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February 11, 2005

2005J.League 傾向と対策 -ジュビロ-

世代交代とアジア制覇を目指す新シーズン、意欲的な補強とマイナーチェンジで復活をめざすジュビロです。やっぱり目がいきがちな補強ですが、チームの考えている方向と山本監督のビジョンがあってるのかあってないのかとか色々気になる部分もありますが、それだけ気になるは腐っても鯛と言う部分だったり、やっぱりライバル視していることがあるからなのかなぁと。それでは行きます。去年と同じ失敗をしないという意欲に溢れたジュビロは復活出来るのでしょうか。

・移籍動向
【IN】
移籍加入:崔龍洙(←ジェフ/←サンガR)村井慎二、茶野隆之(←共にジェフ)川口能活(←ノアシェラン/デンマーク)
新人獲得:八田直樹、森下俊、上田康太、中村豪、岡本達也、藤井貴(←共にジュビロY)
【OUT】
山西尊裕(→エスパ)上本大海(→トリ/R)岩丸史也(→ヴィッセル返却→ザスパ/R)松下太輔(→ヴァンフォーレ)高原寿康、加賀健一(→共にコンサ)

やっぱり日本代表2人、韓国代表、日本期待の左サイドアタッカーの獲得はどのチームよりも目を引きますね。ジュビロ今年はユースを6人上げて純粋なジュビロスタイルの継続を改めて考えているのかなぁと思っていましたが、シーズンオフにものすごい積極的に動いてそれを全て成功という豪腕ぶりを発揮。これで懸念されていたポジションはボランチ以外ほぼ補強したと行っても良いぐらいの補強としては100点満点に近い仕事だったのではないでしょうか(その代わりにかったのは顰蹙と恨み)この補強で思ったのは、山本監督はジュビロスタイルとのある程度の乖離を考えているのではないかと言うこと。美しい人とボールが動くジュビロスタイルは効果は出るけど、その分人数も掛け、オリジナルポジションを大きく離れるので(自ら崩さない相手は崩せない)カウンターも浴びやすく、オリンピックなどから考えると山本氏が嫌いなリスキーなスタイルなのかなぁと。そこでサイドを縦にひとりで行ける村井の獲得(右は西・川口・太田弟と豊富)、そしてCFWらしいクラシックストライカーの崔龍洙で手間を掛けずにゴールを取ろうという意識がかいま見えます。フロントとしてはアジアで結果が欲しいから(お流れになった幻の世界クラブ選手権に今度こそ出たい、できれば自国開催のうちに)でもユースの昇格にもあるようにフロントは美しいジュビロスタイルの継続をしながらの世代交代を山本監督には求めている気もする(ユースチームは髭ウッチーの元、ジュビロスタイルを見事に継承していた気がする、高松宮杯を見る限りは)まあこの辺のすれ違いがどのような作用をもたらすのかわかりませんが、とにかく将来性よりも即効性の方に賭けたのかなぁという今年のオフでした。-部分は山西ぐらい?マリノスにとって味方が一人いなくなっちゃった・・・・。

・傾向

2005 Jubilo Member
3-5-2             4-3-2-1
    グラウ 崔龍洙          崔龍洙
村井           西     前田    西
      名波          菊池  名波  福西
   菊池   福西     村井           河村
  茶野 田中 鈴木         田中  鈴木
      能活               能活
FW:中山雅史、川口信男、カレン・ロバート、西野泰正、藤井貴、岡本達也
MF:藤田俊哉、服部年宏、森下仁志、太田吉彰、船谷圭祐、成岡翔、ガヴィオン、上田康太、中村豪
DF:大井健太郎、松下幸平、森下俊
GK:佐藤洋平、山本浩正、松井謙弥、八田康介

マリよりも豪華な中盤の構成・・・・・。他のクラブがうらやましくなるぐらいの豪華な体制となりましたが、しかし何でも選択出来るようなバラエティに富んだチームになったのかなぁと。若く期待できるU-20代表の船谷やカレン、去年カップ戦で結果を残しながら起用されなかったアテネ世代の西野、伸び悩みの見える成岡にしても、普通だったらそう簡単には出場機会が得れないぐらいのものすごい層の厚さです。ただスケジュールもきついので必ず出場機会は来るのかなぁと。マリノスと一緒でACLとJの両立は伊達じゃないし、代表でぶっこ抜かれること6人(マコ・茶野・西・福西・能活・藤田)って事を考えると、これでも足りるかどうかさえわからない部分があります・・・・・。特に後ろは茶野が入った事で力は上がったにしてもコンビネーション的には山西は残しておきたかったのかなぁと思わせる感じもあります。(韓国A代表&U-20代表の金珍圭と交渉中とのこと)ただ中盤から前は本当に層が厚い、ベテランのおなじみなメンバーは誰かしらベンチに座ることになるだろうし、バリエーションも豊かで山本監督としてみたらテストして失敗しましたなんて言い訳が言えない、ものすごいメンバーが揃ったのかなと(テストすることさえなかなか難しい)個人的に去年出場機会を得て成長した菊池は今年かなり使われるのかなぁと(服部の衰えも顕著だし)思ったりもしていますが、今年のキーは上にも書いたとおり、西と村井になるのかなぁと。もちろんあくまでもベースにあるのは質の高い攻撃をセットするポゼッションありきだと思うのですが、その最終段階である崩しに関しては、よりサイドに展開して突破を促す形にシフトするのかなぁと。西に関しては今年はエースへ飛躍かなぁと思ったりもしています。去年の天皇杯、ベテラン勢では崩しきれなかったときにいつもならサイドで飄々とプレーしている西ですがクラックのような役割を担って攻撃の核として動いていたのを見て今年は彼がやるのかなぁという感じがしました(ただ怪我がちなのが気になるところ)そして村井に関してはジェフで培った質も量も素晴らしいフリーランニングやスラローム系の突破のドリブル等を駆使した局面打開、そして彼のクロス精度を活かす崔龍洙とのホットラインの開通でジュビロの得点パターンの一つとなって欲しいという期待が透けて見えます。あくまでも山本監督はリスクを削りながら、実を求めると思うのでこのサイドアタッカーが働かないと攻撃パターンは著しく減ってしまうのかなぁと。もちろん福西の上がりや名波から藤田へのスイッチからの飛び出しなどいくらでもバリエーションは付けられるんですけどね。ただ軸として考えているメインウェポンはサイドかなぁと。(あくまで予想なんですけどね)
でDFの部分、山本監督が懸念している部分はこっちの方だと思います。年齢層が高くなって運動量を維持出来ない事でDF陣が耐えきれない状態に追い込まれたり、もちろん攻撃に人裂きすぎて中盤でのフィルター効果が薄れてカウンターに沈んでしまったりと、攻撃の美しさや華麗さの裏に潜む弱点がジュビロには長年課題のまま残っています。その部分を山本監督は原因でもある攻撃の部分にメスを入れるのかなぁと。先制点献上にしても主導権は握っているけど一発でみたいなことも多いし、なかなか修正するのは苦労しそうな部分でもあるのかなぁと。正直その辺の修正方法やベクトルはまだ見当が付かないです。ただ山西から茶野に変わってどう変化するのか、村井に変わってサイドのDFもそれなりに良くなる可能性はあるし、もちろん守備センスに溢れる菊池の成長や服部も時間帯や酷使するようなことがなければある一定のレベルを保ったパフォーマンスを示す事で少しずつリスクを削っていけば、元々はそんなにDFが悪いチームじゃないだけに(良いときはあくまでも中盤で運動量豊富にプレスを掛けていたというのがあるにしても)山本監督がどのように舵取りをしていくのか、非常に気になるところです。ボランチの攻守バランスとかから修正があるのかも?まあこの辺はお手並み拝見ですね。
とにかく山本監督のリクエストはほぼ叶えられ、後は使う人の腕次第という状況になったことはチームとしては意欲の表れだと思います。元々それだけの人材はいたと言うことでしょうけど、このチームがアジアで勝つには何が必要なのか、そして今年は激しい戦いが予想されて代表のスケジュールにも気を遣わなければならないだけに、初めて頭から望むJのシーズンに(去年はないものみたいなもんだしね、テストテストだったから)どう挑んでいくのか楽しみです(個人的にあんまり失敗して欲しくないのよ、あなたが一番世界の様々な舞台を経験した指導者なんだから)

・対策
あくまでも起点は名波にあると思うし、彼が下がったら福西が出てくると言う形をしっかりとケアして、中には絶対にフリーマンとスペースを作らないと言う事が守備に対しては大事になってくるのかなぁと。そして特化して来るであろうサイドアタッカーへの対応をしっかりしていく事で高い精度のクロスボールを蹴らせない、ストロングヘッダーである崔龍洙、抜け目ないグラウには勝てなくてもきっちりと体を預け・・・・、とまあ相変わらず攻撃に置いては素敵な感じがするのできっちりと集中して守って穴を空けない、穴を尽かせる余裕を与えないと言うことが必要になってくると思います。きつめのアプローチへの対応は運動量が減ったこともあって対応しきれてない部分も見受けられたので、そういう形のDFも効果的なのかなぁと。そして奪ったらカウンター気味にどんどんスペースを狙っていくことが引き続き効果的だと思います(これは簡単には直らないと思う)マコが良いカバーをしてくるでしょうが、距離を広げてカバーの効果を薄めれば必ず穴は空くと思うので・・・・・。後はセットプレーかな?

と言うことで豪華なメンバー、積み上げてきた歴戦のプライド、そして今度こその世界、と言う様々な思惑を感じながら山本監督には難しい舵取りが求められるだけに、やはり指導者としては一番注目が集まるでしょうね。アジアではものすごい苦しいグループに入ったこともあって抜ける試合は一つも出てこないでしょうし(ましてやレギュレーションは知ってのとおり1位通過のみ・・・・、だよね?)、もちろんレギュラーシーズンでも成績が出なければすぐにでも批判の芽は出てくるだけに、彼にとっては逃げ場のないプロの新人監督としては非常に難しいミッションとなるでしょうね。個人的にはきっちりとプライオリティを決めて戦っていくことがアジアに関しては重要なのかなぁと。それこそリーグを軽視する訳ではないですが、試合週の前のリーグはターンオーバーで対応していくとかも必要になるかも知れませんし、その辺はマリも含めてどうするのか注意深く見守りたいところです。さすがに2年連続のグループ落ちは超チームとも避けたいところですし、また落ちたら何も知らない(スコアシートしか見ないで判断する人たちから)アジアチャンピオンの日本のクラブがまたか・・・・と言われたくないことを言われそうなので、ここは是が非でも抜けたいですね。まあとにかく黄金のジュビロを築いた世代が最後の輝きを放つことができるかどうか、しっかりと見ていきたいと思います。

*と言うことでジュビロ側の方々からのご意見、御指南、反論、つっこみなどコメント欄やトラックバックにてお待ちしています。もちろんそれ以外の方々からも随時お待ちしています。それにしてもジュビロは力入れすぎたかも?とりあえず「J.League傾向と対策」はA3も始まったりするし代表のこともちょっとまとめておきたいので、またちょっと小休止(苦笑)エスパはまた次と言うことで。終わるのかものすごい心配になっている今日この頃です。では今日はここまでです。

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Comments

やはり、自分が出てこなければいけないのかなぁっと(笑)
いたさんらしくなく(?)かなり好意的な内容に驚いていますよぉ。
やはり問題はDF陣だと思いますよ。試合慣れしてるのはマコ、ヒデト、茶野、菊池(服部もDFやるのかな)で、あとは大井くらいしか知りません。例の韓国の方が来てくれれば心強いですが。
逆にこれだけ補強してACL優勝できないと大変な事が起きそうですよね、何度も言いますがボンビーですから。

Posted by: jukucho | February 12, 2005 at 01:38 PM

僕はジュビロには元々好意的ですよ(笑)ただただ、ライバルなだけで。

服部に関してはちょっとわからないですが、確かに頭数としては不安な部分はありますよね。去年のようにスタメンを固定することは少なくなると思うので、そう考えるとどのようにクオリティを落とさず(コンビネーションも含めて)やっていくのかが気になるところですね。金珍圭を獲ってしまえば、大丈夫だと思いますが(笑)

ACLもJも簡単にはいかないでしょうが、ジュビロとしては大博打と言うことでしょうね。まずはACLの予選がヤマとなりそうです。個人的には今までのままのスタイルを貫くとしたら即戦力補強は必ずしも効果的ではないのかなぁと思う部分はありますが・・・・。

わざわざすいません(笑)それではまた。

Posted by: いた | February 12, 2005 at 04:40 PM

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