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March 27, 2005

先に進む前に考えるべきこと。

昨日の負けから一晩。楽しみにしているブログを読みにいったり、選手達のコメントやジーコ会見、各紙の新聞の論評や2ちゃんねるの代表板など先ほどまで色々と回っていったのですが、改めて一つの試合で色々な見方があるモノだなぁと考えさせられました。ただ前を向いて次勝てば良いんだ、と言う感じが多いので、皆さん逞しいなぁと思ったりして感心しちゃいました。ただ個人的に問題を放置したまま進んでも、と言う感じがするので今日はそんなことをつらつらと。*ネガティブ全開です、逃げて~逃げて~。

・理想を追うのか、現実的に戦うのか。
難しい部分ですが、こういうリアルマッチの中でヒデが帰ってきた、俊輔と共存させたい、元々の理想は4バック、でも3バックはある程度熟成が進んでる、でもヒデを使いたい、じゃあここはギャンブル、4バックで行こうという判断に関してはもう仕方ないと思う。ジーコの中で「中田英寿」というプライオリティは今までの継続性より上だったのだから。理屈じゃない。ただ、何で戦い方まで変貌させてしまったのかというのは本当に疑問。フォアチェックが悪いとは言わないし、それも機能すれば大きな武器となる。でもそこまで戦術的に徹底されている訳ではないし、意思統一の部分で不安があるにもかかわらず、ヒデを入れたことを理由にこういう変更までする必要があったのかというのが本当に疑問に思った。試合が終わってからもずっと。試合序盤、FWからDFまである程度連動して前への意識がある程度浸透して、狭く囲んでボールを奪い、そこからショートカウンターでチャンスを作ったりしたけど、段々ホームの勢いもあってイランが前に出てきたときに切り替えきれず、中盤とDFラインの距離は開き始めた。それでも前はまだフォアチェックで行こうとする。そこでチームにギャップは生まれた。バイタルエリアが大きく空き、相手のカウンターに対してボランチが後追いしなければならないような状況が頻発し始めてしまう。正直左サイドは四面楚歌の状態でマハダビキア・キャビ、そして左に流れてくるカリミに対して対応し切れていない状態で、明らかにアップアップの状態だった(大体俊輔を守備に奔走させるぐらいなら使わなきゃイイ)そこで助け船が必要なんだけど、そこにカバーに行くことによって中が空く(当たり前なんだけど)底をスライドで何とかしようという考えなんだろうけど、本当ならそこを埋めるのはボランチのはず。でもそれが出来ないからスライドに対しても躊躇が出るし、思い切ったカバーリングやサポートというのがうまく出なかった。正直元々引いちゃっても良かったと思うし、そこで迎撃するような形でカウンター、特に左は警戒が強かったので右から。それで一人抜いちゃえば、相手はラインが低かったからかなり大きなスペースが広がっていた。リスクマネジメントの部分を考えても、整合性はまだこっちの方があった気がする。整合性がなくリスクマネジメント的に大きなリスクを背負うような戦い方を選択する事は間違いだったと言わざるを得ない。単に前から追った方が良いんだ的な思想は正直どうなのかなとこの試合ほど思わされた試合はなかったです。
この試合の後にサウジvs韓国がありましたが、本当にそれを強烈に意識させられました。非常に厳しく玉際を行っているサウジの迫力に韓国が押し切られた感じでしたが、4バックのバランスとしてはあくまでもまずは守備ブロックを整えて(バイタルエリアを消すような形)、そこでゾーンに入ってきたら爆発的にアプローチして余裕を与えなかった。確かに前衛的なフォアチェックなどはなかったけど、そこでボールを取ったら速く前に、そして一人抜いてカウンターに入っていった事を考えたら、フォアチェックというリスクをしなくても出来ないことはなかったのではないかと思わされました。ましては戦術的裏付けのない状態でやるにはリスクが大きすぎたのではないでしょうか。結果を残さなければならない試合でリスキーな選択をする必要があったのか。確かにこの試合でやろうとしていた理想としてはフォアチェックをスタートにプッシュアップしてラインを高く設定し、相手の攻撃の芽を摘み取って主導権を握るサッカーなのかも知れない。でもそんなの現実的に2、3日の練習で口論して修正してっていうのは非現実的だったのではないかなぁと思いました。モダンサッカーに毒されていると言う感じがしなくもないです。

そしてもう一つ、それでも追いついた日本。ヒデのトラップミスからのクロスボールをヤナギが身体を張って競り、そのこぼれ球に鋭く反応した福西のスーペルボレーで追いついたのですが、試合後の談話で俊輔が話していたことでわかりましたが、イケイケの状態でジーコは勝ちに行くという選択を取った。どうしてドローで満足出来ない?そして逆を取られて中に不安のある状態でカリミがハシェミアンへのヘッドに繋がった。予選の厳しさをわかってるからこそ、あそこはドローで良かったのではないのか?ましてや攻撃の中での光は右サイドにしかなかった、でもその右サイドに得点を導き出せる精度を持ち合わせるモノはなかったし、サイドを突破するだけでなく変化を付けようという気概の見えないパスディバイダーしかいなかった。それでもゴールを狙いに行く判断は適切だったの?と思ってしまう。左サイドに完全にピッチを浮遊するだけだった俊輔に変えてDFを助けられる入れるべきではなかったの?アップアップだったアツに変えてナカタコなんじゃ?ボランチには稲本を入れていくべきではなかったの?ゲームを締める体制に入っても良かった気がする。時間はそれなりに残っていたとしても。それがリアルマッチの厳しさだったんじゃないかと思ったりしました。もちろん勝てば官軍、負ければ賊軍と言うことなんでしょうし、後出しじゃんけんなんですが。

アウェイ、新たな組み合わせと回帰するシステム、そして個人能力で劣勢に立たされる、結果を残すために選択すべきことは違うところに答えがあったのではないかと今も答えのない正解を追い求めてしまいます。現実的に戦うことに光はあったのではないかと。

・次に向けてチームはどの様な方向性を取るべきなのか。
昨日の試合の前に行われた北朝鮮-バーレーンの試合。個人的に頭に残っていたのかなぁとゲームが終わってから気づきました。何となくあのサイドからのシンプルなカウンターが頭に残っていて、相手のカウンターに対して非常にナーバスになっていました。イランの場合はあくまでもカウンターにおいても強引な突破を挟む部分があるけど、バーレーンはそんなモノはない。本当に手数を掛けず裏を取るための小さな仕掛けだけで縦に抜けてしまっていた(北朝鮮の稚拙なラインコントロールもあったけど)あのカウンターは日本には通じないという意見はあるけど、正直相当利きそうな気がする(ネガティブモード)と言うのも今の日本は攻撃的に共通理解も多くミスも多い。ましてやサポートも少なく、相手にとっては狙い所もかなり定まっているはず。俊輔を潰して日本の一発クオリティを下げ、右サイドはある程度やらせてもそんなに危険度はない、ゴール近くではファール厳禁、でも突破からのシュートに余り危険性はないから思い切った対応が出来る。そして奪取後は外のスペースを使ってカウンター、うまくCB二人の間にフセイン・アリが飛び込んで勝負を賭けてくるのかなぁと。
じゃあミスをなくせばいいじゃないと思われるかも知れませんが、ミスは絶対になくならない。それはサッカーというスポーツがミスのスポーツだからと言う答えではなく、共通意識の低い攻撃では必ずコンビネーションミスが多発するし、受け手の問題的にサポートが遅かったり、フォローに置いてもアングルとかが悪くて出せなかったり、動きが被ったりと攻撃に置いて攻撃に置いてチームの共通理解がないので、何をしたいのか見えないからまたも手探り状態になるはず。修正するとすれば何か明確なイメージを作ることしかないのかなぁと。イラン戦のようにイケイケどんどんになれば必ず隙は生まれてしまう。今のチームはリスクマネジメントが本当に不安なので、どうなってしまうのか不安で仕方ないです。悪いイメージしか沸いてこない。チームとしての完成度を問われる試合となる中でどういう選択をするのか、今度は本当にシビアな判断が求められるのではないでしょうか。それこそ、サポートのない状態では狙い所となるであろう中村俊輔を外すか、イメージ共有に置いてはガンとなり得る中田英寿を外すか、と言う選択になる気がします。4バックか3バックかと言ったらもう答えは出ていると思う。ジーコは4バックを選択するような気がするけど、カウンターケアを考えても3バックでリスクをマネージしながらチャンスを窺う必要があるでしょう。システムだけの問題ではないのは確かですが、まだ慣れている方が選手達の頭の中はすっきりすると思う。

まあとんでもないネガティブな思想ですが、前を向くだけでは結果はついてこないと思う。もちろん修正してくるでしょうがそのベクトルが狂ったままでは勝てない。ジーコのツキも安太郎の奇跡の効力も薄れた今こそ、現実を見つめて結果を追い求めて欲しいと思う。ただ理想を追うのは結果を残した後でも遅くないと思うので。と言うことでまとまっていませんが今日はここまでです。あくまでも現実主義者の自分の意見なのであしからず。

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