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June 11, 2005

苦くも大きく尊い経験@WY GroupLeague vsオランダ

負けちゃいましたね、オランダ強かった・・・・・。でも、良くやったかなと思う訳ですよ。はっきり言って最初のインパクトで完全にパニックになって、そのリズムのまま2失点、そのまま自信喪失して虐殺されてもおかしくないような感じでしたからね。そこから立て直してゲームらしい試合に持って行ったと言うことは素直に評価して上げたいなと。まだまだ未熟な点はあるし、個々に苦い経験とはなってしまったけど、本当に彼らにとっては良い経験となり、アジアでは味わえない濃い経験だったと思う。とりあえず熊は切腹しろ。

World Youth Championship 2005 Netherland

Group A Netherland 2-1 Japan @ Kerkrade
NED:7'Afelley 18'Babel Jap:76'S.Hirayama

FIFA Official Report

日本スタメン:GK西川周作、DF中村北斗、柳楽智和、増嶋竜也、水本裕貴、MF本田圭祐(→64'水野晃樹)、小林祐三、家長昭博(→78'森本貴幸)、兵藤慎剛、FW平山相太、苔口卓也(→42'カレン・ロバート)
オランダスタメン:GKフェルメール、DFフィーンデリ、フラール、ファン・デル・ストライク、ドゥロスト、MFマドゥロ、クライス(→67'アグスティエン)、アフェライ、FWフィンケン、ライアン・バッベル(→34'コリンズ・ジョン)、クインシー・オウサ・アベイ

と言うことで試合直後に書いた雑感をはてなに書いたのでどうぞ。

とりあえず熊は切腹して詫びろ(僕の読書記録)

まあ開催国相手の開幕戦と言うことでスタジアムはオレンジだったし、緊張感もあっただろうし、そういうナイーブな部分があったところで開始直後にあの突破を喰らったことで完全に飲まれてしまったのは事実。彼らもその武器を突きつけられて、その武器を嫌がおうにも強く意識するしかなかった。精神的に崩れてしまったことは残念でしたが、あそこを一枚で止めるのはさすがに無理。そしてその恐怖感から縦を切った中村北斗でしたが逆を突かれて斜めに楔を入れられて、バッベルのヒールを経由して後ろから上がってきたアフェライに決められた。右サイドをなんとかしなきゃいけないというのがチーム全体に及んだ気がして、それだけクインシー・オウサ・アベイが与えたインパクトは大きかったのかなと。彼の突破が一番になってしまい、その分中を見きれず、バッベル、アフェライに対してはおざなりという感じになったのはそう言う部分かなぁと。後半に入り、相手が淡泊になってしまったことはあったにしても、それなりにアプローチ&カバーの形を取って止めれていたことを考えても、戴冠した部分でいきなり対応するというのは難しかったのかも知れないです。ファールしてもと言う考えが彼の中にも合ったにしても、それを許されないスピードだったと言うことで彼を責めることは出来ないし、これに関しては仕方ないレベルだったのは明白。2失点目はその真骨頂でしたし。個人的にもはっきり言って驚いた。アンリの再来と言われているみたいですが、ロングランに関しては瞬発力というかスピードの爆発力と言う部分で若さもあって彼の方が凄いかも(アンリはスピードだけじゃないからね)

チームの出来としてはまあ色々ある訳ですが、気になった部分としては昨日のプレビューに書いた「勇気」という部分。アタッカーはそれなりに仕掛けていたし出来ていた訳ですが、後ろですね。どうしてもビルドアップを放棄し責任回避的な長いボールが多いし、それを容認しているかのようにボランチ含めた中盤も受ける意識も低かった。マドゥロを核にしたオランダのプレーをみて思ったけど、意識して常にマドゥロを探すDF、そしてマドゥロも奪われないだけの信頼に応える裁きを見せる訳で、そこにある勇気というのを感じ、そう言う部分でも差を感じました。この試合の中で放り込みの核となる平山は確かに勝てていたけど、それだけじゃ攻撃は繋がらない。そこにサポートするタメの切り替えやアングル、厚さ、裏に抜けるランニングなど、様々な要素でこの攻撃を機能させるだけのモノはなかった。まあこれも毎回書いてる気がするけど、都合の良い考え方をしない事。もっと長いボールを蹴るにも状況が整ってから蹴るべきだし、そのボールの精度も問われる訳だから、ボールの質含めてより高い意識でそう言う個としていかないといけない。個人的には別にミスしても良いし、結果が出なくても良いから繋いで欲しい。アタッカーは仕掛けたし、DFにおいても後半積極的な姿勢が出て囲い込んでコンタクト激しく戦って、と逃げないで試合を出来る姿勢を持っているだけに、ビルドアップだけ逃げの姿勢を感じて残念でした。(まあこのチームのプランニングがあるから刷り込まれている部分もあるけどさ)

じゃあ簡単に選手評。
西川周作(トリニータ)→踏ん張ったし、相変わらずセービングは安定しているし、近距離反応も鋭く、コースを切るポジショニングなど全てに置いて質が高い。キックの精度も高いけど、繋ぐ意識をもっと高めて。でもここまで勝負できるところでつなぎ止めたのは彼のセーブあってこそ。

中村北斗(アビスパ)→体感した世界の恐怖と言う感じかなと?ファールさえ許されないと言うのが物語る通り、2枚も3枚も上手の相手だったのはま不運。ただ立て直して周りの助けを得ながら諦めずに踏ん張ったこと、粘り強く対応し続けたことに関しては精神的に強さを見せたし、逞しさを感じた。ただ一貫して飛び込んでかわされるという部分も散見、我慢我慢。

増嶋竜也(FC東京)→アプローチ&カバーという形を徹底させたことで適応させて我慢させたという部分でDFリーダーとして好印象。かなり厳しく行っていたし(バックチャージすれすれのポストへの厳しい当たりとか)人に対しての対応も上々、カバーも良かったし一皮向けそうな兆候あり。サイドでやられても中をしっかりという意識が出た後半は0で抑えた訳だし、そういう考えも必要だと思う。形じゃない。

柳楽智和(アビスパ)→結構こき下ろしたけど、それなりからだとメンタルの強さを出して踏ん張った。カバーに関してもそれなりに。ただ蹴りすぎ、ビルドアップの部分で蹴る意識が高すぎる。前の状況を把握していかないと、チームも消耗してしまう。

水本裕貴(ジェフ)→多少やられた部分もあるけど、1vs1の対応の強さを発揮。フィンケンに関してはインターナショナルレベルではなかったことはあったにしても、よくやれていたと思う。

小林祐三(レイソル)→ポジショニング的に相手の圧力に押されて低くなってしまう部分もあったが、適応力としては高く、後半中盤DFの肝として収縮しながらしっかりとコンタクトプレーをして、綺麗に止めきれなくてもつっついて取るという形で踏ん張った。あのカレンの決定機を導き出したヘッドは素敵だった。繋ぐ意識を、受ける意識・動きをより積極的に。

本田圭祐(グラ)→フィジカル的な強さもその上を行かれた形か。強いけど守り方に置いて身体の入れ方は下手。これからの部分。ただ落ち着いてキープ出来るし、攻撃においての身体の入れ方等は秀逸。ビッグマウスをプレーの要求にも。もっと繋がせろ、そのためにももっと受ける動きの工夫を。

兵藤慎剛(早稲田大)→攻守に大忙し、守備に置いては対応の甘さが出てしまうのは仕方ないところか。右サイドの中村北斗を助けることは出来ず。しかし後半積極的に動き回り、しっかりと守備から入ってつっつかれたボールを拾い、攻撃を繋げるグルーとなった。精度・スピード申し分ないクロスも素敵だった。

家長昭博(ガンバ)→アタッキングエリアでかなり積極的に仕掛けていったことは◎。抜けるシーンは少なかったが、それでも惜しいシュートもあったりと積極性は高い。ただ集中力が途切れて単純なミスをしたりとムラがある。場所によってもっとプレーのリスクを考えなきゃいけない。守備に関しては・・・・・。

平山相太(筑波大)→素晴らしいゴールが一つ、そしてチームタスクの核としてほとんどに競り勝つなど高さでのアドバンテージも活かした。ただポストの判断の遅さとパススピード、ヘッドにおいての手の使い方、背に頼りすぎてポジショニングが悪いこと、チームを考えすぎて動きすぎるなど以前から続く課題も。バッベルやコリンズ・ジョンが(システムが違うとはいえ)ペナの枠幅で動いていたことを見習って欲しい、センターフォワードとして。外に逃げては価値はない。日本にはびこる悪癖を抜け。

苔口卓也(セレッソ)→奇策の犠牲者。試合勘が飛んでいたのか、平山との関係性も薄く、ポストに絡んで飛びだすなどという形が全く見られなかった部分など慣れていなかった。左サイドを家長のパスから抜けた形が唯一の見せ場。ただそれだけだった。

カレン・ロバート(ジュビロ)→奇策の犠牲者(その2)。さすがに慣れている部分も多く、平山と縦の関係でラインポジショニングで相手に脅威を与え、守備でも相変わらずの貢献度。多少バテていた部分もあったか、引き出す動きなどは少なかったが、それでもらしさは出した。決定機は・・・・素晴らしいファーストタッチだったけど・・・狙ったコースも良かったけど・・・、力が入ったか・・・。

水野晃樹(ジェフ)→壮行試合でもゴールもあったし動きという部分では出色の出来でもベンチかよ。まあその屈辱をはね返し、またも素晴らしい働き。ルーズへの意識も高く、走り回って攻撃のアクセントになった。センスが良さを感じる気の利くプレーが出来る。セットの鋭いキックから1アシスト。

森本貴幸(ヴェルディ)→なんとか決めたかったがファインセーブ・・・・、しかし狭いところでよくシュートに行ったなぁ・・・、ストライカーだね、惜しかった。守備もエンドまで戻ってやっていて頑張ったけど、これも日本の悪癖。ストライカーにここまで頑張らせることはない、まあこの試合は仕方ない部分もあるが。プレーの機会としては少なかった。

最後にこれはきっちりと書いておく。チームとして迷いがあったというか奇策に打って出た大熊監督の判断は納得いかない。負けたことなんてどうでもいい、育成年代でもあるこのチームでどうしてアジアユースやブラジル遠征、そしてテストマッチなどでチームとしてある程度作ってきた形を放棄する必要があるのか?その辺はきっちりと説明してもらいたいぐらい。「紅白戦で良かった」苔口を使ったことが一つ。怪我明けで、しかも基本的にこのチームでは左サイドで主に使われたはず。この試合でのFW起用は奇策と言わざるを得ない。ましてや怪我明けで試合勘が飛んでいる危険性を考えてもリスクの方が大きいのは明白。そしてそのネガティブな部分がすぐ出てしまった。平山に対してのサポート、裏への抜け方などの意識が低く、このチームのよりどころである部分が曖昧になってしまったことで、完全に40分間を無駄に使ってしまった。こういう形で起用された苔口も可哀想だし、むざむざと40分間を無為にされたカレンにしても誰も良い思いをしない監督のエゴだけが満ちる利己的な起用だった。

柳楽の起用に関しても確かに彼自身のパフォーマンスは悪くなかったけど、序盤においては調整する時間が必要だったことを考えても、彼の奇策が足を引っ張ったことは否めない。もちろん個の差という部分が大きく出たと言うことで普通にやってもやられていたかも知れない。ただ迷いのない状態でゲームに臨ませて上げたかったし、そう言う部分で彼に対して非常に大きな疑念が生まれる。采配レベルの問題を逸脱するモノだとしても、結局彼の欲がチームのバランスを崩したと言うことで言い逃れは出来ないと思う。こういう監督のエゴが先行して、失敗することを個のレベル云々、経験云々と責任を押しつけるというのは監督として、最低。懸念していた指導者の問題というか、監督が目の前の結果に左右され、長期的視野でモノを見れない部分が如実に出たモノだったと思う。やはり彼はこのチームにふさわしくないと言い切れるぐらい、腹が立った(まあそう書き続けてきた訳だけど)
*苔口の起用に関しては、ミスを認めたくないのか「一度良い形で抜けた」で抜かしている時点で感じるし。熊、切腹して詫びろ。

とにかくまだ始まったばっかり、今日の試合は本当に貴い経験になったと思うし、こう言うのを体感出来たというのはこれからの大きな糧となると思う。特に後半は自信にも繋がると思うし、局面局面で良いプレーもあった訳だから、より精進して欲しい。多分勝ち点4できっと上に行けるだろうし、勇気を持って試合をして欲しいなと。ということできょうはここまでっす。

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Comments

こんばんは。
オランダすごかったですね!
水沼さんが言っていた気がしますが、「最後は個の突破からなんだけど、そこに至るまではポゼッションで形を作っていく」なんか、いいですねー。
急遽合流した選手がいても(A代表からだろうが)、それほど混乱もせずにチームにフィットしてしまう選手、チーム素晴らしいな!

日本もオランダの育成方法とか参考にすればいいのになぁ。合わないのかな?
オランダ好きなんです。幻想抱いているのです。(^^;

後半は、日本も良かったと思います。ちゃんとゲームにした気がします。水野選手も頭から使っていたらと思った気がする。カレンも森本も決めていれば日本の主役になれた気がします。
ぜひ、勝ち点4なんて言わずに、6とってほしいです!それぐらいのアグレッシブな動きをみせてほしいです!

好き勝手書かせてもらいましたw
では。

Posted by: ナツキ | June 11, 2005 at 10:47 PM

ナツキさんこんにちわ。遅くなっちゃってすいません。

オランダ凄かったですね、やっぱりあれが世界の個の強さってやつなんでしょうね。選手達を責めたり出来るような事はあれじゃ出来ないぐらいの差がありましたね。水沼さんの言っていたことは逆説的に言えば、「大きな個があるからこそ、そこまでをシンプルに繋いでいく」と言うことでもあると思います。逆算しやすい状態にあるからこそ、狙って作れる力というのあるのでしょう。
急にフィット出来ると言うより、既にオランダの基本として4-3-3が根づいており、そのポジションの役割がわかっていて、動き方もある程度整備されているからこそ、フィットしやすいのかも。アウトラインが出来ているというのが大きいのでしょう。オランダはスペクタクルだけどシステマティックだし、そう言う部分ではきっちりと計算された美しさって感じですよね。その動きがわかってるからこそなせる技なのかも知れませんね。

育成方法に関しては、実は日本はIMF(フランスの育成アカデミー)を参考にしているんですよ。フランスは若手育成に置いては、非常に高いモノがありますよ。ジダンやアンリ、トレゼゲ、シセなどほとんどがそれを通してプロになるそうで、若年層育成の評価は非常に高くされている部分があるので、あとは後は元の才能の種の問題、日本式の問題なのかも。オランダはうーん、メンタリティでしょうね。日本人があれだけ芸術性を重視出来るのかとかは結構疑問かも知れませんね。合わないと言うことはないでしょうが、Jでもああいう美しいサッカーをしているチームがないと言うことを考えても才能ありきという部分はあるのかも知れませんね。

日本は上に書いた通りですが、まあちょっと力の差はあったかなと。水野は良かったですね!熊が色々と小細工してるようなので、スタメンで使わないのでしょうが、ユースなので正々堂々と言うか、そのまま力を出させて上げるというのを先に考えて欲しいモノです。何となくそう言うのは嫌ですね。
勝ち点4はオランダが全勝で抜けること前提です(笑)そうしたら一つ勝てば行けますから。まあ結果云々は別にして、選手達が力を発揮してくれればいいなと思っています。アグレッシブに行って欲しいですねw

ではでは。

Posted by: いた | June 13, 2005 at 01:37 AM

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