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July 21, 2005

Jリーグあれこれ、折り返しを迎えて。

まだ「Hot6」は一試合残っていますが、Jは折り返しに入りましたね。まだまだ先は長いですし、もう一波乱も二波乱もありそうですが、群雄割拠なJって感じです。折り返しは序盤走った鹿島がそのままトップで折り返すことになりましたが、そんな今までとこれからの展望を久々「Jあれこれ」でやっていこうかなと。もうね、タイトルが苦しいんですけど、これで押しますよ(笑)

・「Hot6」で動いたリーグの流れ、暑さ伴う連戦の苦しみの中で。

まあご存じの通りシーズン序盤、鹿島の驚異的なハイペースにどこもついていけず、逆につぶし合うような形で鹿島との差がどんどん付いていくようなWC予選&CCのための一度目の中断期間までの展開でしたが、Jリーグが銘打った「Hot6」でようやくこの流れが止まりました。最初、「Hot6」なんて代表のしわ寄せでナイトゲームだし、6連戦でもそんなに影響ないよ、なんて思ってましたが、これはとんでもなかったですね。怪我、出場停止、蓄積疲労、色々なモノが影響しチームのパフォーマンスが乱高下、ここまで出てこなかったようなモノが一気に出てくる中で修正したりコンディションを立て直す時間が取れない。その中でチーム全体の勢いの強さだったり、チーム力が試されるモノでした。

やはりその中で注目だったのは鹿島の動向です。鹿島が負けないといくら勝ち続けても、差が縮まらないですからね。ここまでは今年大黒柱として更に責任が大きくなった小笠原満男の好調に引っ張られるような形で、久々に「強い」鹿島と言うモノをまざまざと見せつける戦いぶりを見せていました。「圧倒して勝つ」というメンタリティの元、良い内容の時は相手の穴を見逃さずに突いていける戦術眼の高さと巧妙なゲームコントロールで相手をたたきつぶし、内容が悪い時は一瞬の隙をセットプレーなどで突き、我慢しながらゲームをモノにするという形で勝ち点を積み上げていました。その中で若手選手が成長し、またチャンスの訪れた選手達が入れ替わり立ち替わり活躍するなどこれ以上無い良い流れに乗っていた感じでしたね。
しかし、中断期間経たこの「Hot6」、あれだけ良かった鹿島が持っていた流れが代わってしまいました。代わりのいない大きな影響力を持つ選手達の疲労によるパフォーマンス低下に伴い、チームのパフォーマンスもがくっと落ち、そして2戦目のFマリノス戦でここまで無かった逆転負けを喫し、ここで完全に良い流れを失った。出場停止、代表選手達の疲労、怪我と様々なある中で連敗こそ無かったモノの初戦のエスパ戦の後は●△●△と勝ち星に見放されていて、グラ戦では0-3と大敗。ここまで鹿島の不安要素というのが、様々な想定外の良い流れの中で出てこなかったと言うことなのかも知れませんが、これほどまでに代わるとは思いませんでしたね。まあ鹿島には悪いですが一気にこれでリーグは再び熱を帯び始める事になりましたね。

そんな「Hot6」で一気に波に乗ったチームはガンバでしたね。残り一戦ありますがここまで4勝1分け、無敗で一気に駆け抜けて勢いの止まった鹿島との差を一気に詰めました。「Hot6」初戦のヴェルディ戦で7点をぶち込んで爆勝した勢いに乗ったことは勿論ですが、やはりこの連勝の原動力となったのは大黒・アラウージョ・フェルナンジーニョのアタックラインの爆発力ですね。非常に素晴らしい力を持っているアタッカー達(特にこの連戦ではアラウージョですね)のコンビネーションが冴え、力通りに活躍したと言うことなのですが、これにはこんな要因もあったのではないでしょうか。この気候の中で連戦により今までよりも運動量が落ち中盤の切り替えも遅れる傾向が強くなる、そうなるとオープンな攻め合いになりやすく、アタッカーとしてみたらより良い状態でボールを持ち、又力も出やすくなると言うのもあったのかなと。その中でアタッカーに絶対の自信を持つガンバとしては、その部分での精度、爆発力などで相手と比べても上回る事も多く、ゴールを重ねてきて勝ちを引き寄せたと言う部分もあるのかなと。前節のエスパ戦ではロスタイムで勝ち点3を失うと嫌なゲームの終わり方をしてしまっただけに多少影響も出そうですが、一気に差が詰まって勝ち点4差。西野監督の言う通り「鹿のしっぽを捉え始めた」という所でしょう。

しかし、ガンバ以外の鹿島を追うべき優勝候補達は「Hot6」の影響もあってか、勢いに乗れそうで乗れないもどかしい状態にあります。現在鹿島・ガンバの後に付けるジュビロ、レッズ、Fマリノス。このHot6での勝敗を見てみると、

優勝候補「3強」のHot6の推移

ジュビロ  ●○○△○? 勝ち点差8
レッズ   ○○●●○? 勝ち点差10
Fマリノス  ○○△○●? 勝ち点差10

と言った感じで悪い成績ではないモノの、「うーん、もうちょっと・・・」と言う感じなのかも知れませんね。鹿島との差は着実に詰めているのは事実なのですが、鹿島が減速しているだけに、もどかしい部分はあるのかも知れませんね。まあこのチームは後半戦勝負という感じもありますが、もう少し勝ち点の差を詰めたかったというのが、本音なのかなと。

とにかく混戦模様の流れが出来つつあるJリーグ、「Hot6」はリーグを盛り上げたのではないでしょうか。では次に今週末の試合が終わったら、もう一度中断期間を挟むわけですが、その中断期間になんとかしたい各チームの課題やポイントとなりそうな選手をみていきたいと思います。

・鍵握る後半戦の準備期間、タイトル狙う各チームの課題とポイント。

鹿島を中心に回ってきたここまでのJですが、ようやく「Hot6」の効果もあってか、非常に熱を帯始めてきています。しかし、またここで中断期間なだけにこの期間でここまで出てきた課題を修正してこれからのリーグに向けて状態を整えられるかに大きなポイントになるのではないしょうか。と言うことで各チームの課題とキーとなりそうな選手を各チームごとに簡単に。

首位 鹿島アントラーズ 11勝3敗3分け 得点29失点17 勝ち点36

(課題)
鹿島の課題は選手層の薄さと大黒柱への過度の負担になるのかなと。今年はこれ以上の補強なしと言うことだそうなので、現実的には現有戦力の底上げ、主力とのコンビネーションの確立による余り誰が出ても差を余り出さないと言うことをしていくべきなのではないでしょうか。無いモノはないと言うことで、やはり現実を見てやっていくしかないわけで、そうなると今あるモノを磨いていくと言うことが必要なのかなと。
それと小笠原への負担の軽減、自立。彼が出場停止になったりというのはそんなに無いと思いますが、彼が離脱するとなると彼の代わりになる選手は現在では多分難しいのかなと。ただ現状の鹿島は彼に頼らざるを得ない状態なのも事実です。憎たらしいほどの落ち着きからのゲームコントロール&チャンスメイク、セットプレーでの岩政とのホットラインなど、やはり何を見ても彼が中心として回っていることは明白。しかし代表などでも今年は存在感が高まっており、中断期間も彼はフル稼働となるだけに、彼は連戦の疲労を癒す暇もない状態。そうなると怪我の可能性もあるし、パフォーマンスの低下というのは否めないだけに(既に出ているけど)その中でチームとしてどこまで影響を出さないかというのを中断期間に見つけていく必要があるのかも知れませんね。
(ポイント)
青木・フェルナンドが出場停止になると小笠原がボランチに下がったりというのがありましたが、機転が低くなり、チームへの影響が大きいので、ルーキーの中後や阿部、本田と言ったベテランの奮起が必要なのかなと。それと本山ですね。彼も代表だけど、元々持っているモノを考えたら全然物足りない。彼が野沢と共にアタッキングエリアで存在感を示すことでだいぶ違うはずだし、そういう意味では彼よりアタッカーを引っ張っていく意識というのを持ってプレーしていくことが必要なのかも知れませんね。

2位 ガンバ大阪 9勝3敗5分け 得点43失点29 勝ち点32

(課題)
攻撃陣はほとんど問題なしでしょう。これだけゴールは獲っているし、後ろにも吉原・松波などが控えている状態で、中盤でも二川、家長、ヤットがサポートして良い形を作れていますからね。そうなるとやはり29のカズを重ねてしまっている失点数をより減らすこと。勿論リスキーな形なのである程度の失点は仕方ない部分があるのも事実です。しかしその中でどうやって守るのかというのを考えていかなきゃならないし、より意識を高める必要性があるのは明白でしょう。まあここまでも様々な事を試してあまり効果がないわけですが、しっかりと形を作った状態では崩されないと言う形をまず形成するというのが必要なのかも知れませんね。
(ポイント)
まあ大黒・アラウージョ・フェルナンジーニョが怪我をしない事。彼らが長期離脱と言うことになれば、後ろに控えているとはいえ、彼らの存在は非常に大きい。彼らのアクティビティが噛み合ったコンビネーションはユニットとして完成度が高まっているし、恐怖感を相手に与えているだけに、なるべく同時に使える状態というの整えておきたいところ。揃っていれば研究されようが対策されようがそれなりにゴールは生み出してくれるでしょう。こういうストロングポイントを維持するというのがポイントかも知れませんね。

3位 ジュビロ磐田 8勝5敗4分け 得点27失点16 勝ち点28

(課題)
これは仕方ない部分もあるのですが、名波が色々な問題から一週間に一度の起用しかできないこと。これにより展開力が落ちる事で結構攻撃が停滞しがちなこと。藤田がいれば又代わったのだけど、西がトップ下にはいることでよりアタッカー色が強まり、ボールの効果的な展開の必要性というのが気になるだけに、名波の不在を埋めるレジスタ的な存在が必要と感じるんだけどこういう選手が育ってこない(船谷は出れないし、成岡は怪我だし)それと後は相変わらずの課題だけど、人数を掛けて攻めるチームなだけに裏には大きなスペースが生じ、そのスペースを使われるようなカウンターには相変わらず弱みが。チーム慢性的な問題なので仕方ない部分はあるにしても、その尻ぬぐいをする選手達にも不安がある。鈴木秀人は怪我で出遅れ、服部の力が段々衰え、茶野は不安定、金はコンビネーションに不安で軽率なファールも多いとストッパー型の選手に個の力で何とか出来るような選手が見あたらないのが現状。山本監督が就任して、ブロックを下げて守るという形で、解決されるかと思ったが、アイデンティティの問題と共に難しい部分がありますね。
(ポイント)
前田・カレン・中山という前線で運動量豊富に動き回るタイプがシーズン通じてどこまで持つかというのがポイントになりそうかなと。崔龍洙・グラウと言ったよりストライカー色の強いボックス型のストライカーが入るとスペースメイクや攻撃構築においてのパスターゲットになり得ず、前線が停滞しがち。そういう意味では強烈な得点力を持ち得る彼らの使い方の答えが出てこないだけに、この3人が連動しながらスペースを突くような動きをして、前でスペースや変化を作っていくことで攻撃を機能させるということがポイントになりそうです。根本的な解決にならないけど、仕方ないですな。崔龍洙・グラウと言ったストライカーの使い方に答えを見つける事が出来たら、よりベターかも知れませんね。

4位 浦和レッズ 7勝5敗5分け 得点27失点17 勝ち点26

(課題)
個人的にはエメのコンディションが戻れば全てにおいて解決するのかなと思っていましたが、エメ自身が不調のまま移籍、相変わらず個人の局面打開能力に頼る形は変わらないどころかエースアタッカーが消えた事で破壊力や恐怖感に置いては低下した。調子が良い時や相手の対応に不安がある時は嵌って爆発するわけですが、その逆の時は攻撃が停滞して、段々リズムを失い、焦りに代わってしまったりと、攻撃パターンの貧困さという依然と代わらない課題を抱えているのかなと。後は以前に比べて破壊的な躍動感というのが無くなったのかなぁと感じたり。レッズのスタイルがああいうサッカーから変化しているのかなぁ?
(ポイント)
ポンテ、マリッチのフィットが全てではないでしょうか。攻撃バリエーションの幅が広がって、以前のようにスムーズに攻撃が回るようになれば、その攻撃のリズムが全体に波及してまたチームがうまく回るようになるのではないでしょうか(レッズ自体攻撃が主のチームなので攻撃のリズムが全体のリズムを握る)ポンテの機動性とアクセント、そしてマリッチの高さと強さは今までのレッズには足りなかった部分なだけに、これでより選択肢が広がり、停滞しがちだった攻撃に何かの変化が訪れるはず。このまま勝ち負けを繰り返すような展開を続けないためにも、ここで「脱皮」するにはポンテ、マリッチのフィットに掛かっているのかなと。勿論今までと同じ機能性の中に組み込む(大幅なモデルチェンジをしない、マリッチへ放り込みとかね)、言う部分はあると思いますが。

6位 サンフレッチェ広島 6勝4敗7分け 得点21失点13 勝ち点25

(課題)
勝負を決める逞しさという部分になるのかも知れませんね。以前から続いている引き分け病的な要素はまだ継続中で、そういう意味ではそこからの脱却というのの一つに尽きるのかも知れませんね。チーム作りという意味での方向性としては間違っているとは思いませんし、良いチームだと思うのですが、後は決め手という部分なのかも知れません。そういう意味では経験と言う要素なのかも知れませんが。優先されるモノがチームの機能性という部分にプライオリティが置かれがちな部分が見受けられますが(ベットが外されたり、戻ってきた森崎浩二がスタメンに戻れないなど)個の力という部分を機能性を維持しながら付随していくなどが必要かなと感じる部分も。
(ポイント)
難しいですね。誰がどうというのは正直なないのですが、強いて言うならDF陣では、ジニーニョかな?ジニーニョに怪我とかがあると、今までこの好調を支えてきた守備の安定性というのはワンランク下がりがち。それと大木かな?前線と中盤を豊富な運動量で繋ぎながらダイナミズムを付随するという部分で森崎和幸と共にサンフレの肝を担う選手として、ガウボン、佐藤寿人、前田俊介など色のあるアタッカー達の能力を引き出すためにも彼のようにクレバーで動ける選手がスペースを作ったりすることなのかも知れませんね。チームとして運動量を基盤に様々なところから飛び出せる非常にフレキシブルな組織を維持するという方が大事なのかも知れません。

と言うことでマリは抜きです。レイソル戦が終わってからやろうかなと思ってたし、実はまだ答えも出ていないので。まあどのチームも完全無欠というわけではないのだなぁと改めて思うわけですが、その中でその課題を出さずにいかに勝ちきる力を出していくのかというのがポイントなのかも知れませんね。勿論サンフレの下のチームも勝ち点的には十分さがあると思うので、まだまだこれからかも知れませんね。中断期間中の動きなどにも中止していきたいなと。勿論代表の中でのコンディションもポイントですし。

と言うことでとりあえず(初めてじゃないけど)本格的な1シーズン制の中で後半戦がどのように盛り上がるのか、それとも・・・・とにかく楽しみですね。今更ですが、「Hot6」終わってからの方が良いかなぁと思ったりしているのですが、まあ半分だし区切りと言うことで。下の方の争いや思いも寄らぬ低迷したクラブもやろうかなと思ったけど、長いので又今度で。と言うことで今日はここまでです。

*昨日休んだのはこれが書き上がらなかったからです。わざわざ訪れて下さった方申し訳ないです。はてなの方に第17節の採点&選手評を書いたのですが、よろしかったらサイドバーのリンクから巡っていくか、下のこないだのJのエントリーに貼り付けておくのでよろしかったらどうぞ。と言うことでダラダラ長い文最後まで呼んで頂いてありがとうございました。

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