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June 23, 2005

王者への挑戦、渡り合った成果@ConfederationsCup 2005 vsブラジル

確かに決勝トーナメントに進めないことは残念だと思う。でも、褒めて上げませんか?セル爺。レベルの差はあったって、明らかに。相手は世界チャンピオンだよ?それに対して勇敢に勝ちに行って、結果として引き分けだとしても充分満足出来る結果だと思うよ、冷静に見た限りでは。まだまだ日本はそんな位置のチームだと思うし、こういう試合をしたとしても、ヨーロッパでのWCではアウトサイダーに並べられるんだから。まあ達観するつもりもないし、確かに大金星の可能性もあった訳だから、欲張りたくなるのもわかるけど、ここまで本気にさせて、なおかつ結果を出せた(本当に欲しい結果ではなかったとしても)訳だから、そんなときぐらい褒めて上げて欲しいな。個人的には前半のあの劣勢を見たら良く追いついたと思うし。

FIFA Confederations Cup Germany 2005
Group B Japan 2-2 Brazil @ Koln
Japan:27'S.Nakamura 88'M.Oguro Brazil:10'Robinho 32'Ronaldinho

FIFA Official

日本スタメン:GK川口能活"神の片鱗"、DF加地亮"前半カジーニョ、後半加地さん"、田中誠、宮本恒靖、三都主アレサンドロ、MF中田英寿"ジョカトーレ"、福西崇史、小笠原満男(→46'中田浩二)、中村俊輔"天才爆発"、FW柳沢敦(→73'鈴木隆行)、玉田圭司(→46'大黒将志"大黒様")
ブラジルスタメン:GKマルコス、DFシシーニョ、ルッシオ、フアン、レオ、MFジウベルト・シウバ、ゼ・ロベルト(→78'エドゥ)、カカ(→62'レナト)、ロナウジーニョ、FWロビーニョ”ニュークラック”、アドリアーノ(→62'ジュリオ・パプティスタ)

序盤からほとんどボールを失う感じのしないブラジルのスタート、しかし日本もボールを持てば、ほとんどがダイレクトでボールを回すという恐ろしいほどのハイテンポなパス回しでブラジルを揺さぶる。アタッキングエリアでのブラジルの仕掛けは恐ろしいほどの怖さを兼ね備えており、相手DFを収縮させ、大外で数的優位を作る形は相手ながら見事と言うほかない。しかし日本も前述した通りのダイレクトプレーから(ヒデ→俊輔→ヒデ→小笠原→俊輔→柳沢→小笠原と繋いだ恐ろしい位素敵な攻撃構築)小笠原が前を向いた状態でそれをダイレクトスルーパス、大外を回ってラインをかいくぐった(感のあったとすべきなんでしょうね、判定で。まあ新ルールがネガティブに出た。身体の一部でもオフサイド)加地がダイヤゴナルにカットイン、マルコスとの制し1vs1を冷静に流し込んで、なんと日本が美しすぎる形で先制!と書きたいところですが、オフサイド。非常に流れのあるダイレクトプレーとダイナミックなランニングが噛み合った美しいプレーでした。しかしこれで目の覚めたブラジルは、CKのセカンドボールで俊輔→加地へと浮き球を繋ごうとしたところでロナウジーニョがカット、大きく広がったスペースをロナウジーニョが高速ドリブルで突き進み2vs2の数的同数のカウンター、ここで併走していたロビーニョがロナウジーニョを回り込むようにフリーランニングして局面的に2vs1を作り出し、ロナウジーニョもそれに応えて素晴らしいラストパス、ロビーニョはきっちりと能活の股を抜き今度こそ先制点となった。俊輔のミスから、アタックに行けない状態に陥って(まあ行っても良かったんだろうけど、多分あっさりかわされただろうし)ロビーニョに対してアレックスが付ききれずに、難なくやられてしまった形となりました。この後もブラジルは自由自在の攻撃を繰り出し、ボランチとDFラインに開くギャップを効果的に使い、DFラインを丸裸にした状態でアタックしてくる。この試合余り良くなかったカカもその辺を理解してしっかりとこのスペースを活用する(シシーニョの精度の高いフィードからカカに抜け出されてそれを見事なコントロールからニアに打ち込まれてポスト、そのセカンドボールをロナウジーニョが反応して勢いよく打ち込まれるが能活が左手で反応し上にはじき出した)。日本としては対応策が見つからず苦しい。日本もボールを持てば、少ないタッチを主にした速いリズムのパス回しを継続して良い形でプレーして渡り合い(プレスの弱さはあるけど、簡単に言えばつききれない速さもあるのかも知れない)、玉ちゃんの仕掛けで得た左サイドのFKから小笠原の鋭いインスイングのキックに柳沢が手前でバックヘッドで流して角度を変えるとこれがバー直撃、宮本も詰めるが合わせきれずにゴールならずと言った決定機も作り出す。脅威の差は歴然、ラインを上げれず、受けに回ってしまい、異常なまでの個人技と小気味良いグループでの突破でちんちんに振り回される状態は改善出来ない。
そんな中でセットプレーからクイックスタートでヒデ→福西→俊輔と繋がり、フリーで受けた俊輔が前が空いた瞬間、距離はあったがミドルを狙うと、とんでもないシュートが飛び、これがマルコスを破って同点。ワールドクラスで日本じゃ稲本かヒデしか打たないような凄いシュート。たまに見せるけど大体枠に飛ばない事が多かったのですが、素晴らしいスピードとコースに飛んだスーパーシュートでした。しかしその喜びも長く続かない。ロナウジーニョから再三使われているボランチの裏に空いたスペースに顔を出したカカへ通されると、これをカカがシンプルに左に流れたロビーニョへ、ロビーニョは縦へ突破、クイックネス溢れたドリブルワークに振り切られ中に流し込まれるとFWがCDFを押し込んだことでファーまで届き、そこに飛び込んだロナウジーニョがアレックスのつききれなかった隙を逃さずにきっちりと決められてまたもブラジルが前に出る。ロビーニョのクイックネス、前に入ったアドリアーノとカカが入ってきてラインを押し下げる事を逆手に取ったパス、そしてアレックスのロナウジーニョに対しての警戒の薄さを突いた形での素晴らしいゴールでした。この後リスクを冒さずにポゼッションを重視しながら攻めてくるブラジルに対して、なかなかボールを取れない日本は当たり前だけどボールに触ることさえままならず、ブラジルのパス回しに翻弄され、そのリズムのまま前半終了。1-2で折り返す。

後半、中盤でのバイタルを使われまくるバランスの悪さを修正するために、良いプレーと悪いプレーと差の大きかった小笠原に代えて中田浩二(ヒデを前に出す形)、そして良い突破はあったモノのフィニッシュに絡めず、ミスの多かった玉ちゃんに代えて大黒を投入して修正しもう一度体勢を立て直す。前半と比べてリズムを抑えて、ギアを2段ぐらい落とした省エネサッカーに移行したブラジルに対して、この修正が功を奏し守備のバランスは良くなった事で、それなりにボール奪取力も上がり、日本にリズムが出る。後半開始直後、大黒が楔を受けると、2トップのコンビネーションでラインの裏を取り、柳沢がマルコスとの1vs1、マルコスの良い飛び出しもあって抜くことは出来なかったがいきなり決定機を作り出した(大黒は多少粗いところがあるが、前で精力的に動き回り、マーカーであるルッシオのペースを乱していた)そして今度は右サイドで福西からの縦パスをうまく呼び込んだその大黒がうまくCDFとSDFのギャップを突いて突破、コースを切られながらも中に流し込むと柳沢と共に詰めていた俊輔がそのボールに反応して、スライディングで流し込む!マルコスを抜きゴールと思われたが、シシーニョがゴール前でカバー。決定的だったが決めきれない。この後もブラジルの機を見た鋭いカウンターに脅かされながらも、どんどん前に出て積極的に仕掛ける。ヒデがボランチの位置ではなくなったため、ボランチの位置でゲームが作れず修正によるネガティブな部分が出るが、それを助けるようにヒデが下がってボールを受け、輝きを増す俊輔へ良い状態で預け、俊輔もそれに応えて彼の特徴でもある技術力を活かして前を向いて高い位置で仕事をすると言った善循環を作り出す。この試合通じてに二人の逞しさと存在感は恐ろしいまでに大きかった。しかし、その好リズムの中でミスもあり、ブラジルを突き崩すまでには至らず、良い流れがあってもゴールネットを揺らすようなチャンスが出来ない(右深い位置から加地→俊輔→福西とスムーズにボールが流れて、福西ミドル!は惜しかった)逆にセットプレーが肝を冷やすようなピンチがあるなど、(ニアで流す形から詰めてきたフアンが近距離でダイナマイトシュート、能活顔面ブロックで凌ぐ、その後のこぼれをツネがなんとかカバー&クリア、その後もルッシオの頭二つ抜け出すようなニアでのヘッド、シュートはヒットせず枠を逸れるが怖いシーンだった)いつまでたっても恐怖感が抜けない。日本は疲れの見えた柳沢に代えて鈴木を投入するが、スペースメイクもランニングも出来ない鈴木はこのチームでは活きず、結局効果的な働きは出来ず、停滞した流れを打破するに至らない。しかしそれでも勝負を諦めずにアグレッシブに戦う日本は、終了間際ヒデがクロスボールのこぼれ球を中央で拾うと、仕掛けたところでペナルティアークでファールをもらう。これを俊輔が直接狙いマルコス棒立ちにさせ決まったかと思われたが、このシュートはポスト、しかしそのリフレクションをしっかりと狙っていた大黒が強烈にボレーで叩いてマルコスの手を弾いて同点弾!俊輔のFKも素晴らしかったし、そこにしっかりと反応していたストライカーらしい大黒の感覚と決定力が生きたゴールでした。しかし、グループ抜けのためには後一点が必要。ブラジルもしっかりと時間を使ってくる基本は忘れず時間を使われながらも、最後の攻撃。右サイドから浅い位置からの福西のハイクロスでうまく出し抜くと大外から大黒・ヒデがそのボールに反応し、大黒が角度がないながらニアにヘッド!しかしこれをマルコスに弾き出され、こぼれに反応しもう一度狙うがボールデッドとジャッジされてジ・エンド。非常に激しくトランジッションの速いゲームの末、ドローという結果は得たモノの今大会敗退も同時に決まってしまいました。

まあ色々な考え方を呼ぶ試合になりましたね。確かにグループリーグ突破は出来なかったことを考えたら残念な部分でしたが、フィジカルフィットネスが余り整っていなかったり、後半はギアを落とされていたとはいえ、世界チャンピオンのブラジル相手にここまで追いつめたこと。そして能動的なチャレンジの末に結果を引き寄せる逞しさを見せたこと。そしてこの舞台でこういう素晴らしい相手に対してパスサッカーで渡り合えたことには結果以上の大きな価値が合ったのかなとも思えます。まあ結果的にはメヒコ戦の負け、ギリシャ戦での決定機を数々逃して得失点差を稼げなかった事などが響いた訳ですが、それは後の祭りなのかなと。まあ事実としてメヒコ・ブラジルを超えるモノがなかったのも確かなだけに、この敗退は妥当なモノかなとも感じます。それでもこのゲームに関しては素晴らしいゲームで、結果だけがついてこなかったと言うことではないでしょうか。僕はこれが今の日本の精一杯だと思うし、それでもここまで出来たことが素晴らしいことだと選手達を褒めてあげたいなと。では簡単にまとめて。

ブラジルの技術と巧緻なアタックに分断された守備ブロック、理想と現実の間で。

ミスからの2失点と言うことになってしまった訳ですが、多くのアタックの中でピンチの遠因となったのはボランチのフィルターが効かずに、いくら調子が優れないとはいえ世界最高峰のアタッカー達を迎えたDFラインが彼らを丸裸で迎える状態になってしまったこと。本当に大きな負担が掛かってしまったのかなと。チームの狙いとしては前からDFをし、その前の段階で奪うと言うことを考えていたのでしょうが、そこで奪いきれず、奪いに行くために前に出たことで生じるスペースを使われるというもどかしい展開に陥ってしまった。攻撃に置いて善循環だったけど、守備においては悪循環が続いていたと言わざるを得ないです。カカという選手自体、その道の天才というような選手で、そこを逃さずにきっちりとボールを送れる技術と意識がブラジルというチームにあったと言うことで防ぐのは難しかったのかなと。しかしさすがに放置しては何本もやられる可能性があっただけにどのように対応するか、大きな問題が出てきてしまいました。バイタルを警戒するためにDFラインの誰かが前に出て潰したいところだし、ラインをプッシュアップして消したいところだけど、その前にはアドリアーノとロビーニョという怖い選手がいてそのフォローに回る手がない状態。その中で結局そこをカバーする策は見あたらなかったのが現実。攻撃に置いて善循環をもたらしていた中田英寿を後ろに貼り付けては前のリズムは生まれない。今日のようなリズムある攻撃をするためのヒデの力は必要なだけに、後ろをケアするための手法を見いだす必要性というのを改めて感じました。
後半、中田浩二を投入してボランチを二枚にして、その不安要素への手当とも言えるべき施術をした訳ですが、その効果もあって(ブラジルはギアを落として、攻めに掛かる迫力自体は少し落ちた部分もあるけど)ボランチの所で奪えるようになってきた(ヒデ・俊輔の手助けもあったことは忘れちゃいけない部分だろうけど)しかしその分ヒデの不在はビルドアップの部分で顕著に出てしまう。結局ヒデが後ろに下がってゲームメイクを優先する形で解決することになった訳ですが、ヒデがボランチにいるときよりボールの動きはスムーズさは欠いたし、ターゲットが一枚減ったと言うことで攻撃の幅は狭くなっていたのは明白。これを解決するためには個々のレベルアップによるビルドアップする力の向上、リスクのあるパスを通して攻撃を作っていく自信を積み上げていくしかないのかなと。それが不可能であれば、ヒデを自由に動かしながらもバランスを保って守れる手法を考えていくか、二つに一つです。正直ヒデがボランチにいればボールは回る。小笠原と俊輔のバランスも良いし(ブラジルと同じようなコンセプトを感じた、縦の関係性)、小笠原のシンプルなプレーも機能しているだけに、この形は継続したい。ただ日本というチームが、世界の中で相対的に見たときに力の劣る存在としてしっかりと守る現実的な要素も求められるだけに、これは大きな宿題として残されましたね。これは例えシンジに変わったとしても同じかなと。

存在の大きさを感じた”ジョカトーレ”。改めて大きな可能性を示した二人

ただ、この試合でここまで不安要素を抱えながらも勇敢に戦い、そして大善戦とも言うべき良い試合が理由は、中田英寿・中村俊輔というイタリアで大きな経験を積み、例え相手がブラジルでもしっかりと対等に渡り合える個の存在があった事じゃないかと思います。勿論他の選手達も局面局面で戦い、なんとか粘って頑張ったことも大きな要因ではあるのですが、やはりその中で頼れる存在として日本の中でよりどころとなった部分は明らかだと思います。ヒデに関してはバーレーン戦から質の高いプレーで大きな存在感を示していて、元々こういう状態の時に頼れる存在として世界と対等に渡り合えるインテリジェンスと精度の高いプレーでチームを支えてくれていた訳ですが、それはブラジル相手でもしっかりと見せてくれました。的確に正確に、そして通して欲しい所にきっちりと通して攻撃のリズムを作り、そしてコンタクトから逃げずにボールを奪い返す力がこのチームの屋台骨として支える大きな核となってしましたね。そして結果こそ残していたけど、まだまだヒデほどの存在感は締めていなかった感じだった俊輔が、この試合で攻撃的な要素で輝いた事。結果を残したミドルシュートだったりFKもそうですが、その才能が爆発して世界を相手にしても見劣りすることのないプレーで攻撃にアクセントとなったことで、チームにもう一つの核が出来ていたような雰囲気を感じました。またそれだけでなく、イタリアで培った守備の逞しさだったり読みによるボール奪取の手助けでの貢献、そして技術の高さで前に向いてお膳立てする能力が最大限に生きた試合でもありました。正直個の試合の出だしはミスもあって良くありませんでしたし、その時はヒデも俊輔より小笠原を優先的に使ってダイレクトの仕掛けを重点的にやっていましたが、ヒデは俊輔が良くなってからは尊重して使うようになっていき、その中でヒデの信頼に俊輔が応えたという形かも知れませんね。そのラインがうまく繋がったことで、相手が余り出てこずしっかり整えて状態で待ちかまえられている中で崩していく必要性がある状態でも、攻撃がある程度機能したのかなと。まあ結果として残ったのは、彼の飛び道具とも言えるモノでしたが、そこに至るまでの過程で二人の力は非常に偉大でした。チームとしても二人の経験は非常に尊いものだったし、この良いモノがより広がったら良いなと思ったりしました。ヒデに関してはきっとこのままやってくれるだろうけど、俊輔に関してはまだまだムラがあるので、これがスタンダードになった時より逞しい日本になる時なのかも知れませんね。

では選手評。
川口能活(ジュビロ)→失点に関してはノーチャンス。そのほかに神セーブがあったのだから、責めることは出来ない。でも恐ろしい能活が戻ってきたし、黄色いシャツを見ると集中力が高まることを思い出したようで、後半は鋭いシュートを何本も止めていた。出来れば前半に思い出して欲しかったなぁ。

加地亮(FC東京)→最初の決定機は素晴らしいランニングからのシュートと最高の出来。抜群のタイミングでオフサイドは違うと思うけど新ルールなんだと思う、残念。その後も仕掛けレベルで対面のレオをかわすなど良いシーンはあったし、攻撃面に置いては良い出来だった。しかし守備に置いては難しい部分に直面し、苦しい要素が非常に多かった。局面的に2vs1を作られたり、個の勝負に置いても劣勢。仕方ない部分はあるにしても収縮から展開という形にもう少し対応する必要はあるかも知れない。軽率なミスの改善(能活の怒りを買った)、ビルドアップの積極性に向上の余地あり。でも彼にとっては素晴らしい大会になった。

田中誠(ジュビロ)→まあ個に置いて劣勢となってしまったのは仕方ないが、先に下がると言う形が悪い状態に拍車を掛けてしまったのも事実。粘って対応して2点に凌いだとも言えるけど、どこかでチャレンジする勇気だったり、個に置いてボールを取りきる形というのが欲しい。ツネと連動してのラインのプッシュアップも。

宮本恒靖(ガンバ)→危険なシーンでのスーパーカバーや柳沢のヘッドを押し込むチャンスなど様々なシーンに顔を出して目立ったが、個ではやはり劣勢。まあ相手が相手なだけに仕方ないけど、やはりラインの設定とチャレンジする勇気。勿論かわされてもダメな訳だけど、受け身な守備では苦しい。

アレックス(レッズ)→カード・・・・・。内容も良くない。裁くシーンでの判断の遅さ、持ちすぎの部分であったり、人についていけないシーンだったり、とうーんと首をひねりざるを得ない出来。攻撃的な性格の選手なのにビルドアップでも余り貢献出来ない、もう少し上げてこないと・・・・・。母国への恩返しどころか穴となってアシストの存在となってしまった。

中田英寿(フィオレンティーナ)→上に書いた通り希代の存在感。日本のポゼッションは彼なくして語れない。タイミングと精度抜群の楔から生み出されるリズムは善戦の大きな要素となった。ただ守備においてのバランスの破綻の遠因にも。難しい部分であるがチーム全体で考えなければいけない部分かも。前目でも同じ仕事をするならボランチの方が前に厚みを持たせる意味でも良いのだろうけど、守備のバランスが・・・・と考えると難しい課題か。まあ相手がブラジルだから、決して今日のバランスは悪くないのに目立ってしまうと言う部分もあるにしても・・・・・。ヒデ自身はどう思うのだろう?

福西崇史(ジュビロ)→非常に局面で戦い、またポゼッションを支える一人としても貢献度は高い。細やかな精神とセンスはこういうチームでは活きる。ただミスもあったし、無駄もあるだけに、その辺が課題か。ミドルシュート惜しかった。今日はどちらかと言えば守備専にならざるを得なかった。

小笠原満男(鹿島)→本当にイタリア行って欲しい。確かにリスクはあるかも知れないけど、逞しい存在になるためには鹿島ではこれ以上の成長は難しい。良い動きは出来ているし、良いプレーもしているけど、一つ一つのプレーのブレ、ロストのシーンも多々。守備に置いても感覚的な要素では慣れという部分かも知れない。厳しい中で戦うことでよりプレーの精度も高まるだろうし・・・・・。まあ前半で代えられるような出来ではなかったが、チームの中では良いとは言い切れないだけに仕方なかったか。

中村俊輔(レッジーナ)→本当にイタリアでの経験が身に付いていると改めて感じた。そういうのがわからない状態ではあったが、今日のスーパーパフォーマンスはそうとしか言いようがつかない。ミスもあり失点の原因ともなったが、得点でカバー、そしてFKで+と天賦の才は強い相手を前に輝いた。ヒデと共に攻撃構築の核となり、チャンスを数多く生み出したし、フィニッシュにも絡んだりと非常に精力的にプレー。アイデアも豊富で、精度も伴うと今日は確実にMOMにふさわしい活躍だった。守備でも読みだったり、うまく助太刀に出たりと良いプレーで貢献度は高く、これを継続していけば、本当にトップレベルでもやっていける。コンフェデ男。一番喜んでるのはフォーティちゃんかも知れないね。移籍金上がりそう。

柳沢敦(メッシーナ)→疲労の色濃く、動きに置いては余りここまでのようなキレはなかったし、90分はもたなかった。しかし、相変わらずのスペースメイクとダイレクトプレーで攻撃の一端を担い、また決定機にも顔を出し、個のチームでは不可欠な存在。バックヘッドは素晴らしい得点感覚。1vs1シーンは決めたかったけど、マルコスの飛び出しも良かった。こういうポゼッションサッカーの中でこの天性の動きとセンスは必要な存在だと不在の中で改めて浮き彫りに。

玉田圭司(レイソル)→再びのチャンスは生かせず。良い突破からFKの奪取以外は余り目立たず、逆に軽率なプレーでロストが多く、せっかく奪ったボールを失ってしまうと言う形で、前半のみの交代も残念ながら妥当な出来。より幅広く動きたかったが・・・・。

中田浩二(マルセイユ)→中盤バランスが崩れた中で、うまく福西とバランスを取ってボール奪取のポイントを作った。前にも顔を出し、効果的な働きこそなかったが積極的に動き、非常に精力的にプレーした。しかし、ビルドアップのパス含めて組み立てには不満な出来。ポテンシャル的には出来ないはずはないし、物足りなかった。楔のパススピードをより速く積極的に。アレックスの不出来を考えるとサイドバックでも。

大黒将志(ガンバ)→またもゴール!ストライカーらしさを出してしっかりとこぼれ球に反応。大きなゴールだった。ボールコントロールの荒さも出てしまったが、それ以上に積極的な動きでボールを引き出しチャンスも生み出すなど実効的要素は高く、充分成果を見せた。最後のチャンスは決めたかったがそこまで神には受け入れられず。上り詰めた感あり。日本国民の多くは1stプライオリティを望んでいる。

鈴木隆行(鹿島)→酷だが、このチームでは持ち味は活きそうにない。効果的な働きは出来ず。s.v.

とにかくお疲れ様と言いたいです。欧州組は良く休んで、そして国内組はコンディション崩さずこの経験をリーグに反映させて、より活性化させて欲しいなと。てゆうかメヒコドーピング?もう2試合棚ぼたでも出来たらいいな?FIFA!てゆうかブラッター!お願い!アルゼンチンとドイツと試合させて?と言うことでここまでです。

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Comments

こんにちは。
呑んだ後だったので、頭痛と胸焼けと睡魔(幸か不幸か友達がベッドを占有)と一緒に観戦しましたw

加地選手の幻のゴールも、ロビーニョの先制点も着替えやらなんやらで見れなかったが、俊輔&大黒ゴールはしっかりと堪能させて頂きました!
最初はパッシングも多かった加地選手も、ここ最近活躍は素直に嬉しいです。黄金世代だもんね。追いついてきたきたw
俊輔、惚れ直しましたw
ブラジル選手を抑えてのMOMにはビックリだし、嬉しい!スペインへの移籍が好転すればいいなぁ。
ヒデは本当にどう思っているのでしょうかね?
あと、欧州での大会だったので、来シーズンに向けた良いアピールになっていればと思いたいです。
大黒選手もしっかり仕事しますね!J再開後が怖いですw

代表の試合、興味が薄れてきていたのに、カードによってはこれだもんなぁ。現金な自分に気がつきましたw

Posted by: ナツキ | June 24, 2005 at 07:47 AM

ナツキさん、こんにちわw
僕もそれなりにちびちびと呑みながら(でも呑みすぎないように、寝ちゃうので)見てましたよ~。

加地さんは良くなりましたね。僕も以前から書いてたわけですが、「良いプレーと伴わない精度=結果が出ない」がバッシングの元だったのかなと。守備に関してはある程度目をつぶるとして(カバーは本当にうまくなりましたねぇ)元々動きだしに関しては例えばデビュー戦だったチュニジア戦でも良かったわけで、なかなか精度や結果が伴うまでに時間が掛かったのかなと。まあ結果としては残念でしたが、経験を積んで自分を出せるようになって、より良いプレーが出来るようになったというのは素晴らしいですね。ほんと~に惜しかった!

俊輔も良かったですね!俊輔ウォッチャーとしては嬉しい限りです。相変わらずファンタジスタ嫌いな方々からは試合通じて存在感を示していないと満足してもらえないようですが(苦笑)でも人を魅了するプレーは俊輔にしかできないモノですし、震えましたwMOMも5戦中4戦?凄い(泣)うまく行って欲しいですね、移籍。

ヒデさんに関しては、ポジティブなコメントをしてましたが、後半彼のしたいこととチームとして彼に頼らなければ攻撃の型が出来なかったことに関して満足はしていない気はします。一人一人のレベルアップの必要性をより強く感じていたからこそ、あの成田での発言だったと思うし、彼がああいうことで助けていること自体あんまり良いことではないと思っているのかも知れませんね。それで納得いっていないのかなぁと。周りのレベルアップで自分はより活きると思っているでしょうし。

大黒は海外移籍しちゃって欲しいです(笑)小笠原も。怖すぎですよ。でもマリもバージョンアップしてるからきっと平気!

代表への興味というのは又深いですね。でもサッカーはサッカーなので楽しめば良いんじゃないですか?まあ色々とフィルターの掛かりやすい部分もありますが、個人的には一試合一試合を素直に見ていきたいし、楽しめたらいいなと思っています。もちろん先とかも考えるけど、今のスペクタクルなサッカーは興味深いし、代表への興味も深まる気持ち、凄いわかりますよ!楽しみましょw現金上等ですよ!ではでは。

Posted by: いた | June 24, 2005 at 02:36 PM

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Tracked on June 23, 2005 at 10:40 AM

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