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April 14, 2005

The Splendid End@UCL Q.Final 2ndLeg

今日のタイトル「The Splendid End」は直訳すると「素晴らしい終焉」です。それくらいオリンピアシュタディオンのヨーロッパの終わりは本当に素晴らしい試合でした。チェルシーとバイエルンの高質のパフォーマンス、最後まで諦めないバイエルンの意地、そしてそれでも勝つチェルシーの強さ、イイ試合で最後を迎えた気がしています。ただ、ミラノダービーでの愚行、ユーヴェの敗北の様等は残念でならないですけどね。まあとにかく終焉に向かいつつあるUCLも何か素晴らしい事になるんじゃないかという部分も引っかけて。とにかくレポートです。

UEFA ChampionsLeague 2005 Quarter Final 2ndLeg
Apr 12/Bayern Muchen 3(5-6)2 Chelsea@Olympia Stadion
Bayern:65'Pizarro 90'Guerrero 90'+5'Scholl
Chelsea:30'Lampard 80'Drogba

バイエルンスタメン:GKカーン、DFサニョル、ルッシオ、ロベルト・コバチ、リザラズ(→78'サリハミジッチ)、MFデミチェリス(→52'ショル)、ゼ・ロベルト、シュバインシュタイガー、バラック、FWマカーイ(→73'ゲレーロ)、ピサーロ
チェルシースタメン:GKツェフ、DFフート、リカルド・カルバーリョ、テリー、ギャラス、MFマケレレ、ランパード、ジョー・コール(→90'+2'ヌーノ・モライス)、ダフ(→71'ティアゴ)、FWドログバ、グジョンセン(→88'ジェレミ)

序盤から主導権を奪い合う両チームは、中盤で激しいぶつかり合い。しかし、その区域を抜けると、一気に決定機が来るような展開。いきなりドログバが決定機を迎えたと思ったら(これはカーンがセーブ)、今度はシュバインシュタイガーが二人のDFをかわしてツェフと1vs1になるシーンを生み出したりと(これはシュートミス)序盤から両チームともゴールへの高い欲求を証明するような様相を呈していました。しかし、中盤での激しいアプローチの末に主導権はチェルシーへ、徐々に左サイドでギャラスが高い位置に迫り出してきたり、この試合は左サイドに位置することが多かったジョー・コールが絡んでここからチャンスが生まれてくると、1戦目と同じような形でゴールが生まれました。ギャラスが高い位置でボールをキープしてジョー・コールへ、これを巧みに身体を入れ替えて中に切れ込む動きをしながら中に流すと後ろから走り込んできたランパードが強烈に狙う!これがルッシオに当たってカーンは逆を突かれ、足に当てるモノのこのままゴールに吸い込まれて先制。カーンにはアンラッキーだけど、打つことに意義を感じるランパードのゴールは殊の外大きかった。この後、なりふり構ってられなくなったバイエルンは、次々とゴールを狙う形を作るが、バラック、シュバインシュタイガー、ピサーロと決めきれない。このまま前半は1-0で終わる。

後半チェルシーはリトリートして守る意識をより強くして、バイエルンを迎え撃つ。期待されたデミチェリスが余り機能していなかったこともあり、前半からアップしていたショルに変えて前線の活性化を促す。これが当たったのかはわからないが、FKからチェルシーの決定機をカーンが阻むと(至近距離からのダフのシュートをスーパーセーブ!)流れが変わり、バイエルンは再び相手を押しつぶすような攻勢に出る。そしてサニョルのクロスをドンピシャで合わせたバラックのヘッド!これはツェフが何とか凌いだが(しかしこれも良く触ったなぁ・・・)、これに詰めたピサーロが押しこんで同点!これで少しわからなくなってきた。これで勢いが出てきたバイエルンはファールすれすれの猛烈なプレッシングでチェルシーの反撃の芽を摘みながら、次の点を狙いまたも猛攻、リザラズのクロスがゴールに飛んでバーに当たり、CKからのルッシオのヘッドもゴールラインでグジョンセンがカバー。なかなか次の点が取りきれない。
そういう状態になると落とし穴があるのが世の常、ジョー・コールのクロスからドログバが空中遊泳、完全に空中では誰も対処出来ずにクリーンなヘッドが決まり2-2(トータルで3-6)これで勝負が決まった。この後、バイエルンは意地を見せてゲレーロ、ショルとロスタイムに連続してゴールを奪うものの、一点が足りずタイムアップ。トータルスコア5-6でバイエルンがトーナメントを去ることになりました。

まあ凄い試合、チェルシーも名勝負をしてくれますね。正直ハーフタイムで相当ふらふらしていたので、かなりやばかったのですが、それを吹き飛ばすバイエルンの意地と熱気。オリンピアシュタディオンも負けた(試合としては勝ちなんだけど)とはいえ、こんな最後なら言うことないでしょう。それくらいバイエルンは頑張ったのかなぁと。

それにしてもバイエルンは運がなかった。まあ打たしてしまったと言ったらそれまでだけど、1stLegはジョー・コールのシュートが、2ndLegではランパードのシュートがどちらもシュートブロックに入ったルッシオに当たってカーンの逆を突く形で先制点を献上してしまうとは夢にも思わなかったでしょう。事実この二つのゴールがなかったらバイエルンは上に進めていたかも知れなかったわけで、そう考えると不運といえるのかも知れませんね。

でもマガトが来て確実にバイエルンは変わったというのは改めて感じました。プレスの連動と攻撃がリンクする形はシュツットガルトに重厚感を与えたような印象を受けました。そりゃそうだ、それだけの質のプレーヤーがやっているのだから。来期はラームも帰ってくるだろうし、よりアグレッシブなバイエルンになってきそう。新しいスタジアムと共にまた来年の楽しみが一つ増えますね。

チェルシーは難しいゲームだったと思いますが、やはりこのチームが誇る二つの大きな得点パターンでゴールを取ったと言うことに彼らの強さを感じました。ランパードのミドルは何かを起こすし、ドログバの高さは今日の試合も大きな仕事をした。止められない武器と言ったらいいのかも知れないけど、こう言うのを持つチームは強いと言うことを改めて思い知らされました。もちろんそれを引き出す他の選手達の技術力の高さも素晴らしいし、何よりも精度が高いから何気ないプレーが決定機に結びつくなんて言うのは脅威以外の何者でもないですね。最後はバイエルンの執念に飲まれてしまいましたが、あれはモウリーニョ不在の痛いところが最後に出たのかなと。次々と相手に対して脅威となる駒を下げて、相手に対しての抑止力を軽減させてしまい、相手の捨て身を許してしまった格好でしょうか。まあこれもモウリーニョが戻ってくれば改善されるでしょう。これで彼らは主役に躍り出た。

Apr 13/Juventus 0(1-2)0 Liverpool @Stadio Delle Alpi

と言うことでご覧の通り、ユーヴェはリバプールが築く堅陣を崩すことは出来ませんでした。ユーヴェの敗北は間違いなく自分たちのふがいなさから来るモノといっても良いのかも知れません。それくらいこの試合のユーヴェはいつもの落ち着きやプレーにおける安定という部分を著しく失っていて、非常にミスが多く、自ら崩れていったといっても過言ではありません。守備に置いてはバロシュとルイス・ガルシアに対して常に裏を狙われ仕掛けられとドタバタした守備をしてしまい、ボールを持ってもプレスに対してドタバタしてビルドアップの部分でミスが多発など、本当に不安定。そのためか相手のプレスを怖れて結局無作為なロングボールを飛ばして相手にボールを返してしまうなど明らかに繋ぐ意識が低くなってしまった。普段も長いボールは多いチームですが、精度が非常に悪く、リバプールのCDF(キャラガーとヒーピア)も高いので、いくらズラタンといえど早々勝てず、そこで起点が出来ないと攻撃に置いてアタックエリアに入っていけない。左サイドにボールがある時はそれなりに繋いでいましたが、かなり相手の抵抗が厳しく早々形になるという雰囲気も作れませんでした。ザンブロッタのアグレッシブなドリブルも、デル・ピエーロの技術も、ネドベドの機動性もうまく連動せず、かなり閉塞感を伴っていたとなっては本当に出詰まり・・・。もちろんそれなりに決定機は作りましたが(ズラタンのボレーや飛び込み、カモのFKからカンナバーロなど)それも数えるほど、そこを決める運は今日のユーヴェにはなかったのかなぁと。結局ドタバタしていた雰囲気を最後まで納めることは出来ず、焦りの中でもがいて、相手に丸め込まれて自分たちが沈黙して負けるという、いつもならこういう形でユーヴェが勝つのに逆に自分たちがそうなってしまったのは皮肉のような感じでした。
リバプールがDF+MFの2層の組織だったライン(ものすごいベニテスらしい守り方でしたね、最後はラインが深くなってたけど)でオフサイドトラップから激しく当たりながらカバーをきっちり施すなど集中を切らさずに最後まで守りきったという見方も出来ますよね。ジェラードという大黒柱をの欠場を乗り越えてのこの勝利は非常に大きい価値がありますよね(決勝トーナメント1回戦の1stLegもそうだったけど)勝因はベニテスメソッドと継続させる集中力。
リバプールにとっては相手をラインの網に掛けて、相手が飛びだすことに対して恐怖感を与えてダイナミズムが消したのは本当に楽にゲームを進めれた一つの要因だったのかなと。それとバロシュとルイス・ガルシアに預けてアグレッシブに仕掛けさせる事で、前への脅威を保つことに関してもそんなにリスクは掛けずに済むし、それがスピードに対して不安を持つユーヴェディフェンスに対しては思いの外効果的でした。この二つの狙いが見事にはまって相手のリズムを根底から崩し、ユーヴェの攻撃の脅威も減らせたと言うことになったのかなぁと。ベニテスズバリ!と言うことですね、あぁ、今のバレンシアを思うと悩ましくてたまらない。

正直こういうゲーム運びをしなければならなかったのはユーヴェの方で、僕もユーヴェがこういう試合をしていって、リバポが自滅するのを促して、そこをあざとく突いてきっちり勝ってくれると思ってました。しかし、ここのところの不安定さを考えてもそこまでの力強さはなかったということなんだろうし、信頼していたDFがリバプールのアタッカー達に穴だらけにされたことでチームの屋台骨が揺らいでしまったことで最大の強みでもあった嫌らしいぐらいのゲーム運びさえ自ら手放しては、いくらリバポも安定していないとはいえ勝てる相手ではなかったのかなぁと。もちろん勝つチャンスはあったし、1stLegの出来としては悪いモノではなかったとは思うけど、チーム自体がドタバタすると言うユーヴェらしからぬゲームをしてしまったことは言い逃れ出来ない部分。もちろん今のチームも悪いチームではないですが、先制されると苦しいというのは正直あった。レアル戦は何とかひっくり返せたけど、あれは相手が不安定で余り明確な戦いをされなかっただけで、今回はきっちりと相手が対策を立ててきて、見事に丸め込まれてしまった。不確定要素が大きすぎるビルドアップの部分と中盤に足りないイマジネーション、そしてもう少しリスクを冒してでも相手を崩せるチームにしていかなければなかなかヨーロッパの舞台では勝てないのかなぁと思いました。とにかくカペッロまで呼んでスクデットも獲れなかったらさすがに不味いので、ここから立て直して何とかタイトル獲れ!

リバポはこれでチェルシーとのイングランド決戦になりましたね。全然勝ててないみたいですが、とにかくイイ試合してね。応援するよ、せっかくだから。ベニテスもいるし。

Apr 12/Inter 0(0-3)1 AC Milan @Stadio Giuseppe Meazza
Milan:30'Shevchenko

ミラノ・ダービーは前半30分で終わりました。シェフチェンコが一瞬のインテルDFの怠慢(ヴェロンorファヴァッリがいかなきゃいけないところでアプローチせず、フリーに)を見逃さずに強烈な左足を振り抜き、ものすごい軌道を描いてゴールに突き刺した。まさに「エースの仕事」。後はミランらしいのらりくらりとしたボール回しからの急なペースチェンジ。急のカカと緩のピルロと言った感じでセンターラインが非常に良かった。カカの果敢な突破(だじゃれじゃないよ!)とピルロが相手をいなしながら周りとパスを交換し、急所でえぐるようなスペースへのボールとインテルは一番機能させてはいけない所をまたも止めきれなかった。ミランは基本的にはカウンターでゴールを獲るチーム(カカの突破をアクセントに3人ぐらいで取ってしまう)だと思うけど、遅効でも十分ゴールの出来るチームなのが凄いところなのかも知れない。それ一辺倒になることがないから、よりカウンターも活きるし、本当にチーム全体がそれを理解してそのリズムに合わせてプレーする。本当に久しぶりのビッグイヤーが現実味を帯びてきたのかなぁと。

この日のインテルは左にキリ、右にはファン・デル・メイデを前に張って、アドリアーノをCFWにする形で勝負に出た。中盤のザネッティ、カンビアッソが走り回って何とかボールを奪い、繋ぎ、ヴェロンが攻撃にアクセントを付けると言う形を狙っていたけど、肝心要のアドリアーノがスタムとネスタのCBコンビを出し抜くことは出来ず、挙げ句の果てに怪我再発。マンチーニも後半に修正したばかりの時に(C.ザネッティ→ミハイロビッチ、キリ→クルスという二枚替えで3バックに変更し、J.サネッティを前に出し、前線に厚みを出した)アドリアーノの負傷はゲームプランには全くなかった交代だっただけに不運だった。代わりに入ったマルティンスはネスタやスタムとは違う特徴を持っていたのでそれなりに機能したけど。
結局バイタルエリアをきっちりケアされた結果、ハンドボールのように半円をなぞるような形でしか攻撃出来ず、フィニッシュに置いてもエリア内でのシュートが出来るようなチャンスを作れず。ミドルは凄い良いのが飛ぶけどジダもイイキーパーですし、ゴールに結びつけることは出来なかった。バイタルエリアで何とかと言うことなんだろうけど、本当に隙がなかった・・・・。

であの愚行。後半30分頃、CKからカンビアッソが鋭いボールに対して食らいついてヘッドで押し込み、同点ゴール!ってシーンの中で、途中で入ったクルスがジダに対して(ルール的には意図的にということになるのかな?)ブロックしたと言うことでのキーパーチャージを主審のマルクス・メルクがファールを取って、ゴールは取り消し。そこで鬱積したインテルサポーターのストレスが爆発。まあ全然勝ててないのに、この大舞台でもミランに丸め込まれて、ゴールまで取り消されたら爆発しない方がおかしい状態だったのかも知れない。水の入ったペットボトルやら発煙筒がガンガン投げ込まれ、サネッティが片づけたりしてたけど、サポの怒りは収まらず、一応試合を再開させる手はずは整えたけど、発煙筒がジダを直撃!これでおしまい。相変わらずスタイルが違うとはいえ、やりすぎ。サンシーロの芝が燃えちゃうし、ジダは怪我しちゃうし、せっかくゲームとしてインテルは結構頑張ってたのに、台無し。まあ結局サスペンデットで試合は成立、1-0でミランの勝ち、トータルでは3-0でした。それにしても後味悪すぎ。又イタリアのイメージ悪くなる。

Apr 13/PSV 1(2-2)1(PK4-2) Olympique Lyon @Philips Stadion
PSV:50'Alex Lyon:10'Wiltord

きっとユーヴェ-リバポを見てた人は、終わった後すぐにこっちの試合にすぐにスイッチしたでしょうね(笑)僕もそのくちで延長戦だけ見れました。でも延長戦だけでも燃えました。面白かった。正直鬱積したモノが僕にもあったので延長戦にありがちなガス欠同士の試合には全くならずにアグレッシブだった。特にサカマガでインタビューが乗っていた朴智星は本当に凄かった。この舞台で物怖じするどころかチームの攻撃の核として、とんでもない運動量でパスレシーブを怠らず、スペースを狙い、自分の奪われたボールを自陣不覚まで追い回して取り返すなど、ホントに延長戦?と見まがうほどの活動量。そしてファーストタッチの際のアイデアと空間察知、そして柔らかいタッチで相手を翻弄してと本当に凄かった。この選手がJにいたんだなぁと思うと、関心と共に悔しくなるぐらいのプレーでした。もちろんPSVと言うチームの一番の持ち味はコク、ファン・ボメル、フォーゲルのアクティブなMFとDFで築く固い守備ブロック、そしてそこからの鋭いカウンターだと思うけど、そこにアクセントを付ける存在としてウインガーと言う枠に囚われずに自由に動き回る朴の存在は相手にとっては凄い嫌な存在だったのかなぁと。もちろんそこにコクやファン・ボメルも来るし、凄いアクティブでしたね。もちろんリヨンもアウェイながらチャンスを作っていたし、ニウマールも頑張ってたけど、勢い的にはやはりPSVだった。そしてPK戦はそのフィリップスの雰囲気に乗ったゴメスがエシアン、アビダルのキックを読み切ってセーブ、勝利に値する試合をしたのではないかと推測出来るような試合でした。

正直上でリヨンを見たかったし、リヨンの爆発的な攻撃がミランの攻撃をどれくらい脅かすのかは楽しみだったけど、PSVは良く戦ったのだからしょうがないかなぁと。ヒディングも嬉しそうだったし。とにかくこれでもう一方の準決勝はミラン-PSVになったわけで、PSVと同じような巧みなチームの系譜の最高峰にあるミランに対して、どのような試合にするのかは楽しみかも。と言うことで

UEFA ChampionsLeague 2005 Semi Final
Chelsea vs Liverpool/AC Milan vs PSV Eindhoven

です。まあここまで上がってきたチームだし、本命二つとアウトサイダー(失礼)二つと言う対戦は結構楽しみかなぁと。ここまで来たらさすがに勢いというモノもあるだろうし、ここまで安定して力を示してきた二つの本命がどのように戦うのかというのを楽しみに見たいと思います。2週間後が楽しみですね。でももう終わりも近いし寂しいですな・・・・。とにかくイイ試合を見せて欲しいですね。と言うことで今日はここまでです。

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