« 存在証明@J1 第11節 | Main | 運命の一戦を前に錯綜する頭脳@ACL GroupLeague Day-5 Preview »

May 10, 2005

クライマックスの高揚感と共にきままにヨーロッパ。

何をしようかなと思ったときにやっぱり今週はセリエでもリーガでも、イイ試合がありましたのでその辺をやっていこうかなと。それにしてもスケジュール的に色々考えて欲しいなぁ。見る方も大変ですよ。

Serie A 35th
ACミラン 0-1 ユヴェントス@スタディオ・サンシーロ
Juventus:28'トレゼゲ

ミランスタメン:GKジダ、DFカフー、ネスタ、スタム、マルディーニ、MFピルロ(→46セルジーニョ)、セードルフ(→66ルイ・コスタ)、ガットゥーゾ、カカ、FWシェフチェンコ、トマソン(→55F.インザーギ)
ユーヴェスタメン:GKブッフォン、DFペソット、テュラム、カンナバーロ、ザンブロッタ、MFエメルソン、アッピア(→80ブラージ)、カモラネージ(→60ビリンデッリ)、ネドベド、FWトレゼゲ(→76サラジェタ)、デル・ピエーロ

ということでこの最終局面での同勝ち点での直接対決なんて出来すぎだと思いましたが、その期待に違わぬ非常に質の高い試合になりました。結構ご覧になったからもいると思いますが、あれがセリエの神髄でもある勝利のための戦術意識の徹底、その中で咲くファンタジーと個人能力。その多くが詰まっていたような試合でしたね。ただこの試合に向けてという中で準備に要する時間というのに差があったということがこの試合には出たのかなと。ミランは序盤戦こそ躓いていたモノの築きあげて磨かれたチームのスタイルというのが高い完成度を見せて抜群の安定度で勝ち点を積み上げてきた、ユーヴェは開幕からカペッロ効果が全開。派手な試合はしないけれど新戦力のフィットと抜群のグループタクティクスで着実にスタートダッシュに成功、中盤にネドベドの負傷やコンディションが落ち込んでペースが落ちたりもしましたが、現在も首位をミランと並んで走っている。まあユーヴェにしてもミランにしてもチーム戦術の違いなどはあるにしても、チームとして戦い方が一貫、安定、そして強い。もちろんそのようなチームがこういう状況で直接戦えばモチベーションも高いし、戦う姿勢も非常に高まる。そうなると、そのタイミングでの状態が大きく物を言ったのかなという感じでした。UCLで非常に精神的にも身体的にも酷使するような試合をしてしかも負けたと言うことでかなりミランに影響が出たのかなと。ユーヴェは敗退していて、この試合に数週間前から照準は絞られていたし、そのために直前の試合もきっちりと勝ち点3を獲ってそれでOKという試合をしてきましたからね。その差がこういう結果に繋がったのかなと邪推してみたり。

まあこういう準備段階は別にしても、ユーヴェのゲームプランはミランをかなり研究したモノだと思います。ミランは基本的にポゼッションスタイルが肝でそこからのサイドアタックを絡めながら、抜群のスキルと決定力を活かす感じに見えますが、彼らはあくまでもカウンターというかタイミングを見計らって速縦という感じでピルロのパスやカカの局面打開力を活かしてMFラインとDFラインを分断し、丸腰の状態で仕掛けてスキルの差を活かす形というのを狙っているチーム。それが一番破壊力のある攻撃になっているわけで、彼らがゴールを取っている形でもあります。そう考えるとユーヴェとしてはやはり分断されるのを避けなければならない。その中で活きたのはユーヴェの非常にソリッドな切り替え。ディレイとアプローチをうまく使って時間を作り、コンパクトな陣形をすぐに整えてミランの攻撃を迎えられた事が大きかったですね。基本的にこの試合自体が守備に重きを置いていたので、攻撃に関してはいつも通りでしたがうまく隙をつけたのかなと。チームの攻撃のスタイルはミランと違ってユーヴェには「ない」ので(ん?語弊があるな。早めの楔で縦の幅を付けて、そこからスキルを活かしたダイレクトプレーを絡めるスピーディな崩し)ユニットのコンビネーションと高い技術・センスをうまく使って一つのゴールに繋がった事が大きかったのかなと。考えてみたらビッグゲームでデル・ピエーロが大きな仕事をしたのは久しぶりですが、ああいうプレーが組織に穴を空け、トレゼゲのゴールを導いたわけで、そういう意味ではイタリアらしいゴールだったのではないでしょうか。ミランのディフェンスに一瞬のエアポケットがという感じでしたが、確かにあのタイミングでもう一度折り返されるという形は想像出来なかったという意味では彼の創造力とそれを実行出来るスキルというのが素晴らしかったと言うことでしょう。一つのプレーで一瞬を支配しゴールを生み出す。まさにファンタジスタの仕事だったのかなと。非常に個人的に嬉しいゴールでした。

ミランは後半ビハインドを背負ったこと、そしてホームだったこともあって、自分たちの形を崩しても前に出てきたわけですが(調子のでなかったピルロ→セルジーニョで3バックでカフーとセルジーニョの両サイドが高い位置に、ユーヴェを「知って」いて、高いモチベーションを持っていたピッポを入れ、そのアタッカー達に良い状態でボールを配球するためにディバイダーとしてルイ・コスタを投入)ユーヴェも守勢に回ったことでなかなかスペースが出来ず、また非常に集中力と執念のある守備で抵抗をされたこともあって、結局ゴールという形に結びつけれなかった。一番のビッグチャンスだったセルジーニョ→シェバの展開からのカウンターでピッポがブッフォンとの1vs1に持ち込んだけど、そこで決めれなかったというのはやはり大きく影響したのかなと。ただ、あのシーンでもブッフォンが当てた後ザンブロッタがゴールカバーに来たりとやはり水際でセリエらしいDFがあったし、その抵抗をかいくぐることが出来なかったのかなと。サンシーロでの試合なだけに勝てる可能性はユーヴェよりも高かったと思いますが、その辺の差というのが出てしまったのかなと。

とにかくセリエの首位決戦らしい激しい展開の中で、一瞬の隙を狙い合うイイゲームだったのは間違いないと思います。正直久しぶりにセリエの試合で燃えました。本当にこれこそカルチョの神髄といった感じで、この魅力があるからこそセリエを見続けているといっても過言ではないです。ミランの精神状況として難しいモノはあったのかなと思いますが、それでもスクデットを掛かった試合であそこまできっちりと戦ってイイ試合を見せてくれたのはさすがと言うところですが、まあとりあえずこれで諦めてくれると良いなと(笑)きっちりとUCLで田舎のクラブを叩きのめしてやれ。スクデットは貰ったwキャッシュでね(苦笑)

レッジーナ 1-1 ボローニャ@スタディオ・オレステ・グラニッロ
Reggina:32'エステベス Bologna:16'ベルッチ

少しずつ回復途上にあった股関節炎の俊輔ですが、今度は右膝かよ・・・・_| ̄|○
正直コルッチの出場停止がほぼ最後までだったので俊輔がもう一度存在感を出すためにも良い機会だったのかなと思ったわけですが、怪我じゃあねぇ・・・。でもこの勝ち点1はレッジーナにとってはとんでもなく大きい。後一つで決まりでしょ?これで決まれば今シーズンは速いわねw俊輔が残留するならマッツァーリには残って欲しいな・・・。

キエーヴォ 1-2 フィオレンティーナ@スタディオ・マルク・アントニオ・ベンテゴーティ
Chievo:86'マンディッリ Viola:43'ミッコリ 79'ボジノフ

ヴィオラは本当に寸前でこのアウェーの勝ちはもしかしたらとんでもなく大きいかも知れない。試合見てないからわからないけど、これで降格権脱出だし、後は着実に積み重ねるだけですな。完全にヒデはゾフの視界には入ってないみたいだけど、まあ勝負強い選手だし、余計に怪我とか疲労を背負うよりフレッシュに帰ってきてくれた方が日本代表のためにはイイかもね。まあAに残ろうが残るまいがヒデの去就はまたまたどうなるかわからないし(元々Bに落ちたら全員残留させるって話も信じられないけどさ)ただ、セリエにヴィオラが戻ってきて嬉しいし、又落ちたら早々戻ってこれないし、何とか残って欲しい。逆に奇跡を数々見せてくれたミラクル・キエーヴォが落ちちゃうのも寂しいけどね。デル・ネリカムバック!ってかんじでしょうか。

Liga Espanola 35th
バレンシア 0-2 バルセロナ@エスタディオ・メスタージャ
Barca:28'ロナウジーニョ 30'エトー

もう終わった。あぁ終わった。ベニテスは元気でやってるのになぁ・・・・、どうしてこんな事になっちゃったのかな?とりあえずペースは握ってたけど攻撃の精度・リズムが段違いでなんと言えばいいのかわからないけど怖さが違った。確かにホームだしペースもバレンシアにあった。でも一瞬で全てを壊され、その空気が漂っているうちに、完全に逆をつかれてホットライン開通で_| ̄|○
まあ始まって20分ぐらいで攻撃の目的地がほとんど先回りされて潰されていたことや一つのバルサの攻撃で振り回されてDFが以上にバタバタして信じられないくらい落ち着きを失っていたことを見たら、やばいかなという予感はありました。以前のバレンシアらしい流れるカウンターも出なかったし、固いDFラインもおかしくなっちゃった。もうクーペル→ベニテスと作って栄華を誇ったバレンシアの面影は完全になくなってしまったのかなと。
来期は誰が監督するのかしらん。でもUCLが遠のいたことで、又イイ監督は来てくれないだろうけど、ポール・ル・グエンとかロナルド・クーマンとか、その辺の前衛的な監督を呼んで新しいチームを作っていくことが必要なのかも知れませんね。もうあの二人で作った美しいチームは過去のモノでしかない・・・・・。

でバルサは強かった、というか凄かったよ。ロナウジーニョ。一瞬で空気変わっちゃったもん。ゴール決まった瞬間、嘘?と思ったし、それくらい素晴らしいシュートでした。確かに受けた刹那、一瞬彼に自由なプレータイミングが訪れた訳ですが、打つときにはシュートブロックに行った選手もいたわけで、あれくらいの事で決められちゃったらたまらんよ。で、彼に警戒が強まってギャップをつかれた形でエトーにやられてと泣きそうですな。でもそれくらいスペシャルなバルサのアタッカーの価値というのがこの試合に出たのかなと。これでバルサはマジック1。後一勝です。レアルが一生懸命追撃してますが、上がこけないというのは辛いところで、それを去年バルサが味わっていることを考えてもほぼこの勝ちで決まったのかなと。レアルの皆さん役に立てなくてごめんなさい。

レアル・マドリード 5-0 ラシン・サンタンデール@エスタディオ・サンチャゴ・ベルナベウ
Real.M:29'オーウェン 36'&90'+1'ロナウド 54'&71'ラウール

お祭り状態。でもようやく自分たちの形を見つけたと言う感じはしますね。フィーゴをベンチにおいてでもこのアタッカー3人を並べる価値というのがこの試合で出ていたし、凄い破壊力だし厚みのある攻撃だった。これがユーヴェ戦で固まっていたら、レアルは今頃UCLをまだ戦っていたかも知れない。まあそれもやはり開幕時の調子の悪さが響いちゃったね。毎年リーガは前が走るから追いかける側としては難しいリーグですね。本当にJを思うと嫌になるけど、同じ匂いがするんだよね。でもこの流れを来年に持続出来るなら(結局ルーチェは留任でしょ?この分なら)バルサもうかうか出来ないかも。まあその前にギャラクティコの数人を放出という話も出てるし(入れ替えか?ロビーニョやホアキンを入れてフレッシュにするって話だけど)色々と変わっちゃうからあんまり今の流れを継続定うのは難しいだろうけど。しかし、ウッディはまだ?もうでたの?

オサスナ 1-1 マジョルカ@エスタディオ・エル・サダル
Osasuna:83'ミロシェビッチ Mal:34'ファリノス

惜しい!ゴールラインでクリアされちゃったけど2ゴール目まで後10cmだったのに・・・・。嘉人残念!もうシャツ脱いでたのにねぇ。やっぱり風吹いてないときはこういうもんなのかな?これでほぼ終戦。どうする、大久保くん。

PremierShip Week36
アーセナル 3-1 リバプール@ハイバリー
Arsenal:25'ピレス 29'レジェス 90'+4'セスク Liverpool:51'ジェラード

プレミアになると弱いよ、リバポ。まあその前にアーセナルが強いと言うこともあるけど、あの守り方はプレミアの中ではあまり効果をなさないと言うことなのかな?完全にアーセナルのスクエアパスに完全に振り回されて、本当にこのチームとUCLで戦ってる逞しいリバポと同じチームか疑いたくなるぐらい。でもサッカースタイルの違いというのがリバポにはネガティブに出てるのかなと。結局ジェラードのFKからの一発だけだったしなぁ・・・。プレミアでのUCL出場権はこれで完全にクローズということで良さそうです。まあ残念だけど、これじゃ仕方ない。

アーセナルはらしさも出てるし、アンリがいなくても出来るのがこのサッカーの再考の持ち味だと思うわけですよ。まあファンペルシーもレジェスもうまいしね。アンリがいると前の速さと得点力という怖さが出るからだろうけど、このサッカー以外にアーセナルが出来たらなぁと思わなくはないです。この日は本当にお見事でした。ユナイテッドが負けたことで2位確保、UCL本戦からの出場がほぼ決まりの様子。良かった良かった。

ということで初めてプレミア乗せましたけど、この試合でもそうなりましたが、UCLの時だけどうしてトランジッションの速いゲームにならなかったのかこの試合を見ていて不思議でした。まあ両チームとも慎重に慎重を重ねた状態でしたからというのもあるけど、何となくやはり掛かってるモノが違うからかな?でもこの試合もリバポにとっては勝たなきゃいけない試合だったし、考え方は同じなのにあのサッカーを出せなかった。それが不思議でしょうがない。まあユーヴェやチェルスキーと違う色のチームということもあるけど。

まあいいや、とにかくもう少し各リーグで相談してばらして下さい。こういうビッグゲームは試合見るだけで凄い疲れるから、連発では見たくないっす。楽しみをばらして欲しいなと言うことです。とにかくもうどのリーグも佳境ですが、今年はさすがに一番盛り上がりそうなのはやっぱりセリエかな?バルサ祭は来週ですな。とにかく要注目ですよ。ということで今日はここまでです。

|

« 存在証明@J1 第11節 | Main | 運命の一戦を前に錯綜する頭脳@ACL GroupLeague Day-5 Preview »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/77106/4063154

Listed below are links to weblogs that reference クライマックスの高揚感と共にきままにヨーロッパ。:

« 存在証明@J1 第11節 | Main | 運命の一戦を前に錯綜する頭脳@ACL GroupLeague Day-5 Preview »