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May 19, 2005

Jリーグあれこれ、再びの再び。

3月の開幕から様々な事がありましたが、J1は第12節まで消化し、ようやく1stスティントを終えました。これから1ヶ月半ぐらい代表活動期間と言うこともあり(WCQ、コンフェデ、WY、トゥーロン)中断期間に入る訳ですが(ナビスコはある)ここまでのJリーグをまたあれこれ見ていこうかなと。しかし予想が付かなかったよ。

官軍びいきな勝利の女神、Jを支配する「流れ」。
勝ち続けるチームは苦しい状態でも善循環を続け面白いように彼らを歓迎する様な流れに乗り、一度停滞したチームは泥沼にはまり続けてなかなか抜け出せない。勝利の女神が意地悪なのか、Jに流れる流れがそういうモノなのかと感じるようなここまででしたが、その流れに乗れたチーム、乗れなかったチームが顕著に成績に表れましたね。

当たり前ですが、勝利の女神に愛され流れに乗って善循環を続けたのは、現在首位の鹿島アントラーズでした。開幕戦で色々あったモノの優勝候補筆頭とも言って良いレッズを倒してから、連勝・連勝・連勝。連戦でどこも苦しいチーム事情の中、他のチームは5つが精一杯だった白星を9つ積み重ね、大きなアドバンテージを築きました。
しかし彼らが楽々進んできた訳ではないのも事実です。開幕前には中田浩二を失い、チームの再構成を求められたけど主力が代表で抜けることも多くなかなかチーム作りが進まない状態だったと思いますし、リーグが始まってからも怪我人が出たりして結構同じメンバーで戦うことは出来ていなかった。しかしそれをうまくカバー出来るだけの地力があったと言うことがこの流れを引き寄せられたのかなと。トニーニョ・セレーゾ体勢が長いこともあり基本的に大きな改革がないことがポジティブに作用し、チームバランスの改良(前へのバランスの傾倒)によりチームのバランスがグッと良くなったことでこの不利をカバー。そして課題だった得点力不足はアレックス・ミネイロのハイレベルでバランスの取れた能力が良い形でチームにフィットして得点力不足をカバーするピースとなったことで勢いの元を作り、そして若手選手の一層の成長。中田浩二の後釜に座った青木剛の本格台頭を代表に、新井場の穴を埋めた石川竜也、そして先シーズンから試されていた野沢拓也の前線起用によるブレイクまでは計算出来るモノだったと思いますが、そして前線の怪我人の穴に元々ポテンシャルには期待されるモノがあった選手達がそのチャンスを生かし続ける善循環を生みだし、逆にチームに勢いをつける最高の循環となりました。
しかし前線の若手選手が日替わりに活躍するような善循環は本当に驚かされるモノでした。まずは去年から続いている野沢拓也のFW起用が今年本格的に台頭。彼の持っている高いスキル、それだけに終わらない積極的なランニングで結果を残すことでこの循環の始まりになりました。この野沢が怪我をして離脱、再び出来た前線の勢いのある選手を失った訳ですが、この後ここに入った深井正樹がライバルであるジュビロ戦でスパーク、2つのゴールを導くセンセーショナルな輝きを見せる。しかし彼も怪我を抱えていたところが悪化して離脱。しかしその次を担うモノを待つように主力が活躍しながら勝ち星を重ねるとFC東京戦で今度はルーキー・興梠慎三がスタメン起用に応えて本山の二つのゴールを導く決定機に絡み(&増田誓志も継続的に活躍したし)、連勝を繋げる活躍。しかし彼も活躍間もなく怪我をしてしまうが、その後も交代で出てきたまたもルーキーの田代有三が決勝ゴールを取るなど、もう善循環は止まりませんでした。こういう勢いが流れを生み出したのかなと。こうして鹿島は首位の地位を固めました。

さて逆に他のチームはその善循環のツケを払うようになかなか勢いの乗らせてもらえないもどかしい流れにはまっていました。もちろん力のあるチームはその流れに逆らうことが一時的には出来るモノの、それでもこの流れを止めきれない。それが不安定な成績となり、鹿島との差が開いた原因となったのかなと。該当チームとしてはサンフレやガンバ。レッズやジュビロと言った序盤こけたチームは徐々に回復傾向にあり、その流れとは別に徐々に順位を上げていきましたが、もちろん差は埋まらない。そして状態の悪いチームは泥沼にずぶずぶと引き込まれるような状態になっていく。Fマリノスは連戦によるコンディション調整に苦しみ、パフォーマンスが上がらず勝ち星に見放され、FC東京は序盤の好調が嘘のような状態に。支えてきたDFラインに怪我人を抱えて守備陣が不安定になり元々攻撃陣の決定力という部分で大きな不安がより顕著に表れてしまったことでチームが瓦解してしまい監督解任騒ぎさえ出てしまう連敗。グランパスも同じように鹿島を追う勢いを持っていたモノの安定感のあったDFラインが怪我人の続発により不安定に陥り、追いかけるはずの鹿島を追いかけるどころか連敗。悪循環と言う言葉がはまってしまう辛い状態でした。

さてそんな流れもこの中断で一度途切れる訳ですが、この中断は快走していた鹿島にとっても疲れが出ていたこともあり歓迎されるし、もちろん流れの悪いチームもその流れを一度切るにはちょうど良い機会だったのかなと。鹿島にとっては全てが今うまくいっている感じですよね。ここのところさすがに疲れが出てきたかなと思ったら、ここでの中断は流れに歓迎されている証明かも。ただこれで流れは変わると思われるだけに、次の流れはどんなものになるのか、中断が開ける7月を楽しみに待ちたいと思います。

若々しい選手達の芽吹き。思いきりのいい活躍、指揮官の勇気。
今シーズンここまでですが、例年以上にルーキーやユース世代の活躍が目立ちます。ざっと見渡すだけでも、かなり沢山選手達がJ1のピッチに立ち結果まで残しているのは正直驚きです。もちろん継続的な活躍というのはスタミナ的な部分だったり、集中力的なモノだったりなかなか難しい訳ですが、この国内トップリーグの中で可能性が見れるのは嬉しいモノです。

何でルーキーが活躍出来るのかというのは今年入ってきた選手達のレベルが高いと言えばすっきりする訳ですが、個人的には驚きではありました。というのも創世記から選手のレベルが着々と上がったこともあって、一時期に若手がベテラン選手を次々に蹴落としていった時期とは訳が違う。J1は既にある程度のレベルまで到達してその中でこれだけルーキーやユース世代の選手達が出場機会を得れていることは想像以上に難しいことなのかなと思っていました。しかし今年それを覆すように次々と出てくる新芽達がチャンスをモノにして、嫌がおうにも期待は高まってしまいます。それでは色々と見てみましょう。

まずはユース世代の選手達。2年目の選手達もいるわけですが、その辺は気にしちゃダメよ。

カレン・ロバート(ジュビロ/10Games/4G/2A)
正直余り期待度は高くなかったし、まだまだ素材の粋を脱しない「速いだけ」の選手だと思っていました、去年まで。まだ経験という部分で圧倒的に足りないから、ゲームの中で迷うような感じ見えてそのポテンシャルをうまく発揮する事に苦労していたのかなと。しかし今年はチャンスが前に転がってきた中でチームの中で新しい価値観を示して、一気に勢いに乗ったのかなと。チームとして前で動くことの重要性を迫られた中で、その豊富で献身的な運動量が活きはじめ、前で起点となりながら、スペースを突くことで得点を取るコツというのを掴んだようで得点感覚が開花。走るだけではなく、うまくスペースとボールの来る場所を感じることでうまく得点機会に絡み、今やジュビロ一番の稼ぎ頭です。元々身体能力的には高いモノがあったと思うし、どちらかと言えばシンプルに走れるサイドの方が活きるかなと思っていましたが、今年FWのポジションで厳しいDF達とバイタルエリアで攻防戦を繰り広げた経験が彼を開花させたのかも知れませんね。もちろんこれから壁にぶつかったときが次のステップへの鍵となるでしょうが(以前から書いているスピード型アタッカーの対応されたときの問題)、今は掴んでいる自信が活き活きとやっています。

水野晃樹(ジェフ/11Games/2G/1A)
正直余りよく知らなかったのですが、名将オシムの抜擢で村井の穴を埋める今やレギュラー様(坂本スライドで右サイドだけどね)清水商出身のテクニシャンとのことでしたが、確かにうまい。でもうまいだけじゃなく、スペースに走れるし、良く周りを見えるし、判断力が高いので余りおかしな事をしないしそういう意味ではすぐに使えた理由だったのかも。最近は90分使われることも多いし、その辺のスタミナもオシム練習で鍛えられているんだなぁと感じるし、Jのスピードに馴染んで更に期待出来る選手なのかも知れませんね。もっと経験を積めば、きっとハイブリッドなサイドプレーヤーになる予感。DFにチーム戦術に隠れてよく見えない部分があるけど、どうなんだろう?WYで化けて欲しい一人。

本田圭祐(星稜高→グラ/11Games/1G/2A)
まあ今年一番の大物ルーキーはそれに違わぬ大活躍。J1の舞台でも全然大物感は薄れず、本当に存在感が大きい選手だと感じました。テクニックは極上、左足の柔らかいパスもそうだし、ファーストタッチもレベルの高さを感じるし、フィジカルの面でも総力はまだまだにしても体幹が太いのか結構ずれない。だから安定してプレー出来ているのかなと。何となく俊輔をスケールアップ(フィジカル的にね、テクニックはちょい-かな?)したような感じを受けるんですよ。ゴールシーンでの堂々とした振る舞いは既に大物。大きく育って欲しい。目線も高く本当に先が楽しみ。

杉山浩太(エスパ/7Games/1G/0A)
彼はユースでもボランチならファーストチョイスにするべき。それだけスケールを感じるプレー、大きな体と高い機動力、そして運動量も多くて献身的で、今すぐプレミアにいって修行して欲しいぐらいの選手です。序盤チームの結果が出ないから、戦い方が変わってしまったけど、以前の3センターでの活き活きとしたプレーは本当に凄かった。技術もエスパ育ちと言うこともあってうまいけど、やっぱり攻撃参加!ダイナミック!本当に大きな舞台で暴れて欲しい。稲本とか福西を超えるポテンシャルを感じるのは僕だけ?まあ稲本も若いときは凄かったからなぁ。そして経験も半端じゃない質の高い経験を積んでいるからこれからの努力は必要でしょうけど。でも大きなプレーは楽しみです。型にはまらないで欲しい。

前田俊介(サンフレ/9Games/2G/2A)
本当に天才的なボールタッチと突破力。あくまでもボールプレーヤーだけど、半端でない技術力と突破への意識の高さ。強気な姿勢がなきゃ、仕掛けられないもんね。去年もジュビロ戦でゴールを決めてるからもう当たり前になってるのかも知れないけど、一応今年がプロ1年目だもんね。大宮戦でのシュートも凄かったし、ゴールに向ける事を磨いていったら・・・・・恐ろしい。

てゆうか去年から活躍してるから、特別な才能と言っても良いのかなぁ。ではルーキー。

栗沢僚一(流通経済大→FC東京/12Games/2G/1A)
去年は強化指定、まあ経験していたというのもあるのかも知れませんが、これぞ即戦力と言うぐらいの素晴らしい活躍ぶりで既にチームの核として十分な存在感。チームとして成績こそ出ていないけど、技術的に安定していて非常に質が高く、献身的で良く顔を出せるし、凄いセンスを感じるプレーで玄人ごのみのプレーで既にレギュラーの座をがっちりキャッチ。本当にFマリに欲しかったよ。

前田雅文(関西大→ガンバ/6Games1G/2A)
10000ゴール男。でもそれだけじゃない質の高さと洞察力を感じるプレーヤー。特徴的には裏を狙うスピード型アタッカーだけど、落ち着いて周囲を見れる事には西野さんが期待を掛けるのはわからなくない(吉原と比べてと聞かれたらわかんないけど)運を持っているプレーヤーだと思うし、これから経験を積んでいくことで新たなるクラックとしてガンバのアタッカーに色を付けれたら・・・・。

杉本恵太(流通経済大→グラ/9Games/2G/1A)
今年の流通経済大出のルーキーは本当に質が高い。彼はジュビロを一時奈落の底に突き落としたプレーが非常に印象的でした。スピードがあるというのは確かにそうなんだけど、そのポジショニングとラインの抜け方などスピードバカじゃない所にうまさを感じました。犬のいぬ間の活躍でしたが、その後もそれなりにアクセントとなるプレーはFW不足のグラにとっては助かる存在となった。これからが勝負だけど、思い切りをなくさないで欲しい。

もちろん上に書いた鹿島の二人とかもそうですし、結構いますよね。彼らはまだ怖いモノを見ていないから思い切りが良く出来ていると言う部分もあると思います。それでもやはりなかなか出来る事じゃない。だからこそ、これをなるたけ継続して頑張って欲しいし(難しいことですよね、継続してというのは)その思い切りがなくなったときに、何かを掴んで又一つ大きくなれるチャンスだと思って壁を乗り越えて欲しいなと。そしてクラブの主力になってまた新たなスター選手になって欲しいなと。

ただここで思ったのは指揮官が彼らを送り出した判断。もちろん練習の中でイイ動きをして「これなら」という自信を持って送り出せるからこそなんでしょうが、やはり本番のピッチに送り出すには勇気がいる。まあ周辺状況的な部分も影響しているとは思いますが、周りの選手達がサポートしないといけない状態は必要だし、その辺ではリスクも伴う。でもそれが成功したらチームに勢いが出るし、その辺の思い切りをチームに乗っけると言う意味での付加価値的な要素が付くとなると大きいのかなと。その辺のリスクを鑑みると指揮官への勇気だったり英断にも評価をして上げて欲しいなと思ったりします。まあその選手達の能力を引き出せるだけのチーム状況じゃないといけないというのはありますけど、その辺も指揮官の能力が問われますね。

ということで他にもやりたいことはありますが(ACLとリーグの関係性とか様々なチームの色が出てきてバリエーションに富んできたこととか移籍した選手達の評価とか中断期間での戦力補強の必要性とか)まあ長くなり過ぎちゃうので又機会があったらやります。まあネタ切れになりそうですし。ただ一つの問題としては「Jリーグあれこれ」のタイトルバリエーションがないこと(泣)募集中です。とにかくJには見所満載ですから色々な視点を持って見ていって新たな魅力を見つけて欲しいなと。と言うことで今日はここまで。

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