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February 25, 2005

2005J.League 傾向と対策 -ヴェルディ-

えーと、それでは飛ばしたヴェルディです。去年の天皇杯でようやく復活の手応えを得た今シーズン、オジー体制も3年目、強烈なアイデンティティを基盤に新しいヴェルディがJの中心に戻ってきました。それでは今年のヴェルディを見ていきましょう。その前に一言だけ、ユニださ~い。去年のはクールで、らしいユニで好きだったのに・・・・・。いや、サイバーエージェントが悪いんじゃなくてさ、何で黄色?

・移籍動向
【IN】
移籍加入:ワシントン(←アトレチコ・パラナエンセ/ブラジル)戸田和幸(←エスパ)上村健一(←セレッソ)町田忠道(←フロンターレ/R)李康珍(←水原サムスン/韓国/R→完全)マルキーニョス(→ジェフ/R復帰)
【OUT】
飯尾一慶(→フロンターレ/R)廣山望(→セレッソ/R)富澤清太郎(→ベガルタ/R)三浦淳宏(→ヴィッセル)桜井直人(→アルディージャ)一柳夢吾(→サガン/R)柴崎貴広(→横浜FC/R→完全)小針清允(→ベガルタ/R→完全)ウーゴ、ウベダ(共に未確定)

と言うことでやっぱり一番の注目点はブラジル全国選手権得点王でブラジル代表キャップ持ちの超期待のワシントン、そして2002WCのボランチ戸田和幸という大きな獲得劇に尽きるでしょう。ヴェルディの課題としてはやはり平本が育ってきているとはいえ、フィニッシャーには課題を抱えていた部分もあります。そこにきてのこのストライカーの獲得は非常に強烈なインパクトを持つモノでした。もちろん彼に対しての試合における活躍はもちろんのこと、セレソンのFWと言うことでチームが抱える優秀な若手アタッカー達の見本としても大きな効果が期待出来るし、何よりも今までのチームでもタイトルを取ることも出来ていたのに、こういう選手が入ってきたことにより競争意識もものすごい高まることは間違いないでしょう。もし、彼がJに適応出来なかったとしても久しぶりにマルキがヴェルディに帰ってきたこともあって(これはどこにも出てないから確定じゃないんだよね???)保証も万全。まだ怪我だろうけど、戻ってくれば去年は非常に高確率でゴールを取ってきたし、Fマリ・ジェフで沢山の勝利を経験した部分では非常に頼りになること間違いなしなだけに、先シーズンボマちゃんが抜けてから多少薄いかなぁと思っていたアタックラインは一気に層が厚くホットエリアとなったのではないでしょうか。戸田に関しても、非常に経験を持っている選手だし、オジーのメソッドをある程度理解していることもあって、チームに適応するのが早ければ大きな力となってくれるのではないでしょうか。そして経験というのを若い選手達が感じ取ってもっと高いところに目線を置くことでまた一段階上のレベルに昇る可能性だってある。そういうことを考えると付加価値としても非常に良い補強だったのかも知れません(フィットするかどうかはわかりませんが。ヴェルディのサッカーの心臓部に彼を置くことでチームの根幹が揺らぐ可能性だってある。だからこそ起用がCBなのかも知れませんが)
そして放出も来期のACL出場を見越してかレンタルで経験を積ませると言うことである程度出場機会を得ていた選手達も積極的に出したというのも非常にポジティブに受け取れます。天皇杯の時は飯尾や富澤は非常に良い役割を担っていただけにもったいないぐらいの印象を受けますが、これが来年また活きてくるとしたら面白いのかなぁと。チームの中で違った色持っていた桜井・そして代表の左サイドである三浦アツがいなくなってしまったと言う部分を考えたら(アツに関してはサブだったからなぁ・・・、でも相馬だって1シーズン通じてと言うのは難しいだろうし・・・)痛みも伴う部分でもありますが、それを鑑みても動きは多いとは言えませんが、ヴェルディというチームのスタイルを考えたら移籍の即効性をそこまで期待出来るチームではないと思うので、このくらいがちょうど良いのかなぁと。非常にポジティブという印象を受けました。

・傾向

2005 Verdy Style
3-1-4-2          3-4-2-1
  平本 ワシントン       ワシントン
 小林大  小林慶      平本  小林大
相馬       山卓  相馬        山卓
     林          小林慶   林
 戸田 戸川 米山    李康珍 戸川 米山
     高木             高木
FW:森本貴幸、町田忠道、(マルキーニョス)
MF:平野孝、根占真伍、小野雄平、久場政朋、玉乃淳
DF:上村健一、柳沢将之
GK:水原大樹、常澤聡

ん?こう見ると相当少ないですね・・・・、まあユースの組織がしっかりしていてまた2種痘録からいきなり出てくる可能性もありますし、鮭の放流みたいに大学に出てから経験を積んでまた戻ってくると言うパターンも確立されている感もあるだけに、まあネタがれと言うことにはならないのかなぁと。ただ長いシーズンで怪我人が出てしまうと多少怖いところはあります。それだけ今年はクオリティにこだわったと言うことなのかも知れませんが、ちょっとリスク管理としてはうーんと言う部分も感じました。書き出してから気づきましたが。でも去年も少数精鋭だったからそこまでは変わらないのかも・・・・。
それは良いとして、やはりヴェルディと言えば足元の巧みな技術を駆使して過剰なまでのショートパスを中心としたリズミカルな攻撃構築です。去年の中盤から段々そのパス回しに必要な周りのサポートだったり、パスアングルの向上、もちろん基本的に運動量の増加などで非常に効果的なモノに変貌しました。そしてもう一つ大きな変化としてはパス回しだけに固執しがちだった部分で平本や相馬と言った個での局面打開能力を持つ選手が持ち味を発揮して、自分でどんどん仕掛けることによってそれがパス中心のサッカーの中でアクセントになり、またそれがパスの終着点として相手の守備を崩すタイミングとなったりして攻撃がより柔軟になったのかなぁと(悪いときはゴールに迎えないと言う部分もあると思いますが)山田卓也の非常にエネルギッシュなランニングも相変わらずチームには欠かせないモノとなっていますし、非常に充実しているのかなぁと。パスを回しての後の目的がはっきりしたと言うことで細かいパスで引きつけて空いたところにスペースボールを使っていく、ダメだったら又作り直して、空いたところを使うなど非常にチームが整理された印象です。今年はワシントンが入ったことで前線でのフレキシブルな形と抜群のコンビネーションは多少落ちるかも知れませんが、その分ワシントンの強さや技術、そして強烈なターゲットとしてよりはっきりとした目標が出来ることでもっと整理されて、よりアタック色が強くなって組み立てにも良い影響を与えるかも知れないという部分では新しい脅威となる可能性は十分です。サイドの相馬の突破力、平本の成長などで今でも非常に良い形を作り出しているだけにこれがフィットするかはわからない部分もあるし、ヴェルディのタイミングというのもあるのでワシントンをうまく使えるかどうかは監督のコーディネーション能力というのに掛かってくるのかなぁと思いますが。でも相馬にとっても山田卓也にとってもこのような選手が入ってくることによってサイドの意識も高まるでしょうし、ゴールへのパターンが増えることは歓迎ムードでしょうから、新たな魅力となるのではないでしょうか。
しかし、ヴェルディの基本スタイルの弱点は人を狭い地域に集めないと細かく巧みなパス交換が出来ないため、チームとして運動量が保てないと攻撃がうまく機能しないこと、そしてインターセプトによるカウンターに滅法弱いと言うことです。これをされてしまうと中盤で複数人が置き去りにされてしまい、DF陣に非常に負担が掛かる部分もあります。非常にハイレベルな事をしているのでミスも出たりしてそれもカウンターになったりとチームとしては諸刃の剣的な部分を併せ持つ武器であるのも事実。まあ個人的には過信しすぎる部分を減らして危ないと思う部分ではボールを奪われないように、リスクを回避するためにスペースに流し込むような形も必要なのかなぁと。でも頑なに変えないというだけあってチームのアイデンティティがそこにあるので何とも言えません。しかし実際問題として残ったカウンターに抜群の弱さを露呈しているのも事実です。
そういう意味ではボールをポゼッションすることによってチームのリズムも取り、うまく繋げず攻め手を見失ってしまったり不用意なミスが出た場合にはゲームを壊してしまうと言う意味では安定感という部分ではまだまだ上位で戦えるモノではないのかも知れません。と言うよりこのチームの永遠の課題なのかも知れませんね。このスタイルをしていくためにやはりある程度のリスクを背負わなければならないだけに、その辺のリスクマネジメントの方法をどのように考えていくのかと言うのが監督に求められた大きなタスクなのかも知れませんね。普通に人を揃えて守る場合には積極的にアプローチに行ってボールを奪いに行くアクションというのが浸透してきて(これも大きな進化の跡ですね、伊達男サッカーに泥臭さが付いた感じ、これも運動量の増加が大きな要因かも、バテてしまってペースダウンと言うこともありますが)カバーのうまいDFラインと共に良い形で守れると思うので、やはりカウンターの対応が一番の課題ですね。大体カウンターされるときはボランチが後ろにいることはないので(林にしても、小林慶行にしてもパス回しに参加しているので、一緒に置き去りにされることが多い)アウトナンバーを抱えながらもどのようにディレイを組み込みながら、フィニッシュまで持ち込ませないかというのがポイントかなぁと。戸田にしても戸川にしても李康珍にしても非常にDFセンスの溢れる選手なので、良い形さえ見つけられれば去年のように蜂の巣にされることは少なくなるかも知れません(その手法としてはおびき寄せるような形にしてカバーで補うか、それともひたすら勢いを落とさせてディレイしていくのか、はたまたラインコントロールによるトラップか、どちらにしても非常に難しいタスクになるし簡単ではないと思いますが)まあ前にミスをするなともチャレンジするなとも言えないと思うので(それをしたら持ち味は出なくなるだろうし)その辺のペース配分含めてピッチで自分たちでコントロールしていく術というのも学ぶ必要があるかも知れませんね。美しい羽を持つけど、その羽は薄く脆い、そんな美しさと脆さの相反するところにヴェルディサポは魅せられてるのかも知れないので、余計なお節介かも知れませんが。

・対策
ここはゼロックスのプレビューも兼ねて。Fマリにとっては開幕戦のジュビロを見据える上でも非常に良いテストの機会となるのかなぁと。もちろん1000万多いか少ないかもあるし、一応タイトルのようなので勝てると尚良いのですが、何よりもJのスピードやスタイルの感覚を取り戻すには絶好の相手かなぁと。アジアとは違って激しいプレッシングの変わりにものすごい高水準のパス交換とハイテンポなリズム、ハイスキルを持った相手なだけに、現在のマリの組織的な安定度を見るには非常に良い相手なのかなぁと。振り回されるようでは開幕戦も不安になるし、ヴェルディの弱点を突いていけるようなボールカットを多数出来るようだったらある程度主導権も握れるでしょうし、開幕戦的にもある程度自信を持って望めるのかなぁと。上にも書いたとおり中盤でばしばしインターセプトを狙って相手の丸腰DFラインになったところでどんどん仕掛けていくと言うのがいいでしょうね。そしてワシントンを起点に狙ってくると思うので、そこを狙い打ちして起点を作らせないというのもイイかも知れない。もちろん左サイドの相馬の縦の突破、平本の強引な仕掛け、小林慶行&大悟のアクセントから飛びだしてくる山卓等も怖いし、非常に多彩ですがとにかくその多彩さを出す前に決着を付ける形というのが良いのかなぁと。ライバルですし、負けたくない所です。

と言うことでゼロックスのプレビューも兼ねてやりましたが、今年のヴェルディはやっぱり大注目です。やっぱりワシントン・戸田のフィットも気になるし、オジーがタイトルを取った後上積みを出来てこなかった部分を考えてもそういう部分でのチーム作りというのも気になります。そして何よりも去年カウンターを仕掛けてくるチームに対しての脆さを見せた相手に対して今年もスタイルを押し通して戦うのか、それとも策を持って戦うのかというのが気になります。プロとしてエンターテイメント性と言う部分でもプライドを持っていますが、勝つためにそれを犠牲にしなければならないときにはどうするのか。様々なところで気になります。とにかく今年は大きなチャンスも転がっているだけに(5本の指に入るぐらいの大きな可能性を感じます、てゆうかトップグループに絡むだけの力を持っていると思います)スケールアップしそうなヴェルディは非常に楽しみです。

*と言うことで又いつも通りヴェルディ側の方々からの感想・ご指摘・御指南・反論・感想等々、コメント欄やトラックバックにてお待ちしています。もちろんそれ以外の方からもお待ちしています。毎日アクセス解析を見ているのですが、無精して今までのに足していなかったらあっさりと100000Hitを超えて今では110000Hitにも届く勢いで嬉しい限りです。節目と思っていたのに誰が踏んだのかもわからない切ない結末になってしましたが、ここまで続けられたのもこんな稚拙なBlogに訪れてくださった皆様のおかげです。まあこれからもいつも通りにマイペースでやっていこうと思うので、よろしくです。「傾向と対策」も後3つ。何とか開幕前に終わりそうですし、一安心と言うことで今日はここまでです。

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