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March 16, 2005

招集メンバー考。

さて、昨日ドイツ合宿からイラン~バーレーン戦のメンバーが発表されましたね。まあ大して変わらないメンバーなのですが、やはり大きな話題としては海外組のメンバーが大挙して復帰したと言うことでしょうか。ヒデ、シンジ、イナが復帰して、このグループの趨勢を握る2連戦に臨むことになった訳ですが、さてこれからの日本代表はどうなっていくでしょうか。そして彼らの復帰はチームにどんな刺激を与えるのでしょうか。

Japan National Team Member 3/17~30

GK
楢崎正剛(グラ)土肥洋一(FC東京)曽ヶ端準(鹿島)
DF
宮本恒靖(ガンバ)坪井慶介(レッズ)三浦淳宏(楽天)加地亮(FC東京)茶野隆行(ジュビロ)松田直樹(Fマリ)中澤佑二(Fマリ)田中誠(ジュビロ)アレックス(レッズ)
MF
中田英寿(フィオレンティーナ)小野伸二(フェイエノールト)中村俊輔(レッジーナ)中田浩二(マルセイユ)稲本潤一(カーディフ)遠藤保仁(ガンバ)小笠原満男(鹿島)福西崇史(ジュビロ)藤田俊哉(ジュビロ)
FW
鈴木隆行(鹿島)本山雅志(鹿島)玉田圭司(レイソル)高原直泰(HSV)大黒将志(ガンバ)

Schdule:3/17~ ドイツ合宿
    3/25  イラン戦(テヘラン)
    3/30  バーレーン戦(埼玉)

JFA

アレックスと田中誠が出場停止で彼らはドイツには行かず国内で待機し、帰国時に合流と言うことで実質24人での行動となりそうですが、色々な観点でこのメンバーの懸念ポイント、見所などを。

・不安を抱えるDF陣
まずはこれ。誰もが思うところだと思いますが、田中誠の出場停止はわかっていたこととはいえ、これに加えてDFのはしらとも言うべき中澤佑二が右膝関節炎で水が溜まってプレーに耐えられるかは正直未知数。坪井は先日のフロンターレ戦で負傷明けで久しぶりに出場しましたが、試合勘に不安を露呈し、松田直樹にしてもやはり負傷明けで合流前のACLのマッカサル戦で復帰、茶野隆之はジュビロに移籍後不安定なパフォーマンスに終始と本当にまともに戦えるのかという状態に陥っています。もちろん能力には疑いのないラインナップですが、状態的にはシーズンイン直後とはいえ、非常に危険な状態になっています。もしかしたら緊急招集もあるのかなぁと。ただその一番手に上がるであろう心境著しい茂庭照幸(FC東京)も怪我を抱えており、そうなると他には就任当時呼んでいた選手か、レッズのトゥーリオなどが候補に上がるかなぁと。幸い一番の心臓とも言うべき宮本が健在なのがまだ良かったかなぁと思いますが、DFの堅実さ、堅牢さで勝利をたぐり寄せてきた日本にとって、攻撃力には自信を持っているであろうイラン・バーレーン相手にコンディションに不安の持つ選手ばかりで望まなければならない状態というのは、やはり不安に思う部分もあるのかなぁと。中田浩二のCDFコンバートなども視野に入れてのドイツ合宿となりそうですが、彼も早期合流は望めないというところで本当にジーコ監督の判断が迫られるところです。
てゆうか良く招集されていた永田充、そしてCDFもこなせる(こういう試合にこなせるレベルの選手を出して良いのかわからないけど)阿部勇樹、そして負傷を押しても茂庭を連れて来るなりのリスクマネジメントが必要だというのは間違いないと思います。備えあれば憂いなしと言うことを協会からも働きかけていくことが必要ではないでしょうか。

・海外組がチームにどのような変化をもたらすか。
ジーコは会見では現状では北朝鮮戦のメンバーでとも話していますが、海外組のコンディションが掴めていないというのが本音なのかなぁと。シンジが怪我から空けて好調を保ち、稲本もカーディフで試合をこなし続けている事も考えたら、ボランチの位置は非常に充実してきたのかなぁと。シンジが戻ればチームに流動性は戻るし、国内組が北朝鮮で露呈した硬直感、そしてゲーム運びの拙さなどはある程度改善出来る可能性はあるのかなぁと。ここ最近で一番良い状態を示していた日本代表は間違いなくシンジと俊輔を中核に据えたチームだと思うので。まあ彼も久しぶりなので多大な期待を掛けることは危険ですけどね。
ヒデに関してはまずコンディション。正直パフォーマンスは個人的には呼ぶべき状態ではないと思う。それならまだ松井やヤナギを呼んだ方が良かったのかなぁと。これで早期合流の道が絶たれるとなるとまたオマーン戦の様なことになりかねない。まあ難しい部分でもあるのですが、ヒデをどのような立ち位置に立たせるのかという部分ではないでしょうか。もちろん一選手として考えるのは当たり前ですが、無視出来ない大きな存在だし、チームに置いては一番刺激の大きな選手なだけにその辺をどう考えていくのかジーコの手綱さばきが問われるところです。以前このようなエントリーを書いたのですが、必要は必要だけど時間がないのであればこのチームのどこにどのように組み込むのかというのは非常に難しい課題となるし、彼がこのチームに対してどのような感情を持つのか、彼がどのようなアクションを起こすのか、その辺を考えるにしても時間が足りないのが現状。そしてチームも熟成し彼らは「大人」なフットボーラーとなりつつある。その兼ね合いでおかしな事になる可能性もはらんでいるし、時間がない状態なら彼の招集は待った方が良いと言うのが僕個人の意見なのは変わらないです。その理由としてはチームとして大事な試合の前に大きな変更などによる生じてしまう混乱というのは避けてほしいというのが大きな部分だからです。ヒデに今そんな求心力をあるのか、モチベーション的に難しい状態にいるようですし、そこまで大きく考えることはないのかも知れませんが、この大事な試合を前にチームを大きく変えるというのは非常にリスクが伴うことだと思うので。
ただひとつ言えるのは彼がこのチームにフィットすれば、もっと落ち着いてゲームを進めることは出来るだろうし、今組まれたチームに足りないシビアさだったり厳しさを取り込むことも出来る。そして様々なプレーにおける甘さというのを抜けるのかなぁと(動き出しが遅い、パススピードが遅い、切り替えが遅いなどなどチームに巣くう甘さがこのチームには多大にある)そういう意味では彼には本当なら帰ってきて欲しいというのが本音なのですが、現状で彼がそれだけの状態にあるのかというのを考えると、見てみなきゃわからないにしてもNoなのかなぁと。
もちろん今ポジションを得ている選手達には簡単には譲らない、そういう気概というのを当たり前ですが持って欲しいなぁと。意識が高まっているというのは間違いないし、ポジティブな競争意識がチーム内に蔓延すれば非常に良いことになると思いますし(監督の判断はわかりませんが)とにかくチームの成熟度、個々の精神的な逞しさというのがこの2連戦で問われることになるのかも知れませんね。

メンバー評とにらめっこしながら「DF」と「海外組のフィット」というピースを巡って様々な思いを述べてみましたが、キーワードは「現実的」「シビア」「経験」と言うことになるのかなぁと。DFは曖昧なプレーを自らも、またボランチとのポジショニングでもしないことを徹底させて現実的にそしてシビアに仕事をしていくのかと言う部分でやはり急造となるとどうしても曖昧になりがち。その辺をリーダーシップだけでどこまで出来るのか。海外組に関しては、経験という部分で個の強さ以外にも大きな力となって欲しいなぁと。Jを見ていて気になる部分だったその時間帯のしなければならないことの徹底など(ニッカン・スポニチでのコラムにフロンターレの終盤の使い方について、4点目を獲れなかったから負けたいう意識を「攻撃的だ」なんて褒めてましたが、正直甘いんじゃないの?とも思う。達也もそうだけどきつい言い方をすればサッカー脳が足りない証拠。理想と現実の調和がなければイイチームにはなれない。まあ我那覇のコメントには他意があると思うけど)、外で積み上げたサッカーというスポーツにおけるインテリジェンスの部分で期待したいです。特にヒデには一番シビアなリーグで長年戦ってきた大きな経験があると思うし、もちろん唯一の前回の予選を経験したフィールドプレーヤーという経験も期待したい部分もある。もちろんリーダーとしてチームを引っ張れる強さに大きなバックアップとなる可能性はあるのかなぁと。まあこれらを融合して、チームが共通意識を持ってゲームをしてほしいなぁと。もちろん課題もあるけど、ひとつひとつ不安要素をつぶして、とりあえず現実的に結果を求めて戦って欲しいところです。と言うことで今日はここまでです。

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Comments

TBさせて頂きました。
中田ヒデに対する評価は完璧に同意見です。

Posted by: basten | March 19, 2005 at 12:18 AM

コメント、TBありがとうございました。こちらからも送らせてもらいます。本当に同じですね。興味深く読ませて頂きました。

難しい選択ですがヒデの復帰によって、チームとしても大きな変革期を選択するのか、普遍を貫くのかによって様々な部分が見えてきそうですね。監督はアイデンティティを、チームはここまでの積み上げてきた経験を問われそうですね。

ヒデに関してはとにかくまず自分のことを何とかして、彼にとってきっかけとなるような合宿とゲームにして欲しいモノです。完調となれば間違いなく大きな力となってくれると思いますし。

それでは又よろしくです。

Posted by: いた | March 19, 2005 at 12:38 AM

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