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February 10, 2005

2005J.League 傾向と対策 -グランパス-

ということでまだまだ先は長い「2005J.League 傾向と対策」ですが、今日はようやく東海地方に入ってグランパスです。今年は恒例の大型補強は行わず、ピンポイント補強で弱点を補い、チームの体質を変えるために様々な施術を行うようで、今までの万年優勝候補を脱却しようと動き始めたようです。ネルシーニョ体制3年目の今年、どこまでその効果が出るのか楽しみな部分も感じるグランパスです。

・移籍動向
【IN】
移籍加入:井川祐輔(←サンフレ)増川隆洋(←アビスパ)安英学(←アルビ)
新人獲得:鴨川奨(←順天堂大)杉本恵太、中島俊一(流通経済大)高橋良太、津田知宏(共にグラY)本田圭祐(←星稜高)井上渉(←桐蔭学園高)内藤友康(←日大藤沢高)須藤右介(←ヴェルディY)セバスティアン(?)
【OUT】
海本慶二、海本幸治郎、岡山哲也(→アルビ/岡山R)滝沢邦彦(→ジェフ)藤田泰成(→FC東京/R)ジョルジーニョ(→サンフレ)鄭容台(→フロンタ/R)氏原良二(→サガン)深津康太(→ホーリーホック/R)岩本輝雄(→未確定)

と言うことで新人を多く入れて伸び悩んでる若手を外に出して入れ替えを計った感じもある今年の補強ですが、まず目がいくのはやっぱり放出の方。右サイドでダイナミックな上下動が出来る海本幸、ディフェンスにおける強力なバックアップだった海本慶、そして流れを変えられる前線の変化の元の岡山などチームの中でも大きな役割を担っていた選手達を放出してしまったことは正直痛いのかなぁと。特に海本幸の変わりは早々見つからないし、同じだけのクオリティという意味では-な部分は大きいのではないでしょうか。でピンポイント補強の方ですが、序盤は大苦戦でしたね。阿部勇樹獲得に尽力もあっさりと失敗、他にも声は掛けていたでしょうがまとまらなかった。その中でうまくいったのが、アビスパの長身DF増川の獲得。彼の加入で今まで閉塞感のあったグラDF陣に大きな刺激を与える意味ではこの獲得は大きかったのかなぁと。必要性というとまあ海本慶が抜けたし、その意味でも悪くない補強だった。若いし。で海本兄弟放出の流れで(?)アルビから北朝鮮代表のマルチプレーヤー安英学を獲得。彼のダイナミックで献身的な仕事ぶりは結構グラにとっては貴重なモノになるかも知れませんね。そして何よりも新人としては久しぶりの大物・本田圭祐の獲得というのが目玉なのかなぁと。何か非常に即戦力として考えているようで様々なポジションでの起用が噂されていますが、グラに待望のハイクオリティなゲームメーカー候補の獲得は今はわからないけどこの先明るい未来を切り開ける選手の獲得となったのではないでしょうか。まあ今年に関しては余り多くを期待しすぎてはいけないとは思いますが。まあ今年から新人選手も含めての若手を育てるという意味で1stチーム、2ndチームに分けて行動するようで若手育成に力を入れると言うことで今年は先を見据えたと言う部分もあるのかなぁと感じた動きでした。

・傾向

2005 Grampus Member
3-5-2              4-2-3-1
  ウェズレイ マルケス          ウェズレイ
      中村直        マルケス  本田  中村直
安英学      クライトン      クライトン 吉村
    本田  吉村      中谷            角田
  古賀  秋田  増川         古賀  秋田
       楢崎                楢崎
FW:豊田陽平、平山智也、片桐淳至、鴨川奨、杉本恵太、津田知宏
MF:山口慶、安英学、渡邊圭二、中島俊一、平林輝良寛、西川司、井上渉、セバスティアン、須藤右介、高橋良太
DF:井川祐輔、増川隆洋、諸江健太
GK:川島永嗣、広野浩一、河野直人、内野友康

ホントに若いですね、中がすっぽり抜け落ちて主力を覗いたらほとんど18~22ぐらいで・・・・。確かに若手を育てなければならないと言う意欲に駆られるのもよくわかるチーム構成です。で今年からグランパスは今までのぬるさからの脱却という意味で、出場給を廃止して勝利給をアップ、1stチームと2ndチームに分けて、試合へのコンディション調整を主にする1stと若手の育成に力を入れる2nd(後は1stチームとの差を付けて這い上がらせる強さの育成)にして目的をはっきりさせたり、チームとして厳しさを出してウイニングメンタリティやハングリーで競争力溢れるチームにしようと考えているようです。など様々な変革をして今までの勝ちきれなかった甘さを取ろうという部分で非常に力が入っています。この辺は自らの襟を正すという意味でもいいのではないでしょうか。万年優勝候補からの脱却という意味では今年はチーム全体が試される訳で、そういう意味ではこの意識改革の効果がどのように出てくるのか非常に楽しみです。
ただ、正直放出の方に痛手があって移籍交渉もうまくまとまらなかったことも考えると、去年からトップは去年と比べてフレッシュになったと言う印象は全くありません。ネルシーニョ自身もその辺を言及していますが、この戦力の中でどうやっていくのかが非常に興味深いです。ただ今年はチームを大幅に変える必要が余り無いので(穴埋めは必要だけど)その分熟成度という面では去年よりも高い部分があり、グランパスに一番必要な部分である安定性は少しずつ高まっていることを考えたら悪いことばかりではないのかなぁと。幸先悪く大森が非常に大きな怪我をしてしまったと言うことで、チームとしてはバランスを考えながらDF出来る選手を失ってしまったことは痛手ですが、グラの選手達の競争意識は更に高まるのかも知れません。移籍組の安英学、増川、井川はもちろん角田も本職で競争は必死。その競争力がチームにモチベーションを与え、相乗効果としてチームの活性化を図ることになれば、大きな-が大きな+と転じる可能性もあるだけに、その辺はネルシーニョのチームマネジメントに期待したいですね。中盤に関してはやはりこれからもっとクオリティを高めていかなければならないのがこのチームの課題。前にJ最強の2トップがいるからこそなのでしょうが、チームとしてこの二人の存在感が大きすぎるだけにチームから乖離している印象もあります。彼らの能力をチームとしてもっとうまく使えるようにと言う部分を進化させなければならないでしょう。クライトンが入って中盤にはアクティブな部分と流動性が出てきた部分はある。以前から中村直志がダイナミズムを加えていたし、そういう意味では非常にアクティブな中盤組織になると思う。その中でサイドのプレーヤーのあり方やクライトンの使い方(ボランチじゃなくてもいい気がする、右アウトサイドで中村直志とポジションチェンジしながらとか、ましてや今シーズン安が入って中盤のアグレッシブな姿勢はより高まると思うし)そして吉村の負担を大き過ぎる守備の安定性の部分など課題はまだあるだけにこれをどれだけクリアしてチームを一体化させていけるかが今年の鍵になるのではないでしょうか。個人的にアグレッシブな中盤のスタイルはチームに根付けばこのチームの新たな武器となる可能性も秘めていると思っています。
このチームにはシーズン通じて試合に出れば20点取れるぐらいの力のある選手を二人抱えているチームなのだから、後は基盤をきっちりと作って安定して得点出来る機会をチームとして作り、そして安定して勝ち点を積み上げていく、それが出来れば優勝“候補”だけでは終わらない事も可能なのかなぁとは思います。

・対策
正直相性良くないからなぁ。何が悪いのかわからないけど、勝てるときは簡単に勝てるけど、良いときは決定力の高さに屈してしまう。FWと中盤を分断しても、二人だけでフィニッシュまでやれてしまうし、やる方としてはやっかいなチームだと思う。これでアグレッシブな安英学、クライトンが入ってますます中盤の組織が構築されれば本当にやっかいなチームになりそうな予感。相変わらずおかしな所で失点する癖は変わらないから、その辺は速さで仕掛けていきたいところ。秋田のスピードへの対応等の衰えは顕著だし、鹿島の時は違ってミスも去年は多かっただけに、その辺はどんどん突いていきたいところ。古賀にしても個で見れば強いけど集中力には難がある。そういうところの隙をつきたい。大森の長期離脱はDFラインのバランスを見ながらカバーで良い仕事をしてくるだけに対戦するチームにとってはありがたい部分だと思うから(大森も1vs1の対応とスピードには弱いという弱点を持っているけど)その辺は最終ラインの近くでアタックしてどんどん仕掛けていくことで活路は開けるのかなぁと。とにかく相手のアテンプトを極力減らして、こちらのアテンプトを増やして質を数で上回ることが出来ればいいのかなぁと。マルケスは前を向かさない事と抜群のテクニックでやられない様な粘り強い対応、ウェズレイは右足で打たせない事と力強い突破に対して屈しないと言うことが求められるだけに非常に難しいけど、その辺を考えて何とかしていきたいところです。

今回グランパスをやるに至って思ったのは、今年は確かに海本兄弟や岡山という選手を失ってしまったけど、去年良かった部分である中盤で豊富な運動量でアグレッシブに前に出て行く姿勢を特化させたら本当に怖いチームになりそうだなぁと思ったりしました。良かったときのキエーヴォみたいにどんどんボールカット(インターセプト)→飛び出す(サポートも遅れないように)→外が空いたらサイドチェンジor質の高い2トップへの足元へ→チーム全体が前に出て行くような迫力ある攻撃、と言ったような感じになったら相当強そうだなぁと思いました。まあ急に変わることは難しいですが、それだけの人材は揃っているし、後は監督がどのようなスタイルを選択するのかが気になる所です。名監督と言われて早3年、そろそろ結果がないとネルシーニョと言えど首が飛びそうなだけに今年はどういうサッカーをするかは置いておいて、勝ちに飢えた姿勢をチームとしても表現したい所ではないでしょうか。またそういう事をチーム全体で努力もしている事もある訳で、チーム全体の努力が実を結ぶのか、それとも毎年通り飛びそうだけど飛べないシャチで終わるのか、結末が楽しみです。

*と言うことでグラ側な方々からのつっこみ・御指南・反論・ご意見などコメント欄やトラックバックでお待ちしています。もちろんそれ以外の方からも随時募集中です。ということでこれで6チーム目か・・・・・。次の予定は多分エスパ?いや、ジュビロだ先に。新潟なのか静岡なのかはわかんないけど並び的に静岡にする予定でいます。と言うことで今日はここまでです。

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Comments

こんばんは。2005J.League 傾向と対策・・・凄いですね。ここまで他チームのことを分析出来る事に感心しています。
今うちでは「作戦盤」というアイテムを作っていて、各チームの選手起用に頭を悩ませていますが、これから作るチームの分では是非参考にさせて下さい。またその時にはトラバを送らせて頂きます。

Posted by: りんじ | February 11, 2005 at 12:59 AM

これはこれは、いつもJ.B.Antennaにはお世話になっています。

作戦盤、僕もマリノスのをダウンロードさせて頂きました。凄い素敵で今利用法をない頭で考えているところです。参考になったら嬉しいですが、半分創造の所もあるので、その辺はよろしくです。お褒め頂きとっても嬉しいです。

これからもよろしくお願いします。

Posted by: いた | February 11, 2005 at 03:42 AM

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