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February 28, 2005

2005J.League 傾向と対策 -アルディージャ-

うーん、書く前から困っています。と言うことで今日は大宮アルディージャ(なぜかフルで)の傾向と対策なのですが、自分がテレビで見たのが4回ぐらいで正直サンプルケースが少なすぎてよくわからないというのが本音です・・・・。見た感じは前半と後半では顔が変わるチームだなぁと言うのと、何となく両サイドから仕掛けてくるけど、最終的には外人二人に任せるJ2スタイルというのが印象です(正直でしょ)とにかく言い訳は済んだところで、それでは初の昇格、J2での安定した成績を胸にJ1に挑むアルディージャです。

・移籍動向
【IN】
移籍加入:クリスティアン(←グレミオ/ブラジル)桜井直人(←ヴェルディ)藤本主税(←グランパス)西村卓朗(←レッズ/R→完全?)久永辰徳(←アビスパ/R→完全)三上和良(←トリニータ)
新人獲得:片岡洋介(←国士舘大)
【OUT】
バレー(←ヴァンフォーレ)盛田剛平(→サンフレ/R→完全)高橋泰(→ジェフ)尾亦弘友希(→FC東京/R復帰)木谷公亮(→ベガルタ)氏家英行(→ザスパ)喜名哲裕(→アビスパ)若松大樹、松本大樹、丹野友輔(共に引退)

まず目に行くのはブラジル代表キャップ持ちでレイソルからもオファーのあったクリスティアンの加入が非常に大きいみたいです。ビッグマンで海外経験も豊富(PSG、ガラタサライなど)、そして結構まじめな性格だそうで後はJへのフィットということになりそう。バレーの放出から見ても大宮にとっては救世主というか彼と心中と言うことになるのかなぁと。もちろんトゥットの経験と実績と共にと言うことになりますが、この選手の活躍如何で今シーズンの立ち位置が変わってくるのかなぁと。で驚かされたのは桜井の獲得。ヴェルディを出ること自体余り信じられなかったのですが、地元と言うこともあってこのクラックを獲得。そしてJ1の様々なクラブを渡り歩いた藤本も加入と個で何とか出来る選手の獲得は大宮にとって新しい色が付けてくれる可能性のある選手をプラスしたと言う形でしょうか。守備に関しては三上以外は誰も獲得しなかったと言うことを鑑みても作り上げてきた守備組織というモノにある程度のめどが立ち、又自信を持っている証拠なのかなぁと。西村、久永と現有選力の保持にも力を入れ、現実味のあるオフシーズンの動きとなりました。放出は獲った分出したなぁという印象ですが、細かいことはわからないので割愛。氏家君も出されちゃった・・・・。寂しい。

2005 Ardija Style
4-4-2          4-3-3
 クリス トゥット       クリスティアン
藤本       安藤   桜井   トゥット
  金澤 マーカス      金澤   藤本
三上       西村  三上 マーカス  西村
  奥野 トニーニョ     奥野  トニーニョ
    荒谷            荒谷
FW:森田浩史、大沢朋也、横山聡
MF:久永辰徳、斉藤雅人、島田裕介、鈴木将太、橋本早十
DF:冨田大介、平岡靖成、片岡洋介、田中輝和、辻田真輝、石亀晃
GK:安藤智安、高木貴弘、田中賢治

噂に聞いていた公式サイトの充実ぶりに目を見張りました。見やすい!ってちがいますね。アルディージャの売りは何よりも組織的に整備された守備ブロックとラインを統制したゾーンディフェンスと言うことですが、J2ではものすごい成果を残し(ラスト11試合で3失点という驚異的な数字)、天皇杯でもエスパを倒すなど着実に結果を積み重ねてきたということで、そこには手を加えずそのままのクオリティでJ1にというのが見て取れます。遅効の時はボランチとセンターバックで作るボックスのブロックをきっちりと構築してそこからゾーンで守っていく形、速攻の時はその組織を構築するためにとにかくディレイをして時間を稼ぎ攻撃を遅らせるという意思統一がチームに浸透しているのでしょう。後はそれがJ1の舞台でどの程度通用するのか、組織を壊されたときにどれくらい危機管理能力が発揮されるかという部分なのかなぁと。基本的に基盤がしっかりしていると思うので、どれだけ対応能力があるのかというのがこれからJ1を戦うに当たって必要になるのかなぁと。ましてや相手のレベルが上がって個の強さも判断能力の高さもずるさも格段に違ってくる時にどうなるのか、小笠原満男に本山雅志、長谷部誠にアレックス、奥大介に山瀬功治、藤田俊哉に名波浩、石川直宏に小林大悟&慶行、二川孝広にフェルナンジーニョ、森島寛晃、森崎浩二と質の高い選手でも非常にプレーエリアもタイプも違ってくる中で同じ守り方で守りきれるとは言い切れない部分はあると思います。彼らに対して特別な警戒をしないと質の高さをそのまま出されて手も足も出ないと言う可能性だってあると思いますし、その辺の考え方というか柔軟性を持てるかどうかと言うのが気になるところです。もちろん自分を見失うというのが一番怖いことだと思うのですが。
で攻撃ですが、攻撃に置いては新加入選手のプラスアルファに頼ると言うことになりそうです。基盤の上に足していくという感覚だと思うのですが、そうなるとコンビネーションをどこまで上げていけるかというのがポイントになるのかなぁと。クリスティアンはポストプレーヤーらしいのでそうなると彼に足して楔を入れて落としたところへのサポートを手厚く、もちろんサイドアタックやセットプレーではフィニッシャーとしての期待も大きいだけに彼にどれだけチャンスの機会を与えてあげれるか、そしてトゥットにどれだけ前を向かせて勝負させてあげられるかというのが攻撃に置いてはバロメーターとなるのかなぁと。他にもヘディングの強い森田や日本有数のドリブラー桜井と非常にバラエティに富んでいて面白そうな気もします。こういった個がどれだけ結果を残すのかがポイントと言えばポイントなのですが、彼らと後ろの守備ブロックを分離させる事なく、チームとして融合させて一つにすることでまた大きな可能性となるのかなぁと。分離したままでは大宮の良さというのは又出にくくなると思いますし、チームとしても決して良い状態とは言えない訳で。逆に組織で彼らの良さを引き出せるとしたら相当期待も出来るとも思います。そういう意味では一番のポイントは前と後ろを繋ぐボランチの焦点が当たってきそうですね。守備に忙殺されることも多くなるかも知れませんが、彼らの仕事ぶりがどれだけ効果的なモノになるかによって、チームは白にも黒にもなるのかなぁと。
三浦監督のインタビューの中で「ボールを奪った瞬間に、いつも必ず同じポジションに選手がいる」というのを好きだと言ってるのを見ましたが、ある意味ではファイトオーバーを好まず、ゾーンを保ちながらボールを奪い、その後に自分たちのサッカーをしようと理想が透けて見えるのかなぁと。もちろん素晴らしいことですし、それが出来ればある程度攻守の切り替えなどの部分で相手を後手に回らせることは出来ると思います。でも組織がどれだけ優秀でも正直難しいんじゃないかなぁとも思う部分もあります。今のJ1のディフェンスはアプローチにカバーを重ねるようなDFが主流でそれが効果的な部分が非常に多いです。それだけアタッカー達の局面打開能力に苦しめられていると言うことも言えます。読みの中にカバーを大前提として考えているから飛んでこれるけど(ある意味抜かれる前提でやっている)、ゾーンで守ることを先に置いて拘りすぎるとカバーが間に合わず、一枚はがされたらおしまいと言う部分もありそうな気がするし、どうしても局地的な1vs1と言うのも増えてしまうのかなぁと。そこで個の力というのを出されてしまうとズレズレとなってどうしても後手に回ると言う部分が出てきてしまう気がするので(まあ机上の空論ですけどね)理想を実現させるのか現実を見るのか、指揮官がどれだけ柔軟に判断していけるかがポイントになりそうな気がします。「いくら素敵なサッカーをしても結果が出なければ意味はない」と言う指揮官の言葉の通り。

・対策
上にも書いたとおり、統制の取れた綺麗なフラットラインをどう攻略していくかに尽きるのかなぁと。守備のボックスを壊すところからはじめるとすれば、バイタルエリアで相手を引きつけて陣形が崩れたところに飛びだす形やもちろんカウンターでディレイをさせずにどんどんフィニッシュの形を作っていくというのが良いのかなぁと。それとゾーン攻略としてはゾーンの隙間を縫う(感覚的なモノですが)という形は結構効きそうかなぁと。判断をとまどわすような所にどんどんボールを入れていくとか、嫌らしい形でとまどわせていきたいですね。攻撃に関しては選手がほとんど入れ替わると言うこともあって、どうなるかわかりませんが、あくまでもリズムを作るのは守備だと思うのでそこから崩せればいいのかなぁと。堅い試合にせず先に点を取っていければ、結構チームのスタイルを考えると楽に戦える気がしますが・・・。

三浦監督のインタビューと少ない目撃体験を元にやりましたが、とにかく「組織的」という言葉を沢山使うチームでしたね。と言うことでその「組織的」な守備がJ1で通用するかというのが最大のポイントだと思いますが、思いの外評価は高いようで僕はひねくれて考えすぎなのかも知れません(苦笑)もうすでにJ1のクラブを多数喰っている訳である程度の期待は出来るだろうし、はまれば台風の目にも・・・・とも思います。
個人的には三浦監督の言葉の端々から思わされたのは、日本の監督らしいなぁと言うのと、同じ感じと言うか境遇の似ている反町監督とは真逆の考えの持ち主だなぁと。反さんは相手があってそれを前提に考えるという感じなのだけど(もちろんあくまでチームとしての根幹が前提としてある訳ですが)、三浦監督は「自分たちの」と言うモノが良く出ていました。まあ日本的なサッカー感から言えば受動的なモノより能動的なモノが受け入れられやすいと思いますが、その分対応力というのがどうなのかなぁと気になるところです。アルビの強さはそこにあったわけで(なきゃ落ちてても不思議じゃなかった)ましてや昇格一年目。個の力では不安の残るチームが主導権を持てる試合は多くはないと思うので、その自信がどうなるのかなぁと心配になったりもします。非常に知性派でデータで「J1残留を決めたチームには年間10点以上獲っている外人がいる」(日本人じゃダメなのかなぁ?)とか「浦和・FC東京以外安定してJ1定着出来ている昇格チームはない」とか色々統計的に降格したチームの特徴や残留争いについてデータを集めて分析されているようで非常に面白いのですが、後はそのデータやメソッドをピッチの上に反映させ、それを選手達が描けるかというのが楽しみです。それが一番大事な部分ですし。そういう部分が又名監督への一歩のような気がします。さいたまダービーも楽しみですね。

*と言うことでアルディージャ側の方々からの御指南・ご指摘・感想・反論などなどコメント欄やトラックバックにてお待ちしております。もう開幕一週間前なので、きっとそんな暇もないか(苦笑)もちろんそれ以外の方からも絶賛お待ちしてます(言葉の使い方おかしい)と言うことで残りは赤二つ。まあさらっと流して終わろうと思います(失礼)と言うことで今日はここまでです。

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