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May 06, 2005

A connected road, the road which broke off@UCL SemiFinal 2ndLeg

しかし、予想を上回る試合をしますね。こりゃ下馬評通りに進むだろうと思うと、そこには落とし穴があるもんですね。Surprise is Back!ですな。それにしても本当にびっくりしましたよ。とにかく早速。

UEFA ChampionsLeague 2004-2005 SemiFinal 2ndLeg
May 3/Liverpool 1-0(Total 1-0) Chelsea @An Field
Liverpool:4'Luis Garcia

リバポスタメン:GKデュデク、DFフィナン、キャラガー、ヒーピア、トラオレ、MFハマン(→73'キューウェル)、ビスチャン、ルイス・ガルシア(→84'ヌニェス)、ジェラード、リーセ、FWバロシュ(→60'ジブリル・シセ)
チェルスキースタメン:GKツェフ、DFジェレミ・ヌジタップ(→78'フート)、リカルド・カルバーリョ、テリー、ギャラス、MFマケレレ、ティアゴ(→68'ケジュマン)、ランパード、FWジョー・コール(→68'ロッベン)、グジョンセン、ドログバ

1stLegの時に「集中力は魔法の力とはてなの方で冗談めかして書いたのですが、考えてみたら準々決勝のユーヴェ戦の2ndLegから270分間無失点で切り抜けたことに関してはもう賞賛しかないわけですよ。本当にびっくりしましたが、ベニテスが施した意識の勝利とも言えるのかも知れませんね。リーグとは全く違う顔というか、とにかくびっくりです。

先制点でありウイニングポイントは開始早々4分でした。左サイドからリーセがドリブルから中に楔のパスを入れるとペナ近くでジェラードがダイレクトの浮き球でラインの裏に出す、うまく逆を取ったバロシュが抜け出すと、ツェフが飛びだしてくるモノのこれをループでかわし突破に掛かったところでツェフと交錯、しかしそのボールに反応していたルイス・ガルシアがプッシュ、ゴールライン寸前でギャラスがボールを書き出すモノのラインを超えたという判定でゴールが認められてリバプールに大きなゴールがもたらされました。(まああれがノーゴールなら、ツェフはカードを貰いPKだしね)
その後の展開は1点獲れば形勢をひっくり返せるチェルシーだけに、攻勢を掛けるが閉塞感を伴う攻撃に終始させられてしまう。チェルシーの4-3-3は中盤の守備ブロックで相手の攻撃を速い収縮でストップして、裏に広がるスペースを高速ウインガーで突くというのが一番はまっていた形ですが、リバポは余りリスクを冒す必要性がなく人数を掛けて攻めるような形を取らない事で、余りスペースが生まれず、いつもリバポの既に整ったDFラインの前でプレーをすることを迫られてしまいました。チェルシーとしてはこういうときこそ大金掛けたスター達のスペシャルアビリティに期待を掛けたいところでしたが、ドログバの高さは巨人二人がガンガン当たって優位性が消され、ジョー・コールも抜群のスキルを活かした突破というのをなかなか許してもらえない。ランパードは完全にハマンとビスチャンの監視下に置かれていつものようなダイナミックな攻撃参加も見られない。ほとんど牙を抜かれたような状態になってしまったチェルスキーとしては、たまに出るミスを突くか、セットプレー、もしくは力押しで何とかするかといったような展開に終始してしまいました。持ち味が出せない状態で押し込むモノのゲームの流れが掴めずに時間だけが過ぎていく。ロッベンが左サイドからうまくあげてドログバにぴったり合うモノの当たりきらず、ケジュマンが詰めるモノの枠を逸れ、パワープレーの末、こぼれてきたボールを角度のないところからグジョンセンがフリーの状態でダイレクトで狙うがこれも無情にも枠を逸れ、アン・フィールドが歓喜に包まれました。

非常によく我慢したと言ったことを書きましたが、リバポの2ラインがきっちりとブロックを作って、ラインを整えながらスペースを次々に消し、そして強いCDF達がチェルシーのCFWを封殺していったといった感じは素晴らしかったです。ズルズル引きながら守っていたら多分やられていたかなと思いますが、低いながらもしっかりとラインを維持しながら常に前を狙ってアプローチする守備はベニテスのチームらしい丹念で穴のない組織というのを非常に強く受けました。アタッカー達は確かに真価を発揮したとは言い難いですが、それでも必要最小限の結果をモノにしたし、何よりも試合の展開を理解してやらなければならないことをきっちりとやりきった結果だと思います。

逆にチェルシーとしては、この試合の中では相手に隙がなく、またアタッカー達もこぼれてきたチャンスを決めきれなかったというのが全てでしょう。策にはまってしまったという感じでしたが、2戦通じて今シーズン一番チェルシーの怖さを最も味わっているリバポが対戦相手ということが不運だったのかも知れませんね。ここでトーナメントを去ることになりましたが、間違いなくチェルシーが今シーズンのMIP的なチームだったことに疑いはありません。大会のベストチームだったバルサ、伝統とプライドを掛けてぶつかってきたバイエルン、この厳しい連戦の中でがっぷり四つの激戦を繰り広げ結果的に勝ってきた。どの試合も彼らの大きな力が引き出した素晴らしいゲームでしたし、彼らには本当に楽しませて貰いました。この試合の前に優勝が決まって何となくいつだった忘れたけどシチュエーション的にバルサが直前に優勝を決めて多少の満足感が出てしまったことでミランにぼこぼこにされてしまったのと似てたので、もしボルトン戦で決まらず望んでいたらまた違ったモノだったかなと思わなくもないだけに、やはりこのゲームに関しては流れがチェルシーになかったのかなと思います。
来期はどうなるかわからないけど、モウリーニョは早々に契約延長をしたし、今年もきっとどこかから彼のお眼鏡にかなったビッグネームを獲ってより強固なチームを作ってくると思いますし、来期こそビッグイヤーに手を掛けるかも知れませんね。まあ来期のことを考えたら鬼が笑いそうですが。

確かにプレミアシップらしいトランジッションの速い攻め合いにはなりませんでしたが、リバポがイスタンブールへのチケットを念願のチェルスキー撃破で手に入れましたね。勢いは間違いなくこの試合でついたでしょうし(試合は3週間後だけど)、この雰囲気をイスタンブールまで持ってきて欲しいと願わずにはいられないです。

May 4/PSV Eindhoven 3-1(Total3-3) AC Milan @Philips Stadion
PSV:9'朴智星 65'&90'+2'コク Milan:90'+1'アンブロシーニ

PSVスタメン:GKゴメス、DFルシウス、バウマ(→70'ホベルチ)、アレックス、李栄杓、MFコク、ファン・ボメル、フォーゲル、FW朴智星、ファルファン、フェネホール・オフ・ヘッセリンク
ミランスタメン:GKジダ、DFカフー、ネスタ、スタム、マルディーニ(→46'カラーゼ)、MFガットゥーゾ、ピルロ、アンブロシーニ、シードルフ(→68'トマソン)、カカ、FWシェフチェンコ

まあミランがひどい試合をしたこともありますが、PSVは素晴らしいゲームをしてそれに伴う結果を得て、後一歩の所まで追いつめたけど、この試合で唯一と言っていい隙を最後の最後に見せてしまった。正直「あー、空いてるなぁ。シェバが回り込んで入っていったことで注意も引くだろうなぁ、カカは絶対に合わせてくる・・・・・・もったいない」といった感じでした。アレックスがつくべきだったのか、それとも前に言ったファン・ボメルがつくべきだったのかわからなかったけど、ぽっかりと空いたアンブロシーニのところがやたらはっきりと見えて悲しかったです。しかも、彼が入ったことでミランは混乱し、かなり苦しいゲームになっただけに(アンブロシーニのせいじゃないけど)そのコントラストが切なかった。でも本当にイイゲームでしたね。

序盤初っぱなから全開のPSVは前からアプローチしながら、ミランの選手がボールを持つと速く囲い込んでパスコースの選択肢を消してフリーマンを出させずに攻撃に移らせない。ボールを持ったらバイタルエリアで動き回りながらふわふわと浮くような形でポジションを獲る朴智星を中心に素早い仕掛けでどんどん攻める。右サイドから上がったクロスをファルファンが落として、ヘッセリンクが中でフリーになってたり(マルディーニが身体を投げ出しクリア、しかし延髄蹴りを喰らってハーフタイムで交代)ミランの守備のバランスが悪く、ポジショニング的にかなり崩されている状況になると、9分、朴智星がボールを受けると中にタイミング良く楔のボールをヘッセリンクへ、スタムを相手に仕掛けるとボールがこぼれ、そこに反応したのはボールを出した朴智星、勢いよく走り込みそのままシュート、ジダも止めれずに欲しかった先制点を最高の流れの中で手に入れる。この後もミランのカウンターの芽を速いプレスで摘み、状況を見ながらどんどん積極的に仕掛ける事でミランを混乱させ、かなりバランスを崩すがミランも水際で凌ぐ。右サイドからのFK、ファン・ボメルの鋭いFKをヘッセリンクがぴったりと合わせるモノのバー、その後もアレックスのヘッド、ルシウスのアウトサイドに引っかけたミドルシュートなどもあったりとかなり追いつめるが、さすがにミランも落ち着きを取り戻してゲームをコントロール。それでも1-0で前半を折り返す。

後半スタートで延髄を喰らったマルディーニに代えてカラーゼを投入、しかしリズムは変わらず逆にPSVの勢いは強まる。前半から高い位置を維持する李栄杓がどんどんサイドで勝負してクロスをあげたり、朴智星がどんどん間を狙ってゴール前に入っていったりと勢いを感じさせると、セットからきわどいチャンスを連発する。アレックスやコクのヘディングがあったり、こぼれ球を強烈に狙ったりともう完全に追いつめる。ミランはカウンターからシェバが二回ほどチャンスを得るが、シュートは力あるモノを飛ばせない。それだけ抵抗は激しく、またターゲットが一人でイマイチ攻撃がうまくいっている印象はなく、リズムを引き寄せられない。それでもミランがボールキープし始めて落ち着いてきたかなと言うところで、ファン・ボメルが粘って右に展開すると李栄杓がカフーと対峙しながら仕掛けて鋭いクロスをあげると飛び込んできたコクがスタムの外側に入り込んでヘッドで叩いてジダを破って2-0。完全にこれでタイに持ち込んだ。
これで攻めなければならなくなったミランは全然尊境のなかったシードルフに代えてトマソンを投入、形としては普段通りの4-3-1-2に戻す。しかしPSVも勝負に出てCDFのバウマを下げてアタッカーのホベルチを投入。相変わらず強気のヒディング采配。この両監督の動きによって動きが出るかなと思いましたが、リズムは変わらずPSVのリズムは変わらない。献身的ながら積極的な前への姿勢でボールをカットし、勇気を持って攻め上がる。逆にミランは何かちぐはぐな感じは拭えず、ボールはバランス良く回るようになったモノの仕掛けのパスがなかなかうまく繋がらない。そして終始PSVペースで進んできたこのゲームはロスタイムに上に書いた通り、PSVはリスクの代償を支払うことになってしまった。予兆はありましたセットプレーからアンブロシーニがフリーでヘッドを飛ばしたり、セットからシュートを打たれるピンチが二つほど出てしまった。それが布石でのあのゴールでした。この後、ながいボールをヘッセリンクがバックヘッドで流し走り込んだコクが素晴らしいボレーで決めて追撃するが後1点が足らず、このゲームとしては3-1。アウェーゴールの差でミランが辛くも(この形容詞がぴったり)イスタンブールの決勝のチケットを得ました。

ミランは、スタメンから何をしたかったのか本当によく見えない感じでしたね。きっとアンチェロッティがデポル戦のことをしつこく聞かれて色々と考えすぎてしまったのかも。、リスクを得ずにゴールが欲しかったのか、それとも2-0のまま終わりたかったのか、それともゲームをコントロールしたかったのか、意思表示としてはっきりしなかったのかなと。試合開始前にこのスタメンを見たときに、バイタルエリアを縦横無尽に動き回る朴智星に対してマンマークに付けるのかと思ったぐらいでしたが、単に人を入れ替えただけ、非常に混乱してしまったのかなと。守備に置いては結局大きな効果が出ることはなく、朴智星の自由なランニングにバランスを崩されて、チームとしてもかなり混乱させられてしまったし、攻撃に置いてはシェバの動きを抑制しなければならず彼の特徴が消えて、前への勢いを自ら削いでしまった形になり、この布陣変更は全く好転しなかった。ポゼッションをあげるならシードルフではなくルイ・コスタだったし、シェバじゃなくて中で起点となることのうまいクレスポでも良かったわけで。必要以上に失点という結果に怖れたアンチェロッティの失敗とでしたね。それでも第1戦のアドバンテージ(アウェーゴールのない2点差勝利)が最後の最後に活きた形で進むことはさすがですが、この先を考えると非常に大きなロスになったのかも知れませんね。とにかく余計なことをせずに決勝ではミランらしいサッカーをして欲しい。スクデットは諦めて。

逆にPSVは素晴らしい試合をしましたね。相手の狙いであるカウンターの芽を摘みながら、朴智星、ヘッセリンク、ファルファン、ファン・ボメル、コク、李栄杓などなど選手一人一人が戦い、勇気を持って仕掛けたことで完全にゲームを掌握し、監督も自らがリスクを負いながら攻めの姿勢を貫いて戦った事もあり、ミランを土俵際まで追いつめた。ミランがペースを取り戻す前に決定機をモノにして勝負がひっくり返していれば、デポルの再現はあったのかもと思いますが、まあそれでも最高の試合を表現してくれましたね。はっきり言って誰もがまで進むチームだとは思わなかった。僕もハイバリーでオウンゴールで負けた試合を見ても、ここまで行くチームだとは思わなかった。爆発力としては明らかにエースのケジュマンが抜け、両サイドのロッベン・ロンメダールが抜けと落ちていた。それでもここまで持ってきたヒディングの手腕には本当に素晴らしいとしか言いようがない。

朴智星・李栄杓については本当に素晴らしい活躍でした。もちろん恩師・ヒディングの引き続きのフォローあってこそですが、きっちりと自分の役割を理解・遵守しながらも自分の可能性を信じて勝負し続けて自信を蓄えていった結果としてのこの成果なのではないでしょうか。朴は最後まで脅威となり続け、バランスを崩しに崩したし、あのゴールはミランの無失点記録を突き破る素晴らしいゴールでした。李栄杓は世界一の右サイドバックであり続けたカフーを向こうに回して完全に凌駕したと言っていいし、DFとしてもクオリティとして見劣ることなく十分戦った。それだけ素晴らしいパフォーマンスだった。これを見たJの選手は本当に刺激になったと思うし、3年前まで同じピッチに立っていたということを忘れて欲しくないですね。そして自分たちも条件さえあれば(これは重要)これくらい可能性があると言うことを。

まあとにかくこれで決勝のカードが決まりました。今シーズンもサプライズは残っていたなぁ・・・、まあリバポ-PSVはちょっと華が足りなかったしね。

UEFA ChampionsLeague 2004-2005 The Final
May 25/AC Milan vs Liverpool @The Atatürk Olympic stadium,Istanbul

ということで長かったこのシーズンのUCLも後一つ。とにかくがっぷり四つに組んでイイ試合みたい!まあ決勝なのでタイトルも掛かってるし緊迫感溢れる試合にはなるだろうけどね。まあとにかく今日はここまでです。

*今日の更新が遅くなった理由は久しぶりにフリーズをかまして消えちゃったので書き直してました。わざわざ来て頂いた方は更新してなくて申し訳ありませんでした。てゆうかねむ~。

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