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May 30, 2005

夢の終わり、現実の強化へ -これからの日本代表-

Jリーグが、開幕して十数年、そして共に日本のサッカーは急速な進化を続けてきました。そしてその集大成が代表における日韓共催の自国開催WCでのベスト16と言う形となって出たと思います。そして急速な進化の10年の後、次のステップに進むはずだった日本代表は大きな進化から一転、停滞に苦しんでいます。色々な原因があると思います。監督、協会、スケジュール、コンディションなどなど数え上げればきりがないかも知れません。ただここで一つ思ったこと「今までのような急速な進化は誰が監督であろうともう望めないのかも知れない。停滞の中で着実に積み上げていかないとこれ以上の進化も望めない。」

ということで、これからの日本代表への僕の考えと思い(ホントなら書いてあったやつを上げたかったんですよ。でもそんな雰囲気じゃないですから違う感じで。まあこれとは全然違う内容だったんですが)

成長した日本、これから更に強くなるのは難しい。

単純なことですが、どうして強豪国が強く、中堅国はその強豪国を超えられないのか。それはサッカーの大きさの違いなのかなと。でもそのサッカーを入れる箱を大きくするのは限りなく難しく、それが出来ないから強豪国の壁を超えられないのかなと。例えば、ポルトガル。例えば、パラグアイ。例えば、ベルギー。例えば、メキシコ。ワールドカップの常連だったり、非常に高いポテンシャルを持ちながらも、それでも足りない何か。そういう国々と同じ悩みを今現在日本も共有しているのかも知れない。逆説的に考えれば、ある程度のステージにまで昇ってきた証明なんだと思う(うぬぼれかも知れないけど、それくらいのポテンシャルになってきたのかなと)

ここまでは「箱の中を満たす強化」だったと思う。自分たちの持つポテンシャルを活かしきれず、常にその力を発揮出来ないまま(自分たちがどのくらい力を持っているのかわからないまま)敗れてきた。その屈辱の連続の中で本格的にサッカーに力を入れ始めた日本はこの10年、Jを作り、経験を持った有名外国人を招聘し、育成組織を整え、代表強化により力を入れ、そして経験を積み上げてきて、「箱」の中身を満たしてきた。そして満杯になったところが2002年のWCだったと思う。大会レベルの問題だったり自国開催だったりとかあったけど、「箱」が満杯になったところで世界の16番目。中堅国としては十分な成果だし、ある程度どの国と試合をしてもまともなゲームが出来る力は付いてきた。ただこの先、もうそのような成長を促進するような刺激は早々見つからない。今までは新しいモノに触れ、色々な初体験を通してその景色を見て、様々な刺激を栄養にして、強くなってこれたけれど、もうある程度やってきた。もうその材料がなくなってしまった中で、これから強くなるためには、より「地道な積み上げ」が必要なのかも知れない。もちろんそれでブラジルやアルゼンチン、イタリアやフランス、ドイツやイングランドやオランダに勝てるかと言ったらわからない。そういう列強も常に進化しているのだから。でも強くなる方法はそれしかないとしたらそれを覚悟してやっていくしかないのかなと。

そのためにも日本もこれからはより大きな「箱」を作っていかなきゃいけない。もちろん箱を満たす作業をしながら。難しい作業なのは先人の例を見ても明らか。「箱」を大きくしても中身が伴わなきゃ負けちゃうし、「箱」が大きく出来なきゃやっぱり負けちゃう。でもこれからも続くもどかしい苦労の中で地道に強化していく覚悟が必要なのかも知れない。そう、「すでに違うステージでの戦いに入ってきている」

急速な進化の後、もがき苦しみながら道を探すこれから。

「箱」を例えに色々と述べてきましたが、日韓共催のWCを経てドイツWCに向けて発足したジーコの率いる日本代表において新しいチャレンジが始まった訳ですが、早くもその厳しさを味わっています。作ろうとした「箱」の大きさに夢を馳せ、そして「箱」の大きくするどころかいつまでたっても「中身」が入ってこない現状の「箱」に失望している。でもこれも又経験だと思います。どの監督でもこの作業は難しい。元々大きな箱を持っている国ではないからこそ、「箱」を大きくするための様々な努力をしていかなければならないし、迫る予選に対して現実的な強化も平行してやっていかなければならない。その理想と現実をバランス良く進めていくのは口で言うほど簡単な事じゃないのかなと。もちろん「箱」を大きくするのは代表強化だけでなく、若年層や指導者の育成、より充実したリーグ、それを見て判断し監視する外側からの厳しい眼など総合的にサッカーを強くするための様々な要素を総合して結果として日本という「箱」が出来てくるのかなと思います。しかしそのアウトプットが「A代表」、現状を考えれば新しいアプローチで代表に対して考えていく必要があるのではないでしょうか。「無限の可能性を日本代表は持っていない。ロジックだけで箱は大きくならない。」

上にも書いた通り今までの10年と同じようにトントン拍子で世界の階段を昇っていくことは難しいでしょう。これからは自分達がしっかりとしたビジョンを持ち、よりよい戦い方を探し、新たな強化方針を定め、更なる才能の発掘・育成をし、より深いサッカーへの理解を持ちながら、色々と考えて強くなるために必要なことを手探りながらしていく地道な積み上げが必要になってくると思います。その中では停滞したり(サッカーに置いては停滞は下がるのと一緒かも)、思わぬスランプに陥ったり、今回のように合わなくて失敗したり、と結構沢山苦しみが待っているかも知れない。今回の失敗は予兆として出ているのかも知れませんね。非常にもどかしく、辛いことだけど考えることをやめてはならないのかなと。受け入れ、糧とし、又それを積み上げることで、より明確な「日本のスタイル」を作り上げるために。

何となく、もっと出来るはずだと思っているのですが、現実的に考えてこれじゃ強くならないと思っている自分がいます。しょうがない部分なのかも知れないけど、新しい価値観は見つからず、明確なビジョンを持たないまま監督に任せた始まり自体が間違っていたのかも知れない。そして現状の失敗とも言える状況に対して監督に責任を押しつけるだけの状態を考えたら、結局監督任せの日本サッカーは変わっちゃいない。協会だけじゃなく、外から見ているモノにしても監督になすりつけて心機一転新体制で望めばうまくいくと思っている部分もまた進化がない。監督が当たりだったら強くなり監督がダメだったら弱くなるなんて、日本のアイデンティティのなさを物語っている気がする。正直トントン拍子に強くなるのかという事に関してそんなに簡単な事じゃないと思っていたし、これが中堅国の味わってきた苦しみなのかなと感じてます。強くなりたいから新しいモノを取り入れるんだけど新しいモノがまた合わなくて、下がっちゃったりしている現状ですが、これを受け入れなければ次の一歩はないと思う。サッカーに置いて無駄なモノはないと思うので、その停滞もまた良いサンプルとして消化し、その経験を蓄積する作業を怠ってはいけないのかなと。きっとこれからこういう事は又起こると思う。求めることの難易度が上がるのだから、失敗する可能性も上がるというのは必然。ましてやナショナルチームを取り巻く環境は悪くなるばかりなのだから。もしかしたらそれなりの犠牲は払わなければならなくなるかも知れない。これからはより質の高い今まで以上の努力と情熱、そして失敗しても受け入れ糧と出来る精神的な強さ、忍耐が必要なってくるのかなと。もちろん日本のようにより本格的に強化して強くなってくる新興国に後を追われるだろうし、上ばっかりも見ていられなくないけど。中堅国の苦しみをこれから本格的に味わうことになる中で、今のままではいけないのかも知れない。

一応書いておきますが、別にジーコを擁護したいとかそういう気持ちはないです。ただ、今までと違ってレベルの違う強化が必要となっているし、それが実を結ぶかもわからない難易度の高いアテンプトなだけに、今までのように成功し続ける事は出来ないと思う。それが現状の日本が立っているステージの難しさなのかも知れない。上を見ればキリはないけど、失敗すればすぐに危機的状況に陥ってしまう。でも何が必要で何をしなければならないのかわからないし、明快な答え自体ない事をやろうとしている。これからの停滞の10年、ちょっと苦しいことになるかなぁと思ったり。夢のような時間は終わり、現実の中での強化に難しさを感じています。

「盛者必衰」。衰退は嫌だけど、衰退しても支えなきゃいけない。暗黒の時代に逆戻りはしたくないですからね。何となくジーコジャパンに対して自分も含めて呆れモードになっているけど、それって怖いことだなぁと思いました。なのでこれからはちょっとは積極的に色々と考えてみようかなと思います。ということで単なるつぶやきでオチもなくすいませんが、今日はここまでです。

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Comments

こんにちわ。

本当にトントン拍子だった日本サッカー界。
代表を応援する姿勢も、
変えなくてはならないのかもしれません。
僕も少しテンションが落ちていますが、
そんなときこそ色々考えなくてはいけないんでしょうね。
ほんと『暗黒の時代に逆戻りはしたくない』ですからね。

また、お邪魔します。

Posted by: CUPIM | May 30, 2005 at 06:51 PM

CUPIMさん、はじめまして。TBいただいていたのにレス出来なくて申し訳ないです。僕も良く覗かせて頂いてます。

今読み直すとひどいですね(苦笑)少し直しましたが、こんなエントリーにコメント頂いてありがとうございます。

やっぱり色々と変わってきている周辺の中で、見る側も少しずつ変わっていくべきなのかなと思っています。考えることをやめてしまったら、本当に衰退していってしまう気もしますし、評価さえ出来なくなってしまいますもんね。

ただテンション落ちちゃう試合が多くて、辛いですね。この苦戦を機に色々と考えて行きたいです。

それでは又よろしくお願いします。

Posted by: いた | May 31, 2005 at 12:58 AM

こんにちは。
実際難しいですよね。仰るとおりだと思います。
自分が思うに、やはりJリーグの充実、レベルアップを望みますね!
代表は文字通り彼らの代表なのですから。
それこそ、一気にレベルが上がるわけないので難しいのですが。

Posted by: ナツキ | May 31, 2005 at 10:37 AM

ナツキさん、コメントありがとうございます。

そうですね、失敗の怖さの中でアテンプトしていくことは本当に難しいのかなと。成功体験を引きずっているだけに。

Jの充実に関しては、本当にその通りです。ゲームの中で得られるモノというのは非常に大きいと思うし、その辺はユースの選手達の成長を見ても非常に大きいのかなと。ただ慣れてしまっている部分で成長が止まってしまう部分もあるので、常に一つ一つの試合でもっと考えて試合をして欲しいなと。特徴の違う相手に対して自分がチームの中で何をすべきか、個として何が出来るのかなど、何となくこなすだけではダメなのかなと。代表も一つのモチベーションを上げる一つになって欲しいんですが・・・・。

又長くなってしまいました。一気には行かないでしょうが、着実に前に進んで欲しいですね。では又よろしくお願いします。

Posted by: いた | June 01, 2005 at 01:50 AM

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いつも楽しみに読んでいるLooseBlogのいたさんの力作に触発されて少しだけ思うところを書きたいと思います。 夢の終わり、現実の強化へ -これからの日本代表-  LooseBlog これまでの10年のような急激な成長は簡単には望めないという、大筋の意見には深く納得するところですが、私は2002年のベスト16という結果が、日本サッカーの「箱」を満たした結果だとは思っていません。確かにあの時点での日本代表にとって、ベスト16は誇るべき結果だし、良くやってくれたという思いはとても強いです。しかし... [Read More]

Tracked on May 31, 2005 at 04:09 PM

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