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June 01, 2005

考える力、見いだす色 -これからの日本代表-

えーと、予想外に一昨日(そして昨日の修正を経て)書いた「夢の終わり、現実の強化へ -これからの日本代表-」に反応を頂いたので、もう少し掘り下げて書きたいと思います。

これからの強化に求められるは「頭の部分」

「箱」の大きさを計るモノとしてはやはり個の力として考えていました。ただ個人能力と言っても、技術や身体能力だけでなく、戦術運用能力やゲームに身を沿わせて考えていく判断能力などの部分も含めて考えていました。その中で技術レベルやフィジカル的な要素は少しずつ向上し、これからも今まで以上とはいかないでしょうがうまくなったりは出来ると思います。しかし、そこまでの個の力なら中堅国と強豪国の差はそんなにない。その中での差を生み出す部分、超えられない部分として横たわっているのが頭の部分なのかなと考えていました。きっと環境によって作られるサッカーセンスという部分なのでしょうが、サッカーを試合の中で考える力という部分、戦術の中で判断の部分には大きな差があると思います。そしてその一人一人の差が積み重なることで強豪国と中堅国を分ける差となっているのかなと。

一つのプレーに関しても色々と感じ、それをプレーにアウトプット出来ず、結局淡々とプレーをしてしまう癖が付いてしまっているのかなと。現在の日本代表に置いてもリトリートされた守備に対して非常に苦戦を強いられていますが、大体封じ込められて、打開策を見つけ出せずに同じ事を繰り返して淡々と試合を進めてしまう事を見ても、個々の判断力・工夫する能力という部分では拙いと言うことを言わざるを得ない。ましてやそういう部分を選手に委ねられているジーコジャパンに置いては。もちろん子供の頃からある程度全てが揃った状態で育成されてきた選手達なので、そういう部分で拙いのは仕方ないので彼らに責はないのかも知れませんが、一つのプレーに置いて多数のイメージを持つことが出来ず、また戦術に沿うことだけで工夫できないプレーヤーになってしまっているのかなと。もちろん戦術的なアウトラインがあれば、判断をそこに委ねることが出来るけれどそれがない場合には非常に不安定でまた良い発想が出てこずもちろんそれを共有することも出来ない。そういう部分にジーコジャパンの弱さに出ているのかなと感じています。

この判断力やアイデアをゲーム中で持ちそれを発露する能力、そして戦術運用能力という頭の部分の強化は避けて通れないと考えています。そしてこの強化を避けている限りはこれ以上の進化は望めないのではないでしょうか。

自分たちの色を見つけること、そこに見いだす可能性。

戦術があれば強くなると言う事に関しては、僕は違う考えを持っています。もちろん明確なアウトプットでもある戦術があれば、それを従順にこなす国民性を考えても、非常にロジカルなゲームをし、その中で希望を見いだすことは出来るのかなと。ただ戦術に沿うことは出来ても、それを活かせない限りなかなか壁は破れないのかなと。非常に鍛え抜かれたチームは明確な戦術を額面通りに進めることで強さを持ったトルシエジャパンもその戦術範囲外のことを求められて一気に拙いチームに逆戻りしてしまったことがそれを証明しているのかなと。どの監督になってもそれは同じ事だと思うし、その日本人の従順性は余りサッカーにとっては良いことではないのかなと感じています。それを元に工夫し、より効率的に運用すると言う事をするためにもそういう部分での「箱」の大きさを高めていかなければならないのではないでしょうか。

でも日本人にそれが出来ないとは思っていません。一つの技術を元に、様々な工夫を施して、より質の高いモノを生み出してきた国であることを考えたら、そういうことも出来ると思っています。表現の発露という面では難しいかも知れないし、サッカーという競技上余り良いことではないでしょうが、工夫する資質は持っていると思います。

もちろん監督によって変わることが悪いとは思いません。まだその明確な形というのを持ち合わせていない日本にとって様々な新しいモノをもたらしてくれる監督の意義は、まだまだ日本には大きなファクターを握ると思います。しかしそれに沿うだけでは終着点は同じになってしまい、結局はその選択した監督の戦術の限界を見るだけで、今までと変わらない。相性というのもありますが、監督任せという部分自体が非常に切ないことです。よく「○○ジャパン」というのがありますが、正直今の日本代表を良く表しているのかなと。まさしく今の段階では監督のチームであり、監督の色に染まりきってしまう。そういうモノではなく、日本代表は日本代表であり、選手達の特性が前に出てある程度はその特徴というのが前に出るような形になって欲しいなと。彼らがもたらすアウトラインを元に、自分たちの特性を活かしながら、その判断力や運用能力を活かして、自分たちのサッカーの色を染めて欲しいなと。その染料を見いだすことをこれから考えていくべきではないかなと思っています。彼らが考えてプレーしていくことで染めていく、そのような形になることで日本のサッカーのアイデンティティというのは出てくるのではないでしょうか。

選手達の才能と言う部分では段々大きくなっていると思いますし、アテネ世代もJのくラブの中核として、そして海外で頭角を現しはじめ、現在A代表の中核をなす選手達は今までにない大きな国際経験を積んでいると思います。しかしそれとは逆に上に書いたような部分では余り向上の余地は見られない事は余り良いことではないのかなと。そして同じように世界のサッカーも進んでいると言うこと忘れちゃいけないのかなと。確かに差は縮まっていると思うけど、彼らも又進化している。世界を相手にしている限り自分達だけのことを考えてやっていく訳にはいかないのかなと。既にその前を走っている世界は若年層化が進み、またロジックでも個のレベルでも前に進んでいるのですから。

と言うことで現実的と言う部分からは少し離れてしまいました(苦笑)それにエルゲラさんに頂いたエントリーに対しての反応としてもずれてしまって(この場を借りて、TBありがとうございました。違う角度からのアプローチから様々な提言非常に興味深く読ませて頂きました。だいぶずれた反応となって申し訳ないです 苦笑)単に先日のエントリーを具体的に書いただけになってしまいました(苦笑)ただ今回のことで色々と日本代表のこの先について色々な人が考えていくことが始まりではないかと感じています。この文章の中でも「国民性」という言葉を使いましたが、国民性を変えていくのは、国民である自分たちであり、国民性が変わっていくことで、そのきっかけになるのかなと。

「政治が変わり、経済が変わり、教育が変わり、サッカーが変わるのは最後かも知れない。」

という一節が「龍時」と言う本の中にありましたが、そういう部分かも知れません。やっぱりサッカーというのは文化の中にある。だからこそ監督のモノではない、日本のサッカーというのを作り上げて欲しいなと。まあなかなか難しいし、どのやり方が発展する道に繋がるのかは誰にもわかりませんが、考えることをやめちゃったらそれさえなくなってしまいますからね。これからも多少ずれているかも知れませんが、沢山考えていきたいなと思います。と言うことで今日はここまでです。

*きっとこっそり誤字脱字を直していきますので・・・・。今日はお疲れモードなので。

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