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May 09, 2005

存在証明@J1 第11節

正直感動しました。非常に苦しい試合だったけど、全員がよく走ってボールを繋いで、又ゲームとしてよく考えて出来ていたのかなと。もちろん拙い部分もあったし、溜息ついちゃうようなシーンもあったけど、まず良く戦ったと思います。色々と思うところはあると思いますけど、この試合を経験して、しかも勝利という結果を得て、大きな自信になってくれるといいなと。とにかくGJ!

J.League Division1 第11節

サンフレッチェ 0-1 Fマリノス@ビッグアーチ「存在証明」
F.Marinos:60'塩川岳人

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本哲也、DF栗原勇蔵、中西永輔、中澤佑二、MF山瀬功治「天才完全復活」、山瀬幸広「手応えアリ」、熊林親吾「マジックタッチ」、塩川岳人「価値あるランニングのご褒美」、後藤裕司「感じた将来性」(→62'奥大介)FW清水範久(→89'北野翔「もう少し見たかった」)、坂田大輔
サンフレスタメン:GK下田崇、DF駒野友一、小村徳男、ジニーニョ、服部公太、MF森崎和幸、茂原岳人(→82'森崎浩二)、ベット、大木勉(→82'茂木弘人)FW佐藤寿人(→65'前田俊介「天才の価値」)、ガウボン

序盤からバランスの良いサンフレのDFにより、なかなかボールが収まらなくて攻め手が掴めないFマリノスは、サンフレの攻撃にかなり脅かされるシーンを連発されてしまう。最前線のガウボンを軸に、非常にフレキシブルに前でボールを引き出し、そこに後ろから迫り上がってくる中盤・サイドバック達がうまく連動して追い越していくという形に非常に質の高さを感じました。その小気味良いテンポの攻撃でリズムを掴んだサンフレはガウボン→佐藤寿人と繋いで軽いタッチで落とすとベットが走り込んでシュート(枠の外)、セットプレーのこぼれ球の繋ぎのミスを拾ってカウンター→服部公太のスルーパスに大木が反応しGKとの1vs1(粘り強くついていた塩川がプレッシャーを与えたこともあり枠を逸れる)、駒野が上がってきてエンドラインまで切り込みクロス、これが中に入り込みフリーとなったガウボンにドンピシャで合ったり(これも逸れる)とかなり肝を冷やすようなシーンを連発されました。Fマリノスはボールはしっかりと持てるのですが、詰められるとパスミスが出たり、判断的に苦しい部分があったりと勿体ないボールロストが多く、奪われると早いタイミングでのサンフレの仕掛けに苦しめられと、経験の差という部分で苦しみました。ただうまく繋いでいけば、両山瀬が良いところに顔を出してアクセントを付けたり、中では仕事が出来なかったモノの後藤が外に開いて柔らかいタッチから仕掛けてアイデアを込めたりと、動きのある攻撃が出来る。徐々にサンフレのペースが落ちてくると、ようやくマリも押し返すことが出来るようになり、精力的な中澤のプッシュアップもあってペースを握り返す。しかしサイドを起点に攻撃を仕掛けるが、なかなか決定機は生み出せず、ジローと後藤の長いレンジでのシュートぐらいしかシュートシーンは出来ませんでした。このまま0-0で折り返すことになりました。

後半、檄を飛ばされたのかサンフレはまた勢いを取り戻してガンガン前に出てきました。しかし、前半で慣れたのかマークを引きはがされずに中盤で粘り強くついていったこと、そして何よりも落ち着いてDF陣が身体を張った事でサンフレにやらせない。攻撃に関しては前半と変わらず難しい状態で、カウンターでの単発的な攻撃でしかなかなか出ないのが苦しいところでしたが、その単発に精度を活きた。坂田が右サイドのスペースに飛びだしてボールを受けるとサポートに来た熊林へ、相手の運動量が落ち気味になっていたこともあって余裕を持ってルックアップし糸を引くような美しいアーリークロス、大外の茂原がクリア出来ない所へ飛んだクロスは長い距離を走ってきた塩川へ、塩川はダイビングヘッドで流し込んで先制点!素晴らしいクロスボール、そして塩川の労を惜しまずに長い距離を走り込んだ運動量が呼び込んだモノでした。その後、マリは後藤に代えて奥を投入、坂田を前に残して完全にカウンター狙いにシフト。サンフレはビハインドを背負ったこともあって前に出ようとしましたが、運動量が伴わずにセカンドボールではマリノスがある程度支配することが出来て、勢いに押し込まれることなく、ある程度コントロールしながら山瀬の素晴らしいドリブルからの突破などで追加点を狙う。しかし、交代選手でもう一度ねじを締め直したサンフレがさすがに勢いを取り戻し、サイドに張り出した前田俊介がテクニカルなドリブルワークで切り崩してきたり、どんどんガウボンや上がってきた小村めがけて質の高いアーリークロスを入れ続けて、圧力を掛けられ、かなり劣勢に。しかし、そこで集中力を持続しながら身体を張り続けたDF陣を中心に最後までゴールを許さず、このリードを保ちきって久々の勝ち点3を獲ることが出来ました。

それにしても良く勝ってくれましたね。ゲームの中でボールは繋げるけど、失ったら最後。ボールロストがかなり大きな要素をしめるようなゲームで、うーんと頭を抱えるようなシーンが頻発するなど、確かにかなりリスキーなサッカーとなりましたが、それでもカウンターの恐怖感の中で勇気を持って前に出て行くし、危ないシーンでも最後まで追いすがった執念というのがこの勝ちを結びついたのではないでしょうか。本当に「戦った」証がこの勝ちになったのではないでしょうか。

で、このゲームの鍵だったターンオーバーにより出場機会を得た選手達の出来ですが、個々で見るのは後にするにしても、一人一人がよく走れる状況にあったことというのが、非常にポジティブに作用したのかなと。試合を見ていて後藤や山瀬(幸)は緊張してる感じに見えたし、緊張が体力的な部分に作用したら結構やばいかなと思ったけど、この連戦の中でも疲弊していないだけあって試合の中で良く動いていたし、逆に相手も連戦をこなしているだけあって、後半は途中でガス欠になった時点でその差がかなりポジティブにマリノスに出てくれた。そしてそれがゴールを生んだのは必然だったのかも知れませんね。塩川があそこまで走り込んだ事もそうだけど、いくら技術があってもやはり勝負所では崩すためのフリーランニングがないと相手はなかなかずれない訳で、そういう意味ではフレッシュな状態が功を奏してくれたのではないでしょうか。今まで攻撃面で悩んでいた部分としてこういう長いランニングやオフ・ザ・ボールという部分が少なかったですからね。若さならではとも言えるかも知れないけど、フレッシュさが勝負を分けたのかなと。

で何よりも頼りになったのは、経験ある選手達。やっぱりミスは多かった。というかやってはいけないミスというのもあったし、無理するシーンじゃないのにヒールとかをして奪われてみたりと、判断的に結構リスキーな選択をすることが多かったわけですが、そういうミスを我慢に我慢を重ねて後ろで尻をぬぐって、押し上げて更に攻めろとメッセージを付けて背中を押してと本当にDF達がよく支えてくれました。特に中澤は本当に今日のMVPといっても良いのかなと。ペナの中ではガウボンとのリアルファイトをほぼ制し、集中力抜群にはね返し続けてくれたし、さすがアジアNo.1DFの質というのを見せてくれました。そして山瀬功治。本当にGJ!山瀬は攻撃のタクトを振りながら、走り回ってスペースを埋め、アプローチもさぼらず、攻撃では所々に顔を出しながらスペースに抜けたりと本当に運動量が多かったし、それで尚自分の特徴が消えないというのは本当に彼のセンスのなせる技。初めてのスタメンできつい試合になったけど、それでもさすがでした。兄弟ボランチも良かったと思うしw

で、最後にちょっとだけサンフレさん。良い流れを持っていたときに決めれなかったというのが痛かったにしても、さすがの素晴らしい内容でしたね。バランス良くDFを整えて奪ったらガウボンを起点に、うまく動いて連動する形をうまく作って崩すという意識も高くてと、本当に彼らの好調と見据えているモノが間違っていないというのを改めて感じました。ただ連戦の疲労がリズムを失った原因となっちゃったのは、ゴールが入らないことと同様に痛かったのかなと。前半の出来をそのままやられるとしたら、やばかったのかなと思いながら見てましたが、あのムーブしながらの攻撃はやはり運動量が保持出来ないと苦しいですよね。森崎浩・茂木が入ってフレッシュになった事で勢いも増したし、スペースが消えたときに前俊のような相手の組織を個で切り開ける選手も効いた。でも勝てなかったと言うところがこれからの小野監督の仕事なのかも知れませんね。
勝てるクラブの扉に前に立って、そこからが大変な訳ですが、それをチームでどのように捉えどのようにその先の一歩を進むのかというのは非常にこれからが楽しみです。

選手評あげました、よろしかったらどうぞ。→J1 第11節 採点&選手評(僕の読書+日常記録)

ということで久々に気持ちいいお酒が飲めそうです。ただまだ何も成し遂げちゃいない訳で、これまで苦しんだのもまずは次のため。でも弾みはついたし逆にお尻に火もついたでしょ。さあ、いざ決戦へ!
*広島行かれた方、お疲れ様でした!良く声聞こえました!そして中国行かれる方、本当によろしくお願いします、日本からも念、送ります。お気を付けて!

と言うことで長くなっちゃったので、その他の試合。簡単に。
ガンバ 3-1 グラ@万博「抜群のタイミング」
Gamba:38'アラウージョ 43'遠藤保仁 76'前田雅文"10000ゴールはJ初ゴール!"
Grampus:89'平林輝良寛

鹿島 2-1 読売@カシマ「執念の差、続く善循環」
Kashima:8'増田誓志 90'+2'田代有三"第4走者" Verdy:83'ワシントン

FC東京 3-3 アルディージャ@味スタ「払拭寸前の悪癖」
FC:28'石川直宏"9999" 44'近藤祐介"ヴィエリ10001" 76'pルーカス
Ardija:12'pトゥット 77'トニーニョ 89'森田浩史

レッズ 0-0 ジェフ@埼玉「紙一重のスコアレス」

トリ 1-0 フロンターレ@ビッグアイ「ポスト、ポスト、ポスト」
Trinita:46'マグノ・アウベス

エスパ 1-1 セレッソ@日本平「問われるこれから」
S-Pulse:5'pチョ・ジェジン Cerezo:72'米山大輔

楽天 0-0 ジュビロ@ウイング「刺激・好転・前進」

レイソル 0-0 アルビ@柏の葉「空転する決定力」

ということで色々とありましたが、10000ゴールは前田雅文という超ダークホースが来ましたね。誰が予想したんでしょ?でも昨日のプレビューに書いたけど、それなりに当たってる?まあ別に意味はないけど。
にしてもカシマが完全に体一つ抜けて、後ろが完全に固まって、合い言葉は「Stop the Antlers!」になりそうです。気になるのはFC東京。勝てそうだったのになぁ・・・・惜しかったなぁ・・・。でも悪い流れを払拭するのは本当に難しいということなんでしょうね。楽天にしてもそうですし。リアリズムとエンターテイメントの狭間で揺れている部分だったのかも知れませんが、後はタクトを振る役が割り切ることも必要なのかも知れませんね。でも夜明けは近いし、この緊張感を次にまで持ち込めば、きっと結果は出る気がします。明けない夜はないし、止まない雨はないってことですよ。さあ雨も止んだし夜も明けたって事でこれから反撃ですな。ということで今日はここまで。今日はユーヴェも勝ったしいい日w

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Comments

もしかして「2軍?」と試合前には失礼きわまりない印象を持っていたのですが、結果的にはサンフレを上回る堅守を見せていただきました。とくにこれまで出番のなかった選手たちのハードワークには頭が下がりました。こちらの文章を見せていただくと、わがサンフレ攻撃陣も捨てたものではないのかな、とすこし安心します。ともあれ今後の小野氏に期待するところです。あ。中国での健闘、祈ってます。
サンフレサポでした。

Posted by: kayakker31 | May 09, 2005 at 09:39 AM

はじめまして、kayakker31さん。コメントありがとうございます。

「2軍」ではなく、「1.5」軍ぐらいでしょうか。でもサンフレの選手達はそういう部分でのモチベーションの持って行き方というのは難しかったのかなと言う気はします。小野監督もその部分で悩んでいたようで。

サンフレッチェの攻撃陣はジェフの攻撃陣によりコンセプトを強めた感じに見えました。計算されたムービングフットボールという感じでしょうか。最大の敵は相手ではなく自らにあるという感じでしたね。自分たちの運動量を保持出来れば質を保てるのかなと。駒の豊富さや戦術浸透度を見ても、負の波に飲まれなければこれからも好調は持続するのではないでしょうか。あくまでも個人的な感想なのですが。

又長くなってしまいましたが、これからもよろしくお願いします。では。

Posted by: いた | May 09, 2005 at 12:37 PM

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