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February 26, 2005

差し込む光@2005 XEROX SuperCup vsヴェルディ

それにしても寒かったですが、今期初マリは非常に良いゲームを見せてくれました。確かにPKでは負けちゃって残念なんですが、それ以上に経験が糧になって段々充実した形ができはじめてる事に手応えを感じてたりしています。ではレポート。

2005 XEROX SuperCup

Yokohama F.Marinos 2-2(PK 4-5) Tokyo Verdy 1969
F.Marinos:72'大橋正博 87'田中隼磨 Verdy:68'&89'ワシントン

F.Marinos Official



Fマリスタメン:GK榎本達也、DF栗原勇蔵、中西永輔(→73'遠藤彰弘)、中澤佑二MF那須大亮、上野良治、田中隼磨、ドゥトラ、奥大介(→81'山崎雅人)FW大島秀夫、清水範久(→68'大橋正博)
ヴェルディスタメン:GK高木義成、DF李康珍、林健太郎、戸田和幸(→80'塗師亮)、MF小林慶行、山田卓也、小林大悟、平野孝、相馬崇人、FWワシントン、平本一樹

開始早々、マリの前線からのフォアチェックがうまく機能し流れを掴むと、右サイドでハユマのクロスのリフレクションを中にポジションを獲っていたドゥトラがミドル、高木義成がファインセーブという派手な幕開けで始まりました。しかし、その後ヴェルディもボールを回して落ち着きを取り戻すと、今期加入のワシントンのポストを使いながら、少しずつ流れを引き寄せていきます。ワシントンのポストに対して二人がかりで取りに行って絡め取るシーンもありましたが、彼の巧みな技術(ボディコントロールも含めて)から起点が出来ると、左サイドの相馬がハユマとの1vs1を制して縦に突破してクロス、大外に流れたボールを山田卓也がダイレクトでゴールを狙うなど、チャンスも出来てくる。そしてまず1本目。中西をこれまた巧みな身体使いでかわしたワシントンが今度は単騎で突進、中澤がカバーしてチェックに付くモノの勢いを止められない。ゴールエリアまで侵入されてシュート、これは榎本が足でセーブするモノのこのリフレクションを今度は後ろに繋いで小林慶行のミドルに繋げられてしまう。これは下がってきた上野がゴール寸前でクリアし難を逃れるが、段々このストライカーの本性が見え始める。しかしマリノスもそこまで悪い訳ではなく、相手のプレスに対しても免疫が出来ているのかシンプルに前を使い相手の切り替えを上回ると、イイチャンスも作る。外側のスペースに出てボールを受けたり、奥が飛びだしたりと前に起点を作ってそこからの変化と飛び出しという良いときのマリノスの攻撃が出来はじめる。そんな感じで拮抗した流れの中で前半の終了間際、今度はペナ寸前の所でワシントンにボールをもたれると今度は中と見せかけての深い切り返しで栗原を抜ききってシュート、これも榎本が何とかセーブして失点は免れたモノの本物感漂う彼が何かを起こすような余韻を残して、前半を終えることになりました。

しかし、そんな雰囲気を振り払うように後半開始からマリノスのシンプルに前を使う形がうまく回り始め、上野を中心に良くボールも回り始めて両サイドからゴールチャンスを演出するようなシーンが多くなる。クロスの精度、またポジショニングが余り良くなく決定機に至るシーンはなかったが、非常に流れの良さを感じるような感じでした。また後半に入りヴェルディの運動量が落ち、攻撃の形がなかなか出来ずワシントンに当ててもサポートがないなど、シーズン前という感じの様相を呈しはじめ、またボールの失い方も悪くなっていったこともあって(マリノスのDFの出足の良さも目立った)スペースが大きく空くような展開になってたことも奏効しました。しかし、そんな流れの中のセットプレーからの流れから右サイドからのクロスボールが入ると、手前で李康珍がすらせたボールをうまくDFの間に入り込んでいたワシントンが栗原を背負いながらコントロール、すぐさまシュート。これに完全にタイミングの合わなかった榎本は止めきれず押されていたヴェルディが先制点を獲りました。これでマリノスは攻勢を更に強め、流れが速くなるに従ってトランジッションゲームな感じになると、戸田のパスミスから数的同数のカウンター、右にハユマ左に大島が走る展開で中でドリブルを仕掛けてタイミングを伺いながらドリブルを仕掛けていった大橋は、うまくおとりに使いながら、柔らかいテクニックで二人のDFを翻弄、GKとの1vs1も冷静に決めて素晴らしい同点ゴールを決める。この後もヴェルディのペースが上がることはなく、マリノスは流れに乗り、終了間際にはうまく入れ替わろうとしたこれまた交代の山崎が倒されて、ペナルティアーク付近でFKを得る。大橋とドゥトラが並び立つところで蹴ったのは大橋、スピードのあるボールはゴールに吸い込まれそうになるが、これを何とか高木義成手に当てる、しかしこれに反応していた山崎がこぼれ球を中に折り返すと、きっちりと詰めていたのはハユマ、折り返しを冷静に胸で押し込み逆転!この後冷静に時計を進め、初のゼロックスを獲得することになりました!と書けたら良かったのですが、これでゲームは終わらない。今度こそ終了間際、何とか同点に追いつこうとヴェルディのミドルシュートが飛ぶ、このシュートに正面に入ったワシントンは強シュートを自分の懐に収めて、後ろにいた那須に何もさせないような抱え込むような形でターン、危機を察知しカバーに飛んできた中澤をも振り払うようにコースに流し込むと、榎本も触れず、なんとロスタイムで同点に追いつかれてしまう・・・・・。この後PKに突入し、エノタツマジックも効かずスキルの高さを見せたヴェルディが全員成功、マリノスは上野神のキックを高木義成(通称ピンク)がセーブして、4-5でヴェルディが大逆転で背ロックスカップを手にすることになりました。

負けちゃったんで、大きいことは言えないですけど凄いイイ試合だったし、生で見れて良かったなぁと思うような充実した内容のゲームだったのかなぁと。マリノスはA3で試合勘は戻っていたし、ある程度コンディションも復調傾向、出足の良さや選手個々の運動量も豊富で、シンプルに前に進むサッカーが出来たことで非常にリズムも良かったし、中盤では上野を中心に良くボールが回っていたこともあって、内容的には今年今までの試合の中では間違いなくベストの試合だったのかなぁと。プレス慣れしていたこともあって比較的冷静にヴェルディのチェックもかわせていたし(多少軽率な場面はあったにしても)パスコースを造る動きもA3とは格段の出来。A3ではチャンスがありながら結果の残せなかった大橋や山崎と言った選手の経験が糧となり大きな成果を残してくれたし、インフルエンザでA3は回避したアキも出たし、中澤も奥もコンディションは戻ってきた。怪我人は戻ってくるどころかまたも増えていますが(ご存じの通り、代表合宿で痛めた太ももを再び痛めたマツが3月はきついっぽい)開幕への準備は出来つつあるのかなぁと。

ただまだ反省点というのはありました。一番大きな点はいくらワシントンが凄かったとはいえ、ああいう状況を作ってしまったのは一番の大きな反省点、ボールを保持して時計を進めると言うことを冷静にやっていきたいところで同じペースでサッカーをしてしまったというのはもったいなかったなぁと。間違いなく「勝っていた」試合でしたから。ホームで勝ち点を落とすことがどれだけ重要かというのを去年痛いほど経験したチームなのだから、ACLを見据えた上ではこういう失敗はもうこれで最後にしたいですね。それとバックラインでのドリブルね、エースケさん。確かに空いてるから前に進見たい気持ちはわかるけど、ちょっとアグレッシブすぎ。すぐにコースを消されて逆に速攻は怖い。インターセプトして前に勢いがある状況ならまだしも、この辺は気を付けたいところ。こういう負け方は多少ダメージがあるかも知れませんが、それ以上に内容の良さが前に出ていたし、チームとしては自信を深められた一戦なのかなぁと。

じゃあ気になった選手だけ選手評。
上野良治神→コンディション上々、良く動いて良くボールに絡み良くボールを動かした。質の高いプレーは現状のマリノスにとって生命線。

田中隼磨→相馬とのマッチアップは戦術眼では経験を積み上げた部分を見せてくれました。局面でぶち抜かれるシーンもありましたが、ゴールも取ったし本当に調子がよさそう。

大橋正博→ナイスゴール!意地見せたね!FKもイイの飛ばしたし、今日みたいなプレーが出来れば可能性は広がるよ。期待してた甲斐があった、これを継続。

奥大介→コンディションは上がってきたけど、ミスも多いし、まだキレが戻ってないかなぁとも。でもこれだけ走れればマリノスの攻撃は繋がるし、後は本番に取っておきましょ。

ドゥトラ→それなり。でも気になるところもあり、判断が遅いのと、妙に独りよがりになりつつあるプレーセレクト・・・・・。フォアザチームの精神を取り戻して復活求む。

遠藤彰弘→復帰、コンディションはまだまだ。でも相変わらず局面で巧くボールに絡んでアクセントを付けるのはうまい。もう少し上がってくれば完全復帰かな?

でヴェルディの方ですが、先に気になる点。後半に入ってがくっと運動量が落ちたこと。これでヴェルディの良さである小気味良いパス回しがよりなくなってしまい、また前線で起点を作ろうとしていたワシントンへのサポートも遅く、攻撃を繋げなくなったこと。そして切り替えも遅くなり、「悪い」ヴェルディの顔が出かかっていたのかなぁと。それとワシントン加入によりどうも平本が目立たなくなったこと。まあこの辺はコンビネーションやサポートアングルなどの問題でしょうから、開幕までに上げていくと言うことが必要なのかなぁと。
で何よりもワシントンですよ。久々の本格派ストライカーです。大きな体躯を活かしたポストプレーは当たられてもぶれずに精度の高いプレーを維持し、またずるずる下がらない強さを見せたのが一つ。そして巧いというレベル所の騒ぎではない技術力、今日の2ゴールも抜群のファーストコントロール(2点目のトラップは洒落にならん)、身体(腕含む。凄い、非常に巧く相手を牽制し抑える)の使い方、そしてゴールへのコントロールシュートに代表される決定力。何をとっても隙のないプレーでした。まだ身体が重いというかキレているという印象はなかったし、周りとのコンビネーションもポストプレーのサポートを見る限り詰まっていると言う印象はないので、60~70%でしょうがそれでもあの落ち着いたプレー、凄いです。そして日本の選手に見習って欲しいぐらいの非常にまじめなプレーぶり。ポストの後は必ず前に進んで次の準備をする、ボールが動くたびにポジションを微妙に修正してゴールを狙えるポジショニングを取るなどゴールを取るために必要な事をサボらずにやっているというのは、本当にプレーヤーとして真摯にプレーしているんだなぁとわかりました。久々にボンバが手こずっているというか振り回されたなぁという選手ですし、これからもっと上がってきたらとんでもないことになりそうです。怪物・・・・・・、かもしれない。今年の楽しみが一つ増えました。マリとしてもリベンジしなきゃならない相手ですね。

ということで今年初の観戦でしたがイイゲームが見れました。まあ結果はしょうがないし、戒めとしてはちょうど良いのかも。まあこんなこと言ってA3もやられた訳で何とも言えないけど、ある程度戦える基盤が出来たことは本当に頼もしいし、A3の経験がチームに反映されてる事を考えたら光は差し込んできているのかなぁと。まあ後は本番で勝てばよし!ということで今日はここまでです。

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Comments

いいなあ、見に行ったんですね。

Posted by: ブランク | February 27, 2005 at 01:22 AM

マリノス禁断症状だったので(笑)
でもワシントンは一度見る価値ありですよ。得した気分になりました、悔しさ付きでしたが。

Posted by: いた | February 27, 2005 at 01:29 AM

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