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June 07, 2005

様々な悩みの共通点@WC欧州予選

日本中でニュースネタがないのか、日本代表を追いかけ回すようにこぞって報道していますが、もちろん世界中でインターナショナルマッチウィークと言うこともあってワールドカップ予選が行われています。結果と見た試合を中心に、個人的に思うことでもある日本だけではなくそれぞれのチームが問題を抱えていると言うことを少し書いていこうかなと。まあ日本代表も大きな問題を抱えていますが、他の代表も同じ事なのかなと。代表というシステム自体がそれぞれのチームに問題をもたらしている事を理解して欲しいなと思いまして(偉そうだ)まあとにかく行きます。

WorldCup 2006 Germany Europe Qualify

Group 1
Netherlands 2-0 Romania@Rotterdam,Netherland
NED:26'A.Robben 46'D.Kuijt

Czech.R 8-1 Andorra
CZE:12'&90'+2'V.Lokvenc 30'J.Koller 37'V.Smicer 52'T.Galasek 79'M.Baros 84'T.Rosicky 86'J.Polak
AND:36'G.Riera


Standing     MP  W D L GF GA Pts
Netherlands    7  6 1 0 16  3 19
Czech Republic  7  6 0 1 22  6 18
Romania       8  4 1 3 12 10  13

と言うことでオランダ-ルーマニアを途中で寝ちゃったとはいえある程度見たのですが、ルーマニアとしては辛い結果になってしまいましたね。

ルーマニアとしてはエースのムトゥが復帰して、オランダに勝つという試合をしていたと思います。オランダもホームだし、両チームが勝ちに行く形がトランジッションの早いアグレッシブなゲームになったのかなと。しかし、そういう展開になれば増えてくるのが、1vs1の攻防。そうなるとこの能力で劣るルーマニアがどうしても劣勢になってしまい、結局我慢の限界を超えたところでこの試合のある程度の結果が見えたのかなと。オランダをチームとして見ると、そんなに出来は良くなかったと思うけど(中盤は結構緩くて、距離はあったモノの結構後ろから入ってくる選手達に打たれたり、ちょくちょくスペースが空いて突かれたら危ないなという部分が合ったのかなと)、大駒の個の強さというのが際だった。てゆうかアリエン・ロッベン。対面はミランやアトレチコにもいたコスミン・コントラでしたが、もう対応し切れていなくて、上に書いた通り結局ミスで自滅という形でした。他の部分でも逆サイドもカイトを中心に色々と手を代え品を代えぐちゃぐちゃにされて、DFの中心であるキブもはっきり言って手が回りきっていなかった。まあフィニッシャーとして存在感を発揮するべきニステルローイがイマイチフィットしていなかったこともあってこれ以上の点差が付くことはありませんでしたが、個の差をチームの組織力で埋めるというのは改めて口で言うほど簡単なことではないなと感じました。

でこの負けでワールドカップ出場がほぼ絶望的になってしまったルーマニアですが、まあこのグループでは仕方ないのかなと。

この試合を見て思った訳ですが、オランダを見ると、確かに才能軍団でもし一人が潰れても後ろに控えるは又スーペルアタッカーと言うことで人材には事欠かない状態です。でもその分どこかにひずみが出るのではないかと思ったり。例えばファン・デル・ファールトですが(この日はかなり良かったし、才能のほとばしりを感じました。守備以外)3センターの左側での起用で(ファン・ボメル、ランザートで中盤を形勢)どうしても彼に攻撃だけをさせる訳にはいかず、守備の負担が大きく掛かってしまうのかなと。そこは穴となり得る部分だし、彼の特性を消してしまうことになりかねない。本当ならトップ下が良いのでしょうが、ただ彼以外に尊重する存在がいること(ロッベンやカイト、ファンペルシーやバッベル)で彼にポジションが用意出来ないという才能の飽和という部分がオランダには毎回ではありますが悩みとしてあるのかなと。もちろんプロセスを大事にする国でサッカーに芸術性を求める思想を持つ国なので、ある程度許容される部分はあるのでしょうが、その部分をファン・バステンがどう処理するのかというのが課題なのかなと。チェコともう一試合残っているし、この試合に敗れるとなると、プレーオフに回る可能性もあるだけに(今のところ2位の成績上位の枠と入る可能性は高いけど)その時にはシビアに考えるも必要になるのかなと。レベルは違うけどどこかの代表で同じような課題を抱えているんだなぁと感じたり。

でスナイデルはいずこへ?

Group 7
Spain 1-0 Lithuania @ Valencia,Spain
ESP:68'A.Luque

Serbia&Montenegro 0-0 Belguim @ Belgrade,SCG

SanMarino 1-3 Bosnia-Herzegovina
SMR:39'A.Selva BIH:17'&38'H.Salihamidzic 75'S.Barbarez

Standing          MP W D L GF GA Pts
Serbia & Montenegro  6  3 3 0 10 0 12
Spain             6  3 3 0  9 1 12
Lithuania          6  2 3 1  7 3 9
Belgium           6  2 2 2  7 7 8
Bosnia-Herzegovina   5  1 3 1  6 7 6



ここは大混戦。可能性のあるところまで書いてみましたが、アウトサイダーのサンマリノ以外はまだまだわかりませんね。今回スペインが苦戦しながらもルケの一発で何とか首位に勝ち点で並び、何とか面目を保っていますが、スペインは相変わらず最後の部分が決まらないと言う感じで、結構苦戦しています。やっぱり個人的にラウール問題が片づかない限り、スペインは同じ事を繰り返すのかなと感じました。

随分前に書きましたが、やはりスペインで一番の才能であるラウルの使い方というので代表自体が難しいモノになってしまっていると言うこと。一番の実績と経験を持ち、また多種多様の才能を持ちながらチームのために走れるメンタリティを持ったラウールという才能は本当ならプラスに作用してしかるべきなのですが、スペインにとってはその存在を活かしきれないと言うより、彼を核に据えることで周りの組み方が難しくなってしまうと言うこと。彼を核としているけど、他の才能を看過出来るほど他選手の才能は軽くなく、その部分でブレというか、チームにズレが出てきているのかなと。

彼を核に据えるのなら彼が一番得意とするポストの下で自由に動き回るシャドーのポジションを用意して、その上でサイドアタッカーを重用するのではなく、彼の助けがなくても中盤を組み立てられるゲームメーカータイプの選手を据えるという感じが良いのかなと気もしますが(バレロンとかシャビのような周りの使える選手)、当たり前だけどそのようなことまでは出来ない訳で。
この国の色してはやはりサイドアタックが一番の武器だし、このスタイルをやる上ではよりはっきりした選手の方がチームとしてはうまくいくのかなと。そしてそれが出来る才能が沢山いる。それを活かすためにはどちらかと言えばFWはよりクラシカルなストライカーの方がペナで強さを発揮出来るし、トップ下には広い視野でパスを散らしていける選手の方がよりサイドが機能しやすい。つまりラウールのようなオールマイティな能力を持つ選手にはフィットしにくいスタイルなのかなと。どちらとも獲れない指揮官の問題でもありますが、それほど大きいラウルの存在にどのスペイン代表に就任する監督はずーっと苦しんでいるのかなと。ラウールが悪い訳ではありませんが、やはりこれからまだまだ続きそうで、その答え探しにスペインは苦しみ続けていくのかなと感じました。これは結構根が深いです。でもこれもレベルは違うけど、通じる部分があると思いませんか?

Group 5
Norway 0-0 Italy @ Oslo,Norway

Standing MP W D L GF GA Pts
Italy     6 4 1 1 9 5 13
Norway   6 2 3 1 6 3 9
Slovenia   6 2 3 1 6 5 9
Belarus    5 1 3 1 10 7 6
Scotland   5 1 2 2 3 4 5

僕の愛するアズーリはご注文通りのスコアレスドロー。アウェイ仕様のゲームをきっちりと進めた形ですが、リッピのやりたいサッカーと人材の揃わない部分でもどかしい部分があるなぁと感じました。

試合としてはホームのノルウェーがかなり激しい中盤のチェックからシンプルにツインタワー+ペデルセンを活かす形でサイドからのアタックを仕掛けてきましたが、そのキーとなるリーセをある程度ボネーラとカモでケアしたことで良い形を作らせず、後はきっちりとマークして相手の長身を単純には活かさない水際のDFで対応したことで何とか0に抑えることが出来ました。今回は長身アタッカー対策として怪我のネスタの穴には190のマテラッツィが入りましたが、相変わらず甘いマークで身体能力に頼りすぎる守り方には不安を感じました。そんな彼が3番手と思うと、痛い目を見続けているセンターバックのバックアップ問題は根が深そう。しかし、この試合で左サイドバックに入ったグロッソがある程度目処が立ち(守りから入るタイプだけど、クロスも結構凄いの入れる)、ボネーラがサイドバックだけどセンターバック気味に守れることなど、それなりにこの飛車格落ちのメンバーでも守備に置いては手応えはあったのかなと。

ただやりたいことは何となくわかるけど、正直結構不安を感じる部分も多かった。確かにリッピは、本来ならトッティを中心に、ジラルディーノやカッサーノを据えたアタック陣にピルロやデ・ロッシと言った攻めれる選手を中盤にも配して、攻撃色を強めたい部分がかいま見えています。しかし、課題としてはその目標に伴う中身が伴わないこと。

肝となる中盤は確かにピルロとデ・ロッシは能力が高いけど、周りにミランの選手はいない。彼の早いパス離れに対してアタッカー含めて周りが準備出来ておらず、はっきり言って宝の持ち腐れ状態。逆に相手にとっては狙い所にさえなっていたこと。他にも本当ならダイナミズムをつけれるデ・ロッシがピルロとのコンビということもあって守備に忙殺、相手がサイドから愚直に攻めてきてくれたことが幸いした形だけど、中盤のボール奪取力がかなり低い。その辺では理想と現実の間で揺れているのかなと感じました。3センターでやるならガットゥーゾ、もしくはブラージのようなインコントリスタが必要となるでしょうし、2センターでも同レベルのチームでやるとしたらこの二人のコンビははっきり言って無謀。その辺のバランスをどこまで取りきれるのか、いくら攻撃的にやったとしても3、4点取れる形にはなり得ないアズーリの伝統を考えたら、失点を抑えることもまた色々と考えなきゃいけないのかなと。

この方向性でやるのなら主導権を握ることは必須。でもそのためにはもっとスムーズにパスを回したい。そのためには中盤のクオリティを高める必要性がある訳ですが・・・・その辺はピルロに頼るしかないのも現状。上に書いたような攻守のバランスもそうだし、意識にしてもまだまだ希薄なだけに、かなり大きな苦難が待っていそうな気もします。リッピの得意としている手法ともだいぶ違いますし。一番良いのはピルロという高性能のレジスタをチームのオートマティズムの一つにすることがベターなのかなと感じていますが、それは本当に難しいことだと思う。このアテンプトが失敗するとまたイタリアは自分たちの形への回帰をより強めることになると思うし、なんとか成功して欲しいですが・・・・。具現化出来ないもどかしさというのもどこかのチームと・・・以下略。

ということで結局3つのチームしかできませんでしたが、レベルの違いこそあれ同じような課題を抱えるのも又代表チームの悩みだと言うことを感じることも必要なのかなと。というか代表チームに理想を投影する時代は終わったのだと思う。ヨーロッパにその幻想はもうないけど、日本にはまだまだ色濃く根づいているだけに、その辺の理解を進めることでまた違う考え方が出てくるのではないでしょうか。

とにかく代表の課題に関してパーフェクトにうまくいくなんて言う幻想は捨てて、現実的な強化を考えていくことが日本にも必要なのかなと思いました。やべ、結局ヨーロッパしかやってない!まあいいっか。他の結果はuefa.comとかWCのオフィを見て下さいな。と言うことで今日はここまでっす。

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