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April 04, 2005

Jリーグあれこれ。

えーと、今日は3節を終わった時点でのJリーグを見た感想なんかを徒然と。まあ色々とありますし、まだまだこれからと言えばこれからなのですが、ちょっと色々と見えてきたというか、気になることが多すぎるので。個人ではまだ生で3試合(Fマリvsジュビロ、Fマリvsアルビ、ナビスコヴェルディvsフロンターレ)しか見れてないので偉そうなことは言えませんが、テレビでは結構見ていたつもりなので。ではスタート。

・優勝候補達の憂鬱
僕が個人的に思っていた優勝候補達、レッズ、ジュビロなどが苦しんでいます。序盤で始まったばかりで色々と騒ぎ出すつもりはないですし、地力はあるだけにこれから先、順位を上げてくると思いますが、非常に難しい課題を抱えているのかなと。
ではまずレッズ。現在2敗1分けと本当にスタートで躓いてしまったかなという出足です。チームの趨勢を握るエースアタッカーのエメルソンのフィジカルフィットネスが上がってくればすぐに結果は出るだろうなと思っていましたが、どうやら問題はそれだけではないようです。それはご乱心のバックラインがゲームを壊してしまい、普通に戦うことさえ許してくれないから。アルパイは大人しくなったと思ったら、挑発に乗って手を出しレッドカードで開幕戦を壊し、数的不利を演出。第3節、開始早々のイエローカードに激昂したアルパイがペットボトルを蹴り出すと審判への侮辱行為で立て続けに2枚目のカードを貰ってしまいまたもやゲームプランを壊してしまうと、ネネもバックチャージで一発退場(これはいかんせん厳しすぎる)審判をナーバスにさせてしまうことも含めて、いかんせん審判との相性と心証が悪すぎる。これも身から出た錆と言ってもしょうがないのですが、審判がむかつくと言ってもそれで文句を言うことで得するモノは誰もいない。その辺を考えると、選手達のメンタルタフネスという部分ではまだまだ青いのかも知れませんね。今まで勢いで上り詰めてきたチームなだけにそういう部分での熟成の必要性というを感じる事がなかったのかも知れませんが、これからは相手の警戒も厳しくなる中でイライラさせられるようなシーンも出てくるはず。そういう展開の中で、もっと大人なチームになっていく必要があるのかなと。もちろんゲームの面でもアタッカーに頼る部分が大きく、そこでリズムが掴めないとチーム全体が機能不全に陥ってしまい、集中力が切れて失点をしてしまったりとここでも精神的成熟が求められています。
勢いだけの勝ちは本当の実力ではない。でも地力はあるだけにその力を普通に出せる事をしていくか、ブッフバルト監督の心理的マネージメントが問われるのかも知れませんね。アルパイを解雇することでは本質的な解決にはならないと思う。
でジュビロ。山本監督就任からは結構な時間も立ち、そして移籍してきた選手を加え、大きな戦力強化で非常に注目が集まったシーズンでしたが、山本監督が標榜する形がチームではなかなか表現出来ず、チームとしても何をしたいのか暗中模索でなかなか結果が残せない。売りでもあった攻撃における流動性もフリーランニングもスペースメイクもなくなってしまい、悪いときの日本代表の時のような閉塞感を伴う攻撃に終始し、良いときのジュビロの姿は現状ではほとんど見えない状態です。もちろん山本監督の頭の中にはサイドを突破してクロスから崔龍洙やグラウの決定力を活かすというのがあると思うのですが、彼はリスクを嫌っている部分もあるのか、人数を掛けずに西であり村井に独力突破を求めている部分も見える。しかし、そこで抜けないとなかなか決定機には結びつかず、かといっていつも抜けるかと言ったらそこまでの絶対的な個の力はないのでなかなか難しい。エスパ戦でも中盤での自由をアグレッシブなDFに奪われ、サイドから突破口も開けず苦労しましたが、ゴールを獲ったシーンで出た菊池がオリジナルポジションを離れてリスクチャレンジをした事で生まれたゴールのプレーは今のジュビロにとって足りないモノを見せたシーンだったのかなと。彼が前に出て行くことで逆襲を含めてチームはリスクを背負うことになる、しかしオリジナルポジションのまま、攻撃をしているだけではそうそう相手は崩せないし、相手も脅威を感じない。その中でバランスを重視しながらもどこまでリスクを冒せるか、その辺が今のジュビロには足りない部分なのかも知れませんね。ポゼッションに置いてパス回しのリズムが出てくればとも思いますが、ボールを受ける動きがあれだけあったジュビロがあれだけ意味のないパス回しに終始しサイドに開くだけのパス回しをしていることを考えたら、事の重大さは出ている気がするのかなと。DFにおける不安点はある程度修正されつつある気もするけど、リトリートし人を揃えれば守れるのは当たり前。カウンターを沢山強いられていることを考えれば、根本的な問題解決にはなっていない。山本監督の施術がうまくいっているのか、順調に進んでいるのかよくわからない。それが一番不安なことなのかも知れませんね。

両チームとも非常に力があるチームだとは思うのですが、不安要素を解決し切れておらず、現状では力でねじ伏せると言うこと以外に結果を引き寄せることは難しいのかも知れません。しかし、それを解決出来れば何かが開けてくるのかも知れませんね。この連戦の中でどのような修正をして、どのような部分が変わっていくのか、その辺を見所にするのも面白いかも知れませんね。

・昇格2チーム、明と暗。
苦戦を強いられると思われたアルディージャが未だ無敗、逆に抜群の攻撃力で上位も狙えると目されたフロンターレが、1敗2分けと久しぶりのJ1の舞台で苦戦を強いられており、戦前の予想とは真逆の展開になっています。両チームともJ1との力の差を感じさせない逞しい戦い方が出来ていることは間違いないですが、違ったのはチームの覚悟と集中力、そしてチームの熟成度なのかも知れませんね。アルディージャはJ2でもそんなに差を付けて勝ってきたわけではないので、一点の大切さを非常に良く感じて、自分たちの出来ること、やらなければならないことと言うのがチームとしてきっちりと浸透している。だからこそ、大差を付けれなくても勝ち点を確保し、現在は3位という思いもよらぬ成績を残している。しかしフロンターレは非常に勢いのある攻撃で相手を飲み込むような破壊力でJ2を席巻して勝ち上がってきたチームで、ある程度J1の舞台でもアドバンテージをゲームの中で握って追いつめるようなシーンも見せている。しかしゲームを殺して勝ち点を確定させることがなかなか出来ずに、終盤でひっくり返されてしまう展開が続き苦しい状態です。自分たちのスタイルを貫いていきたいと言う話を関塚監督が続けていましたが、さすがに浦和戦から4戦連続で(ナビスコ含む)今回のような事になってしまうと、チームとしてもこれを看過するわけにはいかなくなったでしょう。彼らにとっては自分たちのスタイルをある程度崩してもでもと言う発想は、J2チャンピオンとしての自信とプライドの部分で崩しがたい部分もあったのでしょうが、チームとして現実性が足りなかった。これからはもっとリード時における時間の使い方や、勝ち点を確保するためにしなければいけない事というのをより徹底させることにもなると思うので、こういうドラマティックな劇場は減るのかも知れません。しかしペースをコントロール出来ないことが一番大きな問題のかも知れません。90分間あのようなハイペースでプレーを継続することは不可能なだけに、勢いが衰えてどうしても運動量ががくっと落ちてしまい、その間に相手にペースを明け渡し集中力を保つことが出来ずに失点を重ねてしまう。どこかにボールを落ち着かせるポイントを作ったり、何とか展開を読みながらゲームを進めていく様な存在が必要になると思うのですが、チームが若いのか現状ではそのパワーは全て前に進むことに使われてしまって、そういうところには気が向かないのが原因なのかも知れませんね。経験という言葉に全てが集約してしまうのかも知れませんが、チームとしてどう消化し、どうしていくのかと言うのに非常に気になるところです。難しいタスクですが、これが出来ればもっとチームは勝てる可能性が高まるのかなと言うのは周囲の事実。本当に素晴らしい力を秘めているだけに、このような単純というか稚拙な部分で勝ち点を失ってしまうのは実につまらないと思うので。もう書かないようにしたいですね。現状ではこの小さな部分が明と暗となって分かれてしまったのかも知れませんね。ただまだ3節。これからが真価を問われるのかも知れませんね。それは大宮にも言えること。

・ジャッジの質、彼らの考え。
まあ言うまでもないですが、相変わらず喧噪を巻き起こすジャッジ問題が続いています。開幕節の伝説のハンドゴール、トリニータvsレッズの血も涙もないレフェリングによるゲーム崩壊。他にもシビアなのか甘いのかジャッジの基準が全く見えないレフェリングでピッチの中でも混乱を巻き起こしています。考えてみたら数年前に始まったSR(スペシャルレフェリー)制度により任命されたSRは徐々に増えているのですが、問題は余計ややこしくなりつつあるというのが印象です。審判の走行距離としては、10年前と20%向上しているはずなのに、彼らは相変わらずおかしなジャッジを繰り返す。何が原因なのかと言ったら見ている角度なのか、それとも距離なのか原因はわからないですが、審判によって基準が大きく違うことも含めて技術的な問題には疑問視せざるを得ない。そして誤審をしてクラブが質問状を送っても、Jが総力を上げて彼らを守るので、彼らは不可侵な神の領域でジャッジしている状態では技術の向上は望めない。本当なら同じルールブックの元でやっているのに、これだけ差が出るのは何なのか。それは彼らがそのルールに対しての講釈が違うからかも知れない。そしてJが語る嘘くさいお題目「子供に見せれる」とか「フェアプレー精神」とかも彼らには強く頭の中に刷り込まれて厳しく見る傾向になりすぎているのかも知れない。もちろんJのお題目も間違ってはいないし、ルールという元でやっていることも間違ったことではない。でもサッカーというスポーツに置いてはルールの下だけにやることが必ずしも素晴らしい訳ではないのは誰もが知っていることだ。ゲームの流れを読み、必要な時だけに笛を吹く。サッカーに置いてはレフェリーはゲームをよどみなく進める助けをしていく存在なのだ。しかしJのレフェリーはサッカーの審判というよりアメリカンフットボールの審判のようだ。しかも「チャレンジ」は認められない。本当に不可侵の神というはあながち間違ってはいないのかも。人間だから間違うことは仕方ないと思う、ではどうしたらいいか、彼らの考えが変わることが望ましい。一番やっかいなのは彼らの審判としての考え方だと自分は思う。
彼らは選手に「威厳」を誇示する、しかし選手は確実に「不信感」を抱きながらプレーすることが多い。もうこの時点でおかしいのだ。威厳は信頼により得られるモノ、最初からそれを振り回している事がおかしい。ゲームを円滑に進め、円滑にゲームを進めていくことで選手から信頼を受ける。彼らはまずゲームを円滑に進める手伝いをしてからこそ、威厳を得て、それを誇示するべきなのだと思う。そういうことを理解しない限り変わらないと思う。そんなあなた達にこんな言葉を送りたい。

「最高の審判とは、困難でも勇気を持って必要不可欠な判定を下せる人だと思います。その微妙な状況下で勇気ある公正な判定を持って評価されるべきですね。ただ、主審が試合の流れを作り出してはいけません。それは我々の仕事ではなく、試合の主役も我々ではない。主審の仕事とは、選手達がスタジアムとテレビの前にいる観客達に最高のショーを見せる手伝いをすることです。それは、公平な試合運びと極力少ないファウルを持って成り立ちます。私の義務はファウルを少なくすることだけです。」
By Pierluigi Collina

と言うことで非常に機嫌が悪いので、悪口ばっか書きました、嘘です。そうではなく、今の日本の中の大半を占める「イイサッカー」観の中で非常に評価の高いレッズやフロンターレのようなイケイケのチームには隠された課題があったり、その上に何かを必要であるというのを表している部分があるのかなと。で逆につまらないサッカーと評されるチームには彼らの持っていない部分があったりもする訳で。サッカーの心理というのがあるのかなと最近のJを見て思いました。だからこそこれからはその勢いだけでなく、そこに隠された課題というのを何とか解決して大人のチームになって欲しいなと。
でもちろんゲームをコントロールするチームはまた勢いに飲まれることを怖れるし、そういう部分では逆に経験あるチームが勢いに飲まれるという部分でジュビロが身をもって見せてくれているわけで。ジュビロは過渡期にあるのでこういうチームがこの先どうなるのかという部分では本当に興味深いです。今日は今年のJは非常に様々な見所というのがあるよと言うのが言いたかったのです(まわりくどいっすね)もちろん本当なら新戦力評価とかもやりたかったし、ネガティブ全開にする気は更々なかったんですが、とりあえずそんな日もあると言うことで許してください。とにかく今年もこれからが本番と言うことですね。と言うことで今日はこれまでです。

てゆうかレッズとかガンバは中盤まで大人しくしてくれる方がいいです。こっちは大変ですし。

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