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March 31, 2005

天使の力@WC Asian Final.Q vsバーレーン

とにかく良かった、本当に。あのままスコアレスで終わってたら、高原&師匠を叩いて叩いて叩きまくろうと試合中に思ってたのですが、あのゴールで勝ちをさらえたことは良かったかなぁと。そしてバーレーンの主力がまた次々とカードをおみやげに帰ってくれることも。とにかく埼玉スタジアムの天使に感謝ですね。内容も個人的にはある程度納得の出来でしたし(FW以外)

WC Germany 2005 Asian Final Qualify GroupB
Japan 1-0 Bahrain @ Saitama Stadium 2002
Japan:72'OG(M.Salmeen)

日本スタメン:GK楢崎正剛(グラ)、DF田中誠(ジュビロ)、宮本恒靖(ガンバ)、中澤佑二(Fマリノス)、MF福西崇史(ジュビロ)、中田英寿(フィオレンティーナ)、加地亮(FC東京)、三都主アレサンドロ(レッズ)、中村俊輔(レッジーナ/→90'+2'稲本潤一(カーディフ))FW高原直泰(HSV)、鈴木隆行(鹿島/→69'玉田圭司(レイソル))

バーレーンスタメン:GK A.ハサン、DFフセイン、マルズーキ、サイド・モハメド、ババ、サルマン・イサ、MFアルドサリ、M.フバイル(→65'ナセル)、フセイン・サルマン(→60'A.タレブ)、サルミーン、FWフセイン・アリ

と言うことで試合展開は簡単に。緊張感漂う中で始まったこのゲーム、相手が序盤からかなりラインを低く設定してカウンターを狙ってきたこともあり、日本は基本的にポゼッションを握る。懸念されていたバーレーンのシンプルのカウンターには非常に慎重にゲームを進めた上で、バランス良くポジショニングを取りながうまく囲む形がうまくいき、カウンターの起点の芽をほぼ完璧に摘むことが出来ていた。しかし、肝心の崩しには閉塞感を伴い、序盤はリスクも計算しながらラインの裏を長いボールでラインの裏を狙うモノのイマイチ、その後繋いで崩そうと思うモノのポストに受けた選手の判断も遅くそして悪く、またフリーランニングなどもなかなか出ずボールを「持たされていた」ような感じはあった。ようやく20分頃に俊輔が高原とのスイッチからミドルレンジからのシュートを打ったことで少しずつ攻撃にリズムが出て、またバーレーンのファールの多さも伴ってセットプレーでのチャンスが連続して訪れる。しかし、バーレーンの高いDF陣に阻まれて決定機は出来ず、俊輔のキックと中の動きもなかなかリンクしない状態でゴールは奪えない。結局前半は0-0のまま、緊張感を連れ添って終わる。

後半、非常に出来の悪かった2トップに変更があるかと思われたモノのそのままの布陣でスタート。しかし、意識が変わったのか非常に積極的にワイドアタッカーが前に出る形が日本にリズムを与える。開始直後の俊輔のロングパスをアレックスが粘ってマイボールとしてクロスボールを入れるなど、ようやくエンジンが掛かり始めたかなぁと言う感じが出ると、左サイドを主にアレックスの存在が大きくなり始める。俊輔とのコンビネーションやドリブルでの局面打開など本来の彼らしいアタッカーとして危険なシーンを作ると、左だけでなく加地も最近つかみ始めている攻撃的なキャラクターを出し始めてフリーランニングも出始めたし、ドリブルでのサイド突破等でチャンスを出し始める。チームのリズムが良くなったこともあってFW陣もようやくずるずる下がってボールを受けるだけでなく、ペナ付近で危険な匂いを放ち始める。鈴木隆行の切り返しからの左足シュートがGKのファンブルを招き高原が詰めるモノの決めきれない。その後もアレックスのタイミングをずらしたクロスボールから鈴木が飛び込むなどもあるがなかなか取りきれず、本当に苛立ちが募る展開。ジーコはようやく重い腰を上げて鈴木に変えて玉ちゃんを投入。玉ちゃんは非常に積極的に姿勢がFKをもたらし、ようやく得点が動く。右より少し距離のあるFKから俊輔のキックはアイソレーション(合わせる選手以外は逆に走り、一部分を1vs1にするバスケ戦術)のような形で中澤が相手に競り勝ってボールを落とすと、そこから混戦となり相手がエンドラインに逃げようとしたところで中澤がプレッシャーを掛けると、クリアしようとしたサルミーンは焦ったのかコントロールミスし、彼のクリアがそのままゴールに吸い込まれた。非常にラッキーとしか言いようがないのですが、とにもかくにも先制点で前に出る。その後、このままでいいのか、それとも追加点を狙うのか曖昧な部分はあったモノの勢いのままゴールを狙うが、バーレーンもやらせない。2トップの絡みもようやく玉ちゃんの積極的な裏を狙う姿勢もあってクロスするような動きもあったモノの決めきれず。その後、バーレーンもビハインドを負ったことで前に出てきて、また日本の選手達の疲労も相まって最後は押し込まれるが、何とか凌ぎきって待望の勝ち点3を得ることが出来ました。

まあ攻撃における閉塞感は相変わらずなのですが、守備に関してはほぼ完璧な危機管理できっちりと相手のカウンターの芽を摘み取り、また積極的なディフェンスがある程度うまくいって、DFラインも終盤押し込まれたシーンを除けば余り低くならずに後ろからの押し上げというのも合格点を与えられる出来だったのかなぁと。中盤に置いてもイラン戦が嘘のように高い守備意識と切り替えの速さで失った後の危機管理能力を見せ、また一人一人がきっちりと玉際でも身体を張った事もあって、中盤で主導権を譲る様なシーンはありませんでした。本当に整備されない中でフォアチェックを機能させるのは難しいですが、選手達がボールに対して執着心を持ち、良く追ったし戦ったというのは評価して上げたいなぁと。それだけに前半の攻撃におけるフリーランニングの少なさとFWのずるずる下がって裁きも遅い意味のないポストワーク、サイドの自重、そしてシュートへの意識の低さは残念でした。

個人的な感想としては、やはり結果を求めていく部分でヒデと福西のバランスはある程度正当なモノだったのかなぁと。相手の得意としているカウンターに対しては警戒を解く訳にはいかないですし、そのためにある程度慎重にゲームに入り、ある程度掴めたところで自分たちの良さが出すというのは悪くなかったのかなぁと。ヒデの機動性と危機察知能力に頼る部分は非常に大きかったと思いますが、福西は良く自重していたし、こう言うときはある程度役割分担がはっきりしていてうまく回ったのかなぁと。もちろんもっと出来るはずというのはありますが、俊輔が引っ張ってヒデが中に入り込んだりとある程度今までの形というのは出ていたと思いますし、前で蓋になるような動きに終始したFW達の働きぶりが改善されれば、もう少し流動性は上がると思いますし、もう少し変化の付いた攻撃も見られるようになるのではないでしょうか。ここをスタートラインにスタンダードになっていけばとも思います。ヒデかシンジかというのはわかりませんが、サイドにおける崩しなどはある程度形が出来てきているし、後はイメージの共有ともっと明確な攻撃における「型」が出来ればもう少し良くなるのかなぁと。厳しく見れば、これがスタンダードに戦ってくる相手に対しても同じように主導権を握りながらリスクをコントロールしていくようなサッカーを出来るのかを筆頭に、スペースメイクや複数人が絡むような狙いのある動きによる連動した攻撃のなさ、ポストワークにおける技術とイメージの貧困さと、バイタルエリアでの動き方、意識の改善などなど個における部分もありますが、まあそこまでを求めるのは「急造」チームにとってはきついのかも知れませんね(まあ2.5年も経っているチームとして考えたらやって欲しいのですけど)

では個人評。
楢崎正剛→基本的にはプレー機会はなし。しかし終盤の落ち着いたゴールキーピングには救われた。なかなかプレーのリズムが掴みにくい試合でも経験を生かした。多少DF陣とのコミュニケーションに不安な部分が一つ。十分なアピールとなったかはわからないけど。

田中誠→今まででは出て行ったときでも自重するような形に。しかし落ち着いた対応はきっちりと。周りとの呼吸もきっちりと合わせてオフサイドを取ったりとこの辺は経験か。後はビルドアップ。

宮本恒靖→きっちりとDFラインを中盤と連動させて、イイリズムを自ら崩すような存在をしなかったのは良かったのでは?これを毎回続けて欲しい。セットでは身長はないもののタイミングの良さとセンスの良さを発揮していただけに惜しかった。

中澤佑二→一度危険なストップのシーンはあったモノの普段道理の強さを発揮。マリ的な前に出ての積極的なアプローチで攻撃に繋げようという意識も高く、今日はファール少なくきっちり完封。セットのシーンでもやはり一番危険な存在になり、決勝点の起点&オウンゴールを導いたアプローチと大きな存在感。

福西崇史→多少バイタルエリアをお留守にするシーンもあったが、ヒデと良くコミュニケーションを取っていたシーンも見えたし、よく我慢して中盤の守備ブロックを保った。直接的に手を下すようなシーンでは対人能力の強さも発揮したし、カバーリングも上々。バランス的にはこれを維持したい。

中田英寿→絶大の存在感、攻守における意識の高さと運動量と実効的なプレーで高いクオリティを示して自らの価値を示した。このポジションでの働きはイラン戦と比べても断然こちら。バランスを維持しながら中盤をオーガナイズし、危険なシーンには必ず顔を出して自らインコントリスタとして潰し訳になり、又自らも良く動いてパスレシーバーとして機能しようと意識を見せた。後はこれがペナに入るような意識でフィニッシュに絡むような形が出てくれば、大きな武器となり得る。決定機を演出するようなプレーがあれば、間違いなく今日のMVPだったのかなと。それでも満足。

加地亮→前半は高い守備意識で攻撃に置いては存在感を示せなかったが、後半はエドゥとの特訓の成果かドリブル突破からのクロスや今までも良さを見せていたフリーランニングのタイミングの良さを見せて右サイドで躍動。守備も破綻はほぼなく合格点・・・・と言いたいところだけどこれからの課題となるのはその精度、結構な数を上げたが、もう少し味方に合うシーンを増やしたいし、何よりも型に拘る傾向が見え隠れ。中のタイミングを計り、それを前提にクロスボールの質を上げたい。厳しいかも知れないが、これだけのパフォーマンスを示しているだけにもったいない。

アレックス→攻撃に置いてはクラックとして後半の好ペースの立役者。ドリブル突破、クロスボールの精度とタイミングとバラエティはやはり素晴らしい。前半は加地と同じように守備に重きを置いたプレーに終始したが、それもある程度は容認出来る。俊輔とのコンビは相変わらず波長が合うのかいい形を見せているし、いつもにない粘りある対応で高い位置でマイボールを保持するなど本当に高い貢献度。守備に関しても今日は確実にイイ働き。最後のカードは・・・・。

中村俊輔→多分評価は分かれるところだけど、僕は凄いイイと思った。守備に対して非常に高い意識を示したし(放免されているレッジーナでの働きとの差を見てみましょう)非常に運動量豊富にボールに絡みながら中盤でタメを作り、危険な存在として相手の警戒を引いた。キックの精度は今ひとつという感じもするが(速いキックがもっと多くて良かった、相手は高かったし)、それでも存在するだけで相手の警戒を引けるのは価値の証拠。終盤はガス欠だが、もう少し早く下げても良かった。自らももらったが相手にカードを何枚ももらわせた価値はあまりに大きい。

高原直泰→×。ボールを受けてからのイメージが貧困、コントロールも粗く、球離れも悪い。周りとのコンビネーションがあっておらず、正直ものすごい不満足であのオウンゴールがなかったら戦犯として祭り上げてるところ。はっきり言うけど、引いてボールを受けた後どうしたい?早く裁いてゴールに向かうべきだし、キープすることの価値などない。それに低い位置でボールを持ってお前に何が出来る?ゴール前の匂いのするポジションにいてこそ価値が出る。決定機もモノに出来ず。

鈴木隆行→同じく×。ファールゲットで最低限の価値は示したが、ペナに侵入する回数自体が少なく、ストライカーとしてはイマイチの出来。シュート一本惜しいのがあったけど、ああいうのこそ彼の本来のスタイルだと思う。勝負して勝負して狙って欲しいし、攻撃においてもっと危険な存在となって欲しい。ペナの枠内で仕事をする癖を付けるべき。

玉ちゃん→まだまし、上の二人に比べたら。積極的に狙うようなスタイルは必要だし、今日は危険な存在とまではならなかったが、裏を狙う意識や2トップとしてユニットで動くこと部分は良かったかなぁと。もっと後は数を増やし、またフィニッシュに持って行きたい。以前の積極果敢な玉ちゃんに戻って欲しい所。引いて受けることに拘るな。

稲本潤一→ご苦労。キャップが1増えて良かった。

ジーコ→相変わらずの「超」悪運はまだまだ健在。交代が遅かったりと展開を読む力は発揮されず(最近当たってたからね、攻撃における采配は)高原・鈴木のセレクトなら明らかに高原だったし、スペースメイクが必要だと思ったんで柳沢の方がよかったのでは?俊輔にしても一回マークを追い切れず突っ立ってしまった時点でガス欠を察知して交代させるべきだった。まあ結果が出たから良かったんだろうけど、バーレーン戦シンジが戻ってきたりしてまた難しい判断が迫られる訳で、失敗出来ない戦いは続く。不満。

と言うことでまあ本当に勝って良かったと思うし、チームとしてある程度形が見いだせたのは良かったのかなぁと。ギャンブルに勝った、それが全てだし、選手達のインテリジェンスは褒めて上げたいところです。そして戦ったこと、走ったことには最大限の評価を与えて上げたいです。まあ攻撃面における課題をクリアするのはまた難しいでしょうが、プレッシャーの掛かった中で結果を残したのは簡単なことではないし(相手の抵抗もあったし)、それが全てかなぁと。しかし埼玉には何かが住んでいますね。さしずめ天使と言うところかも知れませんが、今度はこの天使に頼らずに勝利を引き寄せたいですね。アウェイに天使はいないと思いますし(苦笑)ただこれもまた実力です。苦しい戦いで何とか勝ち点3を取るので精一杯ですが、それでもまた前に進むことが重要だと思うので。ちょっと本当に安心しました。なので緩い感じかも知れませんが、とりあえず今日はここまでです。

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