のあったコンビネーションと役割を理解し合った形が中盤と連動して、前線で確固たると言うより流動的に起点を作りだし、そこからヴェルディ自慢のテクニカルな中盤の3人(コンダクター林健太郎を中心にW小林による日本で一番ボール扱いの巧いトライアングル)がリスクお構いなしに細かいパスをテンポ良く交換して相手を引きつけ、その間にトップの二人と急成長の相馬崇人がスペースランと突破で縦のアクセントを付ける事で実効的要素が加わり、ヴェルディの技術力がスムーズに結果に繋がる様になっていました。勿論問題がないわけではなかったのですが、選手達がいつもから比べると明らかに走る意欲に溢れ、それが又自分たちのストロングポイントであるパス交換をより活かすと言う事を学んだかのように華麗に人とボールを動く事は今でも鮮烈に覚えています。僕は2ndステージでのエスパルス戦のサッカーが非常に鮮烈に印象に残っていたのですが、それ以上に天皇杯準決勝のガンバ戦でのサッカーはヴェルディの理想というかこれからのモデルケースとなるような完璧な試合をしていたのではないかと思うくらいです(思い違いじゃなければ、まあガンバの出来も悪かったとはいえ)結果的に決勝でも数的不利がありながらも、今大会続いていたヴェルディらしくない集中力溢れる守備も相まってタイトル奪取に成功。内容もよく、結果も付いてきたという意味で、大きな大会となったのかなと、傍目ではそう思っていました・・・・。

・「伊達男サッカー」から「斜に構えたサッカー」への逆行となった意欲の減退。

僕は開幕前、ヴェルディに対しては一定の評価をしていました。新戦力であるブラジル元代表でブラジル全国リーグ得点王のワシントンや2002WCにも出場し海外での経験を積んだ戦える男・戸田和幸と言う補強は理に適ったモノだと思ったし、新戦力がこのサッカーにフィットすれば(これは大前提、形を崩してまで新戦力を重用する必要はないと思っていますから)ヴェルディに足りないより強い実効的要素(決定力)、そして闘争心と勝負を諦めずに続ける強い精神力を補えるものだったかなと考えたからです。まあフィットするかどうかが問題だったわけですが、能力的に高いモノを持っていてもこのチームにおける役割を考えると、やはり難しい部分があったのは否めませんでした。まあこれはあくまで天皇杯をモデルケースにした場合ですが、ワシントンは結果こそ残していて、現時点ではヴェルディ唯一の希望となっていますが、平本との2トップにおける距離感だったり(これに関しては森本の方がスムーズかも知れない、プレースタイルや感覚的なモノなのかも知れないけど)、ワシントンと平野(小林慶行)、小林大悟のコンビネーションというモノは未だに確立されたとは言い難く、飯尾がこなしていたような攻撃構築においてのFWの役割としてはほとんどこなせていないのが事実です。戸田に関してはとりあえずDFとして入れたのだとしたら、それでも良いのかも知れませんが、中盤ではあまり見れていないので何とも言えないけど、使わないという事は何か原因があるのでしょう(まあ大概予想は付く、ヴェルディのパスサッカーに置いて彼の技術は拙いと言わざるを得ない。それ以外に価値を持つ選手だけど、そんなに求められていないのかも)そういう意味で新戦力は既存戦力にとっては自分たちの純度を下げるモノだったのかも知れませんね。

ただ、これはあくまでも一因でしかないです、影響がなかったとは言い切れないけど。じゃあ何だというと、直接的な低迷の理由は選手達の過信から来る意欲の減退なのかなぁと思ったりするわけです。あくまでも天皇杯との比較なのですが、中盤の運動量は明らかに落ちて、ここまでこのチームの核であった林(小林慶)、小林慶行(平野)、小林大悟のトライアングルでのボールを繋ぐ力というのは確実に落ちている。あのときは林の気に効いたサポートと、W小林のパス&ムーブによるパスコースメイクが大きく機能してあれだけの流動性を作り出せていたと思うわけですが、全体に運動量が減った事に目先が変わらない足元へのパスというのが増え、引きつけたり、バランスを崩すという効果が生み出せてなくなった。その原因はわかりませんが、それを打破するために平野のように経験を持って、またヴェルディに染まりきらない選手を使っているのでしょうが、そういう施術はアイデンティティの喪失、そして自分たちのストロングポイントを失うというだけになっていたのかなと感じた部分でもありました(決して平野が悪い訳じゃない、というより高いパフォーマンスの試合が多かったのではないでしょうか)

以前書いたのですが、ヴェルディのポゼッションは諸刃の剣。中盤の核であるセンターの3人は、ボールを繋ぐために距離を非常に緊密に保っているため、インターセプト一本で3人が置き去りになってしまう事も少なくない。そうなると中盤でのDFにおいてのフィルターがない状態で相手の勢いの付いた攻撃陣を迎えなければならなくなってしまう。ヴェルディの場合、大きなコアの機能性が攻撃だけでなく守備に置いても大きな部分を握っているだけに、走る意欲の減退はチームにとって補いきれない大きなディスアドバンテージとなってしまっていたのではないでしょうか。まあそれが結果としててこういう形で出てしまった事で、ある程度わかったとしたら案外安い授業料になったのかも知れませんが、それはこれからのサッカー次第ではありますが。

・この先、ヴェルディはどういう方向性で進んでいくのか。

そうは言っても、今回の敗退はヴェルディ全体を揺るがす大きな負けだった事に代わりはありません。勿論去年のセカンドのレッズ戦でも7失点をしているとはいえ、今回の負けは非常に波紋が大きくなっているだけに(僕が知らないだけかも知れないけど)、やはり早急な修正が必要になるのかなと。まあちょっと考えてみたので、上げていきましょう。ヴェルディ修正案(国会みたい)

1.エレガントなチーム作りの度合いを下げて、現実的な要素を高める。
これに関しては一番可能性は高いかなと。林や小林慶行の存在はヴェルディのアイデンティティを表していると思うけど、やはりこのポジションを彼ら一人がまかなうのは少々厳しい。彼らを中盤で使いながらも、安定度を増していくとしたら、中盤の一枚はスペースケアや厳しいディフェンスが出来る選手を入れる事が手っ取り早いのかも知れない。まあ候補は戸田。もちろんヴェルディのアイデンティティとも言うべき、パス回しのスムーズさなどは今までより落ちる可能性はあるけど、彼の戦術眼と運動量はチームに違う色が付いて活性化するのではないかなと。マンネリ化して甘えが出る部分をなくす刺激になる可能性もあると思うし。まあフィットするかどうかは現状では難しいけど。

2.ポゼッションサッカーはそのままに、それで守れる施術を考える。
これはヴェルディのスタイルを最大限尊重する形。根本的な問題を解決するモノではないのであしからず。まずは当たり前の事ですけど、よりレベルを上げてボールを獲られないようにする。サッカーはミスゲームだから、完全にミスをなくすというのは難しい事だけど、今までのように自分たちの技術を信じるがあまり、より難しい事をしようとしたりしてしまう部分を無くしたり、空いている選手、フリーランニングをしている選手を簡単に使っていくという事をそういう意味でレベルアップしていけば、ボールを獲られる確立は減っていくのかなと。それとインターセプト対策にはならないけど、ボールロストの瞬間の切り替えをより早くするような意識を高める。例えばフォアチェックだったり、リトリートだったりする方法は様々ですが、より高い守備意識というのがあれば、これほど簡単に獲られるチームの体質は変わるのかなと。まあこの辺はアイデンティティの問題だからちょっと尊重とはなっていないけど、攻め続ける事だけがサッカーではない事を考えたら必要な要素かなと。とにかく相手に速い攻撃を許さない攻守での意識付けというのをしていくという事かなと。意識改革みたいな感じかな?

3.ポゼッションサッカーを捨て、ワシントンの高さと強さを前に押し出す前後分断サッカーに変更とする。
これは、無いと思うけど一応ね。ワシントンという強烈な個をフル活用する形。中盤では余り繋がずに彼を起点として、それをサポートするために二人ほど彼の周りを走れる選手(平本・森本・小林大悟・玉乃など、町田はワシントンのバックアップ)を付ける。そして残りの7人は例えばサイドの二人がダイナミズムを付けるとして、多少攻撃的にやるとしても、きっちりとセンターでは守備ブロックを築き上げて崩されるリスクを削り、まずは失点しない。そして前に預けてワシントンの強さと得点力と周りを活かす能力に賭ける形にしていく。多分このやり方に変えたら、結果は出るかも知れない。まあ守れる選手がいるからどうかはわからないけど。

まあ何を選択するかはわからないし、サポが何を望むのかはわからないけど、まずは自分たちが動き、そして最後まで戦うという事はまずやって欲しいなと。天才ならではの無らっけと言うのが良くありますが、簡単に言えばヴェルディの選手達はみんな天才のような技術やセンスを持っている選手達。だから見切りが早いのは正直あると思う。その才能を最大限活かすためにも最低レベルの事はしないと、どんな小手先の事をしても余り変わらないかなと。まあ天皇杯のサッカーやあのエスパ戦のようなサッカーが出来るチームだからこそ、勿体ないと感じてしまいます。まあまだ序盤だし、しっかり修正してJ最高峰の技術力を活かした素敵なサッカーを取り戻して欲しいですね。まあどのチームにでも、こういう悪魔に魅入られたような試合はあると思うし、まあそれはしょうがないと割り切って欲しいところです。

と言う事でおしまいなんですが、何自分の応援しているチームを放っておいて、こんなの書いてるんだって感じですよね。大体余所様の心配をしている暇はないはずなのですが(マリのレポートもまだ書いてないわけで)、どうしても書きたくなったというかなんというか・・・・。Jの中で魅せれるサッカーを出来るチームというのは思いの外少ないだけに(マリもそういう意味では今は出来ていないね。まあ今やってるサッカーを昇華させていけばいいのだけど、魅せれてしかも勝つサッカーで。まあそれぞれの事情があるし、方針も違うという事だけはフォロー。一概に批判されるのもむかつく 苦笑)、なのでヴェルディには出来ればアイデンティティを捨てずに、続けて欲しいなという思いがあったと言う事です。まあ複雑だけど、一応ライバルだし(僕正直あんまりそういう意識無いけど)無様な試合はあんまり見たくないという意味も込めて。頑張れ、ヴェルディ。J2には落ちないと思うけど、J2に落ちるとACL出れなくなっちゃうのは格好悪いしね。てゆうか僕はヴェルディのまま、又アジアで戦うところを見てみたいと思うので。と言う事で今日はここまでです。

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Comments

こんにちは。
ヴェルディがJ2に落ちてしまうと、味スタでのマリノス戦が減ってしまうので、それは辛いですw(なので、FC東京も頑張ってくれ!)

冗談はともかく、あのパスサッカーは憎たらしいなぁと思っていたのですが、なくなるとまた寂しいので頑張ってほしいとは思います。

十年一昔・・・前とは立場が変わっちゃいましたねぇ(ヴェルディ⇔ガンバ、レッズ)

Posted by: ナツキ | July 05, 2005 at 10:53 AM

こんにちわ、返事遅くなって申し訳ないっす。

確かに関東圏のFマリのアウェイゲームが減っちゃうのは寂しいですね、行きやすいですし、味スタ見やすいですもんね(FC東京は平気ですよ、多分)

確かに、やってる選手達も憎たらしいでしょうね、なかなかとれないし。あれだけ回せる技術と精神を持ってるのですから、もう一度立ち直って華麗なサッカーを見せて欲しいです。楽しくなきゃ勝っても嬉しくないと言えるかっこよさは確かに感じますから。

そうですねwでもマリも努力を怠ったら・・・(((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル ですね。Jはお金的にも戦力的にもそんなに差がないですし。でもそれがJの魅力かも知れませんね。ではでは、またよろしくおねがいします。

Posted by: いた | July 06, 2005 at 02:32 PM

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