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June 17, 2005

より丁寧に、より意識を高く@WY GroupLeague vsベナン

と言うことで望みは繋がりましたが、才能を無駄遣いする熊のぽっかりサッカーに相変わらず落胆を隠せません。このゲームをドローが取れて良かったとするのか、勝ちきれなかったと嘆くのか、色々な考え方がありますが、まあ人数云々の前に勝てる試合だったのかなと。しかし監督という職業はチームを白にも黒にも変えてしまう。そしてその影響を色濃く受けるユース世代においては・・・・。

FIFA World Youth Championship 2005 Netherland Group A Japan 1-1 Benin @ Kerkrade Japan:65'K.Mizuno Benin:37'Maiga

FIFA Official

日本スタメン:GK西川周作、DF柳楽智和、増嶋竜也、水本裕貴、MF小林祐三、梶山陽平(→46'水野晃樹)、中村北斗、家長昭博(→84'苔口卓也)FWカレン・ロバート(→76'森本貴幸)、平山相太

と言うことでまた試合直後にはてなの方で雑感を書いてあるので、そちらでゲームの雰囲気を。
この結果はベターなのか、それとも(僕の読書+日常記録)

FIFAのゲームレポートで、熊ジャパンのサッカーが酷評されてますよ。(ぼそっ)まあ妥当な評価なんですけど。

ブラックアフリカンの身体能力の前に苦戦し、虎の子とも言える平山の高さというよりどころをなくしてチームが路頭に迷いそうになったところで、水野(持ち前の運動量と積極性、そして鋭いキック)と家長(99WYを本山を彷彿とさせるキレとテクニックの融合した抜群のドリブルによる局面打開)に救われた形になりましたね。ただ落ち着いて考えるとベナンは強かったのかな?と考えるとはっきり言ってそんなことはなかった。ましてやオランダに比べたら・・・・。身体能力と前にいるオモトヨッシを核としたの細かいパス交換からの突破と前へのチャレンジの姿勢が怖かっただけで、基本的には自分たちのミスが恐怖感を呼び、相手を大きく見過ぎて苦戦に結びついてしまったのではないでしょうか。自爆というかなんというか。まあ若いのでしょうがない部分はありますけど、チームに置いてオランダ戦で見せたような勇気はこのゲームに繋がらなかったのかなと。

非常に前にチャレンジする姿勢が強いベナンのDFスタイルはプレーサークルの違いもあって迫力があるモノでしたが、前半ゴールを許すまでは、一つのアプローチに対してスペースというのは必ず生じていた(特に平山のポストに対して、センターバックが躊躇なく前にチャレンジ、でも他の選手はそのカバーに入らない。負けない確信があったのかも知れないけど、その分裏にはカバーしきれないスペースが空いていた)落ち着いて見れば、大して連動している訳でもなく、一ついなしてしまえばチャンスになりそうな感じはあったのですが、どうしても長いボールを蹴ることで根づいてしまった逃げの姿勢が前に出てしまったことで何度も苦労して奪ったボールを無為に捨ててしまって相手にリズムを渡してしまった。もちろん特有の伸びてくる足につっかかってしまったこともあった訳ですが、序盤積極的に出て掴みかけた良いリズムを手放した事が今更ながらに勿体なかったですね。結局その流れを挽回出来ないまま先制点を献上してしまった訳ですし、この選手達がこんなサッカーさえしていなければと、ゲーム中から心底思いました。

身体能力に苦しむ中で改めて技術の大切さ、一つ一つのプレーを丁寧にしていく精神、ひいては繋いできっちりとアタック出来るところまで繋ぐ姿勢など、改善の余地というか意識を変えていかないといけないのかなと感じる部分が多くありました。平山がかなり相手の身体能力に苦しみ、競り合いに勝てずにうまくボールを繋げなかったことを見ても、きっちりと繋いで攻撃に入っていく必要性を感じましたが、どうしても慣れというものがなく、中盤がボールを受ける意識が低くDFラインからボールを引き出せず(当たり前かも知れない、長いボールでの攻撃構築を主に置いているのだから、プッシュアップしてセカンドボールを拾うと言う意識が先に出るのは当然)サポートのない中で繋ぎに置いても焦りや技術の拙さから詰められたらパニックに陥って雑になってミスとなり、ミスが怖くなって結局精度の低いボールを蹴り出してしまうと言う形の繰り返し。精神的な部分を考えたら、ボールを大事にしない「一回繋がればもうけもの」のサッカーをしているのだから仕方ないと言ったら仕方ないのですが、それが他のプレーに影響しているのが残念だなぁとどうしても思ってしまいます。ただもちろん選手達にも責任はあるし、そういうミスをそのまま似ているというのも問題、要求しなきゃいけないし(ミスをした側もそうだし、周りの選手は当たり前だけど)、もちろん各々の受ける動きの意識というのはより高くしなきゃいけないのかなと。やはりゲームの中で必要に応じて柔軟に対応して行かなきゃいけないし、流れを読みプレーするというのもロジックを遂行する事と同じように大事なこと。そういう部分も成熟していって欲しいなと。このチームが終わりな訳じゃないのだから。

と言うことで簡単に選手評。
西川周作(トリニータ)→失点シーンはタイミングが取れなかったのか、抜かれてはいけない方を抜かれてしまった。しかし、試合の中で必ず大きなセーブでチームを助けているし、飛び出しに関しても迷いがなければ非常に勇敢。もっと自信持って、躊躇が一番良くない。

柳楽智和(アビスパ)→守備に置いては本当に踏ん張っていたし、1vs1の守備対応もオランダ戦に続いて身体を張って止めていた事を考えてもDFとしての評価は高いモノがあるのかなと。特にベナンが右サイドをしつこく狙っていたことを考えてもカウンターの一発に抑えたのは素晴らしかった。ただ現代サッカーのDFはそれだけが役割じゃない。落ち着いて周りを見ながらビルドアップする能力は明らかに欠けている。そういう意味ではより丁寧に。試合途中からビルドアップの中でボールが回ってこなかったことはある意味そういう部分での信頼関係の欠落もあると思う(家長に多く回したいというのが大きいにしてもね)

増嶋竜也(FC東京)→怪我が重くなくて良かった。守備に関してはきっちりとカバーに入ったりとそれなりに安定していたかなと。まあ1vs1のシーンで水本や柳楽がしっかりと止めてくれていたというのがあったにしても、リーダーとしてそれなりの出来。ただもう少し声を出しても良いし、より強いリーダーシップで周りを動かしたい。後はフィードかな。オートマティックに蹴るのではなく、周囲の状況と平山のポジショニングを掴んだ上でしっかりと高い精度のモノを飛ばさなければならない。それと最前線に飛ばすだけがフィードじゃないよ?もっと周りを使いたい。

水本裕貴(ジェフ)→本当に頼りになる。まあこちらのサイドから余り攻められなかったことがあったにしても家長の守備貢献が余り期待出来ないだけに、その中で局面的に1vs2になったりした部分も落ち着いて対応したりと素晴らしい出来。でも水本にしてもビルドアップにはまだまだの部分。失点シーンのパスも丁寧に繋いで良い部分。ボランチを動かしてイイボールを繋ぎたい。

小林祐三(レイソル)→うーん、アンカーとしては余り効果を現せなかったし、ボールを受ける動きも少ないしと、走り回っていたモノのボランチの仕事はほとんど出来ていなかったことを考えても、もう少し頭を使って、相手を読み、状況を見ることをしていかないと。能力としては低くないと思うし(良い形で行くけど取りきれない悪癖はあるけど)、そういう頭の部分でより成長して欲しい。ユーティリティなら高いレベルでこなせいないと意味はないよ。

梶山陽平(FC東京)→期待を背負っての起用だったけど、効果的にボールを引き出すことは出来ず、又アフリカ勢の身体能力に身体をズラされるなど、持ち味は出せず。もう少し引き出して、周りを動かしてとそういう部分を意識してプレーしないといけない。はっきり言ってこのサッカーには合わない選手だと思う。このサッカーでは上下動激しくしていかないといけないし(間延びしているし)辛い部分もあったか。ミドルやミドルレンジのパスなど非凡なところは見せたけど・・・・・。

中村北斗(アビスパ)→恐ろしい体験からしっかりと切り替えて、この試合ではそれなりに安定していたのかなと。まだ飛び込む癖は直っていないけど、飛び込まないで我慢出来ていた部分もあるし、守備に関しては持ち直したのかなと。後は攻撃の部分。ドリブルだったり、クロスだったりと良い部分がほとんど見られなかっただけに・・・・。クロスは素晴らしいモノを持っていると思うし、それこそ速いタイミングで入れても良いのかなと。

家長昭博(ガンバ)→関係ないけど、間違いなく代えられたことは納得いかないモノだったと思う。それだけセンセーショナルな働き。彼の才能でもある違うリズム、ボールタッチ柔らかいドリブルで相手を翻弄、完全に一番怖い存在として輝いた。守備に置いては対してやらなくても充分その価値があった働きだと思う。やっぱりアタッキングエリアで持たせて上げたい。低い位置で仕事する選手じゃない。

兵藤慎剛(早稲田大)→序盤はFWの様に、そして水野が入ってからはボランチと様々なポジションをこなしたけど、うーん・・・・。確かに機動力は高いし、技術も低い訳じゃないけどファーストタッチが大きかったりして、ミスが目立つ部分もある。結局失点シーンの起点となってしまった訳だけど、周囲の状況把握と相手のプレーを理解仕切れなかった甘さが出た。ああいうことを狙っていたのだから、注意したかった。

カレン・ロバート(ジュビロ)→余り存在感なく、辛いところか。守備に置いては頑張っていたけど、攻撃に置いては良い働きは出来ず。まあその前の時点で抑えられてしまっていただけに、彼のせいではないけど。結局走るだけ走って消耗して交代と何かダシにでも使われたような感じで可哀想な役回りか。平山の近くで裏ではなくサポートという形でも良かったか。

平山相太(筑波大)→相手の助走付きの競り合いに高さで勝てず、起点となれなかった。まあそれは良いとして、ポジショニングの曖昧さや裁きの遅さ、判断力の低さなど拙さが目立つ。チームのタスクだとしてもターゲットマンとしてDFを追いかけてズルズル下がらなくて良いし、サイドにも余り開かなくて良い。もっとペナに入る回数を増やしたい。正直余り印象は抱けない。

水野晃樹(ジェフ)→スタメンで使って欲しいなぁ・・・・。自分で途中交代の楽しみを感じているみたいなので、それはそれで良いにしても、やはりさすがのセンスの良さ。しっかりとチームの問題点を把握してやるべき事をした。チームに足りない部分をポジションに拘らずに積極的に行ったことでチームを勢いに乗せ、そして同点弾となるFKと素晴らしい働き。流石にペースが落ちたがそれでも技術力は流石の部分。こういうのを見たらこの試合は技術のある選手を多くしたら勝てた気がする。

森本貴幸(ヴェルディ)→試合の流れに乗れずに、致命的なミスもあったりと、イイ出来とはいえないひどい出来だった。でもまあそれも経験か。もう少し積極的に動いて、自信を持ってプレーしても良いのかも。あのヘッドの折り返しにしても迷いが見えた。もう少し前でボール持たせてあげたいけど、それをチーム状況が許さないのは歯がゆい。これは選手のためになっているのだろうか・・・・。

苔口卓也(セレッソ)→スペースがない中で一度良い突破があったのは良かった。でもその分低い位置で突破に掛かってカットされてカウンターを浴びるなど、悪い部分も。ただ活きる展開ではなかった。出場時間短く評価なし。起用に疑問。

と言うことでまあ望みは繋いだので、後はしっかりと自分たちで勝つ、そして結果を残すと言うことをして欲しいですね。このチームは結果が残せなければ何も残らない気がして仕方ないし。あとは1位通過の決まっているオランダに・・・ね。まあとにかく結果を残さない限り道は開かないので、まずは自分たちでしっかりと結果が残せるように頑張って下さい。チームに関してはもう書いているけど、終わってからにします(気が変わったら先に書いちゃうかも知れないけど)と言うことで今日はここまで。又ギリギリだよ・・・。

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