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February 09, 2005

薄氷の第一歩@WC Asian Final.Q vs北朝鮮

サッカーの神様はまだ日本を見捨てていなかったってことですかね。またジーコジャパンなハラハラドキドキエンターテイメントサッカーになっちゃっいましたが、とにかくこれは本番です。勝ち点3取ったことそれが全てであって、本当に良かった・・・・疲れた。とにかく大黒神感謝!(玉ちゃんのままで良いよ!とか、また即興になっちゃうよ!とか叫んでたのは内緒です 苦笑)

WorldCup Germany2006 Asian Final Qualify Group2
Japan 2-1 DPR Korea@Saitama Stadium 2002
Japan:4'小笠原満男 90'+1'大黒将志

日本スタメン:GK川口能活、DF田中誠(→76'中村俊輔)、宮本恒靖、中澤佑二、MF福西崇史、遠藤保仁、加地亮、三都主アレサンドロ、小笠原満男、FW玉田圭司(→79'大黒将志)、鈴木隆行(→74'高原直泰)

と言うことでジーコのアナウンス通りに直前合流の俊輔・高原をベンチに置いてスタートしました。序盤北朝鮮は前に圧力を掛けながら押し込んでくるモノの落ち着いて日本が応対し、日本もフォアチェックを厳しく行ってぶつかり合うようなスタートを切ると、北朝鮮DFのおぼつかない繋ぎをアレックスがカットして縦に突破するとDFに引っかけられてゴール前の良い位置でFKを獲ると、小笠原がいつもの速いキックが右隅にコントロールされて吸い込まれてなんと前半早々に先制点という願ってもないスタートすることが出来ました。その後もFWが審判に目を付けられてファールを厳しく取られていたモノの前でチェックしてそのこぼれをまた繋いで、攻撃に繋げる形でうまく攻め、縦に速い形で攻撃をしました。しかしテストマッチで展開したような大きな展開が出ずサイドがうまく使えず膠着し始めると、時間と共にフォアチェックが弱まり北朝鮮も玉際の強さを発揮してボールを拾い始め、また日本も運動量が落ちて怖れていた悪いボールの失い方が非常に多くなってしまい流れが徐々に北朝鮮に行ってしまう(そして若い21から9に変わったことで前戦での起点が2つになったことも大きかった)そこからはラインがずるずると下がり、危険なシーンはそんなに作られなかったモノのDFがアプローチにいけないためポストプレーを簡単に許してしまい、ボールを取る形がほとんど見つけられない状況になってしまい押された展開を押し返す術を見いだせない。しかしそれでも日本は伝家の宝刀とも言えるべきセットプレーからのボックスプレーとカウンターでは危険なシーンを組み立てる。そんな流れのまま前半を折り返す。

後半、ワイドへの展開への意識は高まったモノの、効果的な展開やサイドチェンジなどのボールがうまく使えず(と言うより意図的に狭い方に・・・・、細かいパスを選択していた感じがあった。良いのは福西の展開からのアレックスぐらいかな?)なかなか流れは戻せない。逆に中盤のミスや弱いパスが前で狙われてしまい、今度は本当に危険なシーンが生まれ始める。クイックスタートから10番がDFを抱え込むように縦に突破しクロス、そこに勢いよく飛び込んできて叩きつけられた7のダイビングヘッドは本当に肝が冷えた場面でした(これは能活、素晴らしい反応でのフィスティングでセーブ)しかし、これでも日本の目は覚めず運動量が上がることはなく、流れを持ってこれない。そして綺麗な形で短いタッチのショートパスが何本も繋がれて右から左に展開されるとワイドでフリーマンが出てしまい、中がずれてるかも?と気にしていた時に(僕が)そのフリーマンである16の虚を突くアウトサイドでのシュートに川口も逆を突かれて反応出来ずに決まってしまい同点に追いつかれしまう。ここで業を煮やしたかジーコは高原・俊輔を続々と投入し、勝ち越しを狙いに行く。俊輔のタメが非常に機能、そして中盤での流れが出てきて良い展開でサイドが活性化し始める。そして段々北朝鮮が突いてくるのが苦しくなったのかカード級のファールで止めるので一杯一杯になってきたかなぁという感じになると、高原に決定機が訪れる、俊輔が左エンドライン際でタメて引きつけるとサポートのアレックスへ、ダイレクトの速いクロスが高原に苦しい体制ながらぴったりと合い、すらすようなヘッドが飛ぶ、しかしこれは枠を逸れてしまう。その後も右サイドを加地が抜けるとニアに走り込んだ俊輔がヘッドで合わせる、DFのリフレクションが高原の前にこぼれるものの足が合わずにふかしてしまいこれも決まらない・・・・。玉ちゃんに代えて大黒を入れて更にフレッシュにするモノのそれでも中に人を集める北朝鮮のDFを崩すには至らず、本当に時間がなくなる。日本も前に出ているので北朝鮮にスペースも生まれてひやっとするシーンを作られたりと、もう苦しいかなぁといったロスタイム、小笠原が右サイドからアーリークロス、ゴールキーパーは相変わらずパンチで逃げると、そのボールを突っこんだ福西が落とし大黒が振り向き様にボールを叩くとGK・DFの隙間を縫ってネットを揺らした・・・・神!本当に決まって良かった・・・・。と言うことで何とか初戦をモノにすることが出来ました。

まあ本当に勝って良かった。結果が何よりも欲しかったところでこういう結果をたぐり寄せられたのがこれだけ続くと、運だけではない何かの強い力や新年というモノを感じたりもします。これは今までの日本代表にはなかったモノかも知れませんね。正直先制点獲って、あのへっぽこDFのビルドアップを厳しくチェックしてボールを繋がせずに苦し紛れのボールを蹴らせることをチームでやっていければ、そのまま勝てた試合だったかなぁと思います(きっぱり)流れが悪くなったときにどうするのかという部分はこのメンツで一番不安だったのですが、やっぱり代えられるような求心力の持ち主はいなかった、そして僕がプレビューで懸念していた3つのポイント、全てが今日に関して言えば不合格の出来でした。そしてそれがこの拙戦(誤字ではなく文字の意味)に繋がってしまったのかなぁと。パスレシーバーの運動量が少ない、中盤のDFのバランスが悪い、ボランチのパススピードの遅さと勇気のなさによる展開力不足と悪い失い方を助長してしまうビルドアップ、残念ながら出来が悪かった・・・・。

北朝鮮に対して強かったとは言いません、日本が苦戦したから強い弱いではなく相対的に見てもオマーンの方が強かったかなぁぐらいの印象です。玉際の強さとポストワークの巧みさ(これも何とも言えない、日本のやり方が悪かったし)、そして基本技術の高いプレーヤー、でもやっぱり玉際の強さでもっと日本が行っていれば後はなんて事ないチームなのかなぁと思いました。ただやっぱりそこに勝つという強い気持ちがあったからここまで苦戦してしまったのかなぁと。日本はきっちりと対策を立てられていれば(ポストプレーに対しての対応方法、そのサポートに対するマーキング、そしてサイドのスペースを使うためのビルドアップをもっと突き詰めていたら、楽にやれた・・・・)簡単に崩れる相手だったと思います。まあ楽勝出来る相手ではなかったにしても、です。

じゃあ選手評、ちょっと厳しいですよ、これからのためもあえて。
川口能活(ジュビロ)→ファインセーブがなかったら、逝ってた。あのゴールに関してはフリーマンを作られてしまったDFが50%、中に絞ってアプローチを掛けにいけなかった加地が10%、クロスと決めつけて逆を突かれた能活が10%、そして後は決めた選手のアイデアと思い切りに30%かな?とにかくあの歓声の中では難しいけど後ろからのコーチングでのDF修正をしてやって?基本的に落ち着いていました。

田中誠(ジュビロ)→うん、まあまあ。攻撃的な部分では効果的なビルドアップの助けをしていたと思う。DFに関してはカバーの巧みさはさすが。でも後はやはり3人でのバランスと距離はやはりどうにかしないといけない・・・・。ちょっと振り回された感もあり。次節出場停止、困った。

宮本恒靖(ガンバ)→やっぱりライン深いよ、日本が仕留められなかった原因としてのフォアチェックが弱まった遠因はこれだと思う。これやってるからか得意のラインコントロールで仕留める部分で上げが遅れてギャップを取られたりとちょっとバランスが悪いかも知れない。ここの対応に関してはほとんど問題はなかったと思うけど、その辺はキャプテンとして、DFリーダーとして物足りない。監督のオーダー以外に必要であればオーガナイズしていく事をさせていこうよ。そろそろDFの守り方に関しては再考の余地があると思う、ましてや前から行くことをさせるなら特に。それがなければ左腕の腕章は飾りでしかないよ?しっかり。

中澤佑二(Fマリノス)→うーん、今日は不安定。別にやりくるめられた訳ではないけど、タフな北朝鮮ポストを自由にやらせてしまったし、アプローチに行っても獲りきれなかったのはアジアの広さを感じた。アレックスのカバーに関しては四苦八苦だけど空中戦は無敵。ただいつも出来からすれば物足りない。

福西崇史(ジュビロ)→本当に最後のアシストがなかったら、戦犯にされても仕方ない人。オマーン戦のような守備専の方がうまくいく気がする。良い展開とかも出来る選手なのに・・・・。ただ後半吹っ切れてからは良くなった。改善すべきはやはり守備のバランス、後ろと隣とのコミュニケーションをもっと増やしていかないといけないのかも知れない。残念ながらシンジや稲本の存在の大きさを逆に感じた出来。

遠藤保仁(ガンバ)→もっと出して良いって。アンカーとしてはどうしても苦しいし、かといってバランスやスペースを整えれる訳じゃない、この辺は難しい。前に出れば明らかに良い仕事をするし、そういうセンスを持っているのだから。後一番言いたいこと、パスが弱い、これじゃ芝の長いところではもっと狙われるし、これからはこの試合を見た対戦相手は必ず前を狙ってくる。楔のパスは速いパス、後ろに下げるパスは精度優先、使い分けしてください。後ろに下げるところでのダイレクトとか何かその辺のプレーセレクトが悪い気がする(福西も同じ)レジスタならそこまで気を配らなきゃだめ、何となくやってるだけではレベルアップには繋がらない。

加地亮(FC東京)→良いランニング、苦しい守備、それでも前に出る意欲を失わなかったこと、運動量豊富に前掛かりになったチームを支えた感はある。攻撃に関してはやっぱり良くなってる。確かに厳しく来られていたけど、抜いていたし、本職に戻ってからタイミングの良いオーバーラップを見せたのは成長の跡。欲しいのはあらゆるプレーの精度とDFにおけるポジショニング。ビルドアップは慎重に、DF時は中絞りすぎ、マーカーのランニングを優先に見てほしい、カバーはDF陣でなんとかすべき。失点の10%。

アレックス(レッズ)→得点に繋げるインターセプト、そのほかにもタイミングを見計らったランニングなど、悪くはなかった。クロスの鋭さはさすがの所。でも繋ぎのミスが多い。ダイレクトでやってミスるならやらなくてよし。何か大人なプレーだったと思う、後ろのバランスなども考えながらのプレー。後はDFの縦の連動かな?次節出場停止。後釜・・・・・頼むからアツ君ウイングの悪芝で怪我すんなよ・・・・。

小笠原満男(鹿島)→Beautiful!でも残念ながらそれだけと言っても良いかも知れない、あのまま俊輔が入ってこないでリズムが変わらなかったら。このチームの課題でもあるけど、押し込まれたときに前にボールを運ぶ手法というのがものすごい不足してるからその時にこのポジションに求められることは我慢しながら速い切り替えを促す事だったりタメを作ったりしてコントロールすること。オマーン戦(Away)と同じ事。それと普通の遅効に関してももっと動かさなきゃいけないし、チームの流れを生むような何かが欲しい。それを後半入った俊輔はやっていた。そこが差なのかも知れない。流れが良いときに良いプレーをするのは当たり前、悪いときに何をするか、それが問われる事を考えたら結果は出たけど残念ながら彼で行こうと思わせる出来ではないと思う(特にこのチームではね)後半の積極性は良かったし俊輔とのコンビも詰めていけば面白そう。

鈴木隆行(鹿島)→やっぱりこないだシリア戦で点を取っちゃったから、ゴールマイレージが足りずほとんどシュートチャンスも生み出せず。ポストアップも北朝鮮の激しいプレーには相性が悪かった。おしゃれヒールポストなど良いプレーもあったけど、その後にハードな仕事を何とかこなして欲しかったけど、逆に玉ちゃんがやってたのはこないだからちぐはぐ・・・・。加地のオーバーラップを使うシーンがあったけど中空いてたのに・・・・、アタッキング・サードに入っているんだから使おうよ・・・・。まあそういうのを求めるべきではないのですが。今日は仕事出来ず。

玉ちゃん(レイソル)→審判に目を付けられてフラストレーションを溜めたかな?でも出来としては悪くなかった。ポストですっころぶシーンが多かったけどチームが求めている訳ではないと思うから別にしょうがない。カウンターではやはりスピアヘッドとして魅力たっぷり。前半あそこで決めてれば・・・・。強力ライバル登場で更に火がつけば・・・・。攻撃面で一番脅威となっていたのは確か、対応し切れていなかった相手だっただけに結果が欲しかった。

高原直泰(HSV)→ストライカーとすればやはり決めなければならないのかなぁと、1/3の確立で。出来は良かったと思うし、ブンデスでやってるんだなぁと思わせる巧みなプレーと強さ、そしてシュートへの意欲。でも決めなきゃやっぱり3.5なんだろうなぁ(ドイツ風味、1が最高・5が最低)でもものすごい意欲を感じました。価値は示せた、後は結果、それだけ(同じ事言い過ぎ)

中村俊輔(レッジーナ)→ペースチェンジ仕掛け人。悪い流れを落ち着かせてタメを作ってボールが流れるように促したことの貢献度は非常に大きい。運動量は不満だけど、それでもシュート1も悪くないし、攻撃に置いて彼が絡むとチャンスとなっていたのは、価値の証明。プレースキックの精度はイマイチだったけどね。改めて存在感の大きさを示したと思う。エースはやっぱりあんただよ。(なんだ贔屓って言うのか?贔屓じゃないよ?)

大黒将志(ガンバ)→神!神!神!何となく俊輔とも相性が良く感じたし、鋭い突破も見せた(あのシーンは打って欲しかったけど)でも何よりも結果なのよ、あの状況で決めた彼はそれだけで価値がある。

ジーコ→大黒投入はもう見事としか言いようがない。でも今回はあなたの判断ミス。あなたの切った選手に助けられたと言うことを見ればね。それにしてもサッカーの神があなたを愛している事は十分わかった。次は正念場、サンバ踊りに帰ってる暇はないし、ヨーロッパ行って誤解解きながらコンディションを確かめに行った方が良いのでは?特にシンジの。

松木安太郎(解説者)→テレ朝は単独解説だったのね(ピッチでしょ?巧は)、だから奇跡を起こしたんだ(笑)アジアカップ、アジアユース、そしてこの最終予選、鍵はあんただ、奇跡の男・やすたろう!

と言うことで厳しいですが、まあこの出来ですからね。でも勝って良かった、ホントに。次はドイツでの合宿の後にイランへ!アレックスと田中マコは出場停止で早くも真価が問われるけど、一番可能性の薄い試合(これは僕の意見、取れなくても良い試合だと思う。必ずしもという意味で)なのでチームとしてどうするのかを熟慮して、また良い準備をして頑張って。とにかく確実な一歩(薄氷どころの騒ぎじゃないけど)を確実に取りたいHomeの北朝鮮戦という6試合の中で一番計算出来る試合を取ったというのは非常に大きいと思う、もちろん第1戦としても。一つずつ進んでいけば必ず道は開けるから。と言うことで今日はここまで。ひとまずこれから祝勝会してきまっす!

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Comments

バステン@きままに代表~です。
いつも詳細な戦評素晴らしいです。
TBさせていただきました。今後ともヨロシクです。

Posted by: バステン | February 11, 2005 at 02:17 AM

こんにちわ、こちらこそいつも楽しく拝見させて頂いてます。相変わらず皆さんの艶のある文章は読む度に感銘させてもらってます。

それにしても賛否両論あるにしても、少しずつでも前に進んでる感じがするのはまだ良い方なんですかねぇ・・・。でも見守っていくのもまた一興って感じがしている今日この頃です。でも今回の文章は正直失敗作というか単なるレポートになっちゃってこんなんで良いのでしょうか?(苦笑)

これからもよろしくお願いします。

Posted by: いた | February 11, 2005 at 03:46 AM

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