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February 15, 2005

代表あれこれ。

タイトル通り現状の日本代表とそれを取り巻く環境の中で感じた事をつらつらと書いてみようかなぁと。今回は今までにも増して僕の主観で書き連ねていくつもりなので、反論もあるでしょうし、とげも立つかも知れませんがどうかご容赦を。ではそんな感じで。

・「今のままではWC本大会に出れても目標にたどり着けない」と言う意見を目にして。

この意見を見て日本代表もずいぶん高いところまで昇ってきたもんだと思いました。そしてこの意見に関してばっさりと切るとしたら「うぬぼれすぎ」。この根拠としては例えジーコでないとしても、日本代表がホームではなくて、自国開催の恩恵を受けれない国際大会ではどの監督が率いたとしても予選リーグを突破するのは、1/10ぐらいに過ぎない確立だと思うからです。確かに世界との差は縮まりつつあるのは事実だし、それが世界の潮流だとも思う。ヨーロッパ予選で強豪国が苦しんでいるのを見て「もうそんなに差はないんだ」と思ったり、もちろん2002のWCで前例があるからこその自信だと思うのですが(もちろんEUROのギリシャの優勝なども含めて)、やっぱりそれは違うと思う。まずは次のWCが日本ではなくヨーロッパで開催されること。こうなると日本が出場出来たとしたら必ず大きな大本命がいるグループに組み込まれることが確実な訳です(シードがあるのは当たり前ですしね)自国開催ではそういうことをある程度考慮されて日本も韓国も第1シードに配されていて第1シード国と同じグループに入らなかったこともあって、予選突破出来た部分もあると思います。ただ今回はそんな恩恵は全く受けれない訳です。おそらくアジアが組み込まれるのは第4グループ、ビッグチームの次には第2グループ(具体的な例でいえばポルトガルやロシア、デンマークにスウェーデン、パラグアイなど)が入ってそこに入っていく訳で最初からアウトサイダーの状態で望むことになると思います。ましてや(日本・ロシア・ベルギー・チュニジアや韓国・ポルトガル・アメリカ・ポーランド)なんて組み合わせの可能性は全くないと思いますから。どこに入ろうと正直相当難しいグループにはいることはもう決まったも同然の中で「ジーコだからベスト16が目指せない」なんて言葉は出てくる事自体「甘い」と言った感じを受けてしまいます。どの監督であろうと非常に難しいし、チームの熟成度以前の問題であることを理解しなければいけないのかなぁと。もちろん日本も強くなっているし、自らの存在を卑下しすぎる事もないと思いますが、それもまた現実だと言うことなのかなぁと。

世界の潮流としてのトップレベルとの差という部分ですが、あくまでもその差が埋まっているのかどうかはわからない部分もあります。というのもトップチームのトップパフォーマンスというのをなかなか見れることがなくなってしまったからです。カレンダーがいつも国際大会寸前までスケジュールとして詰め込まれていることもあって、トップレベルがWC等の目標に十分な準備が出来ないまま大会に入ることに出来ないというのが、一番の原因なのですが、本来の力を発揮出来ない状態だからこそ、アップセットの元になる訳で。縮まりつつあるけれど、うぬぼれは大きな絶望とカオスの入り口に過ぎないのかなぁと。メディアに関してもそういう姿勢はありありとわかるし、その辺はこれから自らを律する意味でもきっちりと心の中にとどめておいて欲しいなぁと思います。自分たちの力を知ることも必要だし、そういう部分ではグローバルスタンダードな視点で見ていきたいですね。

・イラン戦のこと。

で話はシフトしてイラン戦に向けての事が様々なアプローチから研究されていますが、まずは自分たちのことから。北朝鮮戦は勝ったから良いとして、お世辞にも良いパフォーマンスだったとは言い難いのも事実です。弱い相手に対して通用した事もシビアに来られると見えてこなかった懸念ポイントが様々な所から出てきました。国内組で行ったのが悪いとかそういうことではなく、チームとしてまだ問題点は多くあるというのが言いたい訳で。例えば失点シーン、左サイドから小気味よくダイレクトないしは2タッチでボールを運ばれてフリーマンが大外に出てしまった訳ですが、確かに加地がフリーマンに出す前段階の所でアプローチに行ったときにディレイ出来なかったことが悪いって事はわかる(それも酷だと思うけど)その前になぜあそこで加地がボールホルダーに対してアプローチに行かなければならなかったのかと言う部分をやはりもっと取り上げられなければならないのかなぁと。タイミング的に速い攻撃でオリジナルポジションまで戻り切れていなかった事自体結構な問題な訳で、攻守の切り替えをもっと速くするとか(特に奪われた後の方)していかないとこれから先はちょっと不安な部分もあったりします。今までは速攻に関してはディレイで時間を作り、その間に整えると言うことでなんとかやってきましたが、仕掛けの速いチームならそのディレイは意味をなさない訳で根本部分で解決されないボールの取り所というのはやはり解決しなきゃいけないのかなぁと。そういう部分で考えるのはやはりキャプテンシーというかリーダーシップを持った選手が必要なときなのかなぁと。ライン設定にしても宮本に指示出来るような強さを持った選手、雰囲気が良いとかではなくて周りに叱咤激励してやらせるぐらいの強さを持った選手、・・・・・・・・ヒデかなぁと。以前ヒデに関しては2月の合宿に合流出来なければコンフェデ(6月末)まで招集しない方が良いと書きましたが、現状を考えるとここで戻ってきて欲しいかも。もちろんまずはコンディションが上がってきて(昨日の試合を見る限りは悪くないのかな?)良いパフォーマンスを示せる所まで持ってくるのが大前提。そして彼がプレーしやすいように変えるのではなく(周りがヒデのために動きを合わせるのではなくということ)、チームのために歯車となりながら周りを動かして欲しいというのが前提条件ですが。現時点でチームはある程度の基盤が出来てきて、色々見え始めてきた部分があるので、後はこのチームに足りない厳しい部分、シビアな部分を付けていくことを期待出来るのは唯一ヒデなのかなぁと。正直あんまりプレーに置いてはあんまり大きく期待する部分はないです。底をやるならシンジの方が良いし、トップ下も俊輔の方がこのチームでは実績も残しているし、タイプとしてこういうタイプの方が良い思うので(小笠原にしても同じ、ヒデよりもあってるのかなと)ただ一つ期待するとしたら押し込まれた後のボール運び。押し込まれた後ボールを前に運ぶ手法が非常に少ないので、挽回出来ずにペースを変えることが難しくなってる状態なので、その辺を彼のキープと視野の広さ、抜群のボディバランスからのドリブルなどを駆使してチームを苦境から救う役割をして欲しいなぁと。まあそれはいいとして、プレー以前に期待しているのは高い戦術眼やプレービジョンを活かしてチームの問題点を浮き上がらせて、それを自ら指示して修正する事の出来る影響力と実行力にはやはり期待したいです。頭の部分ですね、明晰なインテリジェンスがこのチームに加わればだいぶ良くなると思うので。もちろん1年以上代表に招集されていない訳でその辺でのコミュニケーションのギャップというのも出てくるだろうし、摩擦や一時的に混乱することもあるのかも知れない。でもこのままではアジアは抜けられない。このままでアジアを抜けてはいけないと言う方が正しいかな?チームもまた停滞せず動いていくべきなのかなぁと。もちろんリスクはありますけどね。チームを小さくまとめたところで一時の安息でしかないのかなぁと思うので。

でイランのこと。もちろん強い訳ですよ、カリミ、ダエイ、マハダビキア、ハシェミアン、レザエイ、キャビ、そして新加入のザンディとものすごい人材を抱えるチームな訳で、アジアで一番個の強いチームです。それに現れるように1次予選でも最多のゴール数を上げて、相変わらず破壊力はものすごいです。日本も苦戦は必死!みたいな感じで進んでますが、でも個人的には負けはしないような気もしています。イランの不安要素はもしかしたら日本と似ているのかも知れませんね、海外組のコンディションと戦術の不徹底。準備する時間が足りないというのは同じ条件です。もちろん元々個を前に押し出すチームなので、そういうのは今まで問題視されなかったのでしょうが、バーレーンとの試合を見ても悪いときの日本代表に無駄で無謀なシュートを打ってる感じに似ているのかなぁと。もちろんわかりやすい個の強さがありますから、また違った展開になっていましたがイランは強豪としての悩みを抱えているのかなぁと。その辺は今までのように国内にまともなリーグもない集中強化をしてくるようなチームではなく、同条件のような相手なだけに戦力に厚みはあるけど逆にやりやすい相手になるのかも知れませんね。もちろんオープンな展開をしてしまったらきついだろうし、チームの熟成度の代わりに個の力というのがある、そして10万人のアウェイと言う部分があるので簡単な試合にはならないでしょうが(笑)まあネガティブをならべるだけじゃしょうがないし(アレックスがいないのをポジティブに捉えたりとか)、日本側とイラン側を相対的に見ていってストロングポイントだけを並べて考えるのではなく、もっと冷静な事を考えていきたいですね。

最後に日本代表についての内容のことなんですが、確かに良いモノとは言えないし、考えてみたら去年の今頃は僕もものすごい批判しまくっていた訳ですが、徐々に自分の中で変わっていったのも事実です。というのも自分のサッカー感というのをこのチームには随分変えられたからです。以前はサッカーはプロセスのスポーツでその過程が大事なのであって、結果は結果に過ぎないからだ思っていたのですが、うだつの上がらないこのチームがなぜ勝てるのか、勝ち続けることが出来るのかと考えさせられ、そしてプロセス以上に結果を追求することがどれだけ大切か、そしてチームにおけるチームへのアプローチの仕方の差(今までは内容を良くしてその後に付いてくるのが結果だと思っていたけど、結果を追求するために全てをアプローチしていく事の有効性を感じました)等新たな価値観を見いだされた部分もあります(元々そういうチームが好きな部分もあったと思いますが。ユーヴェにしてもそうだし)もちろん様々な好みもありますし、こういうサッカーに対して嫌悪感を示す方がいるのも現在の潮流からしてみても(例えば攻撃サッカーマンセー、ジュビロスタイル等素敵なサッカーで勝つことを正義とする現状の日本サッカーの価値観、内容の伴わない勝利を是としない)当たり前なのかも知れません。もし今このサッカーをオランダ代表やポルトガル代表がやったとしたらとんでもない批判の嵐に遭うでしょう。でも僕はこういうアプローチの仕方はありだと思うし、内容を重要視するサッカーと比べること自体はナンセンスなのかなぁと。というのも終着点が勝利と言うことを考えたら同じだからです。で、今の日本代表はアジアでは負けは許されない立場であり、ましてや全員でチームを作る環境が以前比べて整わなかったことを考えたら、このサッカーを選択することが自体は間違っていないのかなぁと。ましてやこの先海外に選手が沢山出て行くことになったら、どうしてもチーム作りに関しては難しいことになると言わざるを得ない部分もあるし、それでも結果が求められるとしたらこういうサッカーを理解していく必要があるのかなぁと。もちろん本当なら内容もよくスマートに勝てるサッカーを短時間で出来るアプローチが見つかれば素晴らしいことなんですけどね。まあそういうこともあって最近自分の代表に対するアプローチが変わってきた理由だったりします。もちろんこれからも厳しい視点で見ていきたいと思いますし、その辺は変わらないですが、今のサッカーに対して勝った事さえ認めないような批判は正直その改善案が提示されないことも含めて(監督変えれば変わるなんて事自体今まで書いてきたとおりナンセンス)疑問を感じざるを得ないと言うことを追記しておこうかなぁと。

まあ様々な意見があると思いますが、自分の意見と言うことで。まあジーコマンセーって訳でもないですが(さすがにそれは出来るほどのものではないですからね)ただこんな意見もあるって事程度に。最近ちょっとネガティブな意見に辟易している部分もあるので、不快な思いをした方はまあ流してください(笑)これ書いてて「あーなんか棘が立ってるなぁ」とかいう感じがしなくもないので。と言うことで今日はここまで。

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Comments

確かに自国開催のメリット
グループ分けに言及したのはかなり
無い意見ですよね
2006グループリーグ日本代表が
するのはかなり難しいことではありますよね
どんな名監督がやっても

想像力は知識より重要だ

多くの人はこう考えているのだろう
ジーコより監督としての実績
名声が上回っている人が
日本代表監督になれば
べすと8 べすと4も
夢じゃないと

しかし監督の仕事は1たす1は2
見たいにはならない
ワールドカップを採った監督が
みな優れた監督とは限らない
獲れなかった監督が
優れてないとはいえない

金子達 が横山解任騒動のとき1990イタリア予選のとき
世話になった横山さんの記事は書きたく無いが
否定的な意見を書かざるを得ず
苦い思いをしたという
会ったことも無い人ならば批判することは
たやすい 世話になった人は批判したくないのが
人情
ジーコ批判には尻馬に載る心理も
あるのかもしれない

Posted by: 和製フリット | February 15, 2005 at 09:40 PM

そうですね、そのつもりで書いたのですが、相対的な地図を描かないでそのようなことを書く人が多かったので書きました。もちろんうまくいけば十分突破もいますけどね。

個人的に相手あってのスポーツなのに、相対的にモノを見ない言い方があるのは非常に疑問に思っていました。プロも含めてですけど。まあこれが関係あるかどうかはわからないですが、対人のプレーで弱さの見える日本らしい事なのかも知れませんね。プレッシャーが掛かると技術を発揮出来ない、でも抵抗がないと素晴らしいプレーをする、ちょっとウィット過ぎますかねぇ(苦笑)

監督の存在が今の日本サッカーに置いては大きすぎるかも知れませんね。ステレオタイプって言ったら変ですし、責任者という部分があるにしても選手達の責任も監督のせいみたいなのは明らかにおかしいし、問題解決にはならないのに・・・。って思います。今の日本代表をジョゼ・モウリーニョが率いても、時間的な問題から考えてもそこまで変えることは出来ないと思いますし。

今も正直。批判するのに勇気がいる状態ではないですが、逆に擁護する様な発言をするときに勇気がいります。事実疑問な所もありますが、それでも監督を変えれば解決する、って考えてるのは明らかに間違いのような気はしていました。まあ価値観は色々あるから面白いですけど、筋の通ってないモノが多すぎるので。

こんなエントリーにコメントくれてありがとうございました。それではまたよろしくお願いしますね。

Posted by: いた | February 16, 2005 at 03:05 AM

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