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February 24, 2005

静かな序章@UCL Round of 16 1stLeg

詰め込みすぎまして、長くなりました。では早速。

Balcelona 2-1 Chelsea@Camp Nou
Balca:67'M.Lopez 73'Eto'o Chelsea:33'OG

ボールポゼッションは68/32、シュート数は34/2、でも得点差は1点。しかもアウェーゴール付きでチェルシーにとっては決して悪い結果じゃない。ただスタンフォード・ブリッジで勝つことも簡単じゃない気もする・・・。状況が特異な状況だからなぁ・・・。とにかくレポート。

バルセロナ:GKヴィクトール・バルデス、DFベレッチ、プジョル、マルケス、ファンブロンクホルスト、MFアルベルティーニ、シャビ、デコ、FWロナウジーニョ、エトー、ジュリ
チェルシー:GKツェフ、DFパウロ・フェレイラ、テリー、リカルド・カルバーリョ、ギャラス、MFマケレレ、ティアゴ、ランパード、ジョー・コール、FWダフ、ドログバ

ホームの利もあり、やはりバルサが序盤から押し込む展開に。しかしチェルスキーはリトリートして裏のスペースを消し、バイタルエリアには3人の門番を付けて迎撃する体制を取ったことで水際で穴を空けないDFをすることで相手の攻撃を何とか凌ぐと、バルサの陣形は段々前掛かりに推移していく。そんな展開の中でランパードのフィードからダフが素晴らしいファーストコントロールからラインを突破して右サイドを独走、切れ込みながら走り込んできたドログバとジョー・コールに流し込むと懸命に戻ったベレッチのクリアがゴールに入ってしまい、先制点は押し込まれ続けていたチェルシーに入った。このシーンではランパードへの警戒が薄かったこと、前掛かりになってダフへの警戒すら甘かったこと、全てが穴となって出てしまったのかなぁと。あれだけ押し込んでたら仕方ない部分もあったけど、バルサとしてはリスクを計算しきれなかった。プレビューでも書いたけど、狙いとして見事なまでにはまったゴールでした。スペースを見つけた戦術眼を持つMFと質の高いアタッカーの技術とスピードが融合した素晴らしいゴール、OGだけど。この後も同じような展開でマケレレ→ドログバでラインを突破されて1vs1のシーンを作られるなど、バルサとしては攻守のバランスは取れなかった。しかしこのまま前半は0-1で折り返す。

後半はこんなプレーからゲームが動き出しました。ボールが受けれず苛立ちを隠せないドログバが退場でゲームを大きく動かす。これでカウンターのケアの必要がほとんどなくなったことで、バルサは攻撃一辺倒のような状態に。で裏のスペースを与えてもらえず、仕事場が見つけられなかったジュリに変えてマキシ・ロペスを投入。これが当たる。マキシの身体能力を活かしたポストワークと柔らかい身のこなしで一番前に起点が出来るとそこから一気に攻め込むことになり、そんな展開からロナウジーニョ→エトー→マキシとパスが繋がるとPA内で受けたマキシはワンフェイクでタイミングをずらしてシュート、これが攻守を続けていたツェフを破って同点となる。そしてその同点ゴールが呼び水となり今度はマキシの狙ったシュートに反応して追いついたエトーが押し込んで逆転。チェルシーDF陣は苦しみながらも何とか凌いでいたのに、ドログバの退場からパニックに陥って急に不安定になってしまった、トップの退場で後ろに何も変更はなかったけど、あれだけ押し込まれていた上に数的不利となって精神的にきてしまったというのが本音なのかなぁと。しかしこの後も攻め立てるバルサに対して精神的に立て直してツェフを中心に水際で身体を張ってシュートコースを消す事で凌いで凌いで凌ぎきり、2-1でバルサが勝ったという結果になりました。

見ていて疲れた。別に好きでもないのにあそこまで劣勢をおっているのを見ているとチェルスキーを応援してしまう自分がいたりして不思議な感じでした(アズーリとシンパシーを感じたからかも)しかし守る方も守る方、攻める方も攻める方、本当に局面局面でものすごいプレーが出せるもんだと思いました。エアポケットが両チームにワンタイミングずつあって、それがゴールに繋がった訳ですが、それをモノにする両チームともさすがだった。バルサは穴の空かないDF陣に対して雑にならずに狭い局面での個人の技術やサイドチェンジなど様々な手を施し、そして後半それが(きっかけはあったけど)実った形となった。でもその後立て直してバタバタと失点しなかったチェルスキーの集中力と精神力もまた素晴らしかった。

でも正直このゲーム展開としては残念。個人的に見たかったゲームにはならなかったです。というのもどちらが強いんだというのが、ドログバの退場であやふやになってしまったこと。まあ前半までの展開を見たらあれだけ攻めたバルサの方にアドバンテージがあってしかるべきなのかも知れませんが、前半リードして折り返したのはチェルスキーな訳で、数的同数で90分見たかったというのが本音です。事実バルサはあのDF陣を崩せていた訳ではなかったですから。ドログバは代えるかなぁと思っていたのですが(というのもボールに触れない事でゲームの流れに乗れていなかった。1枚目のカードにしても決定機にしても原因的にはそこにあると思う。挙げ句の果てにあのプレーで退場、フリスクもあそこで我慢して欲しかったけど)、代える前に退場になったことでゲームプランどころではなくなってしまった(僕はケジュマンが見たかった)あの退場でチームとしても精神的に結構バランスを崩れてしまい、バルサとしたら大きくリスクが減ったことで攻めにより力を入れられた、そういう意味ではゲームとしては違った方向に進んでしまったのが残念と言うことです。あのまま行っていたらどうなっていたのか・・・・。

でももう一試合残ってるし、状況的にはほとんどタイに近い状態。次はスタンフォードブリッジでもっとシビアな試合になると思うので、お楽しみは次の機会に取っておきましょう。バルサとしては何よりもゴールが欲しいし、狙って引き分けに持ち込むようなチームじゃない。チェルスキーは負けはしたモノのある程度普通に試合に臨める訳で(ロッベン、ブリッジ、パーカーがいないし、今度はドログバも出れないけど)この勝ちが何かに影響することは考えにくい。今度こそ普通に進む試合が見たい。

Real Madrid 1-0 Juventus@Santiago Bernabeu
R.M:31'I.Herguera

負けたことは正直しょうがないと思う訳ですよ、「イイ」レアルと「悪い」ユーヴェでしたから。ただ負けるにしてもアウェーゴールがないというのが激痛・・・・。もちろん最少失点差、1-0なんですけど個人的にこのままの調子を保ったまんまデッレ・アルピに来られたら、今のユーヴェはトレゼゲがいたとしても3点はちょっと厳しいかなぁと思う訳で・・・・。とにかくレポート。

レアル・マドリード:GKカシージャス、DFミチェル・サルガド、サムエル、イバン・エルゲラ、ロベルト・カルロス、MFグラベセン、ベッカム、ジダン、フィーゴ、FWロナウド、ラウール
ユヴェントス:GKブッフォン、DFゼビナ、ファビオ・カンナバーロ、テュラム、ザンブロッタ、MFエメルソン、ブラージ、カモラネージ、ネドベド、FWイブラヒモビッチ、デル・ピエーロ

ユーヴェは何とかネドベドがスタメンに名を連ねブラージとエメルソンを並べた4-4-2、レアルは最近ずっと使っているダイヤモンド型の中盤の4-4-2でスタートする。序盤からレアルが攻勢に出る。グラベセンの加入からか中盤に安定感が増した事でクラック達も前を向いてボールを受けることが出来る状況が出来る事でロベカルのオーバーラップも絡めながら多彩な攻撃を浴びせ、ユーヴェゴールを襲う。ミチェル・サルガドがアクシデントでピッチを離れるモノの(ラウール・ブラボが入る)それでも流れは変わらず、左を起点にがっつんがっつん突きまくる。ジダンがこの日は宇宙人だったため、左サイドでアドバンテージを持つ状態になると、ロベカルがアタッカーさながらに上がってチャンスメイク、ロナウド、ラウールに次々にボレーチャンスが訪れてしまう(ラウールのは本当に素敵スライディングボレーはびっくりした)度々カウンターでユーヴェもチャンスは作り出すモノの鋭さなどは比べモノにならない状態でリズムを引き寄せられない。そして31分左サイドでジダンを引き倒したところで取られたFKからベッカムのキックは綺麗な弧を描いて、スクリーンプレーのようにマークを外してニアに飛び込んだエルゲラにぴたり、これを沈められて先制点を取られてしまう。その後、ネドベドがラウール・ブラボとの競り合いで頭を負傷、これでユーヴェはチームのエンジンを失い、この後も結局流れを引き寄せることなく前半は終わりました。

後半に入りようやく目が覚めたのかようやく本来の形が出始めると、エメルソンのヘッドなど決定機らしいモノが出る。でも攻撃のアテンプトが明らかにレアルに分があり、この日ジダンと共に好調だったフィーゴのミドルなど肝を冷やすシーンは多かった。そしてクライマックスはユーヴェがこの日度々見せたダイレクトでのパスが何本も繋がってズラタンへ、背中に背負いながらペナセンターでグラウンダーのシュートを飛ばすモノのカシージャスが足でセーブ、結局アウェーゴールをもぎ取ることが出来ず、悪い結果ではないモノの苦しい1stLegとなりました。

最初にも書いたとおり、チームの出来としてはかなり差があったと思います。ジダンを軸にフィニッシュに繋がるレアルに対して、グラベセンが邪魔でなかなか良い形が作れず、訪れた決定機もモノに出来なかったユーヴェ。それでもこれだけやられてもブッフォンが何とか凌いでくれたこともあって、1-0で終われたのは幸運以外の何者でもないのかなぁと(厳しい過ぎ?)ジダンのキープをどうにかしたかったけど、それを出来なかったと言うのが、この試合における差になったのかなぁと。それとグラベセンね、正直あれだけスペースが空いて狙い所を定まらない事を期待してたのですが、本当に良い仕事。効いてたなぁ・・・。バカ。

と言うことでこれをポジティブに捉えれば、2003シーズンと同じ事をしてやればいいし、まあカペッロの言うとおり悪い結果じゃない。でも今のユーヴェは明らかに下降線、しかもあの時のようにバランスの悪いレアルじゃない。1失点を覚悟するとしたら今の状態で3点は正直厳しい。下降線のコンディションとネドベドが間に合うことを祈るしかないですね(あの試合の後だとどうしてもネガティブになっちゃうなぁ・・・・)

Manchester.U 0-1 AC Milan@Old Trafford
Milan:78'Crespo

ミランがうまかったと言うしかないのかも。(前オーナーの厳命で)禁断の1トップ2シャドーがうまく機能し、また出場予定だったスタムのアクシデントにもカフーが別の価値観を示したことも効いた(高い位置にポジションを取ってボールに絡んで相手の左サイドの勢いを止めた)そういうこともあってミランはピルロを中心に色々なポイントでボールが落ち着き、うまくポゼッションを取ってユナイテッドの(いや、プレミアシップの)速いゲームリズムをさせなかったのは、大きな勝因の一つだと思います。ただユナイテッドとしてはリスクを冒してでも何かを仕掛けていかなければならない部分はあった様な気もします。そういう部分では「恐ろしい子供」であるC.ロナウドやルーニーに期待したい部分はあったと思いますが、百戦錬磨のミランDFにある程度丸め込まれてしまった。

で決勝点だけど、所詮イングランドのキーパーだなぁと思いましたよ、悪いけど。確かに素晴らしいミドルだけど、あれは絶対にキャッチしなければならないボール。きっちりと狙っていたクレスポはさすがストライカーと言うところでしょうが、やはり(笑)みたいに付けられてしまうキーパーというのはユナイテッドにしてみたら厳しいなぁと。でもグッジョブでした。さすがセリエ得点王。

個人的にユナイテッドは何か堅かったなぁ・・・・。こないだのFAカップとは確かにスペースの出来方が違うし、相手の守備のレベルもやり方も全然違うのですが、前の3人が(あのときはルーニー、C.ロナウド、フォーチュン)あんまり動かなかったし、フレキシブルにポジションを代えることもなかった。プレッシャーって言うのもあったのかなぁ?もっと自由に怖いモノなしにやってたら違った気がするけど。まあ序盤にフォーチュン→スコールズとかC.ロナウド→フォーチュンとゴールチャンスは作っただけにあそこで決めてれば全然違ったゲーム展開になったと思うけど・・・・、ビッグゲームの恐ろしさはこう言うところに出るんですね。改めて実感。本当に大きな舞台だ。

と言うことで大きな大きなアウェイでの勝ちを得たミランは次もシェバはいないけど、ものすごい大きな一歩。ユナイテッドも次はリスクを冒してでも出てくると思うし、ニステルも頭から来るでしょう。ミランも去年の同じ轍は踏みたくないから気なんて抜けない。ものすごい盛り上がる予感。

Bayern.M 3-1 Arsenal@Olympia Stadion
Bayern:4'&58'Pizarro 65'Salihamidzic Arsenal:88'Toure

こっちのプレミアさんは、懸念されていたポイントが見事に露呈。キャンベル、A.コールとスタメンに名を連ねることは出来ず、その不安定感がいきなり失点に繋がってしまっては勝負にもならなかった。カーンのロングパントを目測謝ったかトゥーレがヘッドでクリアミス、これをピサーロがダイレクトでレーマンの脇下を抜いた。この点がなかったらこんな展開にはならなかったと思うけど、決めたピサーロも見事。レーマンが止めれなかったのも、予測していたら・・・・・とは思うけどあれじゃしょうがない。その後も流れを相手に渡さない堅実なゲーム運びをして、後半にはマガトのマジカル采配が飛びだしたりとバイエルンとしては望外の出来だった気がする。ショルが入ってすぐのFKをピサーロに合わせてゴールなんて・・・・。でもあれもフリーにさせすぎ。アーセナルは3失点の後、失点に繋がるミスをしたトゥーレが相手のミスを逃さずに押し込んでアウェーゴールをもぎ取って望みは繋いだけど、正直苦しい試合は続きそうな予感がする。

何とか挽回して欲しかったけど、バイエルンも甘い相手じゃないし、手を拱いているほど優しいチームじゃなかった。きっちりと中盤でプレスを掛けて相手のストロングポイントでもある速いパス回しの効力を減らし、速いFWに対してもスペースを消して守ったことでほぼ完封に近い出来。マガトにしてみたら研究の成果と言うところなのかも知れませんが、ベンゲルが何もしないでこのまま弱点を露呈したまんまにするのはなんでだろ?と思うような試合でした。以前から修正出来ない守備はもう仕方ないにしても、ストロングポイントになり得ない美しいパスサッカー以外に選択肢のない幅の狭いチームは様々な相手がいるヨーロッパではちょっときついというのを改めて実証するような試合を又してしまった事は残念。確かに決まればあれだけ美しいオフェンスはないし、ものすごい有機的な動きは芸術の域。そんなところに惚れる訳ですが、監督としてはちょっと頑固すぎな気も・・・・。UCLが至上命題というにはちょっと寂しい。

では後は簡単に(てゆうか下4つ見てない)
W.Bremen 0-3 O.Lyon@Weser Stadion
Lyon:9'Wiltord 77'Diarra 80'Juninho

ブレーメン、ざまーみろ。

PSV 1-0 AS Monaco@Philips
PSV:8'Alex

考えてみたらUCLになってアジア人が初めてノックアウトラウンドに進んだ?いや、真相はわかんないけど。

Liverpool 3-1 B.Leverkusen@Anfield
Liv:15'L.Garcia 35'Riise 90'+2'Hamann Lev:90'+3'Franca

僕が悪かった、ごめんなリバポ。

FC Porto 1-1 Inter@Estadio Dragon
Porto:R.Costa Inter:24'Martins

やっぱり引き分け(笑)

と言うことで上に書きすぎてあまりに長くなってしまったので、下は手を抜きました(笑)見てないので書きようがないと言うのもあるんですけどね。ただ非常に面白いセカンドレグになりそうな気がする。比較的静かな序章という気がするので。このままでは終われないチームもあるし、ホームで絶対の自信を持つチームもある。爆発力のあるチームもあるし、2つか3つはドラマを引き起こす予感・・・・。でもそれが魅力ですからね。個人的にはものすごいレバークーゼンに期待してますけど・・・・。と言うことで来週を楽しみに今日はここまでです。

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