奇跡の可能性@UCL Q.Final 2ndLeg Preview
と言うことで今日二本目のエントリーはもちろんUCLです。2ndLegのDay-1は奇跡という言葉がぴったりかも知れませんが、その奇跡は本当に完成させるのが難しいと思うわけですが、その奇蹟は起こるのでしょうか。ではプレビュ。
UEFA ChampionsLeague 2005 Quarter Final 2ndLeg
Apr 12/Inter vs AC Milan@ Stadio Giuseppe Meazza(1stLeg M2-0I)
Inter Milan
Adriano Vieri Crespo Shevchenko
Stankovic Veron Kaka
C.Zanetti Cambiasso Seedorf Ambrsini
Favalli J.Zanetti Maldini Pilro Cafu
I.Cordoba Mihajlovic Stam Nesta
Toldo Dida
と言うことでミラノダービーinヨーロッパ。以前の試合よりも追い込まれたインテルはこのまま何の抵抗もなくミランの軍門に下ってしまうのかと言うのが最大の焦点ですよね。ただ彼らが勝ち抜けるためには3点差以上の勝ちしかないのです。アウェイゴールが獲れなかったのはそれだけ大きなビハインドですね。でも今のまま戦ってこのスコアは正直難しいのかなぁと思わなくもないです。今のミランは失点をボロボロ重ねるようなチームじゃないし(今シーズンUCL9試合で3失点!インテル相手にも今期は無失点!)、ゲームをコントロールすることが非常に巧みで、相手にペースを渡さずにゲームを進める術が非常に優れているわけで。だからこそ以前書きましたが何か特別なことが必要なのかなぁと思わなくはないです。そのインテルは何とかアドリアーノが何とか間に合いそうで、この大一番にエースの復帰は頼もしい限りですが、そうなるとどこまで攻め立てられるのかと言うのが鍵になるわけで。例えばヴェロンをセンターに置いて、左サイドにウインガー(ファン・デル・メイデとかキリとか)とも考えられますが、何よりもミランのペースを奪うことの方が先決。ましてや今日はガットゥーゾがいないし(代役はアンブロシーニが濃厚?ドラソーもあるかな?)、多少バランスがおかしくなっても不思議ではないわけでそういう小さな所でもイイから何かを崩さないといけないわけで、そうなるとやっぱりチームの中心でもあるレジスタ・ピルロを無力化することで歯車を狂わせたいですね。確かに希代のエースプレーヤーはミランに対して3点ぶち込む様なポテンシャルは持ち合わせていると思う。だからこそ、そのポテンシャルをどこまで引き出せるのか、マンチーニの腕が試されるところです。
でミランは先ほど書いた通りガットゥーゾが出場停止とミランを支えていたインコントリスタの不在を埋めなければなりません。それでもチームとしてのバランスを腐心するようなプレーヤーには余り苦労していないと思うし、ガットゥーゾのように潰して潰してというのは難しいにしても、ピルロをフォローしながら中盤を維持して、相手のアタッカー達の勢いを削ぐ役割というのを忠実にこなせばいいわけで、それはアンブロシーニなりドラソーがこなすのではないでしょうか。ミランは一つのゴールさえ取れば勝負を決めれるだけに、普段通りにゲーム進めて一つのゴールを狙うと言うことでまあいつも通り進めると言うことになりそうです。
キーマン インテル:カンビアッソ ミラン:シェフチェンコ 逆転の可能性:10%
ミランは間違いなくインテルには自信を持っているし、インテルはかなり苦手意識をミランに抱いているはず。精神的な優位もかなりこのカードにはあるような気はしています。それでもスーパーエースがどうにかするような土壌を作れるかに掛かっているのかなぁと。キーマンに関しては、インテルに置いてはピルロを潰せるかどうかに掛かると思うので、前に出てプレスを掛けることが多いカンビアッソ、そしてミランはもちろんストライカー。彼が一回でも仕事をしたらこのカードの勝敗は決まる。せっかくのヨーロッパの舞台でのミラノダービーなだけにドキドキハラハラさせるようなシーンを作って欲しいですね。
Apr 12/BayernMuchen vs Chelsea@ Olympia Stadion(1stLeg C4-2B)
Bayern Chelsea
Makaay Pizarro Drogba Gudjohnsen
Ballack Duff J.Cole
Z.Robert Frings Makelele Lampard
Lizarazu Demichelis Sagnol Gallas Huth
Lucio R.Kovac Terry Calvalho
Kahn Cech
まだこっちの方が可能性はあるのは事実です。しかし、チェルシーに2点差で勝つと言うことの難しさというのも誰もが理解しているだけに、その中でマガト・バイエルンがどのように策を練り、どのように戦ってくるのか、それが非常に気になるところです。こないだの試合では起点であるドログバに制空権を握られ、そこから捕まえられないランパードに突っこまれて、ダフやJ.コールに自由自在に引っかき回されといくらカーンともいえど為す術はなかったわけで、やはり起点であるドログバをどう潰して相手の攻撃を消し、攻撃に転じるのかと言うのがポイントなのかなぁと。ルッシオは弱くないと思うのだけど、ドログバが強すぎる?うーん、わからないけど難しい。ただ、デミチェリスが戻ってきてこのトライアングルは強化されると思うし、彼の存在が安定をもたらせば、チャンスも出てくるのかなぁと。ただ、チェルシーの強力で組織的なDFを崩せるかという方が大きな問題なわけで、マカーイとピサーロという頼りになるFW達が戻ってきたわけですが、彼らがどれだけバイタルエリアで頑張れるかというのがポイントになりそうですね。
でチェルシーは逆にリトリートしながら中盤でももう1層のラインを敷いてバイタルエリアを警戒しながら、ゾーンに入ってきたら一気に囲んで潰すという守備を又やってくるのかなぁと。これに関してはバルサ戦以外ではほとんどやられていないし、運動量を維持出来ればほぼ完璧に守れちゃう訳で、正直余り不安要素が見つからない。心配の種だったモウリーニョの不在も乗り越えてしまったし、普段通りにゲームを進めて、前をいくような展開になれば理想的ではないでしょうか。ただ相手のFWは非常に決定力を持っているし、一つのチャンスをゴールに繋げることが出来る様な選手なので、その辺はやはり警戒しなければならないのは間違いないでしょう。
キーマン バイエルン:マカーイとピサーロ チェルシー:マケレレ 逆転の可能性 20%
まあとにかくバイエルンはモチベーションも闘争本能も全開にしてこの試合に臨むでしょう。ただ決定機はやはり少ないでしょうが、バイエルンが誇る全能のストライカー二人がこれを活かし、相手をあわてさせることが必要になるでしょうし、チェルシーはそれを許さないためのフィルターとしてマケレレがいつもの効力を発揮出来るのかというのがポイントになるのかなぁと。バラックとかフリングスが中に入ってきてマケレレが彼らの対応に追われるようだと後手を踏む可能性もなくはないかなと。ここでバイエルンが負ければ、様々なドラマの舞台となったオリンピアシュタディオンのヨーロッパでの最後となるようで、出来れば負けでは終わりたくないでしょう。その意地が驀進を続ける新興集団に通じるのか、今から楽しみです。
と言うことで今日はこの2試合だけと言うことで。しかし、これで両方逆転となったら明日は凄い騒ぎになりそうだなぁ・・・・。でもそんな奇跡が起こることをどこか期待したいのは、その奇跡の後にはイイゲームになる事に間違いないからかも。とにかくイイゲーム見せてね。と言うことで今日はここまでです。
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