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July 31, 2005

見えるライバル、見えざるライバルが高める競争原理@東アジア選手権 Preview

いよいよ明日から東アジア選手権ですね。まあタイトル云々と言うよりはっきり言ってWCへのサバイバルに向けての第一歩(ラストチャンスとも言えるかも?)となる大会との位置づけの方が強いかなと思ったりもするわけですが、どのような大会になるのか、今から非常に楽しみです。ジーコの中の人が変わったのか、実はこっそり確認していたのか、それとも必要性に駆られたのかは判りませんが、田中達也・村井慎二・今野泰幸・巻誠一郎・駒野友一と新顔が多く顔を並べただけに、新しい風が閉塞的だった日本代表に吹くのかどうか非常に興味深いです。では、簡単に大会のスケジュールなどを確認しながら。

東アジア選手権 2005

日本代表メンバー
GK
楢崎正剛、土肥洋一、川口能活
DF
宮本恒靖、中澤佑二、田中誠、アレックス、坪井慶介、茶野隆之、茂庭照幸、駒野友一(追加招集)
MF
福西崇史、遠藤保仁、今野泰幸、小笠原満男、本山雅志、阿部勇樹、村井慎二
FW
大黒将志、玉田圭司、田中達也、巻誠一郎(追加招集)

Pattern1           Pattern2          Pattern3
    玉田  大黒          大黒          玉田  大黒
     小笠原          玉田  田中達     本山    小笠原
Alex        加地        小笠原         遠藤  福西
   遠藤  福西      Alex 遠藤 福西 加地  Alex        加地
  中澤 宮本 田中誠      中澤  宮本        中澤  宮本
      川口              川口             川口

Schedule:
7/31 19:30KickOff/vs北朝鮮(@太田)
8/3 20:20KickOff/vs中国(@太田)
8/7 20:00KcikOff/vs韓国(@大邱)

と言うことで、既になでしこちゃん達も含めて現地入りしていて、突然の追加招集となった駒野も広島から直行で韓国で合流できたとのこと。海外クラブとのプレシーズンマッチなどの参加を認めていたこともあって、本格始動としては韓国に入ってからと言う感じみたいですが、とりあえず現在の状況としてはそんなとこのようです。ご存じの通りこの8月シリーズは、欧州組がシーズン開幕を控えていることもあり(てゆうかインタートトやらチャンピオンズリーグの予備選でチームとしてはスタートしており、高原・中田浩二は既に出場済み。またリーグ・アン、スコットランド・プレミアは今週から開幕、来週にはブンデスリーガも開幕)今回は一人招集されていないこともあって、彼らが中核を担っていたコンフェデで見せたような形を発揮するという感じは難しいかも知れません。結局チームの形成としては元に戻ってしまった感もあるのですが、結果を求められることもなく(タイトルマッチだけどさ)今までのように精神的な重圧は無いと思うので、開放的でチャレンジ精神旺盛なサッカーをしてくれると良いですね。勿論個人の競争という土台の上で。では簡単に、この大会の見所にしようと思っているところを。

・新戦力に期待される大きなムーブメント。プライオリティを飛び越えて。

と言うことでやっぱりまずここに日の目が当たりますよね。ここまでは「ファミリー」の名の元に、結束してWC予選を戦ってきた日本代表ですが、出場権を獲得し、今回は時期的に海外組も来られないと言うことで、ようやく枠が空いた事で実現した今回の招集劇。しかも4人の選手達が初めてと言うことで期待感に滲み出ている感じです。ただ、彼らは慣れもそこそこに十分な時間を与えられないまま、すぐに実を求められる厳しい状態であるのも確かで、ここで何とかしないと次のチャンスがあるかどうかわからないと言う不安定な立場でもあるのかなと(=足がかりなんて行っている場合じゃないのかなと、ジーコの頭の中なんてわからないけどさ)勿論試合に出てアピールするためにも、今一緒に代表で戦っている選手達がライバルとなり競争していくわけですが、初代表なのに少し酷だなぁと思わざるを得ない状態です。

しかし、そういう厳しい状況を差し引いてもJでの活躍を見ると、嫌がおうにも期待は高まってしまいますよね。チャンスがありそうなのは、枚数的に見てもアタッカーですね。
まずは田中達也、ジーコの話によると複数年二桁ゴールの実績が認められ、順番待ちとしては非常に高いプライオリティにいたと言うことらしく晴れて今回初代表となったわけですが、やはり彼に求められるのは意欲的なチャレンジと結果です。はっきり言ってこの短い期間での共通理解やコンビネーションの確立というのは、少々難しいです。しかしその中で彼にはドリブルという武器があるだけに、それを生かすための動きというのを意欲的にやるというのが必要なのかなと。パサーに合わせると言うより、自ら積極的に動き出してパスを引き出すといった感覚ですね。クラブでもそういうことはしっかりと出来ているし、積極的という言葉こそ田中達也の代名詞とも言えるモノだけに、シャツが赤から青に変わっても積極的に動き出してボールを引き出し、どんどん仕掛けていって欲しいですね。懸念材料としては、A代表の激しさや厳しさと言ったところでしょうか。これは大久保がA代表でプレーする上で苦しんでいた部分ですが、やはりフィジカルコンタクトは日本より少し上の段階にある相手で、しかも結構ラフに来ることが予想されるだけにそういう部分で苦しむ可能性もあるのかなと。まあ相手も若い選手が多いみたいなので、オリンピック代表とそこまで変わらないかも知れないし、何よりもキレでそんなことをさせないという部分が見たいけど。それと焦りかな。焦ると極端に視野が狭くなって、周りが見えないようなプレーになりがちなこと。しかも彼自身もチャンスはそんなに多くないと思っているはずで、そんな中でライバル達がゴール獲ったりすると、自分も!ってことで肩に力が入っちゃいそうなのが怖いですね。出場機会としては3トップ気味の布陣を試していたと言うこともあり、先発はないかも知れないけど充分チャンスはあるはず。先発FWの出来が悪ければ、最近は悟りを開いたかのように妙に手の早いジーコだし、長いプレータイムが得れる可能性もあるのかなと。とにかく普段通りのびのびと積極的に自分のプレーを出すそれが彼が活躍するポイントなのかなと思います。
巻誠一郎の招集にはいささか驚かされました。勿論代表にはいるだけの力も実績も残してきただけに、妥当だとは思うのですが、中の人が変わったのかなぁと思わされるようなあまりに妥当な招集にびっくりしました。まあそれは良いとして彼の良さはやはり全てにおいての「強さ」と「執念」につきますね。前に書いたけどフィジカル的に非常に強さを持っていて、又ボールへの執念、ゴールへの執念が強く、諦めないプレーはさながら「中山雅史」を思い起こさせます。足元もよいし、そういう意味では今回久保の変わりと言うことで呼ばれましたが、タイプ的には似ている選手なのかなと思ったりしました(久保の方がプレーエリアは広いかな、通常の状態に戻れば)個人的にボックスストライカーとしてのペナの入り方やポジショニングの取り方が非常にクレバーだなぁと感じることが多く、ダイレクトで無理な体勢からもちゃんと枠を捉えたりする能力は素晴らしいなと、怖さを感じる選手として結構期待度は高いです。ただ巻にも懸念材料はあります。彼は玉ちゃんや大黒、田中達也と違って周りのお膳立てがあって初めて活きるタイプ。そういう中では時間が足りなすぎるし、今回は海外組抜きと言うことで攻撃構築としては落ちざるを得ない(今までの実績としてね、今回どうなるかわからない)その中で供給される数自体が減りそうだし、そうなると力を発揮するどころではないのかなと。とにかく少しでもアレックスや加地、駒野など(村井は元チームメイトだから良いでしょ?)とコミュニケーションをとって自分の動き方を捉えてもらえるようにしていく必要性はあるかも知れませんね。まあ難しいと書いたばかりな訳だけど。出場機会としては正直わからない。プライオリティとしては4番目のはずだけど、今いるアタッカーと特徴的に違う選手なだけにいきなり長いプレータイムが来る可能性もある。個人的には村井とセット使いで見てみたい。あのライナー性の速いクロスに(今シーズンのFC東京戦で見せたようなファン・バステンみたいな)強烈ヘッド!みたいなぁ。
アタッカーに関しては結果さえ残せば簡単にプライオリティは変わっていくはず。勿論印象度としては大黒があれだけセンセーショナルな活躍を続けてきただけに難しいかも知れないけど、こういう大会で結果を残していけば、現状で上のプライオリティにいる人たちを押しのける可能性は十分にある(柳沢は別格かな?戦術的な要素を含めても)大黒は現にそうしてきたわけだから、その再現を狙って欲しいなと。

で、他にもここ数年全くの無風状態だったサイドに風穴を開けて欲しい村井慎二と駒野友一、実力者がひしめき合う超激戦区ボランチに無尽蔵の運動量と抜群のボール奪取力という現代表にない魅力で挑む今野泰幸、ミドルパス・セットなど抜群のキック精度&展開力、そしてオシムイズムのダイナミズムで挑む阿部勇樹(阿部っちもチャレンジャー側)と期待していきたいのですが多分あんまり出場機会はなさそうかなぁ?でもチャンスを待つ間もモチベーションを落とさず、そのチャンスが来た時に結果を出せるような準備をしっかりしておいて欲しいなと。いつチャンスが転がってくるかはわからないしね。とにかく風穴開けるつもりでギラギラして欲しいですね。

・競争は新戦力がもたらすものではない、見えないライバルとの競争。

と言うことで現在スタメン宣言されているのはGK能活、DF佑二、ツネ、マコ、MFヤット、福西、加地、アレックス、小笠原、FW玉ちゃん、大黒ということらしいのですが、彼らは眼前の敵、そして新戦力も含めたベンチに座る選手達との競争だけじゃなく、今この場にいない海外組との見えない競争の意味もあると言うことが見所なのかなと。まあすぐに結果が出る訳じゃないし、結局・・・・ということになる可能性も大なのですが、やっぱりどうにかしたいと思っているはず。例えばヤットなんかは一時高いプライオリティにいたモノの、バーレーン、北朝鮮、そしてコンフェデとチームがどんどん変貌するチームを尻目に長い時間ベンチで過ごしたこともあって、期するモノはあるのかなと。勿論Jで出しているような奔放なスタイルは出せないかも知れないけど、Jでは非常に高いパフォーマンスを示しているし、調子自体も良いと思う。その中で自分のプレーでプライオリティをあげるチャンスを得たと言うことで相当モチベーションは高いはず。勿論大きな存在である中田英寿がいて、小野伸二という天才もいるパスディバイダー役の枠は非常に激戦なのでどうなるかはわからないけど、攻撃的MFという選択肢も出てきているし、ヤットにとってはこの大会は千載一遇のチャンス。そういう意味ではヤットのプレーは非常に注目だと思ったり。勿論これはヤットだけでなく、例えば玉ちゃんにしてもそうだし(ライバルはコンビを組む飛ぶ鳥を落とす勢いの大黒、そしてベンチに控えるであろう田中達、巻だけじゃなく、柳沢・高原と言ったプライオリティの高いと思われる海外組、そして元々プライオリティの高かった久保・師匠も含めて)、小笠原もシンジが戻ってきて中盤再編ということになると、正念場だと思う。見えないライバルを意識して競争していくと言うことで、情けないプレーは出来ないはず。もちろんWCが先にある先の見えない競争の中でと言うのもあるわけですが、高まるモチベーションが与える影響がプレーに出てくることを期待したいし、注目したいなと。彼らはJでは結果を残していると言うことは忘れちゃいけない部分だと思うし(玉ちゃん除く 苦笑)

と言うことでこんな所でしょうか。サッカーの中身に関しては何も振れていないわけですが、どこまでコンフェデで培った経験が中核を担った選手達がいない中でフィードバックされているのかなど、その辺も気にならないわけではないのですが、あんまりその辺は期待出来ないかなぁと思ったり。今回は3-4-1-2に戻るようなので又閉塞的で慎重なサッカー戻るかも知れないし、既にイメージがあるのでうまくいく可能性も無いとは言えないですけどね。まあとにかく今回はワールドカップに向けて、その出場枠を巡るサバイバルの始まりでもあるだけに、そういうところに注目したいなと言うことでした。明日は北朝鮮戦と言うことで、なんだか北朝鮮は監督が代わって中身も変わっていると言うことなので(何でも4.25体育団からアムロッカン体育団の監督に代わったそうで、それによってメンバーも大きく代わり、スタイルもよりわかりやすいカウンタースタイルになっていくのではないかと言うことらしいです)2月や6月とは違うチームになっていそうと言うことで、どういう試合になるかはわかりませんけど、このレベルには負けられないでしょ?と言うことで今日はここまでです。

関連リンク集
東アジア選手権に期待すること:7/29@大田/宇都宮徹壱の日々是東亜2005(スポナビ)
北朝鮮前日 ジーコ監督会見(スポナビ)
北朝鮮戦前日 選手コメント(スポナビ)
北朝鮮戦、前日練習の模様(All About)

*バルサ戦行ってきました。とりあえず又レポートは別にはてなの方に明日にでも書こうかなと思ってます。今日のレポートバルサ戦だと思った方も多かったかも?まあそうしようと思ってたのですけど、既に準備しちゃってたので、今日あげないとだめじゃん?これ。なので明日に回します。その時には個別にエントリーでも立ててお知らせするつもりなので、良かったら覗いてみて下さいな。とりあえず面白かったですよ。鮪が大トロでしたね。何故かテストマッチになると良い動きになるFマリちゃんが悩ましいです。そしてアキ、ありがとう。セルティック4失点?知らん、どうなってんだ?

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