« 序盤の大一番@J1 第14節 Preview | Main | 一週間分、たっぷりまとめてニュース雑感。 »

July 07, 2005

とてつもなく大きな価値@J1 第14節

素晴らしい!とにかく良かった、強い相手に対して負けれない試合でしっかり勝てたと言うことはリニューアルなFマリにとって、大きな自信に繋がるような試合になったし。これで鹿島のリズムが崩れてくれれば、よりよいですな。(ちゃんとした形でレポート書きました、書き直しという形ですが、よろしかったらもう一度読んで下さいませ)

J.League Division1 第14節

Fマリノス 2-1 鹿島@日産スタジアム「チャンピオンの意地」
F.Marinos:29'大島秀夫 63'中澤佑二"バンテリンヘッド" Antlers:4'岩政大樹

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本哲也、DF田中隼磨、中澤佑二、河合竜二、ドゥトラ、MF上野良治、那須大亮、奥大介、大橋正博、FW大島秀夫、坂田大輔(→80'清水範久)
アントラーズスタメン:GK曽ヶ端準、DFアリ、岩政大樹、大岩剛、新井場徹(→72'阿部敏之)、MF小笠原満男、フェルナンド、野沢拓也、本山雅志(→75'増田誓志)FWアレックス・ミネイロ、鈴木隆行(→72'田代有三)

と言うことでしっかりとレポート、プレビュー通りのスタメン、両チームの出場停止を埋めるためにマイナーチェンジを強いられた中でのゲーム開始となりました。

序盤からマリノスは高いラインを設定し、ボールを奪ったら、速めにサイドに展開し、サイドバックのオーバーラップを絡めて数的優位を作ってどんどん仕掛ける。右では前に入った大橋をおとりに隼磨がアーリークロス、中ではニアに走り込んでDF一人を坂田が釣り、真ん中に大島が走り込んで惜しくも合わないが、その外には大ちゃんが走っているなど、厚みがあった。左では大橋からの大きな一発サイドチェンジでフリーになったドゥトラへ通し、そこから距離がありながら、ドゥトラが強烈に狙ったりと、かなり幅、選択肢の多い攻撃を見せる。しかし先制したのは鹿島。序盤から受けて、カウンターという形を狙っていた鹿島は、FKからの流れで続けて野セットプレーとなったCKとなると、クイックで小笠原がきっちりとステップバックしてマークを外していた岩政がヘッド、誰もが虚を突かれた形で先制点を許す。鹿島らしい、狡猾で頭脳的なプレーの意識、そして小笠原→岩政というホットラインによって生み出された悔しいけど見事なセットプレーでした。

これでいきなりビハインドを背負ってしまったマリですが、鹿島が非常に慎重なゲームをしてきたこともあって、中盤でそれなりに繋げるだけのスペースが出来たこともあり、しっかりとボールを回わし、FWの二人が深い位置でポジションを獲ってラインを脅かす形が良く機能していました。多少幅が狭かったり、精度が足りないシーンなどもありましたが、縦の深さ、横の幅を確保している時は非常に沢山の選択肢を持って攻撃出来ているのかなという感じがしました。

度々、前に出るインターセプトから鹿島の鋭く速いカウンターに脅かされるモノの、そういう頑張り所では対人に非常に強いCDF二人を中心に然りと抑え、またトリニータ戦の課題としてあった遅攻など回されて仕掛けられるDF対応も、一つ一つの局面で前への勇気をしっかりアプローチに行って、取り所を見極めて、人を集めて囲みにいくという積極的なDFが効果が出ていたのかなと。そういう部分もあって、ここまで機能していた右中心のサイドアタックに加え、ボールを獲ってから逆にショートカウンターのような形で大橋、坂田、大島のアタックラインでの3vs3などのシーンも出来てくる(精度、コンビネーションが足りずに合わない)
そして29分、隼磨からの縦のフィードを巧くDFの間で受けて向き直った大橋が鹿島DFの寄せの甘さを突いてフリーでクロス、岩政の大島へのマークが完全にずれて、大橋のコントロールされた素晴らしいクロスは吸い込まれるように大島へ、これをダイビングヘッドで沈めて同点!大橋のベッカムばりの素晴らしい精度のクロスに大島も消えて出て来るという動きでフリーとなってと、ほぼパーフェクトなゴールでした。

この後鹿島も徐々に全体が前に迫り出し、攻撃的な姿勢を出そうとするが、序盤の慎重なゲーム運びの影響かなかなかスピードアップせず(でもドゥトラが本山の素晴らしい演技にイエローを頂く。累積4枚、次節出場停止)、しかし一番怖い小笠原がほとんど危険な役回りを演じられない事もあって(セットと中がぽっかりと空いてスルーパス出された形と繋がらなかったモノの虚を突く大きなサイドチェンジぐらい)でしっかりと対応しきった。マリは少し勢いが落ちた感もあったが、この試合では非常に縦のパスがスムーズ、攻撃構築に苦しむ感じがしなかった。結局、良い形でのカウンターから近距離からのFK(大ちゃん狙うが壁→CK)、CKからのリフレクションを坂田がボレー、曽ヶ端を抜いたがDFがカバーとスコアは動かず、前半は1-1で終了しました。

前半は、ほぼマリのペースでゲームが進んだわけですが、その理由として鹿島のリードしてからの姿勢が影響したのかなと。最初はアドバンテージがあるのだからしっかりと余裕を持って、焦らずにゲームをコントロールしてと言う感じだったのかなと思います。しかし、その姿勢がマリのサッカーを加速させてしまい、どうしても守備対応に関してはこの日ボランチの位置に入った小笠原もフェルナンドも巧い選手ではないだけに、どうもアプローチが甘く、また中盤の守備ブロックの形勢という意味でもゾーンが組めずにパスコースを切れない状態に陥っていたのかなと。しっかりと止めなければならないところで、軽い対応なども目立って(主にはペナ右側で那須にはねとばされて決定機を誘発してしまうなど)、自分たちの施術が徐々に自らの首を絞め始めてきた雰囲気がありました。非常にナイーブな部分ですが、小笠原が低い位置にいるだけに、攻めて自分たちのリズムを作ることの方がうまくいったのかなとだったのかなという感じでしょうか。

逆にマリはその鹿島の姿勢もあって、中盤でもかなりフリーで持つことを許され、技術力を活かして効果的に中盤を構築、そして前の二人が精力的にDFラインを動いて出入り(裏のスペースも含めて)することで鹿島のDF陣を絞らせなかった。そしてそれが、大島の同点ゴールに繋がったのではないでしょうか。もう少し丁寧な崩しがあれば、ゴールのチャンスの数は増えたかなと言うのもありましたが、流れとしては非常に良いモノだったこと、そして選手達の動きが切れていたことは間違いないと思います。

さて、後半。いきなり左サイドでアリのドリブルをカットしたドゥトラからの展開で、左サイドで大ちゃん、坂田と絡み合ってドゥトラのプレッシャーを軽減し、フリーでクロス、大島が巧くニアに入って強烈にヘッドで叩くと言うビッグチャンスから始まる。その後も縦の狭いところでもボールを交換しながら、フリーマンを作ってサイドを崩して中に入れるという形が出来て惜しい形を作り、そこからセットでセカンドチャンスを狙うといった形で攻勢を見ても前半のリズムは変わらない。鹿島のサイドアタック(新井場のインターセプトからアレックス・ミネイロとのワンツーで局面打開、エンドライン際まで突破される)から肝を冷やすシーンもありましたが、繋いでいた展開から一点今度は哲也の長いフィードから大島のヘッドを経由して坂田が裏に飛びだしてダイレクトボレーで叩く!強烈なシュートが枠に飛ぶが曽ヶ端の正面、この後のリフレクションからセカンドアタック、ドゥトラと大橋のコンビから巧く中に切れ込んで速いクロスを入れると大ちゃんにぴたりかと思われたがこれも曽ヶ端がパンチで逃れる。ゴールには繋がらないが、良いアクセントとなるフィードからの攻撃、そしてセカンドアタックとFマリのリズムの良さが伺えました。この後も良いカットから中(那須)→外(隼磨)→中(良治神)と揺さぶって、バイタルが空いたところでうまくずれながらコースを開けて良治神強烈ミドル!左からボールが流れて最後は大島から大橋と繋がってまたも強烈ミドル!など、きわどいシーンが連発するが曽ヶ端の正面に飛んでしまい、良いリズムがゴールに繋がらないもどかしい展開。少しずつ小康状態に入り、少しずつ鹿島が戻し始めてきたかなと思った18分、サイドから流し込まれたボールに2トップが絡んでビッグチャンスを逃した後のCK、ドゥトラのキックは素晴らしいオフ・ザ・ボールの動きで(一回消えて、回り込むようにキーパーの前に出る)フリーとなった中澤が高く舞い上り、パーフェクトにしっかりと合わせて逆転!那須との絡みで巧くフリーになったと言うことを含めて、しっかりとはまってくれました!

しかし、アドバンテージを得たマリは、徐々にチームが受けの姿勢に入ってしまい、逆に鹿島の姿勢が前に出てきたこともあって、すぐに決定機を生み出される(フェルナンドの柔らかいパスを野沢が美しくテクニカルなコントロールで抜け出されてシュート!でもここでエノテツ至近距離でビッグセーブで凌ぐ)など、試合のリズムが逆転する。Fマリは運動量が落ちてあれだけ出来ていたパスコースが作れず、攻撃構築に苦しむなど、前半の鹿島のようになってしまいました。鹿島は鈴木→田代、新井場→阿部、本山→増田と入れて前を厚く、そして小笠原がより前にという感じで形を整えて、同点ゴールを狙いにくる。マリの選手達は反応も遅れはじめ、良い攻撃が出来てこないのは変わらない。各所でミスが出始め、又フィジカル的な要素の低下もあって1vs1での対応でも後手を踏む、そして鹿島はビッグチャンス、右で作られて阿部からの楔、小笠原がダイレクトで縦に流して野沢が抜け出され、巻くようにシュート、しかしここでも哲也が反応!かろうじて触って外に逃れる。この後もフェルナンド、阿部と強烈に外から狙ったり、田代がトリッキーなドリブルワーク(巧く目くらましてヒールでライン際に流したプレーは秀逸、その後もリズムの違うプレーでキープ力も高く流石前評判の高い即戦力ルーキーなんだなと感じました。怪我したみたいだけど早く治ってまた良いプレーして欲しい)でドゥトラをかわしてエンドラインからの浸入を試みるなど、鹿島は完全にトップギアに入ってきました。マリは坂田→ジローと入れて前の運動量を上げてリズムを取り返そうとしますが、単発的な攻撃に終始、苦しい時間は続きます。しかし鹿島の猛攻を佑二、そして今日集中力の高さを示していた哲也を中心に粘り強くはね返し続け、ロスタイムもしっかりと集中力を持続、そしてタイムアップ!優勝への望みを繋ぐ勝ち点3を何とか得ることが出来ました。

最高の内容、そして苦しい苦しい30分(ロスタイム含め)ミラーゲームのようになりましたが、まずこういうゲームでしっかりと勝ちきったことには非常に大きな価値がありましたね。勿論勝ち点の差を埋めると言う部分だったり、首位のチームの勢いを止めると言う部分もあるわけですが、何よりも確かに鹿島自ら崩れてくれたというのを差し引いても、このスタイルの良さである流動性(人だけじゃなくボールもよく動いた)を引き出して、そしてリズムの良い時間にしっかりとゴールに結びつけて勝ったと言うことに価値があるのかなと。そしてスタイルの変更に伴うやり方に対しての自信だけじゃなく、今シーズンしっかりと守りきって勝ちきると言う部分では不安があったというのもこの試合である程度は払拭出来たのもこれから逆襲していくにあたっては大切な事だと思います。

それとチームとしては自分たちの力を信じる部分はあるにしても、やはり結果が伴わないとその自信も揺らぎがちになるのは必然。そういう意味でもここで結果が出せたのはやっぱり大きいです。様々な要素を含んだこの一勝は、一勝以上に価値のある勝利だったと改めて思いました。

鹿島に関しては少しだけ。とりあえず、結果論としては小笠原をボランチでフェルナンドと組ましたのは、失策でしたね。まあ彼の守備力、そしてパスの精度、展開力など充分適正はあるし、ある程度シーズン前に試していたというのもあるのでしょうが、フェルナンドとのコンビでは守備ブロックが作れない→奪えない→守備に忙殺され攻撃で存在感が出ないと言うのでジリ貧だったのかなと。まあその前に自分たちでペースを落としすぎたというのポイントが大きかったのですが、その辺はここまではうまくいっていたので何とも言えない。
個人的には本山-小笠原のラインが鹿島の核であり、前シーズンと比べるとチームの中心がより前に重心が移ったことが鹿島を好転させているのかなと感じているので、これを崩さずに、後の枝をどう配置していくかがセレーゾ監督のこれからの鍵となりそうですね。小笠原と本山のコンビの良さを活かすとしたら、二人ともポストじゃ活きないし(ミネイロはかなり色々出来るけど)、野沢やコオロギみたいに技術力と動きでゴールを狙える選手の方が良いのかなと言うのは改めて感じました。まあマリとしてはこのまま沈んでくれて良いんですけどね。選手評、はてなの方で書きましたのでよろしかったらどうぞ。

J1 第14節 採点&選手評(僕の読書+日常記録)

と言うことで書き直し終わり。今日はこれだけになっちゃいましたが、ちゃんと書けて良かったw

では今日行われたゲームを。
アルディージャ 0-2 ジュビロ@熊谷
Jubilo:13'西紀寛 51'カレン・ロバート

アルビ 3-2 楽天@ビッグスワン
Albirex:37'鈴木慎吾 52'喜多靖 88'エジミウソン Vissel:38'ホルヴィ 72'平瀬智行"復活?"

エスパ 2-2 グラ@日本平
S-Pulse:11'チョ・ジェジン 49'チェ・テウク Grampus:44'本田圭祐 80'中村直志

セレッソ 2-0 ジェフ@長居
Cerezo:62'ファビーニョ 78'黒部光昭

ふろん太 0-0 FC東京@等々力

レイソル 0-0 トリ@日立

サンフレ 1-2 ガンバ@ビッグアーチ
Sanfrecce:65'森崎浩司 Gamba:47'&89'アラウージョ"乗ってきた元セレソン"

読売 0-7 レッズ@国立「嘘だと言ってよ、バーニィオジー」
Reds:8'長谷部誠 27'トゥーリオ 42'山田暢久 47'永井雄一郎 51'田中達也 53'&59'平川忠亮

嗚呼、偉大なる読売、轟沈。色々考えたけど、それ以前の問題?やっぱり大きなショックを引きずっていて、しかも相性の悪いスタイルの相手には今の状態で当たってしまったというのは不運と言うしかないのかなと。まあオジーがどのような手を打ったのかわからないから何とも言えないけど・・・・。とりあえず、ドンマイ。

と言うことで気分が良いのでこのまま寝ちゃいます。軽い感じなので、今日の昼間にはてなの方に上げた「Football Baton」を置いておきますね。結構時間掛かったんですよ、でも面白かったですし、結構色々な方の見るのもまた一興。もっと色々な人のが見たい!ということでよろしかったらどうぞ。と言うことで今日はここまでです。

「Football Baton」(僕の読書+日常記録)

|

« 序盤の大一番@J1 第14節 Preview | Main | 一週間分、たっぷりまとめてニュース雑感。 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/77106/4860962

Listed below are links to weblogs that reference とてつもなく大きな価値@J1 第14節:

« 序盤の大一番@J1 第14節 Preview | Main | 一週間分、たっぷりまとめてニュース雑感。 »