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May 02, 2005

潮目の変わるとき@J1 第9節

昨日は私用で休ませて貰いました。昨日のJをさっぱりと。少しずつ波が変わってきたのかな?なんて思うような結果でしたが、Fマリノスにとってはこの波の恩恵は半分しか受けれなかったのかな・・・・。まあとりあえずレポートです。

J.League Division1 第9節

ヴェルディ 1-1 Fマリノス@味スタ「復活のNo.10」
Verdy:7'ワシントン F.Marinos:57'那須大亮

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本哲也、DF中西永輔、松田直樹、河合竜二、MF那須大亮、上野良治、田中隼磨、ドゥトラ、大橋正博(→69'山瀬功治)FW大島秀夫、坂田大輔(→57'安貞桓)
ヴェルディスタメン:GK高木義成、DF米山篤志、戸田和幸、上村健一、MF林健太郎、山田卓也、相馬崇人、小林大悟(→84'玉乃淳)、平野孝、FWワシントン、平本一樹

何とか3連敗は阻止、雨に濡れたピッチでボールが走って、いつもにも増して精度という部分で苦しんでしまいましたが、それでもこの結果はベターなのかなと。少しずつ怪我をしていた選手達のコンディションが戻ってきて、ようやく上昇傾向という雰囲気を感じ取れるような部分もありましたし、今までのように非常にネガティブな内容だけではなかったというのが救いだったのかなぁと。また箇条書きでさっぱりと。

・いきなり左サイドで起点を作り、坂田の折り返しに上野が飛び込んで流し込むがわずかに外。しかし、前節見せた入ってくるタイミングの良さを発揮(その時はふかしたけど)グッド。
・しかしその後はヴェルディのダイナミックなランニングとハイテンポなアタックに不安定さが出てしまう。どうもドタバタして落ち着く間もなく、CK。アイソレーション(バスケットのやつね、一つのサイドに選手が殺到してもう一方のサイドにスペースを空けて能力の高い選手に1vs1の機会を与える)のような形で小林大悟の鋭いキックにファーでワシントンが河合のマークを苦にせずにリーチの長さを活かしてボレーで叩きつけてエノテツも触れず先制。完全に引きつけられてワシントンと河合の前にはぽっかりという感じでしたね。ヴェルディの作戦勝ち。
・反撃に出ようとするモノの、コンビネーションミスも多くボールを失うことも多い。その後、細かいパス回しから引きつけて空いたスペースを有効的に使われるカウンターに肝を冷やす。ワシントンを起点にサイドを破ったり中から平野や小林大悟が飛びだしたり、うまくアクセントを付けたりとかなり豊富な攻め手になかなか抑えるべき所を掴めず混乱。セットからも怖いシーンが出来てたりと、逆に押し込まれて反撃の足がかりが掴めずかなり厳しい。しかしそれでも何とか我慢。
・忠実にマークをして我慢するときは良いのですが、またボールホルダーにルーズな状態でオフサイドトラップを仕掛けて、見事に平本に破られてしまい、危機一髪。反省の色なし。
・ようやく長いボールが繋がってサイドからチャンスを伺うFマリノス、クロスの精度という部分ではどうしても足りない。入り方にしても問題があるのかも?坂田・大島と二枚入っていくが合わない。その前にマークがずれていないのでなかなか厳しい。
・中盤でもようやく読売スタイルのパスに対して慣れが出てきて、うまく取れる形も出てくる。セカンドボールもある程度支配。ただ取った後にうまくフリーマンを作るような形は出てこず、どうしても最後に1vs1を強いてしまう形が多くて力押しは変わらず。逆にサイドに拘るより、センターからずらすような形の方が可能性を感じる。
・相変わらずビルドアップにしても長いボールは雑なキックが目立ち、無為に相手にボールを返してしまう事も多い。狙いとしてはサイドのスペースという部分は感じるが、ポストマンに対してのサポートも手厚いとは言えず、ピッチも濡れているし、効率的とは言えずギャンブル的な要素が強い。
・終了間際、左サイド那須とドゥトラで左サイドを突破。ドゥトラのクロスに大外から走り込んだ隼磨が綺麗に合わせてボレーで狙うが、しかし枠を逸れる。ただ一つ言えるのは入り方が2種類になったことで合いやすくなるというのあると思う。その観点だと大橋がサイドに流れてしまうというのは-(ドゥトラが中に切れ込むのが多いにしても)。FW陣の入り方とクロサーのタイミングはずれてるというか速いのかも知れない。サイドのアタックはそれなりにイイし、回数も多いだけに解決したい問題。クロスの精度と共に課題はここ。
・前半は結局ワシントンのゴール一つのままスコアは動かず0-1折り返し。

・終盤の流れを継いだような後半のスタートで、マリのペース。前半と同じようですが、セットのチャンスが多くなり、一本目のCK、左サイド大橋のキックのセカンドチャンスから大橋→マツ→大島と繋がりシュートに繋がるなど惜しいチャンスが出て、匂いが漂い始める。しかしカウンターからがら空きの左サイドを山卓に独走されてDFラインとGKの間に鋭いボールを供給され、きわどいワシントンのシュートに繋げられる。センターに飛び込んだ平野のマークもルーズで危険なシーン。逆にサイドから大島のヘッドに繋がったりとやり返すが、ピンクの正面。サイドのスペースはうまく使えるようになってきた。
・早いタイミングで坂田から安にスイッチ。そのタイミングでのCK、ドゥトラのキックはニアに飛び込んだ那須が戻りながらも何とか合わせてゴール逆サイドに吸い込まれて同点。那須GJ!
・ヴェルディの攻撃構築が、マリの前からのプレスもありままならなくなってきたのかなと。前半からのハイペースもあって落ちてきた。受け手の動きという部分でも少ないのもあるのかなと。時折ヴェルディらしい駒核技術の高さを裏付けるダイレクトプレーモデルが、前に出ても切り替えがうまくいかずに、中盤に大きなスペースが空きカウンターのチャンスという形でマリはイイ流れが出来はじめる。が、マリも精度がなく、それを活かせない。
・大橋に変わって山瀬が10を背負いマリノス初出場。見ている方がコンタクトに対してナーバスになってしまうぐらい心配になってしまう。まだ周りとのタイミングや意思疎通、そして信頼関係という部分では構築段階だけど、それでもいきなりでこれだけプレーに絡めるというのはそれだけ彼の動きが良く、良いところに顔を出し、フレキシブルに動いている証拠なのかも知れない。
・そして後半最大のビッグチャンス、ハーフライン近くで囲い込んでボールを奪うと、上野がライン裏に走り込んだ大島へとらしい滑るようなスルーパスで相手DFをえぐる。大島のオフ・ザ・ボールの動きも良く、フィニッシュまで繋がるが右アウトで狙ったシュートは逸れてしまう。マリにとっては久しぶりの中央突破からの決定機を生んだ気がする。
・サイドからボールを引き出し、相手に危険な雰囲気を感じさせている山瀬。相手もナーバスにファールででも止めてくるが、それだけイイポジションでボールを受けようとする意識の証明。ドゥトラが彼をよく見て、フリーランニングの意識の高い山瀬を使っている。彼の特徴でもある鋭い飛び出しで惜しいチャンスを作ったりと鋭さを感じる。イマイチ厳しい状態のヴェルディは玉ちゃんを投入。相変わらず穴を見つける事の出来るプレービジョンと柔らかいパスでこちらも才能を証明。もう少し早くても良かった。
・最後はトランジッションが急に速くなり両チームとも勝利への執念を見せるが、後半那須のゴールの後はスコアは動かずに1-1でドロー。妥当な結果。

ということでドローでしたが、エンジンの掛かりが遅く、ビハインドを背負った状態ではさすがに逆転するのはなかなか難しかったですね。セットプレーからの失点とはいえ、前半に勝負が決められなくて良かったなと言う感じです。今のFマリノスの攻撃陣がこれを取り返すのは結構至難な技なだけに、与えたくはありませんでしたが、あのセットに関しては仕方なかったのかなと。ただこの試合は守備に関してはそれなりで及第点だったと思いますし、粘りも出てきたので、コンディション的には苦しいですがこれを継続して今度は先制点を許さないようにしたいですね。浅はかなオフサイドトラップはやめてください、3番様。
今Fマリノスが結果を残すためにはDFの安定は必須だし、不必要な失点は今のチーム状態では許容出来ない状態なのも事実です。

ただ、この試合はネガティブな部分だけではなかったのかなと。怪我人から戻ってきた選手達が今まではどうもゲーム勘だったり、コンディションが上がりきってない状態で起用しなければならない状態だったりと、なかなかゲームにおいてイマイチ機能しきれなかった今までしたが、徐々に上がってきたというのがこの試合では感じ取れました。上野も使われていくうちに、運動量が戻り始めて切り替えも早くなり、ボランチらしい仕事をある程度こなせるようになってきたし、中西も少しずつアグレッシブさは戻り始めている。そういう選手達がここまで頑張ってきた選手達に変わって頑張れる状況になれば、それなりにチーム状態は保てるのかなと。それともう一つ、どうしても足りなかった後一手という攻撃のアクセントの部分で山瀬が可能性を見せてくれたこと。山瀬に関しては余り高い期待をしたくないというか、徐々に慣れていって、まずは再発の防止をしてほしいなという部分があるのですが、短い時間でのプレーでしたが非常に可能性を感じました。今のFマリノスはドゥトラと隼磨に大きく頼るサイドアタック以外になかなか可能性のあるアタックというのを生み出せない現状にあります。その中で山瀬がバイタルエリアでボールを引き出し仕掛けたり、鋭いフリーランニングでアクセントを付けたことで中からの崩しという部分でも可能性が出来てきたのかなと。今のFマリノスのアタックにとって一番足りないピースだっただけに、期待の見えた数分間だったのかなと。正直攻撃に置いて今のFマリノスはかなり閉塞感にさいなまれています。疲労感からダイナミックなフリーランニングや連動して動きだして崩すという形が数が少ないのが現状で、マーカーを個人で何とかして自ら切り開くと言うことがない限り難しい状態です。個の局面打開に頼れば流れが切れてしまったりと本当に厳しいです。その中で山瀬のようなボールがなくても相手を揺さぶれるプレーヤーの出現は今のFマリノスのアタックに光をもたらしてくれるのではないでしょうか。

まあここ3試合で順位も急落してしまったし、今は我慢しながらという部分もありますが、その中で光明が見えたというのは良かったのかなと思います。まあヴェルディのペースダウンに助けられた部分もありますが、まだまだ正念場は続くし、なんとか次も踏ん張りたいところですね。選手達は頑張っていると思うけど、もう少しだけ丹念に。残り4つ!

選手評書きました、よろしかったらどうぞ。→J1 第9節 選手評(僕の読書+日常記録)

ということでその他の試合。
レッズ 3-0 グラ@埼玉「覚醒の赤、転落の赤」
Reds:35'田中達也"難産" 38'&64'エメルソン

ガンバ 3-1 楽天@万博「効果のない刺激」
Gamba:12'遠藤保仁 49'&74'大黒将志 Vissel:87'松尾直人

サンフレ 5-0 アルビ@ビッグアーチ「結実の今」
Sanfrecce:35'ガウボン 44'&65'佐藤寿人"移籍初ゴール!" 84'大木勉 88'茂木弘人

鹿島 0-1 セレッソ@カシマ「潮目の変わるとき」
Crezo:18'古橋達弥"GJ"

レイソル 0-4 ジュビロ@柏の葉「復活の時?凋落の再来?」
Jubilo:4'p中山雅史"150ゴール" 11'太田吉彰 62'前田遼一 89'川口信男

ふろん太 1-0 ジェフ@等々力「一閃」
Frontale:61'長橋康弘

トリ 2-1 FC東京@ビッグアイ「苦しみの果て」
Trinita:71'マグノ・アウベス 80'ドド FC:83'栗沢僚一

エスパ 2-1 アルディージャ@日本平「虎、覚醒」
S-Pulse:27'&83'チョ・ジェジン"JJ" Ardija:81'横山聡

あっ、ドローは味スタだけだったんですね。しかし少しずつ潮目が変わるときなのかも知れませんね。まあこれからという部分ですが、流れというのが変わり始めたというのは次にわかりそうですね。まあその時に各チームがどのような試合をするのか楽しみです。とりあえず試合多くて大変(苦笑)ということで今日はここまでです。

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